2025.01.08

2024.12.26

YouTubeショート動画の再生数が伸びない原因は2つ?対策すべき指標も紹介

YouTubeショート動画の再生数が思うように伸びない原因を突き止められず、手探りで投稿を繰り返す日々にうんざりしていないでしょうか?膨大な投稿がある中では、このような苦労を抱える投稿者は少なくありません。実際、私も似たような壁にぶつかり続けてきた一人です。

YouTubeショートが伸びない根本的な原因は、アルゴリズムではなく「視聴者とのズレ」にあると言えます。その理由は、視聴者の興味や悩みを正確に理解せず、なんとなくのアイデアで動画を作成していることにあるでしょう。

つまり、動画のクオリティや編集技術だけではないということです。どんなに凝った演出を施しても、視聴者に見向きもされないことはよくあることです。

本質的に重要となるのは「視聴者が本当に欲しい内容を作ること」ですが、「まず見てもらえていない」という事実を見落としている投稿者も多く存在します。再生数が伸びない理由を「アルゴリズムのせい」だと考えてしまうかもしれませんが、アルゴリズムは視聴者が興味を持つ動画を優先して表示する仕組みにすぎません。

だからこそ、視聴者にぴったりの投稿をしていくことが大切なのです。

そこで今回は、YouTubeショートで再生回数が伸びない原因と対策方法や指標について紹介します。効率的に成果を出すためのポイントもお伝えするので、「YouTubeショートが伸びない」と悩む企業の担当者は、ぜひ読んでみてください。

YouTubeショートはTikTokの仕様と似ているため「TikTokで再生数0の理由はシャドウバン?急に再生されない(伸びない)原因と対策も解説」もチェックしてみてください。


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<記事のポイント>
・YouTubeショートが伸びない根本的な原因が分かる
・YouTubeショートが伸びない原因ごとの対策指標が分かる
・YouTubeショートの質を改善して伸ばす方法が分かる
・YouTubeショートを伸ばすために外注する際の注意点が分かる

目次

YouTubeショートの再生数が伸びないのは「ペナルティ」か「評価が低い」ことが原因?

YouTubeのショート動画が伸びない(再生されない)のは、ペナルティかコンテンツの質が低いことで「ショート(おすすめ)フィード」に表示されていないことが原因です。この状態で続けても、いずれかの対処をしなければ再生回数を伸ばすことは難しいでしょう。

YouTube側は良い動画コンテンツをどう判断(評価)しているか?

ショートフィードに動画が表示されれば、YouTubeチャンネルを知らない人にも認知してもらえる可能性が高まり、新規の視聴者も増えるでしょう。

しかし、ショートフィードに表示される動画は、YouTubeのアルゴリズムによって決まります。そのため、ショートフィードに表示させるためには、YouTubeショートのアルゴリズム(どのような指標から良し悪しを判断しているか)を理解し、評価される動画を作らなければなりません。

本質的には、視聴者が良いと感じることで、それに沿った行動(反応)を起こすことで、YouTube側が判断する流れのため、小手先のテクニックに頼るのは避けましょう。

YouTubeショートとは?通常フィードの投稿と何が違う?

YouTubeショートとは?
出典:YouTube Creators

YouTubeショート(Shorts)は、YouTube内で縦型ショート動画(最大60秒)を撮影、共有、公開できる機能です。通常の投稿とは異なり、新規の視聴者にも表示されやすいため、自身のチャンネルを知ってもらう機会を増やすために活用することが適しています。

YouTubeの通常の動画とショート動画には、それぞれ違いがあります。

横型ロング動画(通常フィード)縦型ショート動画
動画の長さデフォルトで15分アカウントの確認が完了すると最大12時間最大3分
画面サイズ横向き(16:9)縦向き(9:16)
視聴デバイススマートフォン、タブレット、PC主にスマートフォン
視聴方法通常の動画プレーヤーをクリック「ショートフィード」をスクロール
収益1回再生ごと約0.05円から0.7円1回再生約0.003円から0.01円
編集機能外部編集ソフトを使うことが多いYouTubeアプリ内で編集できる
視聴者層内容に応じて幅広い層若年層や短いコンテンツを好むユ層に人気

通常の動画は長尺でシリーズものや詳細な解説に向いており、ショート動画は短時間で気軽に楽しめるコンテンツを提供するのに適しています。それぞれの特性を理解して使い分けることで、視聴者の獲得やエンゲージメントの向上を図ることができるでしょう。

