
縦型短尺動画に特化したSNSとして、Z世代を中心に大人気のSNS「TikTok」。
日本上陸から数年が経ち、近年は、一般ユーザーだけでなく企業のビジネス活用の場として盛り上がりを見せています。この記事では、TikTokの特徴を説明しながら、参考になるTikTokアカウントの運用事例をご紹介していきます。
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目次
TikTokとは
TikTokは、世界で20億ダウンロードを突破する最大規模の動画共有サービスです。
元々は15秒以内の短尺動画のみ投稿できるサービスでしたが、2021年7月に投稿動画の長さが180秒へと拡大され、動画だけではなく、バラエティに富んだ映像作品を活用することができるようになり、企業のプロモーション活動という視点からも非常に注目されるようになりました。
TikTokの特徴
TikTokの特徴の一つに、「レコメンド(おすすめ)」という独自のフィードが挙げられます。
レコメンド機能はアプリを起動した最初の画面に表示され、画面をスワイプする度に次々と新しいおすすめ動画が現れる仕組みです。
この機能により、ユーザーが能動的に動画を見つけに行くのではなく、受動的に連続して動画を楽しむことができることも人気の理由です。
投稿ユーザーは10代~20代が多いですが、20代や30代も含め幅広い層が視聴しています。
企業がTikTokを活用する動きが増加している理由は、10代以外のユーザーとの接点が広がり、ビジネスチャンスとしての媒体として価値があると判断しているからでしょう。
TikTokのフォロワーを増やすには
次に、TikTokでフォロワーを増やす方法を紹介していきます。
フォロワーを増やすためには、何よりもTikTokのアルゴリズムを考えることが重要です。
TikTokは、ユーザーの動画に対する反応率によってコンテンツの良し悪しを評価していると言われています。
アルゴリズム的に良いと評価された動画は、おすすめ欄に表示されやすくなるため、アルゴリズムを意識した動画を投稿することが非常に大切です。
TikTokのアルゴリズムには重要な指標がいくつかありますが、この記事では少し意識するだけですぐに実行できる指標をご紹介いたします。
おすすめ動画・ハッシュタグを確認する
アルゴリズムに適しておすすめに乗るためには、現在の流行を押さえることが非常に重要です。
そのために、現在のおすすめ動画・ハッシュタグを把握することが肝になります。
例えば、過去に流行したものとしては「写り込みチャレンジ」や「卒アルお父さん」などがあります。
これらのように、TikTok内で流行しているコンテンツを、自らの投稿にも積極的に取り入れていきましょう。
また、自分が投稿したいジャンルの動画で、先にレコメンドで紹介されている投稿者の動画を見て、人気が出る動画の傾向を把握するのもおすすめの方法です。
人気のハッシュタグは「トレンド」のタブから確認できますので必ずチェックしておきましょう。
更に、TiktoK内のトレンドを簡単に取り入れることができるのが、BGMです。
トレンドのBGMは、動画投稿画面で「楽曲を選ぶ」ボタンをタップすれば簡単に確認することができます。
ここで「トレンド」として紹介されている曲を動画のBGMにするだけで、注目度を高めることができます。
トレンドのBGMの曲名は、人気のハッシュタグになっていることも多いですから、トレンドのBGMを使用した際には必ず「#曲名」をつけて投稿するようにしましょう。
投稿時間
TikTokのフォロワーが伸びる時間帯は15~16時、0時~1時と言われています。
学校終わりや、寝る前にTikTokを開くというユーザー行動によるものです。
自分のアカウントのターゲットユーザーを明確にし、ターゲット層の通勤時間帯や就寝前の暇な時間などを狙って、動画を投稿することが非常に重要です。
TikTokアルゴリズムの観点から良い評価を得るには上記2つのポイントが重要ですが、次に、アカウント運営よいう視点からのおすすめの工夫ポイントをご紹介します。
定期的な投稿
他のSNS運営と同様に、定期的な更新はアカウント運営で外すことのできないポイントです。
ほとんどの場合、ひとつの投稿でフォロワーを増やすことはできません。
高い更新頻度を維持しながら、一定の質を保った投稿を続けていくことが重要です。
毎日動画を投稿することで、徐々に自分のアカウントの投稿数が積み上がっていき、継続して投稿を行っていれば、自分のプロフィール欄に訪問したユーザーが興味を持ってフォローしてくれる可能性も高くなります。
そのため、コツコツと毎日継続して動画を投稿することは非常に大切です。
動画を分割して投稿する
TikTokのフォロワーを増やすには、動画を分割して投稿するのもおすすめです。
アカウントをフォローしてもらうためには、ユーザーに「この投稿者の動画投稿を追いかけたい!次も見たい!」と思ってもらうことが必要なためです。
一つの完結動画を前半と後半に分割して、後半に続きを見たいと思わせる動画を投稿すると、続きが気になるユーザーが、後半の動画を見逃さないようにとアカウントをフォローする可能性が高くなります。
このように動画を分割して投稿することで、フォローしてもらえる確率を上げることができます。
投稿の雰囲気を合わせる
