よろしくお願いします。今回は、映像制作を弊社へ依頼いただいた際のお話を伺えればと思います。
大分県立芸術文化短期大学様は、美術科、音楽科の芸術系学科と、国際総合学科、情報コミュニケーション学科の人文系学科を併設する公立短期大学です。
今回は、情報コミュニケーション学科「野田研究室」公認キャラクターの"星野夜めま"ちゃんのLive2Dモデル素材を活用した解説アニメーションを制作いたしました。
産業財産権という専門的な知識を"キャラクターによる解説アニメーション"で伝え、若年層へ受け入れられるきっかけを作ることができました。
また、当社との取り組みを通して、プロジェクトに参加した学生さんたちにアニメーション制作のプロセスを深く理解してもらう機会を提供することができました。この経験が刺激となり、学生さんたちの間でアニメーション制作に対する関心が高まり、学内でのアニメーション制作活動が盛んになりました。
そこで今回は、映像制作に留まらず、プロセスそのものを学びの機会にする素晴らしいきっかけを作られた担当者の野田准教授にインタビューを行いました。
【課題】
・はじめて動画制作の外注をするため分からない点が多い
・要望に応えられるところがない
【依頼】
・既存のオリジナルキャラクターを活用した専門分野の解説アニメーション動画制作
【成果】
・はじめてでも、その都度疑問を解消しながら進められた
・実写よりも受け入れられやすいため、良い反響を得られた
・その結果、より大きなプロジェクトや文化を作るきっかけになった
大分県立芸術文化短期大学の野田准教授へ当時のことを取材いたしました
よろしくお願いします。
最初に依頼していただいたのは2022年頃ですか?
正式にはそうですかね。2022年に1作品目をお願いしました。それからずっとですね。
現在は、2作目も終わり3作目を計画中ということで、ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
当時の状況を改めて教えてください
初めての依頼時である2022年度には、大分県と連携をして研究室で情報モラルの動画を作りたいという目的がありました。
大分県から補助金をいただいて動画制作をしたんですけど、こちらも初めての経験だったので、どこに頼んで良いか分からないという問題がありました。
なぜ解説アニメーション動画にしたのですか?
当時から研究室にキャラクターがいたので、その子を前に出して。高校生向け(若い人向け)の動画を作りたかったので、キャラクターを使ってわかりやすい動画にしたいなと。学生みんなで、シナリオやキャラクターデザインを手がけて楽しい動画作りをしたいと思っていました。
それで、当時ちょうど私のゼミのOGがLive2Dモデルを作ってくれたので、「あ、これ(キャラクター)をなんとか活用できないかな」と思いまして。キャラクターを活かせるアニメの制作ができるところを2021年の冬ぐらいに探してたんですね。
当社を見つけたきっかけは何でしょうか?
まずは、見積もりを取らなきゃいけないので、ネットで色々なところを探しました。
やっぱり地元(大分県)には、そういうところがあまりなくてですね・・・。東京で候補を探すために、動画制作の会社がまとまった見積もりサイトを中心に検索しました。
候補先が何社かあったのでしょうか?
色々なところに問い合わせをして、見積もりまで頂けたところが何社かあったんですけど・・・。
やはりLive2Dを使うとか、大分県ご出身の声優さんにキャラクターボイスをお願いするとか、そういった要望の多さがハードルになっているのか、こちらの予算内で思うような動画作りができるところがNOKIDさんだけだったのです。
NOKIDさんは「良いですよ」って感じで言ってくださり、「あ、良いんだ!」と思いました。
各社に断られたあとだったので、すごく良かったと思っています。ありがとうございます。そういった経緯がありました。
結構いろいろ探されたんですね。
結構探しましたね。問い合わせフォームにいっぱい書いて送ってというのを何度もやりました。
ありがとうございます。Live2Dの映像とアニメを掛け合わせるような動画は、当時からあまりなかったんですが、弊社としては野田さんからご相談いただいた時に、面白い取り組みなので要望にお応えできればと思いました。
Live2Dを活用するのは、いわゆるVTuber関連のご相談だったり、アニメーションを作ったりなどの経験はあったので、そこを組み合わせていくというのが新しい取り組みでしたが「すぐにやりましょう」っていう(笑)
要望に応えられるようなところがなかっただけではなく、NOKIDさんの制作実績のページには提携のイラストレーターさんのイラストが当時はいっぱい載っていて、それがすごく学生たちにも評判が良くて、「こんな感じにしてもらえたらいいな」と思い、お願いしたのもあります。
当社へご依頼することを検討した理由は何でしょうか?
