
アニメーション動画制作をしたいと考えた時に、「自社で内製するにはノウハウがない」という課題や、「制作リソース自体が足りない」といった状況かもしれません。ここで多くの方は、外部へ制作依頼をすることを考えるのではないでしょうか。
アニメーション動画制作を外部へ依頼することは、ノウハウを活用したり体制を整える負担もなく良いことばかりに感じるかもしれません。しかし、意外にも知っておかなければならないリスクがあるのです。
そこで今回は、アニメーション動画制作を外部へ依頼する際に起こり得るリスクと対策をテーマに以下のことを解説していきます。
「外注する際のリスク」
「依頼先選びのリスク」
「リスク回避の重要な観点」
ぜひ、最後までご覧ください。
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目次
外注する際に知っておきたいリスク
新しいことを始める際など外部の専門的知識を活用したり、社内の人件費を抑えたりできるメリットのある外注活用に関して、こんなリスクもあります。考えられるリスクは「意図を汲み取ってもらえない場合もある」ということです。
外注先は、依頼したい業務の専門家です。だからこそ社内に足りない専門的な知識を補完できるものの社員ではないことで弊害も生まれます。つまり、自社の社員ではないことで意図を汲み取ってもらいづらいのです。その場合、思っていたものと違うものが納品されてしまうといった事態を引き起こすのです。また、内製化することができれば社内にノウハウが蓄積されていきます。
上述の点を考慮すると、単に制作だけをしてくれる外注先よりも社内のノウハウが溜まるようにアドバイスをしてくれながら方針に沿って進めてくれるパートナーのような依頼先を見つけることが大切になります。
そして外注先には、方法によって特徴は異なってきますので、次の項目で解説していきます。
外部にアニメーション動画制作を依頼する
2種類の依頼先
外注先には、何を重視するかで企業と個人の2つの選択肢があります。例えば、直接制作を請け負う企業へ依頼する方法と、「ココナラ」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサービスやフリーランスといった個人に依頼する方法です。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
個人に頼む場合
クリエイター1人で完結するために安価となりやすい
個人に頼む場合は、制作に携わる人が少なく、フリーランス1人の方で制作が完結するため、人件費やマネジメントにかかる工数が少なくなることから安価となりやすい傾向にあります。
企業に依頼した場合に比べトラブルとなる可能性もある
個人でやっているクリエイターはプロと違い、タスク管理、スケジュール管理、トラブルへの対処、モチベーションの維持などに問題を抱えている可能性もありますので、このリスクを避けるためには、納品まで自分がうまくクリエイターをコントロールすることが求められます。
企業に頼む場合
制作に関するノウハウが蓄積されている利点がある
企業(制作会社)にアニメ動画制作を依頼した場合、クリエイターやデザイナーだけでなく進行管理を行うディレクターまでが揃っています。そのため、スケジュールの調整や安定したクオリティで納品まで進められます。
その分、急な変更といった即時対応が難しいという柔軟性は個人に比べ劣ります。また、多くの人件費が発生しているため費用も個人に比べて大きくなります。費用よりも確実性や手間を減らしたい場合にはアニメ動画制作会社に依頼する方が良いでしょう。
自社でクリエイターを抱えているため個人に頼むよりも比較的トラブルが少ない
企業(制作会社)にアニメ動画制作を依頼することが、個人への依頼と比べて異なる点には、「予定通り進みやすい」といったことが挙げられます。例えば、1人が制作過程において遅延していても、会社として他のクリエイターやデザイナーによってカバーできるためです。
個人へアニメ動画制作を依頼する場合は、その人が実はノウハウを持っておらず頓挫してしまえばやり直すことになります。このように、個人に依頼する場合と比べて多くの人物が関わっていることで大きな違いを生んでいます。
リスクを回避するために大事な3つの観点
冒頭でお伝えしたようなリスクは、どのように回避できるのでしょうか?重要な点は次の3つあります。
- アニメ動画を制作する目的を明確にする
- アニメ動画の種類を検討する
- 依頼先の動画制作実績を確認する
これらの観点を身につけることでアニメーション制作を円滑にすすめることが可能になります。
