2022.04.30

2022.05.16

ハッシュタグチャレンジとは?企業がTikTokでUGCを生むためのキャンペーン事例を解説

TikTokを始めとするSNSには「ハッシュタグ」が活用されています。「ハッシュタグ」とは、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSで投稿に含まれている「#」が頭についた単語(キーワード)のことを指します。このハッシュタグを活用したSNSでの企画は投稿をバズらせる上で重要です。

中でも、YouTubeに次ぐ人気動画配信サービスであるTikTokでは、広告メニューである「ハッシュタグチャレンジ」を活用することで視聴者を巻き込む(UGCを生み出す)ことにも繋がっています。

そこで今回は、企業がTikTokを用いてどんなキャンペーンを行っているか?をテーマに以下のことを解説します。

・「ハッシュタグチャレンジ」とは?
・視聴者を巻き込むUGCとは?
・ハッシュタグ、UGCを用いたTikTokキャンペーンの紹介

TikTokを用いた企業PRや広告をご検討中の方はぜひご一読ください。

TikTok広告については「【保存版】TikTokの広告出稿は実際どうなの?TikTokの特徴を徹底解説」の記事もおすすめです。


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ハッシュタグチャレンジとは

ハッシュタグチャレンジはTikTokの広告メニューの一つで、企業が用意したハッシュタグに一般ユーザーが動画投稿を行うように誘導する広告です。

ユーザーが自主的に投稿するため、様々なコンテンツが生まれ、拡散される可能性があります。

その反面、どれくらい拡散されるかを予測することが難しく、思ったような確認にならない可能性もあるため、どうしたら拡散してもらえるようなチャレンジになるのか、設計がとても大事になります。

コカ・コーラの例のように、インセンティブを用意するなど、多くのユーザーに参加してもらう工夫が必要です。

また、TikTok広告のハッシュタグチャレンジは最低メニューが1000万円からと高額なのも注意点です。

ハッシュタグチャレンジだけでなく、TikTokクリエイターに動画を依頼する方法もあります。

TikTokクリエイターを活用した動画については「【TikTok動画】TikTok事務所所属のクリエイターに制作依頼をするメリット・デメリットとは?」で詳しく解説しています。

企業独自のハッシュタグキャンペーン

TikTokの広告メニューとして「ハッシュタグチャレンジ」を行わなくても、企業独自で「ハッシュタグキャンペーン」を行うこともできます。

しかし企業や商品に知名度がない場合は、芸能人や有名タレントを起用したり、投稿者にとって魅力的な企画でないと、動画投稿を促すことが難しくなってしまいます。

その場合は、TikTok広告のメニューである「ハッシュタグチャレンジ」に出稿するなど、キャンペーンがを拡大させるための導火線を準備する必要があります。

その他のTikTok広告の種類については「【保存版】TIkTok動画全種類を動画制作会社が解説!」で詳しく解説しています。

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UGCについて

UGCは「User Generated Content」の略で、一般ユーザーが発信するコンテンツのことを指します。

SNSなどのユーザーの書き込み、ブログなども含まれ、TikTokでは一般ユーザーの投稿のことを意味しています。

企業の露骨な広告はユーザーにとっては好まれない傾向にありますが、UGCの場合は広告らしさを減らすことで、自然な形で視聴者に届けることができます。

TikTokについておさらい

TikTokは縦型の短尺動画を投稿・視聴できる動画配信媒体で、3分までの動画を投稿することができます。

2022年3月には10分までの動画投稿が可能になったことが発表され、全ユーザーに順次展開中とのことです。

YouTubeではまだPCで視聴しているユーザーも多いですが、TikTokの場合はほとんどのユーザーがスマートフォンフルスクリーン(縦向き)で視聴しています。

10代〜20代のユーザーが多いイメージがありますが、TikTok利用者の平均年齢は34歳となっており、10代〜40代を中心に幅広く利用されています。

動画投稿はZ世代が多いイメージですが、最近は各企業がTikTokの運用に参入しており、商品の販売促進や企業の認知度アップ、採用などに活用しています。

参考:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ

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企業のTikTokキャンペーン

コカ・コーラ「#リボンでありがとうチャレンジ」

コカ・コーラは大規模はハッシュタグキャンペーンとして「#リボンでありがとうチャレンジ」という施策を行いました。

動画を投稿する際に、楽曲「リボンでありがとう」を選び、ハッシュタグ「#リボンでありがとうチャレンジ」をつけて、動画を投稿すると、審査の上100名様にQUOカードをプレゼントするという、クリエイターだけでなく一般ユーザーも気軽に参加できるキャンペーンです。

QUOカードが貰えるだけでなく、選ばれた映像は澁谷のスクランブル交差点の屋外ビジョンで動画が公開されるという特典がフックとなり、たくさんのユーザーが参加しました。

ハッシュタグキャンペーンはUGC(User Generated Contentの略で一般ユーザーが発信するコンテンツのこと)が多く作成され、TikTok内の投稿トレンドとなり、多くのユーザーに視聴されます。

