
2022年6月22日にTwitterはブログのような長文を投稿できる「Twitter Write」と呼ばれる新機能について発表しました。このTwitter Writeという新機能は、企業の効果的なマーケティング施策として今後浸透していく可能性を秘めています。
そこで今回は、「Twitter Write」について現在発表されている機能や活用方法、似たような機能を持つ「Note」との比較をご紹介していきます。
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目次
Twitter Writeとは?
Twitter Writeとは、クリエイターがNoteと呼ばれるストーリーやその他の長いコンテンツを作成し、フォロワーが読んだり反応したりできるようにするためのコンポーザーツールです。
月額制のサブスクリプション「Twiter Blue」(ウェブサイトの申し込み:980円、アプリからの申し込み:1,380円)に契約すると、Twitter Writeの機能を利用することができます。(2023年6月時点)
Twitter Writeの機能
ここからは実際にどのような機能があるのか、2023年6月現在の具体的な機能についてご紹介していきます。
文字数
通常のツイートは全角140文字/半角280字が上限ですが、Twitter Write NotesではAndroidのアプリからだと最大2,000文字、パソコンWeb版だと最大2,500字まで入力できます。
また、写真やツイートの埋め込みが可能です。
編集機能
通常のツイート文言は公開後に編集できませんでしたが、Twitter Write Notesでは公開後に文章コンテンツを編集して更新し続ける事が可能です。
Noteが編集されると、Noteの上部に編集済みのラベルが表示されます。
「いいね」「リツイート」「返信」などの機能
Noteは通常のツイートを扱う方法と同じように扱う事ができるため、「いいね」「リツイート」「返信」などの機能は全て行えます。
ただし、記事を読むためにNoteを選択した後に、リアクションしたり記事からNoteに返信することは現時点ではできません。
Twitter Write: Notesを読む方法

ここからはTwitter Write: Notesを読む方法をご紹介していきます。
Twitter Write: Notesとは?
Twitternの新たな機能「Twitter Write: Notes」は、141文字以上の長文をTwitter上で気軽に共有できる機能です。Twitter上で長文をシェアできる機能で、文字数はタイトルが100文字までとなり、本文は2,500ワードまでとなっています。
Twitterに公開すると、通常のツイートのような「Note card」が表示され、このNote cardをタップやクリックすると全文が読めるという形になります。Noteは、Twitter上で他のタイムラインの投稿と同じように表示されます。
これにより、ユーザーは他のプラットフォームへ移動せず、Twitterの滞在時間が延びることになります。そのため、プラットフォームへの囲い込みを狙った機能だと分かります。
Noteを読める人の条件
Twitter Noteは以下の条件に当てはまる人に表示されます。
・Noteカードを投稿したクリエイターをフォローしている。
・フォローしている人がNoteへのURLを含めてツイートした。
・フォローしている人がNoteカードをリツイートまたは引用ツイートした。
この条件に加え、Noteを投稿するとURLが発行されるため、Twitterプラットフォーム以外の場所から、Twitterにログインしているかどうかに関係なく、またTwitterアカウントを持っていない人でもNoteにアクセスできるようになります。
閲覧したいNoteの探し方
Noteカードは、通常のツイートと同じように、フォローしている人がNoteをツイート、リツイート、または引用ツイートを行うとタイムラインに表示されるようになります。
現在のテストに参加しているクリエイターの場合、Twitterプロフィール(Web版)を見ると新たに用意された[Notes]タブで公開済みのNoteを閲覧することができます。
すでにリツイートしたNoteをクリエイターが編集してもURLは最初に公開された時と同じものになりますが、表示されるのは編集後のバージョンのNoteとなります。
参考:Twitter Write: Notes - Twitterヘルプセンター
Twitter Writeの活用方法
セールスレター
