2021.03.23
2021.11.13
Youtubeの企業アカウントを開設する際に注意しておきたい3つのこと
Youtubeアカウントを開設する企業が増えている
昨今では、Youtube運用を始める企業が増えてきました。目的もさまざまで、コーポレートブランディング・商品PR・採用活動など、色々な用途で企業アカウントを開設しています。
Youtubeが流行る前、動画による訴求は基本TVCMのみでした。またスマホもここまで普及していなかったため、そもそも動画制作ができるのが資金力がある大手企業だったのです。
しかし、Youtubeによって、資金力があまりない中小企業でも、動画さえあれば無料で動画配信ができるようになった点にあるでしょう。テクノロジーの進化により、動画による広告訴求がかなり一般化されてきたと思われます。
こういった状況も影響し、法人企業様で「うちもそろそろYoutubeを始めないと!」と考える企業が急増。さまざまな法人企業様が、社内に担当者を設けて、Youtubeチャンネルを開設し始めたのです。
さらに、直近ではコロナ禍の影響もあり、無料動画を見る人の割合が高くなってきています。それに伴って、Youtubeの企業アカウントを開設する方も多くなってきているようです。
開設する時に起きる失敗とは
Youtubeチャンネルを運用するには制作工数があまりにも多く、企業アカウントを作っただけで放置状態になってしまうなど、失敗するケースも非常に多いのが現状です。そこで今回は、Youtubeの起業アカウントを開設する際に起こりがちなトラブルについてまとめていきます。
アカウントを開設する前に理解して、よりスムーズに企業アカウントの運用を始められるようにしていきましょう!
個人アカウントで運用してしまう
1つ目は、個人で使っているGoogleアカウントと紐づいてしまうというトラブルがあります。
そもそも、YoutubeはGoogle社が運営しているコンテンツの一つであり、Googleアカウントを使ってログインできます。複数のGoogleアカウントを所持している方や、自分のアカウントを所持している方は、開始時に要注意です。
個人アカウントで運用してしまった場合に考えられるリスクとして、次のようなことがあります。
・Youtubeだけでなく、GmailやGoogleカレンダーなど、他のGoogleサービスへと紐づいている
・チャンネルを複数人で管理する場合には、個人のIDとパスワードを共有しなくてはならなくなる
個人情報が漏洩しないためにも、企業アカウントを開設する際には気をつけてください!
運用体制を組まずに始めてしまう
Youtubeの運用には、多くの工数がかかります。
チャンネル自体は無料ですぐに開設が可能ですが、その後の運用方法を考慮しないと、せっかく開設したYoutubeアカウントが無駄になってしまいます。
とはいっても、「どのくらい工数がかかるの?」と思う方が多いと思いますので、運用体制にかかる工数を簡単に紹介します。
特に、動画制作にかかる工数が多く、具体的に並べると下記のようなイメージになります。
1,企画内容を決める。
2,出演者やイラストレーター動画制作会社などアサインメンバーを決める。
3,構成案を制作&FIX
4,絵コンテの制作&FIX
5,動画制作開始
6,音声の吹き込み
7,一次納品
8,制作内容修正
9,二次納品
10,動画アップ準備(広告を打つ場合は広告入稿準備)
11,動画アップ完了
並べて見ただけですごい工数がかかるのがわかりますよね。個人的にやっているYoutuberさんでしたらもっと効率的にやれると思いますが、法人の場合は他の仕事と並行して行わないといけません。
さらに、どのくらいの時間を動画制作にかかるかというと、
約3~10分程の動画を制作するのに、一般人は4~10時間もの時間がかかるといわれています。
あのヒカキンさんも、2018年に『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演したときに、編集作業に一日6時間をかけるとコメントしていました。
参考:【神】動画編集に時間がかかる3つの理由と対策【大変とは言わせない時短のコツ】
Youtube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術 著者: 白武ときお
動画を制作し、配信した後は分析と改善をしなくてはなりません。
・反応がよかった動画/悪かった動画を、数値から原因を追究する
・アナリティクスを利用し、さらに再現性を高める
このように、動画をアップロードするだけでなく、その後の分析にも多くの工数がかかります。
よって、企業アカウントを開設し、その後、手をかけた動画を制作しようとすると決して簡単ではないことがわかります。
短期的な成果を求めてしまう
結論から申し上げますと、企業アカウントを運用する際、すぐに効果が出るわけではありません!
yourube運用を行っていくうえでは、どんな動画がより効果があるかを調べるために、複数のバージョンの動画広告を比較し、どちらのパフォーマンスが優れているのかを測定するテストを行うことが必要となってきます。
・チャンネルを開設し、運用後しばらくは効果がでないと認識しておく
・効果がなるべく早く出るようにするためにも、コンテンツ量を増やしていく
すぐに効果が出るものという認識は捨て、根気よく動画を配信していくことで、徐々に効果がでると考えましょう。
Youtubeはすぐに成果が出ず、簡単には運用できないもの
Youtubeはすぐに成果が出ず、簡単には運用できないものです。
うまく運用を行っていくためにも、工数の計算を怠らず、しっかりと運用体制を組み、長期的な視点で運用していくことが重要です。
自社で企業アカウントを運用することは、やはり時間がかかってしまったり、動画制作に関してプロではありませんからクオリティを保障することは難しくなったりします。
このように動画制作1本あたりに時間がかかってしまうことは明らかですが、一度運用体制を整えれば、企業アカウントの運用を行っていくうえでの貴重な資産となります。
何本も制作を行い作業に慣れてくれば、動画制作のスキルを身に着けることができるでしょう。
さらに、企業アカウントで制作した動画は1コンテンツで大量の情報を伝えることができるため、何年も活用できる場合が多いです。また1度ファンが形成できるとある程度の月間PVが見込めますので、安定した広告収益が見込める場合もあります。
代理店に任せてみるのもあり
これまで、企業アカウントを開設する際に起こりがちな失敗をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。読まれている方の中には、思い当たる節のある方もいらっしゃるかもしれません。
まとめると、よくある失敗は次の通りです。
①個人アカウントで運用してしまう
②運用体制を組まずに始めてしまう
③短期的な成果を求めてしまう
こういった失敗をしないために、
①個人のアカウントでないかどうかの確認をすること
②企業アカウントを開設した後にコンテンツ作成や運用に多くの工数がかかること
を認識するとよいでしょう。
また、今まで動画を作ったことがない方がいきなりYoutubeチャンネルの目的・戦略を考え、コンテンツにかかる制作工数・金額感・目標KPIの設定などを考えるのは相当難しいでしょう。
実際に企業アカウントを運用している方で、「正直、工数が多くて時間が足りない!」と考えている方は、外部への委託も考えてみてはいかがでしょうか。
動画制作実績やYoutubeチャンネル運用の知識を生かして運用してくれる会社もあります。せっかく作った企業アカウントを有効に活用するためにも、ぜひ検討してみてください。