ご依頼前は、何かしら依頼に関しての悩みなどはあったのでしょうか?例えば、学内だと作れる人がいないっていうのは多分前提にあると思うんですけど。
学生たちだけでも動画を作ることはできるとは思うんですけど・・・なんというかアニメは経験がなくてですね。「絶対キャラクター使いたい!」っていうのが先にあったので。
ただ、学内ではやっぱりやったことがないのと、せっかく大分県と連携してやることなので、全国的に広めていけるようなクオリティが必要だと思いました。それで「これ、やっぱりプロに頼むしかないな」と。実際に依頼先を探してみて、やっぱりそういうことをやってくれる会社さんが、あまりないような印象でした。
1番のハードルだったことは何ですか?
こちらも初めてのアニメーション制作だったので、初めてというのが一番のハードルでした。相場感もわからないですし、どこまでこちらの要求を反映していただけるのか?っていうのも全然わからなかったので、やっぱり最初戸惑いましたね。
ただ、動画の内容的には、長年教育をやっていて「これを絶対伝えたい」っていうのがずっとあったんですよ。テーマとしては、それを形にしたいなと。"みんなでやりたい"っていう想いもあったので、学生が作ったキャラクターのLive2Dを使って、シナリオも学生たちを中心に作りたいと思っていました。
私がそのままセリフやシナリオを書いても多分ダメなんですよね。若い人に伝える動画だから、同じ目線でちゃんとセリフ考えないとっていうところもあって、そういう要望まで聞いてもらえる会社さんを探す必要がありました。
当社の柔軟性が良かったということですね。むしろ、要望をちゃんと言ってくださるので、すごくやりやすかったのを覚えています。
そういう要求が多かったので、多分一般的なクライアントとは違うと思います。だからご対応いただけるところが少なかったんじゃないかなと思います。
キャラクターを使わずに実写で動画制作を検討もされたのですか?
私がサブカル好きっていうのもあるんですけど、ゼミには結構アニメ好きな学生が集まってくるのもありまして。せっかく何年もかけて1人のキャラクターを育て上げてきたので、デビューさせたいっていう気持ちがあって、みんなの総意として"アニメで行こう"ということになりました。
実写だとちょっとやっぱり・・・。(視覚的に堅実なイメージで、テーマも専門的だと視聴されることがそもそも難しい。)
(アニメは実写とは違い)顔が見えないのも良いなって思っています。あとは、自由に使えるキャラクターが研究室にいることもすごく良くて、色々なところで使いやすいですね。
弊社でもやはりそういったメリットを一番推しているところはあるので、そういった点に最初からご理解いただけてるとすごく取り組みやすいです。
嬉しいですね。ありがとうございます。
当社へのご依頼によって学内に変化はありましたか?