セールスレターは「モノやサービスを売ることに特化した広告文」のことです。
読み手の購買意欲が掻き立てられるよう、読み手の感情に訴えかけるようなストーリー性のある文章となっており、ただ単に商品の価格や特徴を紹介しているわけではありません。
Twitter Write Noteではほかのツイートと同じようにタイムラインに流れていくため、セールスレターの目的で活用することが非常に効果的となる事が予想されます。
Twitter はニュースレターサービスのRevueを買収しており、ニュースレターを配信できるようになったことから、Twitter Write Noteはニュースレター機能と統合した活用方法が考えられます。
また、長文を投稿できるためブログとしても利用できます。
LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)は狭義の意味でいうとWeb広告から飛べる、縦長の1ページで問い合わせ・資料請求・購入を促す独立したページを指します。
LPには「ユーザーや目的に合わせてコンテンツを用意することでコンバージョンの最大化を目指す」という目的があります。
例えば車の購入を迷っているユーザーに対し、Webのみで購入してもらう事は非常に難しい為、まずは展示会に来てもらい営業パーソンが販売するという方法が考えられます。
この場合、展示会への参加フォームを用意して、ユーザーに記入してもらう事がLPの役割です。
この役割をTwitter Write Noteの機能で行うことができるようになり、企業にとって非常に効果的な選択の一つとなる可能性があります。
ブログ
長文を投稿できるため、ブログのような利用も方法も予想されます。
商品レビューや音楽レビュー等、商品やサービスのお役立ち情報やユーザーの知りたい情報を発信する「ブログマーケティング」のような使い方もあれば感想を述べる趣味ブログのような使い方など様々な活用方法があります。
ブログマーケティングとしての活用方法は商品の売上アップにつながるため、企業のマーケティング施策として効果的な方法の一つとなります。
制作プロセスの共有
現在、商品やサービスの完成品のクオリティーはどれも高く、差別化を図ることが難しくなってきました。
そこで長文を投稿できるTwitter Write を活用し、制作プロセスをさらしてユーザーと共有することで、「商品・サービスに思い入れを作る」という事が考えられます。
例えば「このプロジェクトはここまで進んでおりますが、次はこういうことを改善すべく、このテストしようと考えています。」などの過程をTwitter Write の長文で作成し、ユーザーはそのプロジェクトの進捗状況が逐一目に入ってくるため、思いやりが強くなっていきます。
このようにプロセスを晒して人気を得ている例にはオーディションの段階から視聴者に見せる事で人気を得ている韓国アイドルグループのNiziUや格闘技大会のBreaking Downがあり、似たような事がTwitter上でも生まれていく可能性も考えられます。
(事例)キングコング 西野さん
キングコング西野さんは自身で立ち上げたCHIMNEY TOWNという会社で働くことに興味のある人に対してどのように入るのか、オンラインサロンでどのような事を学べるかといったことなどをQ&A方式でTwitter上で説明しています。
ブログのような長文の文章をTwitterの拡散力を活かして広め、人材募集やサロン会員の募集、現在企業が行っているプロジェクトの宣伝にも活用できています。
一つ興味深い点としては、音声メディア「Voicy」と連携しているという点があげられます。
もともとTwitterには文字制限がありましたが、文字制限がなくなっていこう、西野さんはVoicyで発信した内容をほぼそのままTwitterにも転載しているようです。
これにより、より濃くて深い内容のコンテンツを、拡散性の高いTwitterで展開できるようになり、一つのコンテンツを再利用するマーケティング手法として注目されています。
Twitter Writeとnoteの違い
Twitter Write と似たような機能をもつものに、「note」というものがあります。
ここからはTwitter Writeとnoteそれぞれの特徴を比較してご紹介していきます。
拡散力の違い
Twitter WriteとNoteの最も大きな違いは拡散力です。Twitterのアクティブユーザー数は全世界で3億5400万人以上であるのに対し、Noteのアクティブユーザー数は月間で3,880万人、登録ユーザーは585万人(2022年11月末時点)と大きな開きがあります。
