NOKID編集部
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Instagramではどんな画像や動画がユーザーに優先的に表示されるのか、そのアルゴリズムを紐解いていきます。Instagramを用いてブランディングやマーケティングを行う担当者は、そのアルゴリズムを理解した上でコンテンツを設計していく必要があります。
また、Instagramで推奨されていないコンテンツを避けてアカウント構築を行うことも重要です。
Instagramに限らずTikTokなどのSNSも活用していくことで、多くの認知機会を作れます。そのために必要なのは、どういったコンテンツにするか?ということです。
中でもアニメーションを用いた投稿は、実写でただ撮影された投稿が多い中で注意を引きやすいと言えます。詳しくは「【TikTokアニメ】”バズる”アニメーションの特徴とは?大人気アカウントを一挙ご紹介!」で解説していますので、合わせてご覧ください。
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YouTubeを視聴していると次々に興味のあるコンテンツがおすすめされるように、Instagramのフィードやストーリーズ、リールにおいてもアルゴリズムが構築されており、どの投稿をどんなユーザーにレコメンドするべきか瞬時に計算されています。
Instagramを用いてマーケティングやブランディングをしていきたい方、インスタグラマーとして発信力を強化していきたい方は、Instagramのアルゴリズムを理解した上で、コンテンツを積み上げていく必要があります。
Instagramでは2021年6月にアダム・モッセーリ氏の名義で「Shedding More Light on How Instagram Works」というInstagramの仕組みについて解説したページを公開しています。(SEOでいうところの「Google が掲げる10の事実」だと考えていただくと分かりやすいかもしれません。)
アダム氏は、2008年にFacebook社のデザイン部門に入社し、2018年にInstagram代表として抜擢された人物です。
今回はアダム氏が発表した「Shedding More Light on How Instagram Works」を元にInstagramのアルゴリズムを紐解いていきます。
Instagramよりもじっくりと視聴者にコンテンツを視聴してもらい、メッセージを伝えてくにはYouTubeチャンネルも活用するのがおすすめです。YouTubeのアルゴリズムやチャンネル登録者を増やす方法は「知名度もない状態でYoutube登録者数を増やすには。1万人登録アカウントを量産した運用者が解説。」で解説しています。
参照:Shedding More Light on How Instagram Works
2010年のリリース当時、Instagramは時系列に1枚ずつの写真が並んでいるだけでした。
しかし、ユーザーが増加していくにつれて、投稿数も多くなり、ユーザーが視認することができるのは全体の30%程度になっていきました。
そこでユーザーにとって興味のある投稿が表示されるように、個人個人の行動や視聴に基づいて投稿がランク付けされるようになりました。
SEOのようにマジョリティを反映させるのではなく、あくまでもパーソナルな興味関心に対しレコメンドしていくアルゴリズムであることがわかります。
関連記事:TikTokで再生されやすい動画パターンは?Instagramアルゴリズムとの違いに沿って解説
フィードとストーリーは、家族や友人など、ユーザーがフォローしている親しい人々の投稿が優先的に表示され、次に興味関心にマッチする投稿が表示されるようになっています。
ユーザーの視聴情報や行動データをInstagramでは「シグナル」と呼称し、その数は数千にもなるといわれています。
シグナルを元に興味関心情報が作成され、ユーザーのフィードとストーリーに表示されるという仕組みになっています。
数千あるシグナルの中でも重要な要素とされるのが以下の2点です。
その人がユーザーにとってどれだけ関係の深い人物なのかが重要なポイントとされています。
投稿へのコメントやコメントへの返信、お互いのプロフィールの遷移をどれだけ行っているかなどで判断しています。
前述の「親しい人の投稿が優先されてされる」という指標はこのシグナルから読み取っています。
既にフォローしてくれているファンに対しても「コメント返し」などのコミュニケーションを図ることで、フィード投稿の表示順位が上がる可能性があります。
「いいね!」を押すことやユーザーのプロフィール画像をタップすること、写真を保存、他ユーザーへ共有するなど、ユーザー行動をもたらす投稿がとても重要視されています。
他にもひとつの投稿への滞在時間の差や、コメント欄の閲覧など、シグナルはいくつもありますが、投稿に対するユーザー行動で重要なのは「いいね!」と「写真保存」だといえます。
