
各SNSの中でもTwitterの運用は特に重要度が高く、どのように運用していくべきか頭を悩ませている運用担当者も多いのではないでしょうか?
企業のプロモーションやマーケティング施策、認知拡大や集客、購入への誘導からナーチャリングまで、様々な活用方法がTwitterにはあります。
Twitterを上手に活用していくためには、Twitter自体のアルゴリズムや仕組みについて詳しく知った上で戦略を考えていく必要があります。
今回はTwitterのアルゴリズムついて、2023年3月31日にTwitterが公開したタイムラインに関するアルゴリズム情報「Twitter's Recommendation Algorithm」についても触れながら解説していきます。
Twitterの運用について模索している方、Twitterのアルゴリズムについて調べている方はぜひ最後までお読みください。
キャラクターを活用したTwitterアカウントの運用については「Twitterのキャラクターアカウントって効果あるの?メリットや運用テクニックを紹介」がおすすめです。
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目次
そもそもTwitterのアルゴリズムとは

TwitterだけでなくInstagramやFacebook、TikTok、YouTubeなどの各種SNSでも同じように言えることですが、どんな投稿がどんな人に表示されるのかを仕組化したルールを「アルゴリズム」と呼んでいます。
実際にTwitterを使ってみるとわかりますが、タイムラインはフォローしている人だけでなく、フォロー外のユーザーの投稿も表示されていることがわかります。
そしてその投稿は、自分にとって興味のあるジャンルの投稿や、今話題になっている投稿でついついタイムラインをずっと眺めてしまいますよね。
アウトドアが好きな人にはアウトドア関連の投稿が、スポーツが好きな人にはスポーツ関連のおすすめ投稿が表示されるなど、ユーザー一人一人の興味や趣向に合わせてタイムラインの出し分けをチューニングするのがアルゴリズムというわけです。
参考:Twitterに表示されるおすすめアカウントについて - Twitter公式
Twitterのアルゴリズムが公開
今まで公開されず推測だけで語られていたTwitterのアルゴリズムですが、2023年3月31日にTwitter社がタイムラインに関するアルゴリズム「Twitter's Recommendation Algorithm」を公開しました。
アルゴリズムのソースコードはGitHub(ソフトウェア開発のプラットフォーム)にも公開されています。
では、なぜTwitter社はアルゴリズムを公開したのでしょうか?
Twitter社を買収した起業家イーロン・マスク氏は、透明性向上を掲げています。Twitterのアルゴリズムを公開することで、ユーザーからの信頼性を高め、ユーザー離れを防ごうとしているのではないかと予測できます。
また、他SNSではアルゴリズムが政治やプロパガンダのために利用されているのではないかと指摘されることもあり、そういった他媒体との差別化のためにアルゴリズムの公開に踏み切ったのではないでしょうか。
「おすすめ(For You)」タイムラインについて

では公開されたTwitterのアルゴリズムについて、どんな投稿が表示されやすいのか、バズりやすいのかを考えていきましょう。
まず、今回公開されたのは『おすすめ(For You)』のタイムライン表示に関するアルゴリズムです。
『おすすめ(For You)』のタブではフォロワーの投稿だけでなく、フォロワー以外のおすすめ投稿が表示される従来のホーム画面での表示となります。
『フォロー中(Following)』タブではフォロー中のアカウントを時系列(新着順)表示しています。
参考:Twitterの [おすすめ] タイムラインについて - Twitter公式
おすすめ表示が決定するまで
1500件の候補ツイートを抽出