TikTokのフォロワーを増やすには、投稿のコンセプトを統一することが重要です。
コンセプトを統一することで、上述したアルゴリズムに適応し、各動画がレコメンドに反映される機会が上がります。投稿の雰囲気を合わせることで、視聴者は投稿に興味を持ちやすくなり、フォローしてもらえる可能性が高まります。
ターゲット層を明確にする
アカウント運営として、ターゲット層を明確にすることは非常に重要です。
誰に向けての動画を制作するのか。これを具体的にすることで、動画内容も明確化し、よりユーザーに共感してもらいやすくなります。
自分の投稿に共感したユーザーは、アカウントをフォローしてくれる可能性が非常に高いため、ターゲットを明確にすることは非常に大切です。
他のSNSも活用する
TikTokでフォロワーを増やすには、TikTok以外のSNSを活用することも大切です。
TwitterやInstagramなどのSNSに、TikTokのURLを貼ったり投稿を宣伝したりすることで、他のSNSからの新規ユーザーを獲得することが可能になります。
フォロワーの多い個人アカウントの参考例
ここでは、個人インフルエンサーと企業アカウントのTikoTok活用例をご紹介します。
まずは、個人インフルエンサーとして3名をピックアップ。
NICO【平成フラミンゴ】@nicoichi
NICOさんは、相方のRIHOさんと2人で「平成フラミンゴ」というユニット名でユーチューバーとして活動しています。
Youtuberとしても登録者数200万人以上も誇る人気ユニットですが、その影響力をTikTokの個人アカウントにうまく活用されています。
NICOさんのTikTokは、
・日常のあるあるネタを多く投稿してユーザーから共感を得ている
・コラボ動画を多く投稿し、双方のファンうまくを巻き込んだ動画作りをしている
という特徴が見られます。
「Youtuber としての影響力が強いからTikTokのフォロワーが増えるのも当たり前だろ。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はYoutubeの登録が多くてもTikTokのフォロワーが少ない方は多くいます。
その中でもNIKOさんは、Youtube動画とは一線を画し、前述したトレンドのBGMを駆使して共感を得やすい「日常のあるあるネタ」を日々投稿されています。
他SNSからの影響力を使い、TikTokアルゴリズムに適した動画を別で作るという努力が人気の理由のひとつとなっています。
木村星南(せな)@kimura.sena
木村星南さんは、可愛らいしいルックスから女性をはじめ男性からの人気も非常に高いインフルエンサーです。
GROVE株式会社に所属しておりファッション・コーディネート系の動画を主に投稿しているファッション系TikTokerとして大変注目を集めています。
木村星南さんのTikTokは、
・かわいいファッションやおすすめコスメの紹介などで、女性ユーザーの興味関心を集めている
・TikTokで流行りのBGMを取り入れることで、訴求力の高い動画作りがされている
以上のような特徴が見られます。
ターゲットとして、「ファッションやコスメに興味がある女性」を設定しており、それに基づく一貫性のある動画投稿により、TikTokのアルゴリズムに上手く反応している良い例です。
ゆめおさ@yumeosa
ゆめおささんは、元脱毛サロンのスタッフで、現在は美容アドバイザーとして活躍しているインフルエンサーです。
敏感肌でも使える美容グッズの紹介など、女性が知りたい美容の情報発信で大変支持を集めています。
ゆめおささんのTikTokでは、コスメ、化粧品、美容サロンの紹介・解説などの動画が主に投稿されています。
ゆめおささんのTikTokは、
・元脱毛サロンスタッフの経験を活かした豊富な知識で、コメント欄の質問にも丁寧に答えている
・短い動画で、要点を押さえた美容に関するわかりやすい紹介・解説を行っている
以上のような特徴が見られます。
ゆめおささんのTikTokは、良い美容製品を探したり、購入に迷ってるときの決め手となっているのです。
フォロワーの多い企業アカウントの参考例
次に、フォロワー数が多い企業アカウントの活用例をご紹介します。
大京警備保障株式会社@dkykeibi_tokyo
従業員わずか80人ほどの警備会社である大京警備保障株式会社。
ほぼおじさんしか出演していないにもかかわらず、フォロワー数約300万人の人気TikTokアカウントを運営する企業です。
大京警備保障株式会社のTikTokアカウントは1年で9万7000フォロワーを獲得しました。
面白い動画やトレンド動画を投稿するために、参考とするTikTokerや「#(ハッシュタグ)」機能を活用してきたようです。
大京警備保障株式会社の従業員の平均年齢は50代と高い会社でしたが、TikTokの活用によって20代の人材採用を成功させたとのこと。
なかなか若い人を採用できずにいた大京警備保障株式会社は、若い人に警備業界の魅力を伝える方法を模索している中でTikTokでの動画配信を選択しました。
このような面白い動画を配信しながらも警備知識に関する動画を配信することで、TikTokユーザーの20代の方が求人サイトで指名検索する形で検索をかけ、結果として採用の実現にいたりました。
TikTokで企業アカウントを作成し運用することで人材採用問題が解決できる期待が持てることが分かります。