いろんなところでお話ししてるんですけど、学生を巻き込んで創作活動をするとやっぱり学生も刺激を受けますね。
自分たちで課題を見つけて、アニメを作って解決しようという取り組みにつながっています。卒業研究で啓発アニメを作ったりしています。
例えば先日、ニュースにも出たんですけど「著作権のうた」っていうボーカロイドを活用したYouTubeの映像と歌を学生たちが作りました。
出典:学生グループが制作した「著作権のうた」のMVが報道されました - 大分県立芸術短期大学
学生が自主的に映像制作を行う流れができた
(プロと関わることで)意欲がやっぱり湧いてきて、自分たちでどこまでできるのか試す意味で、警察庁のサイバー防犯ボランティア広報啓発コンテストにも応募しています。
昨年度(2022年)から始まったコンテストで、テーマに沿って30秒程度の啓発動画を制作するものです。昨年度は1作目の動画を一緒に作ったメンバーが初めて応募したんですけど、昨年も今年も2年連続で局長賞(最優秀作品)に選ばれました。
めじろんおおいた見守り隊
映像の制作や声などは本当に手作り感がありますが(笑)
ただ、1秒間に10枚ぐらいのイラストを描くところからこだわって動かしてっていうのをやって、それが認められました。
すごく大変なんですけど、学生たちが制作に関わって創作に対する理解も深まってくると「自分たちもやりたい」と、そういう意欲にもつながっていると思います。
こういったことは、動画作りを経験しないと分からないことなので、すごくありがたい学びをいただいてるなと思います。
嬉しいですね。それは本当にありがとうございます。制作は学生さんもご一緒に考えてというか、打ち合わせやシナリオだったりとか、絵コンテ、イラストのチェックみたいなところも、学生さんにも入っていただいていましたね。
これも教育としてやってます。成果物も大事ですけど、その過程がすごく大事だなと思っています。今年度(2023年)は、一般財団法人 三菱みらい育成財団さんに教育プログラムの枠で採択していただいて取り組みました。
出典:デジタル教材づくり参加型教養教育プログラム - 一般財団法人 三菱みらい育成財団
学生が卒業時に「こんな経験ができて良かった」と言ってくれた
「昨年(2022年)にゼミでやったことがすごく良かった」と、学生が卒業していくときに言ってくれたんですよ。「こんな経験ができて本当に良かった」ってみんなが言ってくれました。
短期大学なので、あっという間に終わっちゃうんですね。卒業研究も2年生になってからの配属で1年間しかできなくて、そんな中で「誰もできないような経験をさせてくれて嬉しかった。」と。
すごく印象に残っていることが伝わってきたので、今年(2023年)もぜひ教育としてやりたいと考えて、三菱みらい育成財団に応募して採択していただいてっていう経緯がありました。
制作の過程をすごく大事にしていて、NOKIDさんに無理を申し上げてですね・・・。
「ミーティングの場に学生を入れさせてください。」
「絵コンテとかイラストのチェックはちょっと時間ください。」
と言って、私が間に入って必ず学生全員に見せて、それを整理して修正点をお伝えするという進め方だったので、制作プロジェクトの進め方とか、どういうところが大事かっていうのを学生自身が身につけられたと思っています。
学生がプロジェクトに関わることで良い体験を得られた
これはすごく嬉しいことで、多分他の会社では断られちゃいますよね。そういうお願いも聞いてくださって嬉しいです。このような取り組み方が新しいと認められたから採択されたと思うので、こういう取り組みが広がっていったら良いなと思っています。
実際にプロの現場に関われるっていうのは、学生にとってすごく良い経験になるとは思いますので、弊社としても光栄なことですね。
シナリオも、セリフを何十回も考え直してですね・・・。
それが絵コンテになって少しずつ仕上がっていくのは、いろんな発見があるというか・・・「こうなるんだ」みたいな。プロの人って視点が違うなと感じることも多いです。
動画の部分もそうですけども、こういう魅せ方をすると確かにわかりやすいなということもあってすごく勉強になります。
あとは、収録の時もオンラインで繋がせていただいたり、キャラクターの原案を考えた学生が打ち合わせに入らせてもらって、イメージを共有させてもらったりもして、それも多分すごく良い学びになってると思います。
制作の依頼すら教育の場にしてしまうっていうのが、野田さんの手腕ですね。
学生をなんとか関わらせてあげたいというか、本当に実際やってみてすごく良い教育プログラムになっていると感じました。
(今回制作した)解説アニメの動画は、色々なところで発表してるんですけど、すごく反響がありますね。新しいですし。
知的財産とか情報モラルといった分野を専門としているので、創作とすごく相性が良いと思っています。権利の話とか、どう伝えるかっていうところってとても大事な部分ですから。今後も続けていきたいなと思っています。
もう取り組み方がそもそも動画を作るのが目的じゃなくなってきましたね(笑)
はい、過程がすごく大事だと思います。成果物を、今は広めていく(多くの人に見せていく)段階に入ってるんですけど、広げるところもやっぱり面白いというか、学生たちも嬉しそうですね。いろんな人に知ってもらえて、実際反響があるので。
業界の人や行政も注目してくれているのでありがたいですね。今もカードやチラシを作って配り、広めています。
解説アニメを作ったことでどんな結果・反響が得られましたか?