アニメ動画を制作する「目的」を明確にする
よくある相談の中で、「商品の認知拡大と購買意欲の促進を同時にしたい」ということがあります。しかし、両方を目的とした内容にしてしまうと、視聴するユーザーにとっては「結局何が伝えたいのかわからない」という状況に陥ってしまい、どのターゲットにもメッセージが伝わりにくくなってしまいます。
内容が伝わりやすいアニメ動画制作に必要なことは、アニメ動画制作の「目的」を1つに絞り明確にすることです。この理由は、アニメ動画制作におけるフローが関係しています。
▼アニメ動画制作におけるフロー
アニメーション動画制作において、工程の初めに行うことが「企画・シナリオ作成」という骨組みを作る部分です。制作された企画・シナリオに沿って各デザインの制作が進められます。アニメーション動画の目的は、まさにこの企画・シナリオに大きく影響するため、1つに絞らなければ曖昧なものになってしまうのです。
また、企画・シナリオは骨組みのため「やり直し」をする場合はちょっとした修正というわけにはいきません。アニメーション動画の質を左右するほど根幹を担う企画・シナリオを良いものにするためにも目的は1つにすることを心がけるのがおすすめです。
達成したい目的によってアニメーション動画の種類や長さ、強調するべき内容が変わってきます。サービスや商品の認知拡大なのか、企業価値を高めて認識を変えるためのブランディングなのか、商品購入を直接促すのかといったように目的を考えるにも方向性は存在します。楽曲の魅力を伝えるようなMV(ミュージックビデオ)の場合も同様です。
上述のことを理解するためにも、アニメの企画書について知っておくのもおすすめです。
アニメの企画については、「アニメの企画ってどうやるの?実は企画書のフォーマットは重要ではない理由をアニメ会社の視点から解説します」で詳しく解説しています。
アニメMVについては、「アニメーションMVとはなに?尺の短いアニメ作品が急増している理由とは」で詳しく解説しています。
アニメーション動画の種類を検討する
制作の目的や企画内容の詳細が決まったら、次にアニメーションの種類と実績について検討する必要があります。狙いとする目的によって、アニメーションの種類が異なります。まずはアニメーションの種類を見ていきましょう。
制作したいアニメーション動画の目的に応じて、企業を選定することが重要となってくるため、その企業が「どのような種類のアニメーション動画を制作しているのか」「得意とするアニメーション動画はなにか」をきちんと調査し、把握しておく必要があります。
アニメーション動画の種類と制作料金について詳しくは以下の記事がおすすめです。
なお、自主制作アニメクリエイターによる「インディーアニメ」を活用することで、さらに費用を抑えることが可能です。詳しくは以下の記事で解説しています。
依頼先のアニメーション動画制作実績を確認する
次に、実績について見ていきましょう。実績において注目するべきポイントは以下が挙げられます。
- 取引会社の数
- 過去制作したアニメ動画の数
- 年間のアニメーション制作数
アニメーションの種類と同様に、制作したいアニメーションの目的に沿って企業を選定することが重要となってきます。
これまでに見てきたとおり、アニメーション制作や企業選定において、金額のみで判断をしてしまうのはリスクがあります。得意分野を知り、制作を依頼したい会社の料金相場の両方を知ることで、想定していた動画イメージと、実際に制作された後の動画との乖離を防ぐことができるのです。
アニメを活用したブランディング動画を検討中の場合は「【事例付き】アニメブランディング動画を制作する際に抑えたいポイント」もおすすめです。
目的を明確にすることが後悔しない鉄則
サービスや商品の魅力が伝わりやすいアニメーション動画の強みを活かし、効果的なアニメーション動画を完成させるために最重要となるのが「なぜ動画を作るのか」という目的を明確にすることです。見栄えが良く、構成が素晴らしいものでも、結局は何に活用するかという目的と一致しない動画では良い結果は生まれないからです。
活用目的は自社で検討する必要がありますが、どういった種類の制作技法を使い、どういった構成にするか、効果的なアイデアなどの企画や制作部分に関しては我々プロがいます。ぜひ、お困りの際はご相談ください。
NOKIDの制作事例はこちらからご覧ください。
https://nokid.jp/voipic/
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