2023.05.31

2023.08.09

TwitterでUGC(口コミ)が爆増した事例は?ユーザーを巻き込むコツも解説

Twitterはユーザーによるリツイートや引用ツイートなどの拡散でバズが発生するSNS媒体です。

企業のTwitter運用戦略としては、いかにユーザーのUGC(ユーザー生成コンテンツ)を促進するかが、投稿を拡散させるカギとなります。

この記事ではTwitterの運用戦略やUGCを発生させるテクニック、UGCで成功した企業のキャンペーン実施例などを紹介していきます。

SNSの運用担当者の方や、Twitterでの拡散に課題を抱えている方は、ぜひ最後までお読みください。

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UGCとCGMの違いとは?

UGCは「ユーザーが発信する口コミ」

UGC(User Generated Content)とは、ユーザー自身がソーシャルメディアやオンラインプラットフォーム上で作成、共有、投稿するコンテンツのことで、テキスト、画像、動画、レビュー、コメントなど、さまざまな形式のコンテンツを指します。

TwitterやInstagramの投稿、YouTubeやTikTokの動画、食べログやGoogleの口コミ、AmazonのレビューなどもUGCに含まれます。

企業としてもUGCによる評価を多く集めることが、商品プロモーションの戦略としてかなり有効で、口コミ戦略のことをバイラルマーケティングとも呼びます。

CGMは「ユーザーが口コミを発信できる場所」

UGCは"ユーザーが投稿したコンテンツそのもの"を表すのに対し、CGM(Consumer Generated Media)は"ユーザー投稿できるメディア=SNSやブログなど"を表します。

つまり、TwitterというSNSプラットフォームこそがCGMということになります。このプラットフォーム上でで生成されるタイムライン上の"コンテンツひとつひとつがUGC"という関係性です。

似たような言葉に、PGC(Professional Generated Content)プロによって作られたコンテンツ、EGC(Employee Generated Content)社員によって作られたコンテンツ、などがあります。

関連記事:ハッシュタグチャレンジとは?企業がTikTokでUGCを生むためのキャンペーン事例を解説

TwitterにおけるUGC

Twitterの投稿は企業が投稿しているものや自動botを除いて、ほとんどの投稿がユーザーによって投稿されたUGCです。

企業やサービスに関する投稿を自然な形で投稿してもらうことが一番ですが、特定のハッシュタグを使ったキャンペーンや、リプライ機能を使った対話型のコミュニケーション施策など、企業が意図する形でUGCを発生させることも可能です。

ではどうしたらUGCを発生させることができるのかを考えていきます。

UGCのメリット

意思決定の材料になる

UGCによるレビューや口コミは、一般の人々の実際の体験や経験、リアルな意見を反映しています。

消費者にとってもそういった声は信憑性の高いコンテンツとなり、購入のための大きな判断軸となります。

例えば、Amazonで購入する際にレビューが高い商品を選んだり、食べログの評価が低い飲食店を避けたりなど、知らず知らずのうちにUGCによる評価に意思を左右されてしまうものなのです。