ユニクロ「#UTPlayYourWorld」

ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」が実施した、のグローバルハッシュタグチャレンジ「#UTPlayYourWorld」は、約3.3億回の視聴数を記録し、TikTok史上、世界で最も視聴された日本発のキャンペーンとなりました。

「Tシャツ1枚で自由に表現する」という表現の自由さ、「世界中のインフルエンサーが参加できる」という幅の広さがここまでの拡散の要因だといえます。

日本グランプリのインセンティブとして、日本国内で放映される「UT」のTVCMへの出演権が与えられるというのも、多くのユーザーが参加した要因ではないでしょうか。

参照:ユニクロ

ロレアル「#髪を咲かせよう」

世界最大の化粧品メーカー、仏・ロレアル(本社:パリ)の日本支社である日本ロレアル株式会社が、櫻坂46を起用して行ったハッシュタグチャレンジです。

櫻坂46をメインキャラクターに起用したことでの認知はもちろんのこと、自社の人気オイルイメージして開発されたTikTok用のオリジナルエフェクトや、櫻坂46の生の声をエフェクトとして投稿できることが話題となりました。

キャンペーンメッセージである『髪を咲かせて、自分を好きになる。』をより強く印象づけるようなポジティブな施策であったことも成功の要因となっています。

大塚製薬「ファイブミニ」

ハッシュタグチャレンジを行わずとも、UGCによってバズが発生したのがファイブミニです。

ファイブミニは1986年に開発され、「美味しく手軽な食物繊維補給飲料」として大ヒットした飲料です。

20代後半や30代以降の方であれば誰しもが知っている商品ですが、若年層への認知が課題となっていました。

しかし「ダイエット効果があるとしてファイブミニを紹介する動画」や「ファイブミニと他の食材をアレンジするオリジナルドリンク動画」がユーザーの間でに人気となったことをきっかけに、TikTokへの広告出稿を進めました。

「起動画面広告」ではファイブミニのプレゼントキャンペーン、「インフィード広告」ではインフルエンサーを起用した広告で新規ユーザーへのアプローチを成功することができました。

元々ファイブミニを知っている世代のバズと、新規ユーザーへのアプローチが組み合わさり、TikTok内で相乗効果が生まれているとのこと。

参考:TikTokで若年層を購買に結び付けた大塚製薬「ファイブミニ」

UCC「#香るどダンサーオーディション」

UCC上島珈琲株式会社は新商品のPR施策としてTikTokで行っているキャンペーンが、「#香るどダンサーオーディション」です。

ハッシュタグチャレンジと、投稿型オーディションキャンペーンを結びつけた施策で、本キャンペーンにて選ばれた優秀作品が、池田エライザが監督を努めるTVCMに採用されます。

2021年にも同社による投稿型オーディション「#香るどブリューオーディション」が開催されており、昨年に続いてのTikTok施策となります。

参考:#女優・池田エライザさんのTVCMに出られる!?UCC COLD BREW 『#香るどダンサーオーディション』開催 TikTokハッシュタグチャレンジでTVCMに採用する動画を決定

コーセー「#そろいもそろってメイク落ちない」

コーセーはグローバル・ガールズグループ、NiziUをキャンペーンキャラクターに起用し、「#そろいもそろってメイク落ちない」を行いました。

ロレアルの例同様に、オリジナルエフェクトを開発し、CMタイアップ曲の「I AM」に合わせて、いろいろな表情(ぷく顔、爆笑、困り顔、ウィンク、変顔)をする度にユーザーの顔にミストが降りかかるエフェクト効果を採用しました。

NiziUの人気楽曲を利用できると、ユーザーが投稿したいと思えるオリジナルエフェクトが効果的に作用しました。

まとめ

今回は企業のTikTok活用法を、ハッシュタグに焦点を当てて紹介してきました。

ハッシュタグチャレンジはTikTokの広告メニューの一つで、ユーザーが自主的に投稿するため、様々なコンテンツが生まれ、拡散される可能性があります。

しかし、拡散度合いはユーザー次第なので、実施する場合には拡散に繋がるような施策にする必要があります。

コカ・コーラやユニクロ、コーセーは、テレビCM出演などのインセンティブを用意し、ユーザー投稿の活性化を促しました。

ロレアル、コーセーはユーザーが投稿したくなる仕組みとして、有名タレントをイメージキャラクターに起用し、生エフェクトボイスや、キャンペーンのためにオリジナルエフェクトを開発しました。

ハッシュタグチャレンジは投資額も大きく、GoogleやSNSのweb広告メニューのように日予算でミニマム運用をすることはできないため、多くのユーザーに参加してもらうための施策案を綿密に考えることが重要となります。

個人や中小企業の場合は、ハッシュタグチャレンジではなく、独自のハッシュタグキャンペーンで運用するという方法もあります。

TikTokのハッシュタグチャレンジや独自のハッシュタグキャンペーン、TikTokを用いた広告運用についてお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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