『おすすめ(For You)』タブのタイムラインが生成されるプロセスとして、最初にフォロワーから50%、フォロー外から50%の比率で1500件の候補ツイートが抽出されます。
つまり、フォローしている人の投稿から750ツイート、フォローしていない人から750ツイートが抽出されることになります。
フォローしているユーザーの抽出基準はお互いのエンゲージメントの高さで決まるため、日々お互いのツイートをいいねやリプライでやりとりしている回数が多いほど、抽出されやすくなります。
フォロワー外のユーザーのツイートは「自分をフォローしている人がどういったツイートに反応しているか」「自分と同じようなツイートに反応しているユーザーの興味や関心」などのデーターから関連性の高いツイートを抽出しています。
また、Twitter内部で「埋め込みスペース」と呼ばれ、各ユーザーを興味や関心、行動などから精密にグルーピングしており、そのグルーピングは15万グループ以上とされています。
そのグループ内で人気のある投稿が、関連度の高い投稿として抽出されることになります。
参考:Twitter's Recommendation Algorithm - Twitter
抽出したツイートのランク付け
抽出された1500件のツイートは、アルゴリズムに応じてランク付けされます。各プラットフォーム側の視点で考えると、サービスを長く利用してくれる方が良いはずです。この場合、必然的に「ユーザーが良いと感じる投稿」には高い評価をしたいということになります。
例えば、各ユーザーは"影響力"や"エンゲージメント数"、"プロフィール閲覧"などの行動によってスコアが割り当てられています。
フォロワーが少なく、一方的にフォロー数の多いユーザーは"スコアが下げられ"、スコアが低いユーザーは、抽出されるツイートが制限されます。
また、Twitter Blueのバッジを持っているユーザーが優先して表示されます。これは収益性の点で優遇するというより、「誰のアカウントかが明確」で信頼性が高い意味が強いかもしれません。さらに、課金するだけ"本気で運用したいと考えているアカウント"だと運営側が考えられるからではないでしょうか。
スコアが上がる要素
- いいね、リツイート、リプライなどアクションをされる
- ツイートに対して2分以上滞在する
- プロフィールをチェックする
スコアが下がる要素
- フォロー数が少ないがフォロワー数が多い
- ブロック、ミュート、不正行為の報告、スパム報告などをされる
- フォローを解除される
- URLのみの投稿や画像のみの投稿を行う
フィルタリング
最後にフィルタリングが行われ、同一投稿者によるツイートやブロックやミュートをしているユーザーの投稿が省かれます。
また、ネガティブなフィードバックが多い投稿や、ユーザーやユーザーのフォロワーと関わりの薄い投稿はおすすめから削除されます。
ここまでのフローで厳選された投稿に広告やおすすめフォロワーなどの投稿がミックスされ、『おすすめ(For You)』タブのタイムラインが生成されます。
おすすめに表示されるためには?
アルゴリズムについてある程度理解できたと思います。
ではその上で、どんなアカウント運用を行い、どんな投稿をしていくと多くの人にツイートが表示されるようになるのか、アカウントを成長させていけるのかについて考えていきます。
エンゲージメントを高める
アカウントが常にアクティブであることを証明するために、継続的な発信が必要不可欠です。
投稿はいいねやリプライなどエンゲージメントが多く集まる程スコアが高くなるため、有益な内容であったり、ユーザーとのコミュニケ―ションが生まれるような形で投稿することが大事になってきます。
また、引用リツイートなどでUGC(ユーザーが生成するコンテンツ)が増えるような仕掛けキャンペーンを戦略的に取り入れたツイートも有効です。
特定のジャンルに特化したアカウントにする
Twitterのグルーピング(埋め込みスペース)による振り分けと、グループ内でのスコアを上げるため、特定のジャンルに特化した一貫性のある発信をしていくことが推奨されます。
投稿内容の有益性や専門性を高めることで、ユーザーからのエンゲージも高まり、内部スコアにも良い影響を与えます。
ユーザーとコミュニケーションを取る
企業アカウントは一方的に告知や宣伝などをするだけのアカウントになってしまいがちですが、自身のツイートへのエンゲージメントや滞在時間を増やすためには、リプライへの返信などでユーザーとコミュニケーションを取ることが必要不可欠です。
Twitterアカウントをどのように運用するか悩んでいる場合にはこちらの記事もおすすめです。
キャラクターアカウントとして運用することで、ユーザーとのコミュニケーションも取りやすくなり、コーポレートイメージの向上にも繋げることが可能です。
関連記事:Twitterの「中の人」が親近感を得る秘訣だった?運用テクニックや参考例を紹介
Twitter広告という選択肢
Twitterのアルゴリズムについて理解したとしても、アカウントの運用を見直し成長させていくためには長期的な運用が必要となります。
アカウント成長段階でも多くのユーザーにアプローチすることができる施策として、Twitter広告という選択肢もあります。
広告費の支払いは発生しますが、効率良くタイムラインに投稿を表示させることができるため、Twitter広告を活用しながらアカウントを育てて行くことをおすすめします。
投稿を有料広告として配信する場合のコツ
投稿の認知拡大に有効な広告配信ですが、どのような戦略を取るかは必ず考えましょう。明確な意図がなく、広まるだろうという淡い期待だけで配信してしまうと何の成果も得られないからです。
例えば、オーガニック投稿で良い反応があった投稿を、多くの人に拡散させる目的で広告を配信する方法があります。他には、オーガニック投稿の方向性を検証するために、複数の投稿を広告で配信してユーザーの求めている投稿を探るなどもあります。
このように、取るべき戦略によって求める成果や分析方法が変わるため、入念に計画を行うようにしましょう。
<関連記事>
・SNSアカウントの運用代理店をどう選べば良い?外注のメリットや依頼時の注意点を解説
・インターネット広告代理店に依頼して成果を出すには?任せるべき部分や選ぶ基準を紹介
Twitterアルゴリズムについてのまとめ
今回はTwitterのアルゴリズムについて、2023年3月31日にTwitterが公開したタイムラインに関するアルゴリズム情報「Twitter's Recommendation Algorithm」を紹介しながら解説してきました。
『おすすめ(For You)』タブのタイムラインに投稿を表示させるためには、投稿ジャンルを定めツイート内容に一貫性を持たせ、エンゲージメントを高めることでそのジャンル内でのスコアを上げていく必要があります。
そのためには投稿の質を高め、専門性を持たせ、ユーザーからのいいねやリプライ、リツイートなど各エンゲージメントが高い投稿を多くしていくことが最優先です。
エンゲージメントを高める工夫として、リプライでのユーザーコミュニケーションや、リツイートキャンペーンなど、ユーザーとの接点を多くする施策も有益です。
Twitterの運用やアカウントの構築、Twitterを用いたプロモーションやTwitter広告についてお悩みの方は、ぜひ当社にお気軽にご相談ください。
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