2022.09.01

2024.05.31

【DV360】ディスプレイ&ビデオ360とは?Google広告との違いやメリットを解説

Googleが提供するDSPであるDV360(ディスプレイ&ビデオ360)という広告手法をご存じでしょうか?DV360は、DoubleClick Bid Managerというマーケティングプラットフォームがリニューアルして「Google DV360」になりました。

通常のGoogle広告には出稿している広告主の方でも、DV360については知らなかったという方も多いことと思います。

そこで、この記事ではDV360の出稿方法やメリットデメリット、Google広告との違いについて解説していきます。Google広告にて出稿されてる方はもちろんのこと、新たな広告配信先やDSPを模索している方はぜひ参考にしてみてください。広告配信の幅が広がるかもしれません。

広告を配信する際には、DV360などの配信先の選定だけでなくクリエイティブが重要です。Google広告のクリエイティブをどのように考えると良いかを「【初心者向け】Google広告の出稿手順とクリエイティブの考え方をキャプチャ付きで解説」の記事もご覧になって参考にしてみてください。


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DV360(ディスプレイ&ビデオ360)とは

DV360(ディスプレイ&ビデオ360)はGoogleが提供しているDSPです。

DSPはDemand Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略称です。

広告配信者のための広告配信プラットフォームで、広告在庫の掲載面やオーディエンスを管理し、広告枠の買付や入札単価の調整を行ってくれます。

Google広告が保有している配信面だけでなく、国内の主要なSSPにアクセスできるため、Google広告よりも多くの配信面にアプローチすることが可能です。

より多くの配信面を横断的に配信できるだけでなく、総合的に広告効果を確認し、最適化することができます。

DSPとSSPの違い、運用のコツやDSPの選び方については「広告のDSPとは?SSPとの違いや「効果を上げる」媒体の選び方や運用方法まで解説」を参考にしてみてください。

DV360とGoogle広告の違いは何か?

前述の通り、Google広告であればGoogle広告が保有している配信面にしか広告を出すことができません。

Google広告でもGoogleと提携する200 万以上のウェブサイトに配信できますが、DV360の保有するインプレッション数は3,800億以上とも言われています。

DV360の配信面の例としてはMicroAd、AppNexus、adstir、OpenX、Fluct、Geniee、Xrost、YieldOne、i-mobileなど、数えればきりがないほどで、Yahooディスプレイ広告にも出稿することが可能です。

簡単に説明すると、Google広告やYouTubeにも出稿できるDSPだと考えていただければわかりやすいかと思います。

Google DV360で何ができるのか?

GDNのリマーケティングリストと連携可能

既にGoogle広告でディスプレイ広告を配信している方であれば、広告データをDV360と連携することができます。

ゼロからのリマーケティングはユーザーデータが溜まるまでに時間がかかってしまいますが、Google広告のリマーケティングデータをDV360に連携することで、リマーケティング配信をすぐに行うことができます。

主要SSP以外にも配信可能

主要SSP以外にもAbemaTVやTVer、テレビ東京などへの動画広告を出稿できる他、音声広告への出稿も対応しており、Spotify、radiko、YouTube Musicへ配信が可能です。

大手サイネージ広告のTokyo Primeへの配信が可能なので、タクシー広告へ出稿することもできます。

横断的なレポーティングが可能

Google広告の場合はGoogle広告としての配信結果しか見ることはできず、最適化もGoogle広告内で簡潔してしまいます。

しかしDV360であれば出稿できる媒体全てを横断的にレポーティングすることが可能で、複数メディアを含めた総合的な指標やディメンションを設定することができます。

また広告コントロールにおいても横断的に可能で、例えばフリークエンシーを全ての媒体で制御することもできます。

DV360のメリット

3rdPartyツールとの連動の幅が広いのでブランドリフトサーベイや3rdPartyDataを活用したターゲティングを得意としています。

複数媒体を横断したレポーティング等が可能になるので、主にブランディング広告に使う場合により効果を発揮します。

YoutubeやAbemaTVやTverなどコネクテッド・テレビと掛け合わせて運用することでブランディングを行いたい場合、DV360以外に出来るプラットフォームはありません。

DV360のデメリット

Google広告よりも圧倒的に効果的なDSPであるように感じますが、DV360にもデメリットがあります。

運用がGoogle広告よりも煩雑なため、とても難易度が高く、単純にアプリのインストールやURLのクリックなどシンプルな目的をゴールにするのであれば、Google広告の方が自動で最適化してくれるので、運用工数は少なく成果を出すことができます。

媒体によっては最低出稿額が決まっており、その場合はミニマムでの運用ができないことがリスクとなります。

DV360を活用して広告出稿するには?

