そろそろ広告を出稿したいと考える企業の担当者の方にとって、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube広告と、数ある広告媒体の中でどれを選び、社内で提案したら良いのか、迷うところではないでしょうか。
そんな中、数ある媒体の中でもTikTok広告のご相談が増えてきました。こうした中で疑問を持たれていることの多い内容には、「TikTokに広告を出稿するのは実際どうなのか?」「コンテンツとしては面白くても、広告を出して効果が出るかわからない」というものがあります。
そこで今回は、TikTok広告を検討するために「媒体としての特性」をテーマに以下のことを解説していきます。
・TikTokを利用するユーザーの特徴
・TikTokの仕組み
・TikTok広告が注目されている理由
ぜひ、TikTok広告を検討する際の参考にしてみてください。
広告はクリエイティブのビジュアル、メッセージが非常に重要です。そのため、ターゲットから反応を得やすい動画にはどういった特徴があるかを知っておくことも大切です。詳しくは「【TikTokアニメ】”バズる”アニメーションの特徴とは?大人気アカウントを一挙ご紹介!」で解説しているので、あとで目を通してみてください。
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TikTokの特徴
TikTokで広告を検討するためにも、TikTokという媒体の特徴や利用者の行動パターンを知ることは重要です。TikTokの特徴には、主に次の2つが挙げられます。
- トレンドの発信拠点
- フルアテンションで観れる動画の特徴
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
1.1 トレンドの発信拠点となっている
流行に敏感なZ世代に注目すると、公式TikTok For Businessが調査をまとめた「Z世代のTIkTokに対するイメージ」によって、主要プラットフォーム3社の平均と比較して、最も「流行っている」とイメージされていることがわかります。このことから、情報収集に役立つSNS、さらにトレンドを追うことができるSNSとして認識されているようです。
出典:Z世代のTIkTokに対するイメージ - TikTok For Business
1.2 フルアテンションで観れる動画の特徴
TikTok公式では、フルアテンション(=ユーザーが集中力を切らさない)で動画を視聴できる理由として、ポイントは3つあるとまとめています。
出典:TikTok動画広告の強み(TikTok For Business)
①ユーザーファーストな視聴環境
「短尺動画」「強制視聴なし」「おすすめ視聴」といった、今の時代にあった視聴体験を提供しています。
②消化しやすいコンテンツ
TikTokのコンテンツは最長1分と短尺であるため、「1分以上の動画は長すぎる」と感じるユーザーが増えている中、コンテンツの長さや量がちょうど良いと感じられています。
③発見を求めるTikTokユーザー
TikTokユーザーは、プラットフォームに新しい「発見」を求めており、コンテンツに対して、心をオープンにしている傾向が高くなっています。
出典:TikTok動画広告の強み(TikTok For Business)
TikTokは広告の需要性が高い
解説してきたとおり、TIkTokのユーザーはフルテンションで動画を観ることができるため、アプリ内で多くの時間を消費し、主体的にトレンドを発信しています。TIkTokの優れている点はこれだけに留まりません。
多くの人にとって、動画やドラマなどを閲覧している間に広告が現れると、もどかしい気持ちになる方も多いのではないでしょうか。。いくら自分が興味関心がある動画を見ることができても、広告のタイミングが悪かったり、動画が長かったりすることで不快感につながってしまいますが、その点、TikTokは広告についてもユーザーの需要が高いことがわかっています。
2.1 広告好感度1位の実績を持つTikTok広告
Kantar (カンター)が発表した「グローバル広告エクイティランキング」によると、TIkTokは消費者にとって広告好感度ランキング1位となり、他媒体に比べて広告の需要性が高いといえる結果となりました。
出典:グローバル広告エクイティランキング(KANTAR JAPAN カンター・ジャパン )
さらに、公式TikTokの調査によると、主要動画配信サービスの動画広告と比較して、TIkTokが広告を配信するのに優れているとわかる結果が得られました。下記の図から、「見やすくてわかりやすいものが多い」「商品・サービスについての他の人の意見が気になる」の指標は多い結果となり、「邪魔だと思うことが多い」「企業の宣伝として見ている」の指標は少ないことがわかります。