関連記事:YouTubeショートの活用方法とは?企業の事例やZ世代へのアプローチ方法を解説

ショート動画が視聴者に表示される仕組みはTikTokに近い

YouTubeのショート動画は、アルゴリズムによって視聴者に表示される動画が決まり、スワイプで次々に投稿が切り替わるTikTokに近い機能です。

視聴者はスワイプ操作で次々と新しい動画を視聴できるため、短時間で多くの視聴者に投稿を視聴してもらいやすい特徴があります。

YouTubeショートのアルゴリズムは、公式より発表されていないため、表示される仕組みの詳細は分かりません。ですが、本質的には「良い反応が得られる投稿」「長時間楽しんでもらえる投稿」だと考えると良いかもしれません。

具体的には、以下のような指標に基づいて投稿が評価されます。

・「いいね」などの評価数(率)
・コメント数
・視聴完了率
・シェア数(率)
・平均視聴時間 etc...

それぞれの指標や投稿をする上でのポイントは、以下の記事をチェックしてみてください。

<関連記事>
知名度もないYoutube登録者数を増やすには。1万人登録アカウントを量産した運用者が解説。
TikTok投稿の再生数を伸ばす投稿のコツは?分析方法やアルゴリズムの特徴も解説

YouTubeショートの再生数が伸びない根本原因と対策すべき指標

YouTubeショートの再生数が伸びない根本原因と対策すべき指標

具体的には、YouTubeショート動画が伸びない原因として、以下の要因が考えられます。

  • 視聴者を引きつけられていない
  • 視聴者のニーズとずれている
  • 適切に拡散されていない
  • 内容が記憶に残っていない
  • 扱うテーマが明確になっていない
  • その他の設定・表現などの原因

それぞれ解説します。

視聴者を引きつけられていない

YouTubeショートは短時間で視聴者の注意を引きつけなければならない特性があるため、動画が「見たい」と思わせる要素を欠いていると再生数が伸びません。なぜなら、視聴者が興味を持つのは、彼らのニーズや好みに即したコンテンツだけだからです。

この事実を無視していると、動画が目に留まる前にスキップされてしまう(視聴維持率が低い)可能性が高まります。

視聴維持率が低い原因は?

YouTubeショートの視聴維持率は、動画がどれだけ視聴され続けたかを表す重要な指標です。視聴維持率が低い原因としては、下記のような点が挙げられます。

・最初の数秒で視聴者を引きつけられていない
・動画の内容が冗長であったり、テンポが悪く飽きさせやすい
・視聴者の期待と異なる内容になっている
・画質・音質が悪い、または画面が見づらい

つまり、視聴者の関心を引きつけるためには、冒頭の数秒間で「見たい!」と思わせるフックが必要だということです。これには、答えを知りたくなる質問、不快感なく驚きを与える演出、またはストーリー性を感じる始まり方などが有効です。

視聴者の関心をつかめるようになると、再生維持率が上がり、アルゴリズムによる推奨が増えるため、自然と再生数が伸びていきます。

ただし、注意を引くことばかりを重視しすぎると内容が薄くなり、「釣り動画」扱いされるリスクがあります。視聴者の関心を引きつけつつ、価値のある情報を提供するバランスが重要です。

まずは短くても心に響くフレーズや映像を作ることから始めましょう。

対策する指標:視聴維持・完了率

動画が視聴者を引きつけられないのは、冒頭の数秒間で続きを観ようと思われていないことが挙げられます。YouTubeショートのアルゴリズムでは、視聴者が離脱せず最後まで動画を見た場合、動画の評価が上がりやすい仕組みになっています。このため、視聴維持(完了)率が重要な指標となります。

視聴維持(完了)率を改善するには、動画の冒頭に「視覚的な驚き」や「疑問を投げかけるフレーズ」を入れ、視聴者の好奇心を引きつけることが効果的です。

例えば「◯◯な時にこんなことをしていませんか?」のような問いかけを冒頭に設けると、視聴者は答えを知るために最後まで再生しやすくなります。

具体的な取り組みとしては、動画の最初の2〜3秒にテロップや音楽を加え、視聴者を瞬時に引き込む工夫が必要です。十分に惹きつけられたかを分析ツールで確認できたら、ストーリー性を持たせ「次に何が起こるのか」と思わせる展開を作ることで視聴完了率も改善しましょう。

