
検索エンジンといえば「Google」を思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし日本では、Yahooの検索エンジンを利用しているユーザーも多く、特に40代〜50代の中・高年層を中心にまだまだ活用されています。
そんなYahooを利用しているユーザーにアプローチできる広告が「Yahoo検索広告」と「Yahooディスプレイ広告」です。
今回はYahoo広告の「ディスプレイ広告」の特徴やメリットやデメリット、配信手順についてキャプチャ付きで解説していきます。
広告媒体を模索中の方や、Yahoo広告の出稿を検討されている方はぜひご一読ください。
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目次
Yahoo広告とは
Yahoo広告は、Yahooの検索エンジンを利用しているユーザーに、広告を配信することができるサービスです。
かつて日本における検索エンジン市場はYahooがシェアのほとんどを獲得していましたが、Googleの台頭によって、2022年ではYahooのシェア率は約20%程度まで落ち込んでしまいました。
しかし、40代〜50代の中・高年層を中心に、Yahooの検索エンジンはまだまだ活用されています。
Yahoo広告は「検索広告」と「ディスプレイ広告」の2種類があり、検索広告ではGoogleのリスティング広告と同じく、Yahooの検索エンジンでキーワード検索をしたユーザーに対して、広告を訴求します。
ディスプレイ広告はYahoo! JAPANや主要提携サイトのコンテンツページ内に表示される広告です。
「Yahoo!ニュース」「Yahoo!天気」「Yahoo!知恵袋」「スポーツナビ」「Yahoo!ファイナンス」など、Yahooが運営するサービスやコンテンツに広告バナーや動画が掲載されます。

Yahoo広告のメリット
日本では、Yahooの検索エンジンを利用しているユーザーも多く、特に40代〜50代の中・高年層を中心にまだまだ活用されています。
Yahooの検索エンジンは、シンプルに検索させるためだけのGoogleの検索エンジンと違い、ニュースや天気などの独自コンテンツが多く掲載されているため、ユーザーの滞在時間が長いことが広告配信のメリットとなります。
Yahooの場合は検索結果にもYahoo独自コンテンツが掲載されるため、ユーザーが知らず知らずのうちにYahoo独自コンテンツに遷移し、そこから広告と接触する機会が発生します。
そのため、検索広告だけでなく、ディスプレイ広告を絡めた広告配信だったり、ディスプレイ広告のサーチターゲティングを活用することで、さらに効果を高めることが期待できます。
また、Yahoo広告は広告出稿者向けのサポートが手厚いため、初めて広告を出稿する方でも安心して出稿することが可能です。
初期設定を専門のスタッフが代行してくれる初期設定サービスや、配信手続きの不明点をリアルタイムで相談してくれるチャットサービス、専門アドバイザーの相談窓口など、広告配信に関するサポートが充実しています。
Yahoo広告のデメリット
前述の通り40代〜50代の利用者は多いものの、20代〜40代の利用者がGoogleと比べると少ないことがデメリットとして挙げられます。
広告配信の際はターゲットの年齢層や属性とマッチするのか考えてから出稿しましょう。
Googleアナリティクスなどの分析ツールを用いて解析を行う場合、UTMパラメーターを付与しないと流入元を区別することができなくなってしまう点も注意が必要です。
また、Yahoo広告はGoogle広告と比べると広告クリエイティブやテキストの入稿審査が厳しい傾向にあります。
もし審査に落ちてしまった場合でも、適切に広告文を修正すれば再審査を行うことが可能です。
再申請が承認されると、広告配信が開始されます。
Yahooディスプレイ広告の配信方法
Yahoo広告管理ツールへアカウント登録を行います。
広告管理ツールはタブで「検索広告」と「ディスプレイ広告」に分かれています。
意外と見落としやすい点なので注意しておきましょう。
左上のタブから「ディスプレイ広告」をクリックし、ディスプレイ広告の管理メニューへ遷移します。

ディスプレイ広告の管理メニューへ遷移したら「キャンペーンの作成」をクリックします。

次にキャンペーンの目的を設定します。
「コンバージョン」「アプリ訴求」「サイト誘導」「動画再生」の4項目から選択することができます。
今回は「動画再生」を選択してみます。

Yahooディスプレイ広告ではキャンペーンという大カテゴリーの中に、広告グループがあり、さらに各広告クリエイティブが紐づく形になっています。

キャンペーン設定
それではキャンペーン設定をしていきましょう。

キャンペーン設定では配信期間や1日あたりの予算、入札戦略やフリークエンシーキャップを設定していきます。
「自動入札」を選択すると設定した予算内でコンバージョンが最大化されるように、広告AIが自動で入札してくれます。
「手動入札」の場合は、コンバージョンの上限単価を設定し、その上限額の中でコンバージョン数を最大化します。
入稿初期は「自動入札」でコンバージョン数を多く獲得し、AIに最適化学習をさせることがおすすめです。
フリークエンシーキャップは、同一ユーザーに対して一定期間内に広告を何回まで表示するかの上限値を制御することができます。
ユーザーにとって同じ広告が短い期間で何度も表示されることはストレスとなってしまう可能性があります。
商材やクリエイティブにもよりますが、1日あたり2~3回を上限に様子をみてみるといいでしょう。
広告グループ作成
次に広告グループを設定していきます。
広告グループでは配信ターゲットやセグメントなどの設定をしていきます。

