スマートフォンや5Gの普及により、個人・法人問わず、YouTubeチャンネルを作成する人が増えています。
しかし、YouTubeチャンネルや広告は、当初の作業ボリュームなどを把握できておらず、全く成果が得られずに終わってしまうパターンも多く見受けられます。
そのような背景から、YouTubeチャンネルやYouTube広告の運用を専門に代行する会社が多く見られるようになりました。YouTubeの動画制作や、動画配信設定、配信後の分析など、様々な業務を代行してくれます。
ただし、これらの運用代行サービスを活用したとしても、思うように成果が上がらない会社も数多くいるのです。せっかくプロに対してお金を払っているのに、成果が上がらないのは悲惨な状況ですよね。
なぜそのようなことが起こるのか。今回は、自社でYouTubeチャンネル、YouTube広告の制作・配信も行いつつ、クライアント様に対してもYouTube動画チャンネルの運用代行を行なっている当社が解説します。
実際に依頼する側と、依頼される側の両方を経験してみてわかることがあります。それは「そもそも得られる成果は何か、がわかっていないと失敗する」ということ。「お金までかけていてそんなことある?」と思いますが、動画制作の現場では往々にしてあり得てしまうのです。
またこれらのトラブルのほとんどは、制作する前段階である程度解決することが可能なのです。では具体的に解説していきましょう。これから動画制作・YouTubeチャンネル運用代行を検討してる方はぜひ覗いてみてください。
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YouTubeチャンネル/広告で何を得たいかを把握する
まずは、一番最初の目的・目標整理の段階から解説していきます。YouTubeチャンネル・広告の運用代行を検討する際に行っていただきたいのが、「YouTubeチャンネル・広告で何を得たいのか」の把握です。意外かと思われるのですが、この時点でずれているケースが非常に多いのです。
具体例を挙げていきましょう。結構多いのがこのようなケース。
「YouTubeって今流行っているから乗り遅れる前にチャンネルを作りたい」
「YouTubeでかっこいい動画を作ってブランディングがしたい」
「YouTubeって多くのユーザーが来ているし、問い合わせも多く取れそうなので実施したい」
全て実際によくあるケースですが、上記の全てには目的・目標が非常に不明確であるのがよくわかると思います。
具体的に解説していくと1,2のケースは、そもそも「流行に乗る」「かっこいい動画を作る」ことがゴールとなっています。気持ちは非常にわかるのですが、かっこいい動画を作ったからといって、必ずしも収益やPV数増加など「本来得たい成果」を得ることができるとは限りません。
そこには必ず「流行に乗る」「かっこいい動画」を作らないといけない理由があるはずです。まずこのように「YouTubeチャンネル・広告で何を得たいのか」を把握することが非常に大切です。
次に3のケース。この場合は「問い合わせが欲しい」という明確なニーズが存在します。しかし、ここでも落とし穴があります。
それはYouTubeの媒体特性。皆さんはYouTubeをみて即座に何かを買ったことがありますでしょうか。大体の人がYouTubeを見た後に、その商品・サービスをgoogleやSNSで調査をしてから購入検討すると思います。
何が言いたいのかというと、YouTubeはTVCMと近しく、あくまでも認知・興味関心を広げるために用いられるケースが多く、問い合わせを直接増やすには向いていないのです。
そのため、3のケースでは「明確な目的が存在する」とはいえ、目的を達成することがそもそも不可能に近いことがわかります。
なぜここまで目的・目標が大切なのかというと、YouTube運用・広告は、他のwebマーケティング施策と比較して非常に高価であり、収益が生まれるまで時間がかかる媒体だからです。せっかく高い動画を時間かけて作ったのに、問い合わせが0件でした、というケースも往々にして考えられますし、非常に悲惨ですよね。。
動画の工数がどれくらいかかるのか、運用を行う前の注意点に関しては下記の記事をご覧ください。
具体的に何を代行/外注したいかを把握する