視聴者のニーズとずれている

視聴者にとって関連性のない動画は、どれだけ凝った内容でもスキップされやすいものです。自分に関係しない話は興味が湧きづらいためです。関連性のない動画は、どんなに優れた内容でも視聴される可能性が低くなります。

例えば、季節の悩みに応じた解決策を提示する動画は、「今まさに欲しい情報」として関連性が高まり、再生回数を押し上げます。

視聴者に関連性があると感じてもらうには、彼らの興味や問題意識を的確に把握し、それに応える内容を作る必要があります。その結果、彼らとの関係が深まり、リピート視聴やシェアが増え、長期的なファン獲得につながります。

ただし、広く浅いテーマを選びがちになると、誰にも響かない動画になる危険性があります。視聴者の課題をしっかり調査し、それに応える内容を意識しましょう。

対策する指標:視聴維持・完了率

視聴者のニーズとずれている場合、最も影響を受けるのが 視聴維持(完了)率 です。YouTubeショートでは、視聴者が動画を最後まで見るか、途中で離脱するかが、アルゴリズムによる評価に大きく影響します。

この問題に対処するためには、視聴者の興味や関心事を的確に把握し、それに応える内容を提供することが重要です。つまり、視聴者が「自分のための動画だ」と感じられるような内容を作ることで、動画が最後まで視聴されやすくなります。

例えば、ある視聴者が「朝の忙しい時間にぴったりの時短レシピ」を探しているとします。その場合、具体的な調理手順を示しつつ、時短のコツを紹介する動画であれば、視聴者の課題を解決し、興味を引き続けることができます。

視聴者にとって関連性の高い動画を提供することで、彼らとの信頼関係が築かれ、リピート視聴やシェアにつながります。結果として、動画のパフォーマンスが向上し、長期的なチャンネル成長が期待できるのです。

また、広すぎるテーマを設定すると、誰にも刺さらない内容になりがちです。ターゲット層を明確に絞り込み、その層に特化したコンテンツを制作することも検討しましょう。

適切に拡散されていない

優れたコンテンツでも、視聴者に届かなければ再生数は伸びません。この原因は、拡散のための施策が不十分であることにあります。つまり、良い動画を作っただけでは成功しないのです。適切なプラットフォーム選びや、トレンドを活用したプロモーションが欠かせません。

拡散力を高めるには、視聴者が集まりやすい時間帯に投稿し、トレンド音楽や人気ハッシュタグを取り入れる視点も大切です。他にも、影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーションも拡散力を強化します。

例えば、急上昇中の話題を取り入れた動画を、トレンドハッシュタグと共に投稿することで、一気にリーチを拡大することができます。

ただし、拡散するためだけに、投稿と関連していないハッシュタグやコラボをしても逆効果になる可能性があるため注意しましょう。

「良いコンテンツさえ作れば、あとは自然に広まる」と思うかもしれませんが、それは誤解です。拡散には、プラットフォーム側に「視聴者から評価された事実」と「投稿の内容を正しく伝える」戦略が必要なことを忘れないようにしましょう。

対策する指標:表示・シェアの回数

動画が視聴者に届いていない場合に重要となる指標は、コンテンツの表示回数とシェア回数です。表示回数が低い場合は、動画がYouTubeから推奨されづらく、視聴者の目に触れる機会が限られている状態です。

表示回数を増やすには、トレンドに沿ったハッシュタグや音楽を活用することが効果的です。シェア数を高めるためには、視聴者がシェアしたくなる「共感できる・面白い・役立つ」ような内容のコンテンツを作ることが大切です。

特に、感動的なストーリーや役立つ情報を含む動画はシェアされやすくなります。具体例として、急上昇中の話題を取り入れた動画を投稿し、視聴者がSNSで拡散したくなるような価値を提供することが挙げられます。

視聴者に「この情報を他の人と共有したい」と思わせる仕掛けを工夫して改善していきましょう。

関連記事:TikTokの投稿がおすすめに表示されるには?失敗原因や対策方法を紹介

内容が記憶に残っていない

記憶に残らない動画は、どれだけ再生されても一過性で終わってしまいます。その原因は、ストーリー性や編集の工夫(見やすさ・分かりやすさなど)が不足していることです。視聴者に伝わりにくい動画は、他の動画に埋もれてしまう傾向があります。