先日、制作した解説アニメを学会で発表したら、教科書の出版社の方から掲載の相談があったんです。
いくつかハードルはありそうですが、もしかしたらこれも実現するかもしれないので、こうした社会実装につながっていくと学生も達成感が大きいと思います。
そうですよね。アニメで解説すると難しいテーマでもとっつきやすくなりますよね。
はい、やっぱりアニメの力ですよね。実写だとちょっとそうですね・・・。この分野も世の中に多くの啓発動画や解説動画が出ていますが、やっぱり実写で専門家がスライドの前で喋ってたりするものも多いので、なかなか初学者が視聴するのはハードルを感じると思いますね。
NOKIDさんにお願いした動画は、(学生中心に進めたことで)盛り込んだ内容が学生目線になっていますし、それをプロの手で表現してくださっているので、本当にいろんなところに自信を持っておすすめできるものになったと思います。ありがとうございます。
もともと高校生の方向け、学生向けで制作させていただいたかと思うんですが、実際に動画を見ていただいた学生さんの反応は、どうでしたか?
(今回制作した動画は)まだ1月に公開したばかりなので、これから実際に活用していただく予定です。
これは、県内の高校で情報分野を教えていらっしゃる先生と一緒に意見交換もして作ったもので、こうした関係者にも動画を使っていただいて反応を見たいなと思っています。
2作目からはより大きなプロジェクトで取り組めた
私も弁理士としてチェックしていますが、他の先生方にもシナリオなどで監修に入っていただいたり、プロジェクトとしてはいろんな人が関わってますね。(参加学生数も)初めての取り組みだった1作目とは違って、2作目は1年生と2年生が合同で24人ほどの大きなプロジェクトになりました。
1作目の映像を作った成果で、2作目からはスケールを大きくできたという印象でしょうか?
はい、おっしゃる通り。やっぱり1作目があったからこそ、こういう形でできるんじゃないかというのを考えて進めていきました。大変ではありますけど、みんな楽しくできるのが良いなと思っています。ありがとうございます。
初めは白紙の状態で、完成形がどんな風になるかわからないですけど、完成に近づくにつれて「おーっ!」てなりますね。進んでいく度に達成感がすごいですね。
我々も「目的にこれは沿っているのか?」だったり「映像としての表現がこれで正しいのか?」みたいな目指すところがマッチしていたので、進めやすく感じていました。学生さんが確認したいという要望も、スケジュールの調整を野田さんにしていただいたことで、上手く折り合いをつけられたのが一番嬉しいところです。
当社へ依頼して良かったことはありますか?
そうですね、やっぱり要所要所で学生にも関わらせていただいているっていうのがすごく良くて、他ではできないことだと思いますし、非常に良かったですね。
依頼時にイメージの擦り合わせは結構難しかったと思うんですけど、どうやって合わせていったのですか?