2022年8月現在、DV360の新規アカウント発行は行われていません。広告出稿額と将来性を審査された上で一部の会社が発行されていますが、基本的に新しいアカウントは発行されていないようです。

DV360を利用するためには、DV360のアカウントを保持している一部の代理店経由で出稿することとなります。広告代理店に出稿を依頼する場合は出稿手数料が発生します。

また、広告代理店によってはDV360を運用するうえでの月々の最低出稿額を定めている場合もあります。

複数の広告代理店に相見積もりを依頼し、どの代理店が自社の広告プランとマッチするのかを比較していきましょう。

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DV360で効果的な動画クリエイティブを作成するには?

DV360で動画クリエイティブを作成する際におすすめのフォーマットをご紹介いたします。

動画クリエイティブのフォーマット

このフォーマットはGoogleで推奨されているフォーマットとなります。

【動画】

ファイル形式:.mov または .mp4

サイズ

横向き→1280×720、1920×1080、1440×1080
縦向き→720×1280、1080×1920、1080×1440
スクエア→720×720、1080×1080、1920×1920

コーデック:H.264

フレームレート:23.98 または 29.97

ビットレート: 20 Mbps 以上

動画の長さ:15 秒または 30 秒

ファイルサイズ:1 GB 以下

【動画の音声】

コーデック:PCM(推奨)または AAC

ビットレート:192 Kbps 以上

ビット:16 ビットまたは 24 ビットのみ

サンプルレート:48 kHz

音声設定:必須

動画広告の再生時間について

DV360の動画広告枠は以下の6種類の配信枠に分かれています。

  • 15 秒未満
  • 15 秒
  • 20 秒
  • 30 秒
  • 60 秒
  • 90 秒以上

動画は、広告枠内の最大再生時間と同じ長さである必要はなく、それ以内であれば正しく配信できます。

例えば22秒の動画であれば30秒の広告枠で再生することができます。

また、広告枠の再生時間は各10%であればオーバーしていても配信可能なため、30秒の広告枠には33秒までの動画広告を配信することが可能です。

参考:動画クリエイティブのガイドライン

オーディオ広告のクリエイティブについて

DV360ではSpotify、radiko、YouTube Musicなどの音声配信媒体にて、オーディオ広告を出稿することができます。

クリエイティブのフォーマット

ファイル形式:.ogg、.mp3

ファイルサイズ:最大1GB

再生時間:15秒、30秒(推奨)

※オーディオクリエイティブは、さまざまな再生時間に対応していますが、15 秒または 30 秒のクリエイティブの広告在庫が多いです。

クリエイティブ作成のポイント

最適なクリエイティブを作成するポイントは以下の8点です。

①オーディエンスを理解し、パーソナライズされたメッセージを配信する
②ユーザーが各種プラットフォームでどのようにコンテンツを聴いているかを意識する
③簡潔で印象に残る音声にする
④行動を促すフレーズやブランド名を2~3回繰り返すこともおすすめです。
⑤音声バランスを第一に考える
⑥トーンやテンポに一貫性を持たせる
⑦コンテンツに対して不自然じゃないタイミングで広告を配信する
⑧ストーリーを伝える

※リスナーを不快にさせる可能性のある耳障りな効果音(アラーム、警告音)や派手なジングル、リスナーを混乱させるような複数の声を使用した広告は控えましょう。

参考:オーディオ クリエイティブのガイドライン

動画広告のディレクション方法は「動画広告を上手く作りたい!制作ディレクション方法と発注のコツを解説」で解説していますので、参考にしてみてください。

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【DV360】ディスプレイ&ビデオ360のまとめ

今回はGoogleが提供するDSPであるDV360(ディスプレイ&ビデオ360)について解説してきました。

DV360は、Google広告やYouTubeにも出稿できるDSPだと考えていただければわかりやすいかと思います。

  • DV360の保有するインプレッション数は3,800億以上とも言われ、国内の主要なSSPにアクセスできるGoogle広告よりも多くの配信面にアプローチすることが可能
  • 複数媒体を横断したレポーティングが可能になるので、主にブランディング広告に使う場合により効果を発揮

しかし、DV360を利用するためには、DV360のアカウントを保持している一部の代理店経由で出稿しなければなりません。

出稿までのハードルが高いDSPではありますが、運用次第でとても効果的な手法となる可能性があります。



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