出典:「テレビ広告素材のデジタル活用」調査レポート(TikTok For Business)
2.2 広告の好感度が高い理由は「おすすめ」フィードにある
では、なぜTikTokの広告は好感度が高いのでしょうか。大きな理由として、TikTokのユーザー属性とアプリの仕組みが関わってきます。
TIkTokにある「おすすめ」フィードは、TikTokを利用するユーザーひとりひとりに合わせたフィードを表示しており、各ユーザーの好みが反映されている設定となっています。通常コンテンツが表示されるこの仕組みと、TikTok広告も同様、広告を出稿することでユーザーの好みに合う形で表示される仕組みになっています。
出典:「テレビ広告素材のデジタル活用」調査レポート(TikTok For Business)
「おすすめ」に基づく視聴体験
TikTokの「おすすめ」フィードは、一人ひとりに合わせたフィードで、各ユーザーの好みを反映しており、興味のあることから、興味のないことまでを調整し、これらを組み合わせた要素をもとに動画をレコメンドしています。ユーザーに対して、新しい視点やアイデアを体験する機会を増やしているため、ユーザーが示した興味に関係ないような動画や、多くの「いいね」を獲得していない動画に出会うこともあります。
参考:TikTokが「おすすめ」に動画をレコメンドする仕組み
出典:「テレビ広告素材のデジタル活用」調査レポート(TikTok For Business)
TikTokユーザーの広告への反応は大きく2つ
これまで説明したように、ユーザーのTikTokアプリに対する熱量や、「おすすめ」フィードといったTikTokアプリの仕組みによって、ユーザーは広告に対する不快感があまりないことがわかりました。では、実際に広告を視聴したTikTokユーザーはどのような特徴を持つでしょうか?この項目で詳しく解説したいと思います。
3.1 広告に対するエンゲージメント率が高い
TikTokユーザーの広告に対する反応の特徴として、「エンゲージメント率が高い」ことが考えられます。詳しくは、次の3つのアクションです。
- 広告投稿にいいねをする
- SNS広告を見てからブランドを好きになる
- 広告・PR目的の動画を保存する
ユーザーにとってストレスなく広告が表示されることで、通常の動画コンテンツと同様、視聴したユーザーのエンゲージメントは高いと考えられ、コメントをしたり「いいね」を押したりされるでしょう。
また、ストレスなく動画が見れることはつまり、広告感を感じることなく動画を最後まで視聴してもらう可能性が高くなります。その結果、ブランドの魅力がユーザーに伝わりやすくなるのです。
さらに、印象的な動画を視聴したり、ブランドの魅力を知ったりしたユーザーは、広告/広告ではないに関わらず、動画を「保存」する行動が見込めます。このように、1章で述べた「ユーザーの視聴時間」✖️「ストレスなく次々と動画を見ることができる」アプリの仕組みが、広告に対する不快感を減らすことが可能にし、広告主にとってメリットをもたらすといえるでしょう。
3.2 情報感度が高く、広告の拡散が活発
TIkTokユーザーの特徴2つ目として、「ユーザーの情報感度が高いこと」が挙げられます。具体的には、次のような行動が考えられます。
- 新商品をチェックする
- 最新の情報を手に入れたい
- 動画内で気になる商品、企業はフォローする
- 気になる商品、企業について検索する
ユーザーの情報感度が高いことで、「知人にお勧めしたい」「注目した話題はすぐに他人に伝えたい」と思ってもらえる可能性が高くなり、認知につながるメリットがあります。
TikTok動画の制作ならNOKIDへ
ここまでで、TikTok広告の特徴とメリット、その理由であるTikTok広告の仕組みについてお伝えしてきました。重要となる点として、ユーザーのTikTokアプリに対する熱量や、「おすすめ」フィードといったTikTokアプリの仕組みが挙げられました。
しかし、たくさんのメリットがある中で、TikTok広告を1から行なうにはどうしたら良いか悩む方も多いのではないでしょうか。
弊社では、商品や企業の魅力が伝わりやすいアニメーションを1から企画したり、アニメーション制作を行なったりしているサービスとなっています。さらに、登場するキャラクターのIP(知的財産)ビジネスへの展開を考慮した上での制作企画から配信までのサポートをしてくれるサービスですので、TIkTok広告についてご興味がある方や、依頼をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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