今回は2回目だったこともあってそこまでじゃなかったかなと思うんですけど、最初(1作目)はこちらも経験がなくて大変でした。「Live2Dは使いたい」とか要望だけはいっぱいあるんですけど、どういう形になるかっていうイメージもなかなかできなかったので。
そこはNOKIDさんが都度フォローしてくださって、こっちの疑問に一つ一つ答えてくださって、何回かお話をして進めていきました。
そうですね、何とか打ち合わせを重ねさせていただいて、それこそ映像の目的もそうですし、教育としてあの映像を使用したいっていうところだったので、映像の尺、長すぎるときって大体10分前後、15分以内には必ず抑えたいねっていう。
まずお話を聞かせていただいて、その映像尺で制作するには大体シナリオの文字量をこの程度で抑えたいっていうようなお話をして、教育分野なのでシナリオの構成の部分は野田さん側に今回していただいて、教育分野さん側に何とかその文字の量におさめていただいたり。
そうですね。あとはイラストの絵柄イメージを決めるところも。イラストレーターさんの候補を探すというか、どんな絵柄の方向性で行くかを決めるのも本当に1からっていうところだったので悩みました。
イラストの絵柄・シナリオを決めた際のことを教えてください
今回の著作権のような難しい分野の解説を動画でっていうと、やっぱりアニメらしく可愛らしく観てもらいやすい表現にしたいよねと、NOKIDさんと相談しながら今回(1作目)の絵柄を選んでいきました。
一応キャラクターデザインをアニメ用で描き起こすというのを最初進めさせていただいて。
そうですね。キャラクター自体が初めてでしたので、そんな感じで答えをいただいて。そして1作目のイラストテイストも学生みんな大好きで「2作目もぜひ同じテイストで」とお願いをしたかなと。
あとは、やっぱり1作目を出して「こんな動画ができるんだ」っていうイメージや「文字を動画にするとこうなる」みたいなイメージができたからかもしれません。
今回シナリオの打ち合わせをしているときにですね、本当にいろいろ修正が加わっていったんですけど、こんな感じでみんなで打ち合わせをしていて。(上図)
この時、(学生が新しくデザインしたキャラクターの)キャラデザインも終わって、シナリオもある程度できている段階で、このタイミングまでは1年生と2年生が別々に議論していたんですけど、合わせてやってみようと。
でも、やっぱり何箇所かどうしても「ここをどうしようか?」っていうところがあったんですよ。
例えば、教材の本質ではない部分かもしれませんが、めまちゃん(オリジナルキャラクター)が好きなものを買う妄想をするようなシーンがあってですね。めまちゃんが好きなイチゴとか、音楽活動の機材とかの意見があって、「どれにしよう?」という話になったんですね。
イチゴを一生分食べるとか、いろいろなアイデアがあったんですけど、ある学生から「それってセリフに入れるんじゃなくて、動画だからイメージで全部出したら良いんじゃないですか?」っていう意見が出たんです。
こう言われた時に、本当にそうだなとみんなが納得して。やっぱり文字だけでずっと議論してたので、動画になったあとのイメージ、そこをうまく想像できたらアイデアって広がるんだなっていう。
これを学生から発言をしてもらえたのが、すごく印象に残っています。
多くの情報を伝えられることが動画の魅力
そうですね。テキストだったり、視覚的な映像だったり、あと音声だったりが組み合わさってるのが動画ですもんね。
やっぱり幅の広がりというか。さっきの「著作権のうた」のMVもそうですけど、歌詞だけだとどうしても伝えられないことがあるから、じゃあそれはイメージで伝えようとかですね。
学生にそういうマインドが出来てきたなっていうのを今感じてます。2次元が3次元になるというか、そういう考えの幅が広がったのもすごく良いことだなと思ってます。
すごいですね。動画制作で多くのことを学びにつなげてしまっているんですね。
学べることがいっぱいですよ、本当に。こういうことができるっていうのはありがたいと本当に思います。なかなかできないです。
今後は学生の主体的な発信をサポートして解説動画を増やしていきたい
今は学生さんも参加され、一緒に映像を2本作らせていただいて、学生さんもオリジナルでも映像を作る活動までされていると思うんですが、今後こういったコンテンツも作ってみたいというものはありますか?