動画が記憶に残るようにするには、内容を盛り込み過ぎず、感動、驚き、共感といった感情に訴えかける内容も取り入れることが重要です。他にも、視聴者が繰り返し見たくなるようなエンターテインメントの要素も効果的です。こうした工夫により、動画が視聴者の記憶に深く刻まれるのです。

分かりやすく感情も刺激される動画は、記憶に残りやすいだけでなくシェアされる可能性が高まり、結果的に再生数が増加します。

例えば、誰もが予想できない結末のストーリーを持つ動画は、視聴者の興味を引きつけ、長く記憶に残るケースが多いのです。

感情を動かす工夫を常に意識し、視聴者が「また見たい」と思う要素を加えていきましょう。

対策する指標:エンゲージメント(反応)率

視聴者の記憶に残らない場合に重要となる指標はエンゲージメント率(いいね・コメント・シェア)です。視聴者が感情を動かされなければ、エンゲージメントは生まれません。

エンゲージメント率を高めるには、前述でも触れた通り役立つ内容であったり、何らかの感情を引き出す要素を加える必要があります。

例えば、「心温まるストーリー」や「驚きの展開」を盛り込むことで、視聴者が動画にコメントしたり、友人と共有する意欲を高められます。

また、視聴者がアクションを起こしやすい仕掛けを用意することも効果的です。動画の最後に「あなたならどう思いますか?コメントで教えてください!」のような呼びかけを加えると、視聴者の反応を引き出しやすくなります。

関連記事:反応を得られるプロモーション動画の作り方とは?企画方法から外せないポイントまで紹介

扱うテーマが明確になっていない

方向性が曖昧な動画は、視聴者に意図が伝わらず、再生数を伸ばすのが難しくなります。これは、明確な目標や目的が定められていないことで、コンテンツを制作する際に具体性が欠けてしまうことが原因です。目指すべきゴールがわからないままでは、どのような内容が適切かも判断できません。

目標を明確にするには、まず動画の目的を設定する必要があります。たとえば、「認知拡大」「フォロワー増加」「商品の販売促進」などです。その目的に沿ったコンテンツを企画することで、方向性が定まり、視聴者に伝わりやすい動画が完成します。

明確な方向性を持つ動画は、ターゲット視聴者を惹きつけ、最終的な行動を促す力を持っています。たとえば、フォロワー増加を目指す場合、視聴者との交流を促す質問形式の動画が効果的です。

成功への第一歩は、動画制作の目的を具体的にすることです。焦らず計画を練り、一つひとつ実行していきましょう。

関連記事:TikTok・YouTubeで「バズる」「伸びやすい」人気ジャンルは?目的別の選び方まで紹介

対策する指標:視聴維持(完了)率

動画制作の方向性が不明確な場合に重要となる指標は、視聴維持(完了)率です。より具体的な話をすると、表示回数など複数の指標も関係するため、シンプルにお伝えしています。動画の途中で離脱されている場合、方向性が定まっていない可能性が考えられます。

視聴維持(完了)率を向上させるには、まず動画の明確な目的を設定し、それに基づいて一貫性のあるストーリーを構築することが必要です。

例えば、「この動画で視聴者に何を知ってほしいか」を明確にしたうえで、シンプルで視覚的にわかりやすい内容を心掛けます。

具体例として、商品の使用方法を紹介する動画の場合、「使う理由」「使い方」「結果」を順に見せることで視聴者が理解しやすくなります。目的を持った構成を考え、飽きさせない展開を計画していきましょう。

関連記事:YouTubeチャンネル運用の重要指標「視聴者維持率」の対策方法を徹底解説

その他の設定・表現などの原因

他のショート動画と差別化できていない

同じようなテーマや構成、演出のショート動画を投稿し続けていると、視聴者は飽きてしまうため、再生回数が伸びなくなってしまいます。

YouTubeのショート動画の本数は、2022年12月に88,850本に到達しました。株式会社エビリーの「2023年のショート動画はどうなる?最新トレンド調査」によると、年々投稿本数は増えていることから現在YouTube内にはさらに多くのショート動画があると予測されます。

