YouTubeチャンネル運用の重要指標「視聴者維持率」の対策方法を徹底解説
2022.01.24

今回はYouTubeアナリティクスで重要な指標である「視聴者維持率」について説明していきます。
動画の再生回数やチャンネル登録数を増やす上で必ず意識する必要がある指標の一つです。
視聴者維持率の平均や目標設定、そしてどうやって視聴者維持率を上げていくのか、YouTubeの運用でお悩みの方はぜひご一読をお願いします。
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目次
視聴者維持率とは
視聴者維持率は視聴者がその動画をどの程度まで視聴したかという指標です。
10分の動画で視聴者維持率が30%だと「冒頭から3分のところで視聴をやめている」ということになります。
視聴者維持率はYouTubeアナリティクスから確認することができます。
「コンテンツ」一覧画面から視聴者維持率を見たい動画の「アナリティクス」をクリック。

遷移先の「概要」を下にスクロールしていくと、グラフが表示されています。

このグラフが「視聴者維持率」となります。
視聴者維持率の見方は簡単で、動画の時間(横軸)に対応する視聴維持率(縦軸)が何%なのかを見ていきます。
0:00では100%だった視聴維持率が、5:41では33%を切ってしまっていることが上図のグラフからわかります。
視聴者維持率の平均と目標
動画のジャンルや尺にもよりますが、視聴者維持率は40%以上、できれば50%〜60%を目標にYouTube運用を進めていくと、VSEO(YouTube内での動画表示ロジック)にいい影響を与えるといわれています。
10分程度の動画の平均視聴者維持率が40%だといわれていますので、やはり50%以上を目指していきたいところですね。
30分や1時間の長尺であれば視聴者維持率30%以上を、ショート動画の場合は視聴者維持率90%を目指す必要があります。
視聴者維持率を上げるには
まずは動画の視聴者維持率を分析する必要があります。
自分の動画の視聴者維持率がどんなグラフを描いているか確認してみましょう。
GoogleのYouTubeヘルプでも説明されていましたが、この記事ではもっと深掘りして解説していきます。
平行パターン

グラフが平行に近いということは、視聴者の多くが動画を最後まで視聴しているという理想的な状態です。
100%全員が動画を視聴完了するということはほぼありえないので、緩やかな下降線となりますが、できるだけ下降しない(離脱者が少ない)動画を作り続けることがクリエイターの課題となります。
急降下パターン

急降下はすなわち、動画のその地点で多くの人が離脱したということです。
冒頭付近で急降下している場合はタイトルやサムネイルと動画内容が噛み合っていない、いわゆる「釣り動画」「サムネ詐欺」と視聴者が受け取っている可能性があります。
また、視聴者がその動画を見続けるか否かは冒頭10秒〜15秒で決定するといわれています。
「その動画がどんな動画なのか」「どんな見どころがあるのか」を冒頭で紹介するなど、視聴者の興味関心を引き付けておく必要があります。
動画の中盤から後半にかけて急降下している場合は、視聴者が飽きてしまっている可能性があります。
動画が間延びしていないか、落ちがバレバレじゃないか、クライマックスまでの流れを見直してみましょう。
山が目立つパターン

グラフの山の部分は多くの視聴者が動画のその部分を何度も視聴したか、動画のその部分を共有する視聴者が多かったことを示しています。
アニメの名シーンやお笑い番組の面白いシーンって、何度も繰り返し観てしまいますよね。
つまり、視聴者にとって「繰り返し観たい」「何が起こったのか確認したい」と思えるような「気になる瞬間」だったといえます。
視聴者の興味がどこにあるのか分析することで、次の動画制作に活かしたり、構成を再考するきっかけにもなります。
ただし、セミナーや学習系コンテンツの場合、「その部分が聞き取りにくい」「うまく理解できなかった」という可能性もありますので注意が必要です。
グラフの山になっているシーンをさらに解説した動画を出すというのも解決策となるかもしれません。
谷が目立つグラフ

グラフの谷の部分は、視聴者が動画のその部分で視聴を止めたか、その部分をスキップしたことを示しています。
視聴者にとって「観たくないシーンだった」「動画に飽きてスキップした」ということが考えられます。
グラフの谷の部分の映像に特に問題がない場合、動画が間延びしていないか、クライマックスまでをシンプルにできないか再考する必要があります。
谷のグラフの場合は急降下パターンと違い、ユーザーが動画スキップしている(離脱はしていない)可能性が高いので、せっかく興味を持ってくれている視聴者にフラストレーションを与えないことがポイントとなります。
視聴者維持率ごとの対策方法
前述の通り、動画の長さによって視聴者維持率の目標は変わります。
今回はミッドロール広告の条件でもある8分以上の動画に焦点を絞って解説していきます。
視聴者維持率20%
★音声とBGMのバランスが合ってない
動画全体の音量が大きすぎたり小さすぎたりしていないか、音声が聞き取りにくくないか、雑音が入りすぎていないかなど、初歩的なことですが視聴者の離脱に直結する重要な要素です。
★オープニングや前置きが長い
視聴者は最初の10秒~15秒で続きを観るか否かを判断します。
無駄なオープニングトークや雑談は極力少なくしましょう。
★動画のテンポが悪い
動画の中で不要なシーンはカットする。
フィラー(「えー」「あー」などの無駄な言葉)や、会話の間合いをカットする。
YouTubeでは日常的な会話よりも早いテンポで進んでいく方が丁度良いとされています。
視聴者維持率30%
★音楽やBGMがマッチしていない
せっかく面白い動画なのに音楽が微妙だったり、BGMが映像にマッチしていないと、視聴者は不快な気持ちになってしまいます。
効果音が無駄に多い、某人気YouTuberと同じBGMを使う、というのも視聴者を不快にさせてしまう原因となる可能性があります。
★サムネイルとタイトルの期待感を越えられない
サムネイルとタイトルのインパクトを超える動画でないと、視聴者は最後まで視聴してくれません。
また、サムネイルとタイトルで動画内容をネタバレしないことも重要になってきます。
例えば
×「コーラのお風呂にメントス100個入れたら大爆発した」
〇「コーラのお風呂にメントス100個を入れると......」
上記のようにタイトルで結論をネタバレしてしまうと、動画を観るまでもなく落ちがわかってしまいますよね。
視聴者維持率だけじゃない、大事な指標を確認しよう
ここまで視聴者維持率についてお話してきましたが、YouTubeを運用する上で確認するべき大事な指標は他にもあります。
- サムネイルのクリック率
- 動画の再生回数
- 平均視聴時間
- 完全視聴完了数
これらはYouTubeアナリティクスで確認できる重要項目です。
上記の数値を基にYouTube内のアルゴリズムが動画を評価し、最適なユーザーへとオススメしてくれる仕組みとなっています。
つまり多くのユーザーに視聴してもらうためにはYouTubeのアルゴリズムで高評価を得て、多くのユーザーにレコメンドされる必要があるのです。
YouTubeのアルゴリズムについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
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