まずは来年度も1本作りたいなっていうのがあります。
高校の「情報Ⅰ」という科目だけでも範囲が広すぎて、先生方も対応が難しいとか、そもそも先生の数が少ないということがあってですね。
プログラミングとかそういった分野は結構コンテンツが充実してるんですけど、こういった権利の話とかモラルの話とか、そういった部分ってなかなか解説動画がないんですよ。現場の先生も困ってらっしゃるということがありまして。
例えば、今回1年かけて作った動画は産業財産権っていう分野なんですが、教科書で言うと2ページ程度なんですよ。
だからまだまだできるところ、やらなきゃいけないところがあると思っています。なので、当面はやっぱりこういう形を続けていきたいなというのが1つですね。プロジェクトとしてやりたいなと。
またそれとは別に、やっぱりこういう経験で刺激を受けて、学生が創作を通じて誰かに何かを伝えたいという、自分が学校で学ぶだけじゃなくて、それを届ける、分かりやすく説明するということをやりたいという学生が今増えているので、そこをうまくサポートしていきたいなと思っています。
これは、私が学生に対して「これをやってね」と課題を与えるとか、そういう話ではないと思っています。
大学で学んだ中で、自分(学生)たちで、今どういうことが求められているのか、何が社会で課題になっているかというのを見つけ、それをどう解決するかを考え、自分たちでチャレンジしてほしいなと。
単に知識として学ぶということから伝え方を考えるフェーズに移ってきているなと感じていますので、一生懸命私は応援したいなと思います。私はイラストも描けないですし(笑)、創作の手伝いはできないと思いますけど、やろうとしていることは一生懸命サポートしたいと思います。
学科の垣根を越えてコンテンツ作りができる体制にしていきたい
学生さんの活動というか、高校生たちに伝えたいという動ける場所を野田さんが作っているような?
そうですそうです。そんなイメージです。もちろん指導はしますし、広めるところは一生懸命サポートしますけど、自分たちで(目的を)見つけて、自分たちで創作して頑張ろうねっていうところですかね。
もう一つ、本学は学科が4つございまして。美術科と音楽科と国際総合学科と情報コミュニケーション学科とあって、うちはここ(情報コミュニケーション学科)の情報メディアというコースなんですね。
学内には他にもデザインとか音楽とか国際があるので、ここの垣根を越えて一緒に連携してコンテンツ作りができたら面白そうだなと感じています。
コンテンツ作りだったら結構横のつながりもできるんじゃないかな、と今思っています。
できそうですよね。本当に。揃ってますね。
じつは今年もですね、美術科のデザインの先生にも声をかけて、賛同していただき、そちらでは情報Ⅰ(科目)の情報デザインとコミュニケーションについて伝える動画教材を制作するプロジェクトも進めていたんです。だから近々、情報デザインをテーマにした解説アニメも公開されます。(※現在、公開済み)。
今後は、今よりもっと連携をして、シナリオが固まった時点でデザインの学生さんにも入ってもらって、いろいろ意見を出してもらえたらなどといったことを考えています。
逆にこちらの学生がデザイン分野で作ってる動画についてディスカッションするとか、そういうことをやりたいなと思っています。
そして、徐々に垣根を取っていって、将来的には一緒に教材づくりができたらいいなと考えています。
1作目を(NOKIDへ)依頼した経験があったからこそ活動の幅が広がった
この制作の依頼がこのような活動につながっていくのですね。
やっぱり繰り返しですけど、1年目があったからです、本当に。
こんな形でできるんだっていうのがあったからこそ、こちらも経験になりましたし。成果物があるから(次のプロジェクトについて)他の人にも説明しやすいですね。やっぱりこの(1作目の)依頼があったからこそだと私は思います。
たどり着けなかったらやってないですもんね。依頼を受けてくれるところがなかったかもしれないですもんね。。
本当にそういう状況でしたので、怖いですね、それ考えたら(笑)
そうですよね。もしかしたら実写で誰かが出演されてっていう動画になってたかもしれないですね。
そうですね。良かったです、本当に。
確かに今回のように難しいテーマを伝える場合、アニメを使わなければここまで認知が広がることはなかったかもしれません。
そうですね。やっぱり若い人にも馴染みやすいものになりましたし。良かったです。情報という分野ってアニメと相性が良いなって思ってます。
当社のサービスは、どういった会社に合ってると思いますか?
