2021.04.07

2021.11.13

Youtubeの企業アカウントを運用するときに陥る落とし穴とは。

激増しているYoutubeアカウント

昨今では、Youtube運用を始める企業が増えてきました。目的もさまざまで、コーポレートブランディング・商品PR・採用活動など、色々な用途で企業アカウントを開設しています。

Youtubeが流行る前、動画による訴求は基本TVCMのみでした。またスマホもここまで普及していなかったため、そもそも動画制作ができるのが資金力がある大手企業だったのです。

しかし、Youtubeによって、資金力があまりない中小企業でも、動画さえあれば無料で動画配信ができるようになった点にあるでしょう。テクノロジーの進化により、動画による広告訴求がかなり一般化されてきたと思われます。

こういった状況も影響し、法人企業様で「うちもそろそろYoutubeを始めないと!」と考える企業が急増。さまざまな法人企業様が、社内に担当者を設けて、Youtubeチャンネルを開設し始めたのです。

さらに、直近ではコロナ禍の影響もあり、無料動画を見る人の割合が高くなってきています。それに伴って、Youtubeの企業アカウントを開設する方も多くなってきているようです。

Youtube運用には落とし穴がある

Youtubeチャンネルを運用するには制作工数があまりにも多く、企業アカウントを作っただけで放置状態になってしまうなど、失敗するケースも非常に多いのが現状です。

この記事では、既にYoutube運用をされている方や、これから始めようとする方に向けて、

Youtube運用をする際に陥りがちな落とし穴について解説していきます。

是非この記事を読んで、より効率のよい運用を目指していきましょう!

通常通りマーケティング予算で組むと失敗する。

そもそも、Youtubeの動画広告に対する料金は、「広告がどのくらい視聴されたか」という指標できまります。

リスティング広告の場合、1クリックにつき何円という課金方法ですが、Youtube広告では、広告が「再生されたかどうか」「どのくらいの時間視聴されたか」「何回再生されたか」で料金が決まります。

このように、リスティング広告とYoutube広告との料金体系が異なることから、通常通りリスティング広告のようなマーケティング予算を組もうとすると失敗してしまうことが多いのです。

料金相場は、視聴一回あたり平均3~20円。動画広告の内容や業界、販売物の単価によっても料金は変わるので、ハッキリとした平均価格を算出するのは難しいものの、大手企業が制作するテレビCMのようなものなら数百万円~が必要になりますし、一般的にYoutube広告や動画広告で使われるものであれば30万円~100万円程度が必要になります。

リスティング広告とは料金発生が違うことを理解したうえで、十分な予算確保をすることが必要です。

CPA、CVを追っても費用対効果が合わない。

Youtube運用において、費用対効果を最大限に高めるためのポイントがあります。

①目的に合わせた配信設計をする

「何のために広告を配信するのか」を明確にしたうえで配信設計を行うことが大切です。短文のメッセージを伝えたいならバンパー広告、商品・サービスの強みを存分に伝えたいならインストリーム広告、というように、目的から配信計画を立てることで、費用対効果はより高められます。

Youtube広告の種類の詳細については、こちらをご覧ください。

https://support.google.com/Youtube/answer/2467968?hl=ja

②ターゲティングを明確にする

多くのユーザーへ向けて広告を配信するほど漠然とした宣伝となり、一人ずつへの訴求力が下がってしまいます。目的を明確にする過程でターゲットについてもしっかりと絞り込みましょう。

③高品質な動画を配信する

ユーザーを長く留まらせるだけの魅力を持った高品質な動画を作成することが大切です。YoutubeアナリティクスやGoogleアナリティクスから視聴状況を確認し、途中離脱が多い場合には動画の改善も検討しましょう。

3点をしっかりと意識することで、費用対効果が悪くなってしまうという失敗を防ぐことができます。

認知獲得の手段だとしても費用対効果が合わない。

数多くの動画が配信され続けるYoutubeにおいて、クオリティの低い動画広告はなかなかユーザーの興味を引くことができません。できるだけ動画を長く視聴してもらい、狙う導線へと誘導するためにはクオリティの高い動画が必要となります。

特に、最初の5秒間は、早くメインの動画を見たいと思っているユーザーにマイナスの印象を与える恐れもありますので、明確なメッセージを端的に表現しなければなりません。

逆に短い時間でユーザーの目を引ければ、新規顧客獲得・購買促進に繋がるきっかけとなりますので、最初の5秒間が肝心であるといえるでしょう。

しかし、Youtubeの動画制作にどのくらいの工数がかかるかご存知でしょうか?

具体的に並べると下記のようなイメージになります。

1,企画内容を決める。

2,出演者やイラストレーター動画制作会社などアサインメンバーを決める。

3,構成案を制作&FIX  

4,絵コンテの制作&FIX

5,動画制作開始

6,音声の吹き込み

7,一次納品

8,制作内容修正

9,二次納品

10,動画アップ準備(広告を打つ場合は広告入稿準備)

11,動画アップ完了

このように、ざっと見るだけでも多くの工数がかかることがわかります。

ですので、認知獲得を目標に運用しようとしても、費用対効果が悪くなってしまいがちとなります。

自社において動画制作に工数をかけることが難しい場合は、専門の制作会社に作成を依頼するのも1つの方法です。

利益回収まで時間がかかる。

結論から申し上げますと、企業アカウントを運用する際、すぐに効果が出るわけではありません!

短期的な成果を求めていると、運用を始めて間もないころに「思った以上に効果がでない…」と思ってしまうことに繋がります。

yourube運用を行っていくうえでは、どんな動画がより効果があるかを調べるために、複数のバージョンの動画広告を比較し、どちらのパフォーマンスが優れているのかを測定するテストを行うことが必要となってきます。

・チャンネルを開設し、運用後しばらくは効果がでないと認識しておく

・効果がなるべく早く出るようにするためにも、コンテンツ量を増やしていく

すぐに効果が出るものという認識は捨て、根気よく動画を配信していくことで、徐々に効果がでると考えましょう。

うまく運用を行っていくためにも、工数の計算を怠らず、しっかりと運用体制を組み、長期的な視点で運用していくことが重要となります。

新規事業として継続的にやるのも手なのでは

これまでYoutube運用に関する落とし穴についてまとめてきましたが、いかがでしょうか。

今この記事をご覧になっている方の中には、「危うく落とし穴にはまりそうだった…」という方もいらっしゃるかもしれません。

自社で企業アカウントを運用することは、やはり時間がかかってしまったり、動画制作に関してプロではありませんからクオリティを保障することは難しくなったりします。

しかし、運用や動画制作のために時間がかかってしまうことは明らかなものの、一度運用体制を整えれば、企業アカウントの運用を行っていくうえでの貴重な資産となります。

さらに、企業アカウントで制作した動画は1コンテンツで大量の情報を伝えることができるため、何年も活用できる場合が多いです。また1度ファンが形成できるとある程度の月間PVが見込めますので、安定した広告収益が見込める場合もあります。

長期的な視点でもお金と工数がかかることから、マーケティング予算として予算設定をするのではなく、新規事業として継続的にYoutube運用を試みてはいかがでしょうか。

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