YouTubeでショート動画を投稿する人が数多く存在する中、視聴者の興味を引くためには、オリジナリティのある動画を作らなければなりません。

新しい情報やトレンドを取り入れて、他のクリエイターの動画を参考にしつつ、自分の個性を出した動画を作ることで差別化が図れます。マンネリ化を打破し、視聴者に見てもらえるような工夫を凝らすことで、再生回数の増加につながるでしょう。

適切なハッシュタグを設定していない

YouTubeのショート動画は、適切なハッシュタグを使用しないと、伸びないことがあります。ハッシュタグは視聴者が特定のトピックを検索したり、アルゴリズムが動画の関連性を判断するために重要な要素です。

例えば、トレンドに関連したハッシュタグを使用すると、話題性のある動画として視聴者に発見されやすくなります。一方で、動画に関連性のないハッシュタグを使うと、アルゴリズムが動画を適切に分類できず、視聴者の目にも留まりにくくなることがあります。

また、すでに流行っていて競争率が高いハッシュタグしか使っていない場合や、大量にハッシュタグをに付けている場合も動画は伸びないでしょう。

関連記事:TikTok投稿のハッシュタグでバズり方が変わる?最適な数・選び方・付け方を紹介

投稿数や投稿頻度が少ない

投稿数や投稿頻度が少ない場合も、YouTubeショートの再生回数が伸びない原因になります。

YouTubeでは、視聴数やエンゲージメントが重視されます。ショート動画の投稿数が少ないとコンテンツの充実度が低いとみなされてしまい、チャンネルの評価が低くなってしまいます。その結果、ショートフィードに表示される動画が少なくなってしまうのです。

また、ショート動画の投稿頻度が少ないと、既存の視聴者が離れてしまう可能性もあります。定期的な投稿がないと視聴者の関心が薄れてしまうため、再生回数が伸びない原因につながるのです。

アップロードしたショート動画の本数が少なかったり、投稿頻度の間隔が空きすぎたりしている場合は、投稿数や投稿頻度が原因として考えられます。

YouTubeショートの再生数が伸びない原因:コンテンツの評価が低い場合の対策

YouTubeショートの再生数が伸びない原因:コンテンツの評価が低い場合の対策

YouTubeのショート動画が伸びない時にもっとも重要となる「コンテンツの評価(質)が低い」場合の解決策として、以下の方法が挙げられます。

  • ターゲットを変更してみる
  • 再生直後に続きを視聴する価値を売る
  • ニーズが一定以上のテーマ・ジャンルを扱う
  • ハッシュタグやタイトルの付け方を工夫する
  • 最適な投稿頻度やタイミングをみつける
  • 再生回数の低い動画の扱いを考える

それぞれ解説します。

ターゲットを変更してみる

YouTubeのショート動画が伸びないときは、同じテーマでもターゲットを変えてみることも検討しましょう。テーマ選びが悪くない場合、視聴する人が変われば良い結果になるケースはよくあります。

例えば、男性向けだったものを女性向けのデザインに変更したり、企業向けをフリーランス向けにするなどの違いだけでも大きな影響があることもあります。

この際、誰に向けたか明確でない動画は、視聴者が「自分ごと」として感じられず共感されにくいため、具体的にどのような人に向けたものなのか分かるようにすることも大切です。

やみくもに内容を見直す前に、誰に視聴してもらうかにも目を向けてみましょう。

再生直後に続きを視聴する価値を売る

YouTubeのショートでは、動画の開始数秒で視聴者の関心を惹く必要があります。YouTubeのショート動画は、スクロールで次々と動画を見れるため、視聴者に関心を持ってもらえなければ動画を離脱してしまうからです。

具体的には、続きを視聴すればどんなことを知れるのか、どう役立つのか、どれほど価値あるものなのか、といった本編の価値を上げることを意識すると良いでしょう。

特に、最後まで視聴すれば満足されるとしても、開始直後で退屈な印象、思ったものと違う印象を与えてしまうと離脱されやすいため、開始直後は注力しましょう。

一例として、「知らないと損する○○」「3秒でわかる○○」のようなキャッチコピーを画面に大きく表示するアイデアが挙げられます。動きのある映像やテンポ良く切り替わるカット、キャッチーな音楽も取り入れることで、視聴者の記憶に残りやすくなります。

ニーズが一定以上のテーマ・ジャンルを扱う

YouTubeのショート動画のコンテンツは、それを求める人が少なければ質を高めたところで再生数は伸びません。分析ツールを活用して、一定の検索ボリュームがあるかを調査してテーマをよく考えましょう。

