2022.08.09

2022.09.29

【初心者向け】Google広告の出稿手順とクリエイティブの考え方をキャプチャ付きで解説

自社商品の販売促進や企業のブランディングにおけるWeb広告ツールとして、一番最初に思い浮かぶのが「Google広告」だと思います。

国内外問わず、多くのユーザーにアプローチすることができるGoogle広告ですが、広告を配信したことがない方や初心者の方にとってはとてもハードルが高く感じられてしまうかもしれません。

そこでGoogle広告を配信する方法を実際の画面をお見せしながら紹介していきます。

広告の配信を検討している方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

広告クリエイティブには大きく分けて動画と静止画の2つがありますが、どちらが良いか迷う場合もあるはずです。詳しくは「動画広告とバナー広告はどちらが効果的?活用メリットから選び方まで解説」で解説していますので、あわせてご覧ください。


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Google広告について

日本の検索エンジンのシェア率において、GoogleはPC・スマホともに7割を越えています。

また、YouTubeやGmailなど、Googleが提供しているサービスを利用しているユーザーにも広告配信をすることができるため、インターネットを利用している多くのユーザーにアプローチすることが可能です。

リスティング広告(検索広告)やディスプレイ広告、YouTube広告、アプリ広告(GAC)など、配信の目的やターゲットに応じて、様々な広告配信を行うことができるのもGoogle広告の強みです。

Google広告とは別に、Google非保持媒体にも出稿できるDSPとしての機能を兼ね備えた「Google DV360」というサービスも存在しています。

今回は一般的な「Google広告」の方にフォーカスしてお話ししていきます。

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Google広告で出稿できるメニュー

リスティング広告(検索広告)

リスティング広告はGoogleの検索エンジンでユーザー検索した際の「検索語句」に連動して、検索結果ページに広告を出稿することができるメニューです。

下図のように検索結果ページのトップに掲載されるため、ユーザーからの視認性やクリック率は高い傾向にあります。

SEOコンテンツで1位を取るよりも容易に掲載できる点がリスティング広告のメリットです。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告はGoogleのサービス内やアプリ、アドネットワークを提携しているWebサイトへバナー広告や動画広告を掲載することができます。

ターゲティングユーザーのセグメントを細かく設定できるほか、自社サイトに訪問したことがあるユーザーのみに配信する「リターゲティング配信」や、Googleがクリエイティブやターゲットを自動で最適化してくれる「スマートディスプレイキャンペーン」があります。

※スマートディスプレイキャンペーンは2022年7月末で終了

ファインド広告

ファインド広告は2020年にリリースされた広告メニューで、Googleプラットフォーム上のDiscover、YouTube 、Gmailに配信することができます。

Googleアカウントにログインしているユーザーの検索履歴や閲覧履歴などをもとにGoogle広告AIが機会学習を行い、配信を最適化してくれます。

ファインド広告のカスタムインテントでは「ユーザーの検索記録」をもとにターゲティング配信をすることも可能です。

アプリ広告(GAC)

アプリのインストールや既存インストールユーザーに行動を促すことを目的にする場合はアプリ広告(GAC)で広告を配信します。

検索ページ、ディスプレイ広告、YouTubeなどのGoogle保有媒体で網羅的に出稿できるのがアプリ広告のメリットです。

iOS、android問わず広告を配信することが可能ですが、iOSユーザーのCPI(獲得単価)がやや高くなる傾向にあります。

ショッピング広告

ショッピング広告はリスティング広告と同じく、検索語句に連動して広告が表示されます。

リスティングと違いテキストだけでなく、商品の写真と価格がカルーセルに表示されるのが特徴で、スマートフォンの場合は画面いっぱいに表示されるためユーザーに購入してもらえる可能性が高くなります。

ローカル広告

店舗の近くにいるユーザーが特定のキーワードで検索をしたときに、店舗情報を表示することができる広告です。

「東京 居酒屋」「新宿 美容院」など検索したときにGoogle Map上に優先的に表示されるようになります。

ユーザーの視認性が高まり、認知度向上にも役立ちます。

YouTube広告

YouTubeを視聴している際に差し込まれる動画広告や、YouTube上での検索結果ページに表示される広告です。

ダイレクトなクリックやコンバージョンではなく、主に認知度を高めることやブランディングを目的として利用されることが多いです。

YouTubeでは動画広告を配信することで多くの情報を見込み客へ伝えることも可能です。中でも3DCGを活用した動画広告は新たな見込み客の注意を引くことに適しています。詳しくは「3DCG動画広告で効果的なPRを行うには?相性の良い広告手法から反応を得るための内容までを解説」で解説していますので、参考にしてみてください。

また、YouTube広告の配信方法を詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

Google広告の出稿方法

まずはGoogle広告にログインします。

まだ登録されていない方は「Google 広告でビジネスを拡大しましょう」のページから「今すぐ開始」をクリックして登録を進めてください。

Google広告にログインしたら、左メニューの「キャンペーン」をクリックし、画面左上の「+」マークを押下し、キャンペーン作成画面へ遷移します。

次にキャンペーンの目的を設定していきます。

広告出稿の目的にあわせて8種類の選択肢から広告を作成していきます。

右下の「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選択すると、Google広告の全てのメニューを表示させることができます。