やっぱり初めての依頼を伴走というか、一緒に考えながらソリューションを提供してほしい企業に合っているのではと思います。
私の中のイメージだと、企業さんがプロモーションを依頼する時って、もうちょっとドライなんじゃないかなって思ってました。
実際にNOKIDさんに依頼してみたら、本当に寄り添って、こういう形でどうでしょうっていうご提案をいただけたりしたので。"初めて動画制作を外注しようと思っている企業"とか、他には独特のニーズがあるようなところにもすごく良い会社だと思います。
どこまでできるかっていうのをちゃんと考えてくださって、個別のニーズにしっかりと応えてくださったので、今回のプロジェクトが実現できたと思っています。
普通だともっと言われたことだけをただやってもらうような印象だったのですか?
私はそう思ってました。少なくとも、こんな風に学生を関わらせてもらえるとは思っていなかったですね。特殊なお願いにも応じてくれて、こちらとしては本当にありがたかったと思います。
では、むしろ1番苦労されたことは依頼先を探すことですね。
最初はそこだったと思います。当時は、依頼先をいっぱい探して疲れ切っていたので。本当にもう無理かもって思っていたところだったので、すごく嬉しかったですね。
我々としても、良いご提案だったり提供ができたっていうのはちょっと自信にもなりますし、今後にもつなげていけるかなと思います。もっと楽しく良いものを作りたいですね。今後も。
本当ですね。楽しくっていうのは非常に重要ですね。あと、声優さんのことで、(動画の公開)期限が無期限じゃないと教材として公開するのは難しいというハードルもありましたが、それもNOKIDさんに解決していただけました。
依頼を通じてクリエイター側にも素敵な経験をしてもらえる
「もともと用意してあったLive2Dの映像・キャラクターを使いたい」っていう要望や、大分出身の声優さんを起用したいっていう要望もあった中で、首藤志奈(しゅとうゆきな)さんがぴったりだと決まり、キャスティングもさせていただきました。
スタジオで収録する際には、野田さんにも立ち会っていただいたり、本当に一緒になって作らせていただいたっていう印象も弊社側としてあります。声優さんも大分の仕事をしたかったって言ってくださっていました。
そうですね、SNSでも告知してくださり学生もとても喜んでいました。みんなで作り上げて、いろんな人が関わって良い作品になって、高校生にも届けられて、すごく良かったなと思います。
ありがとうございます。新しい取り組み方をされていると社内でも話題でしたので、詳しくお聞きする機会ができて良かったです。本当に良い時間をいただき、ありがとうございました。
こちらこそ。ありがとうございました。
アニメーションは、テキストだけでは伝わりにくい内容を表現したり、分かりやすく解説することに最適です。当社では、はじめてのアニメーション制作のご依頼でも安心して取り組んでいただけるよう、柔軟にご対応いたします。
また、表現だけではなく、シナリオやキャラクターの企画提案から相談していただけます。さらには、各プラットフォームの傾向まで考慮した制作を行い"ただ制作しただけ"に留まらないよう、PR経験を持つディレクターがプロジェクトを統括します。
「進め方が分からない」「アイデアに行き詰まっている」「プラットフォームまで理解しているところを探している」などでプロジェクトがスムーズに進んでいない場合は、ぜひ下記のお問い合わせページよりご相談ください。
NOKID編集部
1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。