分析ツールは無料でも十分で、大切なのはどのテーマなら自分が優位になるかを考えることです。適切な検索ボリュームは、テーマや競合の数で変わるものの、具体的な方が質を高めやすくなります。試行錯誤を繰り返していきましょう。

例えば、化粧品ブランドがYouTubeのショート動画を投稿する場合、製品のメリットを伝えるだけでなく、「○秒で完了するメイク簡単術」といった具体的で実用的な内容を盛りこむとよいでしょう。

また、良いコンテンツでも伝わらなければ意味がないため、テンポの良い編集にして無駄を省くことも重要です。

視聴者が「見てよかった」と思えるようなコンテンツを提供することで、チャンネルのリピーターになってもらえる確率が高まり、再生回数の伸びが期待できます。

関連記事:TikTok・YouTubeで「バズる」「伸びやすい」人気ジャンルは?目的別の選び方まで紹介

ハッシュタグやタイトルの付け方を工夫する

YouTubeショート動画が伸びない場合、ハッシュタグやタイトルの付け方を工夫することで、視聴者にリーチしやすくなります。ハッシュタグを活用すれば、業界やトレンドに関連する視聴者に届きやすくなります。また、タイトルは動画のクリック率を決める重要な要素です。

企業のYouTubeアカウントでは、自社らしさを活かしつつ興味を持ってもらえそうなタイトルを設定することで、視聴者に動画が見られる可能性が決まります。 特にショート動画では、内容が一目でわかるタイトルと関連性の高いハッシュタグを付けることが重要です。

例えば、食品メーカーは新商品のプロモーション動画を投稿する場合、「#新商品」「#グルメ」「#おうち時間」など、検索されやすいハッシュタグを設定するのがおすすめです。また、トレンドのハッシュタグも取り入れることで、関連動画として表示される確率が上がります。

ショート動画との関連性があり検索されやすいハッシュタグと、SEOの観点から視聴者に届きやすいタイトルを設定することで、多くの視聴者に動画を見てもらいやすくなるでしょう。

関連記事:TikTok投稿のハッシュタグでバズり方が変わる?最適な数・選び方・付け方を紹介

最適な投稿頻度やタイミングをみつける

最適な投稿頻度やタイミングを見つけることで、Youtubeのショート動画が伸びる可能性があります。

YouTubeのショート動画では、視聴者の行動データに基づいておすすめの動画が出てきます。そのため、動画を視聴者がアクティブな時間帯に定期的に投稿することで、ショートフィードに表示されやすくなるでしょう。

YouTubeのショート動画を伸ばすためには、視聴者のアクティブな効果な時間帯を知り、より多くのユーザーにリーチするための投稿戦略を練らなければなりません。

例えば、1日に1〜2本の動画投稿を維持しつつ、視聴者が多く利用している18時~21時を狙って投稿してみましょう。1日単位や週単位でアップロードする本数を決め、何をいつ配信するか、無理のない範囲で継続して投稿することが重要です。

再生回数の低い動画の扱いを考える

YouTubeで何本かショート動画を公開すると、再生回数にも差が出てきます。再生回数の低い動画は必要に応じて削除を検討するのもおすすめです。

再生回数の低い動画があることで、チャンネルの平均視聴維持率が下がってしまいます。再生回数が低い動画が多いと、チャンネル全体の評価にも影響を及ぼします。

YouTubeのショート動画を削除すべきかどうか、以下のような基準をもとに判断しましょう。

  • これから伸びる可能性がある動画か
  • 投稿から3ヵ月以上経っているか
  • 他のショート動画と比べて平均視聴維持率は高いか
  • 投稿から時間が経過しても再生回数は伸びているか
  • 視聴者の反応は良いか
  • 再生回数は他の動画と比べて高いか

投稿した動画の中には、今は再生回数が少なくても、将来的に伸びる可能性を秘めているコンテンツもあります。ショート動画は何をきっかけにバズるかわかりません。また、動画の再生回数が悪くても、コメントやいいねなど視聴者の反応が良いものは削除せずに取っておきましょう。