ECサイトや商品販売に関するアカウントであれば、商品を紹介した画像を保存してもらい、購入タイミングで保存した画像を活用してもらうというようなサイクルが作りやすいのではないでしょうか。
第三者機関が誤報であると判断した投稿は削除まではされませんが、フィードとストーリーの表示優先度を下げると明記しており、誤報を何度も投稿している場合は、すべてのコンテンツを見つけにくくする場合もあるとのことです。
センシティブな内容を投稿する際には細心の注意が必要です。
投稿前に情報の精査はしっかりと行うようにしましょう。
あわせて読みたい:Instagram広告の超簡単な出し方!集客の効果を○○倍にする方法! |
フィードとストーリーでは親しい人の投稿が優先的に表示されるように設計されていましたが、発見タブでは「新しいものを発見」することにフォーカスした設計になっています。
企業にとっては新規ユーザーからのインプレッションを得ることできる重要な場であるといえます。
発見タブに関してもユーザー行動から投稿をランク付けし、ユーザーに興味がありそうな未接触コンテンツをピックアップしています。
過去にそのユーザーが行った「いいね!」「保存」「共有」が一番重要視されており、その投稿を同じように「いいね!」「保存」「共有」したユーザーが興味を持っている投稿が優先的に表示されるようになります。
Instagramのアルゴリズムは投稿された写真や動画が「何についてのコンテンツなのか」までを全て理解しているわけではないため、類似オーディエンスが重要な指標となります。
もちろん投稿テキストやハッシュタグ、どんなユーザーに視聴されているかを元に、その投稿がどんなカテゴリーの内容なのか大まかに判定することはできるようです。
発見タブにおいては投稿の人気度がフィードやストーリーよりも重要となります。
投稿から短時間でどれだけ多くの「いいね!」「コメント」「共有」「保存」をされているかで投稿がランク付けされます。
ユーザーに視聴やアクションされやすい時間に投稿することも重要なテクニックとなります。
コミュニティガイドラインに違反していない投稿でも、発見タブには掲載されないカテゴリーがあるので注意が必要です。コンテンツの例は、以下の通りです。
・人々が戦う様子など、暴力を描写している可能性があるコンテンツ(暴力を露骨に表したコンテンツは削除します) ・透けた服を着ている人の画像など、性的に露骨な表現や性的な内容を示唆するコンテンツ(成人のヌードや性的行為を含むコンテンツは削除します) ・タバコや電子タバコ、成人向け商品やサービス、医薬品など、特定の規制対象商品の使用を奨励するコンテンツ(特に厳しく規制されている対象商品の売買または交換を試みるコンテンツは削除します) ・美容整形を奨励または描写するコンテンツ ・痩身効果を謳うサプリを宣伝するなど、健康関連の主張に基づいて商品やサービスを販売しようとしているコンテンツ |
これらの内容に抵触しないように気をつけてコンテンツを投稿していきましょう。
他にも、著作権を二次利用する場合にも注意が必要です。詳しくは「動画の著作権を二次利用するとは?権利範囲や二次創作を解説」で解説していますので、参考にしてみてください。
リールも発見タブと同じように、ユーザーがフォローしていないアカウントの投稿が優先的に表示されるように設定されています。
リールではユーザーが「そのリール動画を最後まで視聴してくれるかどうか」を判断基準にアルゴリズムが組まれています。
ユーザーが「いいね!」をした動画やコメント、シェアをした動画からユーザーの関心興味を紐解き、マッチする動画を選別して表示しています。
また、そのリール動画の投稿者の他動画の人気も重要となっており、良質なコンテンツを作り続けることが、多くの人に視聴してもらうための近道であるといえます。
前述の発見タブのガイドラインはリールにも適用されます。
そのため、発見タブには掲載されないカテゴリーはリール動画でも掲載されない可能性が高いです。
また、政治的な問題に焦点を当てた動画や、政治関係者によって作られた動画も推奨されていません。
低画質な動画やウォーターマーク(透かしのことでロゴやクレジットを表示すること)入りの動画も、マイナスの評価を受ける可能性があります。
企業の投稿では特にウォーターマークについて気をつけるようにしましょう。
今回はInstagramのアルゴリズムについてアダム・モッセーリ氏の発表した「Shedding More Light on How Instagram Works」を元に解析してきました。
Instagramに限らず、アルゴリズムは日々変化していき、常にユーザーにとって最適な表示となるように進化しています。アルゴリズムの変化については定期的に気にかけるようにしましょう。
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