「曜日・時間帯」「デバイス」「地域」はターゲットのペルソナや行動に応じて設定していきましょう。
例えば、都内で働いているサラリーマンをターゲットにする場合は、電車通勤時にスマホで広告を視聴することを想定し、「東京都、平日、朝夕の通勤時間、デバイスはスマートフォン」のように設定します。
「オーディエンスカテゴリー」は「興味関心」「購買意欲」「属性・ライフイベント」からターゲティングすることができます。
前述のサラリーマンの例の場合、「会社員」をいう属性を選択することが可能です。

また、オーディエンスリストがある場合は、別途作成することも可能です。
メールアドレスをインポートするか、ユニバーサルタグを設置することでAPI連携を行い、Webサイト来訪者へのリターゲティングをすることができます。
もちろん対象ユーザーを広告配信から排除することも可能です。
「サーチキーワード」を設定することで、指定したキーワードで検索したユーザーに対して広告を配信することもできます。
広告設定
最後に広告クリエイティブの設定を行います。

動画の場合はアスペクト比 (1:1),(16:9),(1:2),(4:1)の動画を入稿することができます。
動画の長さは5秒~60秒までですが、アスペクト比16:9の動画について、広告管理ツールから61秒以上の動画をアップロードすることができます。
基本的には15秒~30秒くらいの動画が視聴されやすいといわれています。
クリエイティブをアップロードしたら、広告をクリックした際の遷移先URL、必要に応じてトラッキングURLやパラメーターを設定していき、配信の準備は完了です。
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クリエイティブの最適化について
Yahooディスプレイ広告の掲載面はYahoo! JAPANや主要提携サイトのコンテンツページ内に表示されます。
「Yahoo!ニュース」「Yahoo!天気」「Yahoo!知恵袋」「スポーツナビ」「Yahoo!ファイナンス」などたくさんのコンテンツがありますが、どのコンテンツにおいても、テキストや画像が多く、クリエイティブが埋もれやすくなる傾向にあります。
そのため、他の媒体よりも訴求文字やカラーを強めに配色したクリエイティブがクリックされやすい傾向にあります。
また、40代~50代が多く利用していることもあり、「価格訴求」や「限定訴求」「逃避型訴求」を活用したクリエイティブがおすすめです。
ピンポイントではありますが、「その人らしさを尊重する」ようなクリエイティブが受け入れやすいといわれています。
どの媒体で広告配信をするのか迷った際には
広告配信や媒体選びで迷ってしまったときには、その媒体を「どんな人が利用しているのか」、「どれくらいの母数があるのか」、「どんな時に、どんな状態で使われているのか」を調査しましょう。
幅広い層にアプローチしたいということであればYahoo広告よりもGoogle広告がマッチする可能性もあります。
30代~50代のビジネスマン層にはFacebook広告もおすすめです。
他には、TikTokユーザーの平均年齢は約34歳ですが、10代女性や40代以上の割合が多いTikTok広告でSpark Adsを配信するという選択肢もあります。
商材や企業のブランドイメージ、配信ターゲットに応じて媒体や配信方法をブラッシュアップしていくことが必要ですが、社内のリソースが足りなくて広告運用に手が回らないということも多々あります。
そんなときにはぜひお気軽に弊社にご相談ください。
媒体選びから、ペルソナの設計、訴求方法の提案からクリエイティブ作りまで、柔軟に対応させていただきます。
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Yahooディスプレイ広告についてのまとめ
今回はYahoo広告の「ディスプレイ広告」の特徴やメリットやデメリット、配信手順についてキャプチャ付きで解説してきました。
・Yahoo広告は広告出稿者向けのサポートが手厚いため、初めて広告を出稿する方でも安心して出稿することができる
・ユーザーの滞在時間と回遊率が高い検索エンジンなので、ターゲットユーザーに対して効率良く広告配信を行うことができる媒体
・Yahooの検索エンジンは40代〜50代の利用者は多く、20代〜40代の利用者がGoogleと比べると少ないため、広告配信の際はターゲットの年齢層や属性とマッチするのかは検討する必要がある
また、サービス内のテキストや画像に埋もれないようなクリエイティブ作成が広告効果を高めるキーポイントとなります。
広告媒体の選定は非常に重要ですが、「誰に何を届けるか?」を先に明確にしなければ効果的な広告配信は困難です。どのように広告クリエイティブを企画すれば良いかは以下の資料で公開しているので、活用してみてください。
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