YouTubeショートはプロに任せると伸びない?依頼範囲を絞ろう

YouTubeショートは「商品の広告」のイメージ

ショートはプロに頼って通常フィードの投稿に注力しよう

YouTubeショートが伸びない時は、やみくもに丸投げするのではなく依頼範囲をよく考える方が費用を無駄にしないためにも大切です。もし、プロに任せて最大限の結果を出すためには、「アイデア(企画)」のサポートか「横型ロング動画のショート化」を目的に、以下を依頼すると良いでしょう。

  • チャンネルの分析と改善(コンサルティング)
  • ショートに合った映像への編集

YouTubeは、TikTokと異なり「横型ロング動画(通常フィード)をファンに長く楽しんでもらうこと」が基本です。そのため、考え方として「横型ロング動画=自身の商品」であり、「縦型ショート動画=商品の広告」と捉えることもできます。

つまり、商品作りそのものを外部へ丸投げしてしまうと、当たり障りのない「他社と似たようなコンテンツ」になってしまう場合が多いため、根幹の部分は社内でよく計画した上で認知拡大やアイデアのサポートを得るような方法がおすすめなのです。

YouTubeチャンネルの通常フィードを中心としたアカウント作りの基本は、以下の記事で紹介しているので参考にしながら計画してみてください。

関連記事:知名度もないYoutube登録者数を増やすには。1万人登録アカウントを量産した運用者が解説。

ショートの企画や編集をプロに頼むタイミングは?

動画の企画制作やマーケティングを行うプロに頼むタイミングとして、以下の状況が挙げられます。

  • 明確な戦略がわからないとき
  • 動画のクオリティが低くなってしまうとき 
  • アルゴリズムの変化に対応できないときに
  • 時間的リソースが限られているとき

投稿頻度や内容、ターゲット視聴者が曖昧で具体的な戦略がわからない場合は、プロのアドバイスを取り入れるのがおすすめです。編集や撮影スキルに自信がない場合も、プロに依頼することでクオリティを大幅に向上させることが可能です。

YouTubeのアルゴリズムは定期的に変更されるので、最新の傾向はプロに頼んだ方が、適切な場合もあります。企画や撮影、編集、分析まで手が回らない場合は、プロの助けを借りることで効率化が図れるでしょう。

自分でやるべきかプロに頼むべきかの判断基準は?

YouTubeのショート動画制作を自分でやるべきかプロに任せるべきかの判断基準として、以下の観点から考えてみましょう。

  • コストに見合う費用対効果が期待できるか
  • スキルと時間を踏まえた上で自分で対応可能な範囲か
  • YouTubeチャンネルの目的が収益化かどうか

さらに、動画の企画制作やマーケティングを行うプロに依頼する内容には、以下の業務があります。

  • 動画編集の外注
  • サムネイル制作
  • 視聴データの分析
  • コンテンツプランの作成
  • SNSを活用したプロモーション戦略

自身の得意・不得意や優先すべき業務内容を見極め、プロに頼れる部分は任せてみるのもひとつの方法です。まずは数万円程度で可能な業務から部分的に外注を始め、効果を見て全面的な依頼を検討しましょう。

関連記事:【業者選び】TikTok運用の代行(コンサル)会社は何をしてくれる?サービス内容・費用まで紹介

YouTubeショートの再生数が伸びない原因と対策についてのまとめ

ここまでのポイントをまとめます。

  • YouTubeのショートはアルゴリズムによってショートフィードに表示される動画が決まる
  • YouTubeのショートとは短尺のため限られた時間で視聴者にインパクトを残せるかが重要である
  • 視聴者維持率が低いと、YouTubeのショートは伸びない傾向にある
  • 視聴者のニーズにあった動画を作ることで再生回数を伸ばせる
  • 再生回数が伸びない原因にはハッシュタグやタイトルも関係がある
  • YouTubeのショートを伸ばすには継続的にデータ分析を行い原因を追究することが大切である

YouTubeのショートが伸びない原因は、内容の魅力不足やターゲットの曖昧さなどが関係しています。これらを改善するには、ターゲット層を意識し、視聴者の関心を惹くようなコンテンツを作ることが大切です。

また、データに基づいてPDCAを回す姿勢が重要で、試行錯誤を繰り返すことで再生回数は改善できます。短期間で成果が出ない場合も、焦らず、継続していきましょう。続けてみた上で、自社でYouTubeを運用するの難しい場合は、当社にご相談ください。

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例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。

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NOKID編集部

1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。

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