アニメーションMV/PVの制作を外部の制作会社へ依頼しようにも、以前トラブルになった経験などで不安を感じているかもしれません。依頼先は、アニメーション動画と同様に個人か制作会社に依頼することになります。
「それぞれの依頼先でどういったトラブルに気をつければ良いのか?」
「トラブルにならないための対処法は?」
「個人は安く作れるけど明確に指示しないといけないのでは?」
などの疑問に沿って、アニメーションMV/PVをトラブルなく納品まで進められるようにする方法を順に解説します。
アニメーションMVが選ばれている理由は「アニメーションMVとはなに?尺の短いアニメ作品が急増している理由とは」で詳しく解説しています。
依頼方法は二択「個人に頼む」か「会社に依頼する」
アニメーションMVを依頼する方法は大きく分けて2つ存在します。「個人に頼む」か「会社に頼むか」の二択です。
どちらが自分の創作物に適しているかはまず価格から判断するといいでしょう。個人に頼む場合は会社に頼む場合に比べて格安です。予算が数万しかない場合は個人に頼む選択肢しか存在しません。
ただし、個人に依頼するとトラブルの種となったり、作業が思うように進まない可能性が出てきます。安定して計画を進めたいのであれば、MV/PV制作会社に頼めば間違いないと言えるでしょう。
MVとPVの違いや制作のポイントは「MVとPVの違いとは?制作のポイントも動画制作会社が解説」で詳しく解説しています。
「個人に頼む」と場合によってはお得
個人に頼む場合は料金が格安ですむ場合が多いです。クリエイターによっては1万円〜2万円ほどで引き受けてくれる人もいます。なぜなら、大半の作業をクリエイター個人で完結させることで原価を抑えられるからです。そのため、1万円前後でも利益が出るのです。
こうした自主制作アニメは、インディーアニメと呼ばれています。最近では、音楽アーティストのアニメMVにインディーアニメを活用するケースも増えてきています。商品のPRにも依頼が増えており、フルアニメーションが手軽に制作できるようになってきたと言えるでしょう。
趣味の一環のため安くしているクリエイターもいるでしょう。その場合、運が良ければかなり質の高い作品が帰ってくることがありますが、運が悪ければトラブルが発生しやすくなるので注意が必要です。
関連記事:インディーアニメの制作費用が安い秘密とは?MVにも使われる人気の秘密を解説
「会社に依頼する」と安定してMVが納品される
会社に依頼した場合安定したクオリティの作品がトラブルなく納品されます。会社にはすでにMV作成に必要なノウハウが蓄積されており、クリエイターも自社で抱えているので不安要素がないのです。よって、不足の事態を嫌うのであればMV制作会社に依頼するのがおすすめです。
他にも、自分で依頼したクリエイターとやり取りする必要がないというメリットもあります。依頼を投げれば他に手間もかからないので、忙しい製作者様にとっては最適な選択肢となります。
外注先へMV/PVを依頼するリスクの違い
会社に依頼してしまえば、特別な作業を依頼者がする必要はありません。出来上がるのを待っていれば良いのです。ただし、個人のクリエイターとやり取りする場合は違います。
個人でやっているアマチュアクリエイターはプロと違い、タスク管理、スケジュール管理、トラブルへの対処、モチベーションの維持などに問題を抱えている場合が多いです。この部分を自身でケアできなければ「納品が遅れる」場合も考えらますし、最悪の場合「納品拒否」が起きてしまう可能性があります。
外注時に知っておきたいリスクについては「動画制作を依頼するのはリスク?後悔しないアニメーション動画制作の依頼方法を解説」で詳しく解説しています。
個人に制作を依頼した場合のリスク
- 仕事としての感覚がプロとは違う
- 作業工程が不安定なので作業時間の想定が難しい
- 依頼者側ばモチベーションを維持してあげる必要がある点
逆にこの部分をケアできれば、会社に依頼するのと遜色ないものが出来上がってくる可能性があるので費用の節約になります。次章からはそんなアマチュアクリエイターとの付き合い方を紹介していきます。
MV制作は趣味の範疇なのでクオリティが安定しない
個人に依頼をかけるとクオリティが安定しない場合があります。それはクリエイターの中では本業と区別され、仕事と認識されておらず甘えが出てくるためです。この結果、動画のクオリティに以下のような影響が出てきます。
- パートや音、映像のつなぎが雑
- 依頼した演出と異なる
- 歌詞が間違っている
- 明暗がパートごとに合っていない
上述のトラブルを回避するためにはあなたがMV制作の進行を管理する必要があります。具体的な方法に関して今から解説します。
トラブルを起こさないための進行チェック
- 制作物の進捗をチェックする日取りを決める
- 制作物に変化や問題があれば迅速に伝える
- 参考になる情報や目的を明確に伝える
クオリティと作業状況のチェックをこまめに入れることで、クリエイターのクオリティを担保する努力が必要です。
納期に間に合わない可能性も視野に入れる
クオリティを担保したとしても、納期に間に合わない場合も多々あります。アマチュアクリエイターは作業に慣れていません。例えば、クリエイター自身の作品作りとは異なり、企業の要望を聞きながら柔軟にスケジュールや動画の内容を調整していくことような部分です。これにより、どのくらいの時間でできるかを想定できず遅れてしまうということです。
納期に間に合うように、クリエイターを管理してあげる必要があるということです。