人材採用コストが捻出できず困っている方は大京警備保障株式会社のTikTok成功事例を参考にTikTokアカウントをまずは開設してみることをおすすめします。
株式会社ポケモン@pokemon
2022年現在、一番フォロワーが多いTikTok企業アカウントは株式会社ポケモンです。
約20年前にポケットモンスター初代ゲームソフトが発売されましたが、今もなお企業価値を高め続けている株式会社ポケモンもTikTokを利用しています。
社内オフィスで音楽に合わせてポケモン達があらわれる様子はゲームの世界からポケモンが飛び出してきたかのようなファンタジーさを感じさせます。
特に2022年に発売したポケットモンスタースカーレットとポケットモンスターバイオレットは、3Dモデルを利用したバーチャル世界での遊技である特徴があります。
その宣伝として、TikTok内で現実世界でマスコットキャラクターを登場させ、自社コンテンツに対する没入感の強化に努めているようです。
長崎バイオパーク@nagasakibiopark
全国の動物園に先駆けてTikTokを活用し、幅広い層のファンを獲得している長崎バイオパーク。
元々は、飼育員が個人的にTikTokを使い、飼育員だからこそ撮影できる動物たちの動画を投稿していたとのこと。
そのアカウントが大反響を呼び、フォロワー数がなんと36万人にまで増えたことで、アカウント名を「長崎バイオパーク」と変更し、公式チャンネルとしてリニューアルしたという経緯でアカウント運営を開始しています。
動物たちのかわいい様子を伝えるには、TwitterやInstagramといった文章や画像がメインのSNSよりも、短尺動画に特化したTikTokの方が相性は良いでしょう。
TikTokを導入して以降、元々入園者には家族層が多かったようですが、10代・20代のカップル層が増え、新規顧客の獲得に成功しています。
SNSを活用したPRの企画ならNOKID
SNSを活用したPRの企画・制作は、動画制作だけでなく数々のイベントの認知拡大を支援してきた当ブログを運営するNOKID(ノーキッド)がおすすめです。おすすめのポイントは以下のような点です。
1.2,000名を超えるNOKID審査基準を満たしたクリエイターによる幅広いテイストへの対応力
※アニメーションのさまざまなテイスト
アニメーションという表現方法の中にも、スライドに動きをつけたものから3DCGを活用したもの、セル画など多岐に渡るテイストがあります。NOKIDでは、独自審査を通過したクリエイターによって幅広い要望にお応えできます。
2.PR方法までを考慮した"作るだけではない"動画企画・制作力
動画を制作する場合には、要望通りに動画を制作することだけでは効果を発揮しないことが多くあります。NOKIDでは、動画の活用目的に沿った構成や表現を計画しております。
例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。
反応が取れるからといって、ビジネスにまったく繋がらない「奇抜な投稿」では制作費用を掛けても企業の価値が上がることはほとんど考えられません。
3.イベント・プロジェクト企画からPRまで対応可能な企画力
※PROJECT EMOTIONイメージ
イベントの成功には、どれだけの見込み客にイベントを知ってもらい、興味を持ってもらえるかがカギを握ります。素晴らしいイベントであったとしても、上手くPR活動を行わなければ知られることはなく盛り上がりにかけた状態で終了を迎えます。
NOKIDでは、どのようにオンラインでイベントを認知させていくか、そのために適した動画はどんな内容にすべきか、といった企画から支援してきました。
アクセス数の経過報告により擬似的な行列を表現 イベントの魅力を随時発信することで認知を広げる
SNSを効果的に活用することで、イベント開催前から認知を広げるだけでなく、開催期間中にも飽きさせず盛り上がりを演出することで「参加はしていないユーザーにも興味を持つきっかけを作る」ことまで工夫を凝らしました。
4.NFTなどの最新技術をいち早く実行して蓄積された変化への対応力
※NFT カンファレンス
NFTなどの最新技術も積極的に取り入れて、PRに活かすよう心がけております。上図のようにカンファレンスへも登壇することで情報の発信も行っております。
ぜひ、制作実績をご覧になってどういった表現ができるかを確認してみてください。
TikTokフォロワーを増やすアカウント作りのコツについてのまとめ
・TikTokは、同じ動画SNSであるYoutubeと比較すると、撮影・編集という観点から気軽に始めることが可能
・サービスの認知拡大の他、これまでリーチできていなかったターゲット層へのアピールもできる
・複数の人気アカウントを見ていく中で共通しているのは、ターゲットとコンセプトが明確である
ここまで、TikTokの概要からTikTokを使ったマーケティング手法、おすすめのインフルエンサーや企業を紹介してきました。
既にアカウントをお持ちの方もこれから始めようと検討している方も、ご自身が「なんのためにTikTokを活用するのか」という点を一度深堀することをおすすめします。
資料ダウンロード

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