ディスプレイ広告を選択した場合はWebサイトのURLとキャンペーン名を入力して次へ進みます。

スマート ディスプレイ キャンペーンは2022年7月末で終了しているため、「通常のディスプレイ キャンペーン」を選択してください。

※2022年8月以前にスマート ディスプレイ キャンペーンを出稿されていた場合は、その設定が維持されたままで通常のディスプレイ キャンペーンに移行されます。

次にキャンペーンの設定をしていきます。

対象の地域とターゲットユーザーの言語を選んでいきます。

日本人向けのサービスであれば、対象国を「日本」、言語を「日本語」にしましょう。

「その他の設定」タブを開くと、細かいキャンペーン設定をすることもできます。

「広告のローテーション」はGoogleによる自動最適化なので、基本的にはそのままで大丈夫です。

開始日と終了日が決まっている場合は日付を設定しておきましょう。

1日の平均予算と最適化の目標を設定します。

Googleしては非推奨ですが、その他の指標で最適化することも可能です。

「ターゲティングを追加」をクリックしてオーディエンスを絞っていきます。

「オーディエンス セグメント」では購買意欲のジャンルやユーザー作成の類似オーディエンスを指定します。

「ユーザー属性」「関連キーワード」「特定のトピック」を指定したらターゲティングは設定完了です。

あとはクリエイティブを作成して配信準備は完了です。

「会社名」のところにはブランディングしたい名称を記入しましょう。

広告画像または動画、広告見出し、説明文を記入して終了です。

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ディスプレイ広告の最適化について

最適化スコアの改善

ディスプレイ広告を最適化するためにはGoogle広告AIの最適化ロジックを理解した上で、AIが広告を最適化しやすいように設定してあげることが大事になってきます。

ディスプレイ広告では広告の最適化スコアが表示されます。

これはGoogleの推奨する設定にどれだけ近いかを可視化した指標で、スコアの低いクリエイティブやテキストを差し替えていくことが最適化への近道となります。

CV数の担保

AIが広告を最適化するためにはある程度の配信量が必要となります。

Facebook広告では「1日あたりの予算は最低でもCV単価の10倍程度」「1週間で50CV程度」が目安となっていましたが、Google広告でも同等のCV数が担保されていることが理想です。

コンバージョンポイントをさらに深いところにする場合はさらに1日あたりの予算を大きくする必要があります。

例えばLPからのお問い合わせや会員登録となると、ランディングページへの遷移の1%が成約すると仮定すると、1コンバージョンへの単価は10クリックで1000円、1日の予算は10倍なので1万円が最適化に必要な金額となります。

予算が潤沢ではない場合やどうしてもコンバージョン数が担保できない場合は、コンバージョン地点を浅く(クリックなどに)するようにしましょう。

クリエイティブについて

Googleのクリエイティブ作成ガイドに従う

①低画質な画像や歪んだ画像、見づらい画像や色あわせた画像を利用しない。色を反転させたり過度なフィルターを使用しない。

②画像上のオブジェクトにロゴやテキストを重ねない。

③「再生」、「ダウンロード」、「閉じる」などの機能しない見せかけのボタンは表示しない。

④空白スペースは全体の 80% を超えないようにする。

⑤コラージュ画像を避ける。

⑥背景にデジタル合成を使った画像を避ける。

参考:クリエイティブ作成時のおすすめの方法に関するガイド

1つの広告グループに3、4パターンの広告を作成

3〜4種類のクリエイティブを作成し、どの広告の効果が良いのかを計測していきましょう。

Google 広告では、広告グループ内で最も成果の高い広告が自動的により多く表示されます。

効果が悪いクリエイティブや配信されないクリエイティブを新しいモノに交換していく

こととなります。

ランディングページの最適化

広告を配信する際にバナーや動画クリエイティブの方に意識が向きがちですが、ランディングページの改善もとても大事な要素となってきます。

せっかく広告クリエイティブに興味を持ったユーザーが広告をクリックしてくれたのに、ランディングページに整合性がないとそれが不信感に繋がり、離脱される原因となってしまうこともあります。

ランディングページ内のコンバージョンに繋がるボタンはクリックされているのか、どこで離脱しているのかをヒートマップやアナリティクスを使って分析していきましょう。

まとめ

今回はGoogle広告をこれから始めたい人、インハウス化していきたい方向けに配信手順や最適化の考え方についてまとめてきました。

ディスプレイ広告を最適化するためにはGoogle広告AIの最適化ロジックを理解した上で、AIが広告を最適化しやすいように設定してあげることが大事になってきます。

予算が潤沢ではない場合やどうしてもコンバージョン数が担保できない場合は、コンバージョン地点を浅く(クリックなどに)するようにし、できるだけ最適化をすすめることをおすすめします。

クリエイティブに関してはGoogleのクリエイティブ作成ガイドに従うようにしましょう。

また、3〜4種類のクリエイティブを作成しコンバージョン数や最適化スコアの変動を確認し、効果の悪いクリエイティブから入れ替えを行っていきます。

クリエイティブの最適化はバナーや動画だけでなくランディングページも重要な要素であることを忘れないようにしましょう。


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