加えて毎日の作業時間を確認して記録につけたり、どの作業にどれくらい時間がかかったのかメモしておくことによって、いよいよ時間がなくなったときに、どのくらいの作業がどのくらいで完了できそうかをこちらで判断するようにしましょう。
また、作業の遅れは絶対あるものだと考えたほうが良いため、予め余裕を持ったスケジュールを伝えておく必要があるでしょう。例えば、実際のMVの納期は7日後だった場合に、余裕を持って5日後の時間を伝えておくなどです。
クリエイターの感情も管理をしなければうまくいかない
以上のことから個人のクリエイターに依頼する場合にはあなたがマネージャーとなって進行を管理する必要があります。しかし、進行管理は前章でお伝えした通り管理だけ行っていても不十分です。
なぜなら、クオリティーと時間だけ管理したとしても、クリエイターの感情も管理できなければ一番最悪のパターンである「納品拒否」が発生しかねないためです。個人に依頼すると、クリエイターは背負っているものがなにもないため仕事を途中で投げ出すのも感情次第になってしまいます。
もし、クリエイターがあなたに対して悪い印象を抱き続ければそれはストレスとなり、どこかで不満が爆発するでしょう。不満が爆発してしまった結果、「この仕事はやらない」とクリエイターが放棄することになりかねません。こうなってしまうと、納品されるはずだったMVは最初から別のクリエイターに依頼することになります。
クリエイターのモチベーション管理も、注意して行ってください。
具体的なモチベーション管理方法
- 毎日1度は連絡を入れる
- 作品を見せてもらった場合「褒める、指摘を入れる、褒める」の順番で会話をするように心がける
- クリエイターの提案は遮らずにすべて聞く
- 否定する場合、その場で否定せずに一度持ち帰り、別の機会(メールや次回連絡時)に否定要素を伝える
これにより、クリエイターの心情を下げずモチベーションは高く持ってもらい、仕事を進めてもらいやすくなります。コツはクリエイターに対して常に興味を持っていてそばにいるとアピールすることです。これによってクリエイターはあなたのことを友達のように認識して作業を頑張ってくれます。
手間を減らすなら制作会社に依頼する
個人に依頼をした場合、安さの大小にトラブルの可能性が出てくると説明しました。それを解消するためにはクリエイターの管理に時間と手間を割かなくてはなりません。
ただ、忙しいとなかなか管理に時間を使うことができません。かといってトラブルも恐ろしいはずです。その場合、MV制作会社に依頼するのがおすすめです。
クリエイターとのやりとりも管理も会社がやってくれるので、あなたの貴重な時間を使うことはありませんし、トラブルもなく高い品質のMVが納品されます。
料金も細かく相談にのれる
一番のネックである料金ですが。これも個人依頼より高いとは言い切れません。
場合によっては数万円でご依頼を受け付けることもできます。詳しくはお問い合わせいただき、依頼されたいMVの内容をお伺いしてからになります。
PR・広告まで相談できる
制作会社に依頼することで、"制作するだけ"ではなく効果的なPR方法の相談ができるため金額だけではない価値もあります。さらに、PRを前提とした動画を企画できるといった多くのノウハウを持っているからこそできる点も魅力ではないでしょうか。
アニメーションMVでファンを増やす方法は「アニメMVで楽曲のファンを増やすには?最新マーケティング手法とMVの作り方を解説」で解説していますので、あとで目を通してみてください。
MV制作でよくある質問
アニメーションMV制作の依頼はいくらする?
アニメーションMV制作を制作会社へ依頼する場合は100万円〜が相場です。制作期間の目安は2〜3ヶ月程度が必要です。価格は、楽曲の尺や作画枚数・フレームレートによって変動するため、予算に応じて作画枚数などを調整することで費用を抑えられます。
フリーランスなどの個人へ依頼する場合は
関連記事:【種類別】アニメーション動画制作の料金が知りたい!種類別の制作料金と活用例を解説
著作権はどうなるの?
制作物の著作権は、依頼者ではなく制作者が権利を持ちます。「著作権」とは、イラスト、音楽、動画、漫画など、作品の制作者が持つ権利です。この権利によって、著作者以外が、著作物を勝手に公開・使用・販売・配布する事ができません。著作権の売買はできませんが、譲渡は可能なため制作依頼の前に「著作権譲渡契約書」を交わすようにしましょう。
関連記事:著作権の譲渡とライセンス契約の注意点を解説!発注前に知っておくべきこと
アニメーションMVを依頼するならNOKID
今回の記事では「MV制作」を個人に依頼した場合と会社に依頼した場合ではどう異なるかという話をしました。個人に依頼した場合、安くMVが納品されるかわりに「納期」「品質」に問題が出る可能性がありました。
また納品拒否のリスクもあります。それを回避するためのクリエイター管理方法もお伝えしましたが、お忙しい身の上で、クリエイターに対して手厚い対応をし続けるのは不可能です。
そうなるのであれば制作会社に依頼して手間なく制作物を受け取ったほうが遥かに楽です。
MV制作であれば実績あるNOKIDがおすすめ。多数のクリエイターを抱え、制作実績も豊富。あなたの気に入るMVを安定したクオリティでお届けします。ぜひ、制作実績をご覧ください。
▼制作実績の一部
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