ユーザーがサービスのイメージを創る

UGCはユーザーが自由な形式でコンテンツを作成できるため、多様性と創造性に富んだコンテンツが生まれます。

これにより、ブランドのイメージや企業のメッセージをさまざまな視点から伝えることができます。

企業が気づかないサービスの魅力をユーザーが発見してくれたり、意外と便利な機能や新しい情報を伝えてくれるということも多々あります。

ユーザーとのコミュニケーションになる

UGCはユーザーが自身の声や意見を表現し、コミュニティの一員として参加することを促します。

ユーザーが積極的に参加することで企業との関係性を強化したり、企業とユーザーの間にコミュニケーションが生まれることで、親近感や信頼性が生まれやすくなります。

バイラル的に拡散される

TwitterなどのソーシャルメディアでのUGCはフォロワーやそれを見たユーザーによって拡散され、バイラル的に広がっていくことが多々あります。

これにより爆発的に認知を得たり、商品が売れたりということもあります。

逆に悪い口コミほど早く爆発的に拡散されやすいので、企業のブランディングには注意が必要です。

UGCを発生させるTwitter運用テクニック

ハッシュタグの活用

特定のハッシュタグを作成し、ユーザーにそのハッシュタグを使って関連するコンテンツを投稿するように促しましょう。

ハッシュタグを含むツイートは他のユーザーにも表示されやすくなり、ユーザーが参加しやすくなります。

また、ハッシュタグを遡ることで、ユーザーは関連コンテンツを簡単に探せるようになります。

ユーザー参加型コンテンツ

ユーザーに特定のテーマやトピックに関連する投稿をするように呼びかけるコンテストやキャンペーンを行うことで、UGCの生成を促します。

参加者に特典や賞品、プレゼントなどのインセンティブを用意することで、爆発的にUGCを促すことができます。

前述のハッシュタグと合わせて施策を行うことで、さらに効果的に施策を運営することが可能です。

ただし、インセンティブ目当ての投稿に偏ってしまうこともあるため、どういった目的でどんなUGCを集めたいのかによって施策をチューニングする必要があります。

アンケートの活用

ユーザーに対して質問やアンケートを投稿し、それに対する回答をUGCとして収集することができます。

ユーザーは自身の意見や経験を共有する機会を得ることができるので参加しやすくなります。

インフルエンサーとのコラボ

インフルエンサーや有名人とのコラボ企画やキャンペーンを行うことで、より多くの人の興味や関心を惹きつけることができます。

特にインフルエンサーや有名人のフォロワーやファンにアプローチすることが可能です。

これまではサービスや企業に興味がなかった人も、UGCを投稿してくれる可能性があります。

ユーザーとのコミュニケーションを積極的にする

ユーザーからのメンションやリプライに積極的に返信したり、ユーザーの投稿にリプライを送ることで、ユーザーとの間にコミュニケーションが発生します。

企業との間にコミュニケーションが生まれることで、ユーザーはより親近感をもつことができ、それが信頼感へと繋がります。

さらに、ユーザーがコンテンツを共有しやすい環境を作ることで、UGCが発生しやすくなります。

<関連記事>
Twitterのキャラクターアカウントって効果あるの?メリットや運用テクニックを紹介
Twitterの「中の人」が親近感を得る秘訣だった?運用テクニックや参考例を紹介

UGCの成功事例

きのこの山・たけのこの里 国民総選挙

きのこの山・たけのこの里 国民総選挙
出典:明治公式サイト

明治のチョコレート菓子ブランド「きのこの山」と「たけのこの里」は、誰もが知っている人気商品であり、「きのこ派」「たけのこ派」でたびたび議論が繰り広げられてきました。

そこで明治は、「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」と題し、Webサイトでの投票や、Twitterでのツイート数やフォロワー数が得点となり、どちらが人気か決めるキャンペーンを行いました。

最終的に約1,600万もの票数が集まり、関連ツイートは2000万件を超える結果に。

キャンペーンに投票したユーザーのUGCが溢れとても話題になりました。

ただ「どちらが好きか」という一点で気軽に参加でき、話題として広がるキャンペーンだったこと、そしてファン同士の対話を促すようなツイートを日々行い、短期的なプロモーションではなく、中長期的に話題になるような戦略を行ったことが成功に繋がっています。

参考:きのこの山・たけのこの里 2018国民総選挙 - 株式会社明治

Starbucks Be Colorful CupArt Contest

スターバックスコーヒージャパンが、専用サイト「Be colorful CupArt Contest」にて実施したTwitterとInstagramでカップのニューデザインをユーザーから公募したキャンペーンとなります。

受賞者のデザインは、 2020年秋にリユーザブルカップ(繰り返し洗って使えるカップ)のデザインとして販売されています。

「カップアート コンテスト」受賞者のデザイン
出典:スターバックス コーヒー ジャパン公式サイト

スターバックスのペーパーカップに、「自由に自分らしく」デザインを描き、"TwitterかInstagramにハッシュタグ付きで投稿するだけ"という簡単な取り組みです。実際に自分がデザインしたカップが採用されると、店頭で実際に販売されるという特別感もあり、多くのユーザーがデザインを投稿しました。

個性豊かなカップデザインに、それを見たユーザー同士でもコミュニケーションが生まれ、TwitterやInstagramでとても話題になりました。

参考:プレスリリース - スターバックスジャパン株式会社

カゴメ 超難問クイズ

Twitterのカゴメ公式アカウント
出典:カゴメ公式 - Twitter

カゴメのTwitterで行われている人気クイズ「超難問クイズ」は、わかりそうでわからないけどちょっと難しいクイズです。

回答をリプライとして投稿するだけの簡単な仕組みでありながら、毎回多くのユーザーが回答しています。プレゼントなどがなかったとしても、クイズを出題されるとつい答えたくなってしまうものですよね。

Twitterのカゴメ公式アカウント
出典:カゴメ公式 - Twitter

これにより、ユーザーとのコミュニケーションが生まれ、シェアされることでUGCが生まれ拡散される良い事例ではないでしょうか。

大切なのは、大掛かりなことをしなければならないわけではなく、プレゼントをあげることが正解なわけではありません。ユーザーとどのように交流を深めていくか?というアイデアを考えることです。

ぜひ、"つい反応したくなってしまった"という発信を考えて試してみてください。

TwitterでUGCを生む方法についてのまとめ

今回はTwitterの運用戦略やUGCを発生させるテクニック、UGCで成功した企業のキャンペーン実施例などを紹介してきました。

UGC(User Generated Content)は、ユーザー自身が投稿するコンテンツのことで、テキスト、画像、動画、レビュー、コメントなど、さまざまな形式のコンテンツを指します。

企業としてもUGCによる評価を多く集めることが、商品プロモーションの戦略としてかなり有効で、口コミ戦略のことをバイラルマーケティングとも呼びます。

消費者にとってもUGCは信憑性の高いコンテンツとなり、購入のための大きな判断軸となります。

TwitterでUGCを発生させるためには、ユーザー参加型のコンテンツにすることで、ファン同士の対話、企業とユーザーのコミュニケーションが発生するような形で企画していく必要があります。

TwitterなどのSNSアカウントの運用や戦略、バイラルマーケティングなどでお困りの方は、お気軽に当社にご相談ください。

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