前述のように目的・目標の整理ができたら、やっと外注・代行を検討する話ができます。では具体的にどのように検討するのが適切なのか。
まずはタイトルにも書いてあるように、具体的に何を外注するのかを決めていきましょう。
「え?運用代行会社は制作から動画配信・分析まで全部やってくれるんじゃないの?」と思った方、ほとんどのyoutubeに関連する会社は、何かしらの強みを持っており、自社で全ての業務を完結することはございません。
稀に戦略〜制作〜動画配信まで一気通貫でやっている会社もありますが、そのような会社は裏に制作・動画配信・分析調査のパートナーがいて、営業と戦略立案だけ行っているケースがほとんどです。
そのため、何を外注するのかを決めることが非常に重要なのです。とはいえ、動画制作から動画配信・分析調査のプロセスを全て把握するのは結構難しいですよね。
その点に関しては別の記事で解説しておりますのでぜひ読んでみてください。
チャンネル/広告の運用代行を依頼する費用を把握する
何を代行するのかを決めたら、次は外注費用を把握していきましょう。ここでも注意なのが、何を行うのか、何を外注するのかによって費用が変わることです。
具体的にYouTubeチャンネルの動画費用はどうやって決めるべきなのか、に関しては下記の記事をご参照ください。
この記事でお伝えしているのが、必ず全体のマーケティング予算・人的リソースを考慮して制作予算を考えましょう。
前述したように、YouTube広告は他の広告と比較して、費用と時間が非常にかかる広告です。「YouTube広告は今流行っているからやった方が良い」の理由で他のマーケティング施策の予算を削るのは非常に危ないですし、別の広告も視野に入れつつ、YouTubeチャンネル・広告の運用費用を捻出することを検討していきましょう。
さらに具体的な動画制作コストに関しては下記の記事で解説しておりますので、気になる方はご参照ください。
チャンネル/広告の運用代行先を探す
ここまで整理してやっと外注先が探せます。外注先を探すまでに相当道のりが長かったのではないでしょうか。しかし、後ほど後悔しないためにもぜひ、今までの手順を踏んでいただくことをお勧めします。
では具体的にどのように外注先を探せば良いのか。コツから先にお伝えすると、見るべき視点は「動画制作の背景」と「動画の内容」です。よく外注先を探す上で、動画を閲覧すると思いますが、「かっこいい動画」「クオリティが高い動画」には必ず、制作した背景が隠されています。
もし気になる外注先を見つけて、実際にお話を伺い場合は、必ず動画を制作した背景を確認するようにしましょう。動画のクオリティの高さも大事なポイントですが、あくまでも得たい成果を得るための手段の一つに過ぎません。
その制作背景とアウトプット(動画の制作内容)にちゃんとロジックが通っているか、その動画を制作することによって得られた成果が何か、が本来確認するべきポイントです。
ではどのような制作会社を探せば良いのか、当社でもお勧めしている会社をピックアップしておりますので、気になる方はぜひご参照ください。
外注におけるトラブルは事前に解決できる
以上、YouTubeチャンネル・広告運用代行を行う際のポイントについて解説していきました。冒頭でも述べたのですが、外注・代行におけるトラブルのほとんどは、制作する前段階である程度解決することが可能なのです。
そのほとんどは「YouTubeチャンネル・広告で何を得たいのか」の把握という、マーケティングを行う上で当たり前のことができていないところで生じます。
今までのポイントをしっかり抑えた上で、YouTubeチャンネル・広告で上手に成果が出ることを願っております。
また当社では、漫画やアニメーション動画を強みに置き、イラストレーターのクリエイティブ力を用いコンテンツ企画から制作・マーケティング施策の実施までオールインワンでご提供が可能です。
アニメーションならではの漫画制作、声優による声入れ(アテレコ)、動画編集はもちろんのこと、自社YouTubeチャンネルの運用とPR用のチャンネル運用や新規IP創出を目的としたYouTubeチャンネルの開設を運用などもサポートしておりますので、ぜひ気にある方は下記情報を覗いて見てください。
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