2022.07.25

2024.12.06

Facebook(Meta)広告を最適化するには?クリエイティブの考え方をプロが解説

FacebookやInstagramに広告を配信することができるFacebook広告マネージャーですが、インハウスで広告を改善するとなると、設定を細かく変更し効果測定をしなければならず、苦労している担当者様も多いのではないでしょうか?

今回はFacebook広告、Instagram広告の最適化の方法や配信テクニック、クリエイティブ制作の考え方をご紹介いたします。

SNS広告でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

動画広告クリエイティブを制作する際のコツは「動画広告を上手く作りたい!制作ディレクション方法と発注のコツを解説」で解説していますので、合わせてご覧ください。


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Facebook広告についておさらい

MetaではFacebook、Instagram、Messengerにてバナー広告や動画広告を配信することが可能です。

Facebookは他のSNSと比べると年齢層が高く、30代〜40代のユーザーが多いです。

Instagramのメインユーザーは20代~40代で、Facebookよりも若い世代が多く使っています。

FacebookやInstagramで広告を配信するためには各媒体の「投稿を宣伝」機能を利用するか「Facebook広告マネージャ」から広告を出稿する必要があります。

簡単に投稿内容を拡散したい、多くの人に投稿内容を告知したいという場合には「投稿を宣伝」がおすすめで、広告臭さが少なく、オーガニック風に見せることができるのもメリットです。

「投稿を宣伝」機能について詳しく知りたい方、「Facebook広告マネージャ」経由での出稿との違いを知りたい方はこちらをご覧ください。

一方で「Facebook広告マネージャ」はターゲット層を細かく設定できるので、セグメントをしっかりした上で配信することが可能です。

また、FacebookとInstagramの両方に複数のクリエイティブを最適な形で配信することができる点が「Facebook広告マネージャ」経由で出稿するメリットです

「Facebook広告マネージャ」の出稿方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

Facebook広告マネージャの最適化について

FacebookおよびInstagramで広告出稿をする際に「投稿を宣伝」機能と「Facebook広告マネージャ」経由の広告出稿方法があることを前項で説明しました。

今回は「Facebook広告マネージャ」経由の広告出稿の最適化方法について説明していきます。

Facebookピクセルの設置

Facebookピクセルは、Facebookが発行している分析コードで、広告経由のユーザー行動の分析やリターゲティングに活用されています。

Facebook広告の成果を向上させるための様々な機能があるため、継続的な改善を行うためには必ず設置しましょう。

情報収集期間

Metaの広告配信システムは機械学習を利用し、広告を配信しながら最適化を行っています。

広告を表示する機会が多いほど、配信システムは広告のパフォーマンスをより最適化できます。

つまり、広告を表示する機会が多いほど、広告のパフォーマンスをより最適化できるということになります。

広告配信初期は広告配信システムの「情報収集期間」となっており、幅広い広告ターゲットに、様々なクリエイティブを配信しながらチューニングを行っているため、パフォーマンスが不安定となってしまいます。

情報収集期間は7日間で「最適化ポイントに設定したCV数50件程度」が目安といわれています。

1日あたりの広告費が大きければ大きいほど情報収集期間は早く終わりますが、企業やプロジェクトによっては広告費を潤沢に用意できない場合もあると思います。

広告を出稿してみたけど全然効果が出ないという方の中には「情報収集期間」の結果のみをみて、すぐに広告を止めてしまったり、広告情報を変更してしまったりしている可能性があります。

既存の広告セットに大きな変更を加えると、情報収集期間は再スタートします。

最速でPDCAを回したいという気持ちはわかりますが、情報収集期間を最短で終わらせるためには頻繁に編集し過ぎないことが重要となります。

また、目安となる50CVは「広告セット」ごとに適用されるため、「広告セット」は少ない方が早く最適化されます。

複数の広告セットを配信する場合は「キャンペーン予算の最適化」をONにすることをおすすめします。

オーディエンスを狭め過ぎない

前述の情報収集期間を最短で終わらせるためには効率良く広告を配信する必要があります。

長期的な広告配信を行う場合は、広告配信初期ではターゲットを広めに設定しておき、Metaの広告配信システムに最適化してもらい、ある程度の配信量を確保した上で、効果の悪いオーディエンスを削除していくことをおすすめします。

ある程度配信ターゲットが確保できている場合は不要ですが、ニッチなセグメントをターゲティングする際に配信ボリュームが足りなくなりそうであれば「詳細ターゲット設定の拡大」をONにすることも有効です。

Metaがターゲットユーザーの行動や趣味嗜好が似ているユーザーを自動で探し出し、セグメントを拡大してくれます。

広告セットごとの予算について

1日100円の広告予算から出稿することもできますが、あまりにも少ない予算だと最適化を行うことができず、パフォーマンスが低下してしまう可能性もあります。

1日あたりの予算は最低でもCV単価の10倍程度、例えばCVをクリック(ランディングページへの遷移)に設定する場合、Facebook広告のクリック単価は100円前後なので、1日の予算を1000円以上に設定すると、7日間で50CVを確保することができる可能性が高いです。