Noteに登録しないとフォローはできませんが、登録せずに記事を読むだけの人が多いのが現状です。
ストック性の違い
Twitterの通常の過去のツイートは流れていきそのうち存在価値がなくなる、Noteは過去の記事が貯まっていき、過去記事が検索されるため存在価値が残るという特徴がありました。
しかし、Twitter Writeはプロフィールの[Note]のタブから過去のツイートを検索できるため存在価値が残るのではないかという予想ができます。
検索エンジンからのアクセス体験の違い

Twitterの通常のツイートは、Googleで検索結果に反映されてもTwitterへログインしていなければ、以下のキャプチャのように「ログインを促されて」他のツイートへ移動できません。(2023年7月13日時点)

一方で、NoteはGoogleやYahoo!!などの検索エンジンに表示された後は、ログインせず該当の記事を見ることが可能なため、アクセスが見込みやすい特徴があります。
Twitter Writeによるツイートは、公開するとURLが発行されるため、これにも検索エンジンからのアクセスが見込めると予想されます。
炎上リスクの違い
Twitterは拡散力が高い分炎上のリスクがとても大きくなります。
そのため、Twitter Writeの記事についても炎上する可能性が高くなることが予想されます。
また、Twitterはユーザーによるネガティブ反応が多いことも挙げられます。一方Noteはユーザーによるポジティブな反応が多く、炎上の可能性が低くなります。
月額料金(値段)の違い
Twitter Writeは月額約1,000円のサブスクリプションTwitter Blueに契約する必要があります。
一方、noteは無料版のものと有料版(月額5万円)の「note pro」のどちらかを選択することになります。
無料版では無料コンテンツの掲載、無料マガジンの掲載、他社ECサイト連携、ダッシュボードによる分析などができ、さらに1万円までの有料記事を載せる事も可能です。
一方「note pro」では、無料のnoteの機能に加えて予約投稿機能、契約法人コミュニティ、勉強会への招待など様々なメニューを活用できます。
また、オプションでGoogle アナリティクスとの連携も可能です。
Twitter Writeの展望について
「Twitter Write: Notes」は始まったばかりの機能であり、今後成功するかは断定できません。実際過去にFacebookも「ノート」と呼ばれるブログのような機能を追加しましたが、成功せずにサービスを終了しています。
しかし、昨今注目されている、プロジェクトのプロセスを公開するマーケティング手法には非常に相性が良いといえます。Facebook「ノート」の時と違う点として、一般ユーザーが生成するコンテンツを掲載する場が今は格段に増えているということ。
Twitter Writeだけで完結させるのではなく、その他サービス(音声メディアなど)との連携を図ることで、企業のマーケティング活動の新たな一助になる可能性は大いに秘めているのではないでしょうか。
Twitter Writeの機能についてのまとめ
ここまでの内容をまとめてみます。
- Twitter Writeは、クリエイターがNoteと呼ばれるストーリーやその他コンテンツを作成し、フォロワーが読んだり反応したりを可能にする機能である
- Twitter Write Notesでは最大2,000文字(Androidのアプリから)または最大2,500文字(パソコンWeb版から)まで入力できる
- Twitter Writeを活用することで、制作プロセスを共有することが可能である
- Twitter Writeは、ブログのような長文の文章をTwitterの拡散力を活かして広めることができる
- Twitter WriteとNoteの違いは拡散力、ストック性、検索エンジンからのアクセス体験、炎上リスク、月額料金などがある
- Twitter Writeは始まったばかりの機能であり、今後の成功は断定できない
今回はTwitterに新たに導入される機能「Twitter Write」についてご紹介してきました。アクティブユーザーの数が多いTwitterでのこの機能は今後企業のマーケティング施策として大きな可能性を秘めています。
noteなど似たサービスの機能との比較をしながら、最適な選択をして活用していく事で企業の利益に貢献していくと考えられます。
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