CVポイントをさらに深いところにする場合はさらに1日あたりの予算を大きくする必要があります。

例えばLPからのお問い合わせや会員登録となると、ランディングページへの遷移の1%が成約すると仮定すると、1CVへの単価は10クリックで1000円、1日の予算は10倍なので1万円が最適化に必要な金額となります。

少額でテスト配信したい場合は中間CV(広告のクリック)などで様子を見るという選択肢もあります。

また、予算は「通算予算」ではなく「1日の予算」がおすすめです。

「通算予算」の場合はパフォーマンスの低い広告セットが配信されず、次に予算をいつ消化されるのかわからない状態になることもあるからです。

クリエイティブは自動配置

広告をセットする際に複数のクリエイティブを設定すると思いますが、広告クリエイティブは自動配置機能を活用し、Metaの広告配信システムに入稿したクリエイティブが最大パフォーマンスができるように学習させるようにしましょう。

Facebook、Instagram、Audience Network、Messengerの配信先に対してどのクリエイティブを表示させるのがベストパフォーマンスなのかを最適化してくれます。

クリエイティブについて

画像にテキストは入れ過ぎない

Facebook広告ではかつて画像へのテキスト量が20%を越える広告は配信できないという通称「20%ルール」という規約がありました。

現在では20%ルールは撤廃されており、テキスト量の制約はありません。

しかし、Facebookの公式ページで「画像内のテキストを20%未満に抑えると、パフォーマンスが高くなる」と明記されているので、テキスト量は20%以内に抑えることをおすすめします。

訴求文言はできるだけ文字数の少ないキーワードをチョイスしたり、フォントサイズを小さくしたりし、テキストは画像内ではなく、本文に入れるようにしましょう。

あまり広告臭いクリエイティブではなく、オーガニック風に見せることもクリックされやすくなる要素となります。

参照:Metaビジネスヘルプセンター

Zの法則で視線誘導

画像を見るときに、人の視線の動きは左上から右下へと「Z」を描くように見ていくという法則があります。

重要な情報や、興味を引くようなキャッチコピーは左上に配置すると、ユーザーが視線を止めて止めて、広告をクリックしてくれる可能性が高くなります。

「Zの法則」以外にも、Webサイトで重要視される「Fの法則」と呼ばれる視線誘導、縦書き日本語の場合には「Nの法則」と呼ばれる法則もあります。

キャッチコピーが何より大事

広告クリエイティブで一番重要な要素がキャッチコピーです。

いかにユーザーの興味を引くようなキャッチコピーにできるかでクリック率は変わってきます。

「国内最大級」や「日本人の3人に1人が使っている」などの実績訴求、「夏季限定や」「今だけ」「横浜市民だけの限定価格」というような限定訴求、「今女子高生に話題」「経営者の多くが活用している」などのトレンド訴求などを取り入れることで心理的に興味を持たせることが可能です。

ただし、景表法や誇大広告とならないように注意が必要です。

「ニキビが気になる人へ」「痩せたいあなたへ」など、ユーザーの悩みを指摘する訴求もクリック率は高くなりますが、ユーザーにとって不快な広告となってしまうことも多く、気を付ける必要があります。

画像とLPに一貫性も持たせる

広告をクリックしたとしても広告クリエイティブとランディングページのイメージが違いすぎるとユーザーの離脱率は上がってしまいます。

ユーザーが間違ったページを開いてしまったと思うかもしれないし、期待していたページと違うと感じてしまうかもしれません。

広告画像とランディングページの全体の色見やテイスト、キャッチコピーを統一して、ユーザーを自然な形でCVに繋げられるように意識しましょう。

画像クリエィティブの改善をしっかり行っているのにランディングページのことまでは気にかけていないという広告担当者様も多いようですので、ぜひ一度ランディングページについても振り返ってみてください。

あわせて読みたい:Meta(Facebook)広告のトラフィック目的とは? メリット・デメリットを解説Web広告マガジン

まとめ

今回はFacebook広告、Instagram広告の最適化の方法や配信テクニック、クリエイティブ制作の考え方について説明してきました。

継続的な改善を行うためにはFacebookピクセルを設置するようにしましょう。

情報収集期間は7日間で「最適化ポイントに設定したCV数50件程度」が目安となります。

1日の広告予算はCV単価の10倍が目安で、CVポイントをさらに深いところにする場合はさらに1日あたりの予算を大きくする必要があります。

クリエイティブ画像に関して「20%ルール」は撤廃されましたが、パフォーマンスを最大化するためにはテキスト量を20%以内に抑えるようにしましょう。

また、クリエイティブ画像だけでなく遷移先ランディングページに統一感を持たせ、ユーザーの離脱を防ぐように努めましょう。

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NOKID編集部

1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。

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