2022.05.31
2024.10.11
【初心者向け】Facebook(Meta)広告の配信手順をキャプチャ付きで説明
インターネット広告への出稿が一般的となった現在は、広告運用の知見を持っていれば重宝されるとよく耳にします。
しかし、その影響もあって広告運用の人材を探すのは非常に困難でもあります。各企業は、自社で少額からインターネット広告を実施してみようと考えても手順が分からず進まないといったこともあるでしょう。
また、代理店に依頼する場合でも実際の運用を分かっていれば具体的な依頼もしやすくなり、失敗リスクを抑えることにも繋がります。
そこで今回は、少額でも始めやすく運用の難易度も低いFacebook(Meta)広告の配信手順を実際の画像を見ながら説明していきます。FacebookやInstagramで広告出稿を検討されている方、ご自身の手でテストマーケ的に運用したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
広告の運用面は、益々自動化が進み他社との差を付けづらくなっています。そんな中で成功させるためには、広告クリエイティブをよく練って改善を繰り返すことです。では、動画か静止画のどちらが広告クリエイティブに良いでしょうか?詳しくは「動画広告とバナー広告はどちらが効果的?活用メリットから選び方まで解説」で解説していますので、合わせて目を通してみてください。
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Metaとは
メタ・プラットフォームズ通称「Meta」はFacebook社が2021年に変更した新しい社名です。
AR(拡張現実)・VR(仮想現実)の端末を使い、人々とつながれるデジタル空間(メタバース)のイメージを強調するためだといわれています。
今後はSNSだけでなく多方面で飛躍していくことでしょう。
SNSとしてのFacebookやInstagramの名称はそのままなのでご安心ください。
Meta広告プラットフォームで配信できる広告
MetaではFacebook、Instagram、Messengerにてバナー広告や動画広告を配信することが可能です。
Facebookは他のSNSと比べると年齢層が高く、30代〜40代のユーザーが多いです。
Instagramのメインユーザーは20代~40代で、Facebookよりも若い世代が多く使っています。
動画広告を配信したい場合には、リール動画と呼ばれるショート動画を活用して見込み客との接触機会を増やしていくことがおすすめです。リール動画については「Facebookでも「リール動画」が利用可能に!短尺動画で収益化も!」で解説していますので、参考にしてみてください。
Meta広告プラットフォームの配信方法
Facebookアカウントで広告マネージャにログインします。
Meta広告プラットフォームでは、「キャンペーン」→「広告セット」→「広告」というカテゴリー構造になっており、それぞれのカテゴリーごとに広告のセッティングが可能です。
キャンペーンの作成
まずは母体となる「キャンペーン」を作成します。
左上の緑のボタン「作成」をクリックします。
次にどんな目的で広告を配信するのかを選択します。
以下の6項目から選択することができます。
- 認知度:その商品やブランドを知ってもらうために配信
- トラフィック:Webサイトやアプリ、Facebookイベントへの送客を目的に配信
- エンゲージメント:動画の再生数や投稿へのいいねやシェア、イベントへの参加者を増やすことを目的に配信
- リード:インスタントフォームへの記入やコンバージョンイベントの件数を獲得するために広告を配信
- アプリの宣伝:アプリイベントやアプリインストールを目的に広告を配信
- 売上:Eコマースやサイトを通じて商品を購入する可能性が高い人にリーチし、カートへの追加などのアクションに最適化して配信
ブランディングであれば「認知度」、LPやサイトへの誘導なら「トラフィック」を選択します。
目的を選択すると、キャンペーンの編集画面が表示されます。
キャンペーン名:自由にわかりやすい名前をつけて大丈夫です。
特別な広告カテゴリ:特に当てはまらなければ選択しなくて大丈夫です。求人広告の場合は「雇用」、クレジットカードやローン関連は「信用」、不動産や住宅ローンであれば「住宅」、選挙や政治、社会問題であれば「社会問題、選挙または政治関連」を選択してください。
キャンペーン詳細:キャンペーンの上限予算を設定できます。広告セットごとに予算を設定できますが、キャンペーン内の上限も任意で設定可能です。
A/Bテスト:複数の広告をABテストしたい場合にはONにします。複数のクリエイティブを最適化するだけであればOFFでも問題ありません。
キャンペーン予算の最適化:キャンペーン予算の最適化を自動で行ってくれるので基本的にはONで問題ありません。
広告セットの作成
次に広告セット画面の説明をしていきます。
広告セット名:わかりやすいようにお好きな名前をつけてください。
コンバージョン:コンバージョンを増やしたい場所を選択してください。今回は「あなたの広告」からエンゲージメントタイプは「動画の再生」を選択してみます。
ダイナミッククリエイティブ:あらかじめ素材をいくつか登録し、ユーザーにとって一番最適な組み合わせを広告側が判断して訴求してくれます。広告初心者の方はONにすることをおすすめします。
広告配信への最適化:「ThruPlay」は15秒以下の動画を最後まで再生してくれる人をターゲティングし配信します。15秒以上の動画の場合はできるだけ長く視聴してくれるユーザーを対象に最適化します。「動画の2秒以上の継続的な再生」は動画を2秒以上視聴してくれるユーザーを対象に最適化してくれます。
結果の単価目標:視聴あたりの単価目標を設定できます。
予算:広告セットの1日の予算を設定します。消化金額は多少前後する可能性があるので注意しましょう。配信ターゲットが足りない場合は予算通り消化されないこともあります。
スケジュール:広告の開始日と終了日を設定します。終了日を設定しない場合は永遠に配信されるので注意しましょう。
オーディエンス:広告を配信するターゲットを設定します。
地域:国、都道府県、市区町村でセグメントでき、「この地域に住んでいる人」や「この地域を旅行中の人」などでさらにセグメントすることが可能です。
年齢:ターゲティングしたい年齢を設定できます。18歳未満が含まれている場合には詳細ターゲット設定が利用できなくなります。
性別:ターゲティングしたい性別を設定できます。
詳細ターゲット設定:利用者層や興味関心項目を設定することで、詳細なセグメント設定が可能です。
詳細ターゲット設定の拡大:パフォーマンスを向上できそうな場合は、現在の詳細ターゲット設定よりも広い範囲のユーザーにリーチすることができます。セグメントにこだわりがある場合はOFF、こだわりがない場合はONにすると良いでしょう。
配置:自動配置の場合はMeta広告プラットフォームで配信できるすべての広告枠の中から、もっとも効果の良い広告枠に自動で配置されます。基本的には自動配置で問題ありません。
広告の設定
最後に「広告」の設定をしていきます。
広告名:各広告ごとに任意の名前を記入してください。
広告に表示する名前:連携している「Facebookページ」「Instagramアカウント」を選択してください。そのページ名やアカウント名が広告に表示されます。
広告設定:既存の投稿を広告にそのまま使うか、広告用に新規クリエイティブを作成するか選択できます。
クリエイティブ:ここで動画やバナー、テキストなどのクリエイティブを選択します。今回は「動画の視聴」を目的として設定しているので「動画を追加」する選択肢が表示されています。目的が違うと記入するクリエイティブの数やフォーマットが変わってきます。
言語:海外にアプローチしたい方は自動翻訳を設定することも可能です。
URLパラメーター:Google アナリティクスなどで計測する場合はここにパラメーターを入力します。
これで広告の設定は完了です。
チャートを見ながら改善していく
広告は配信したら終わりというわけではありません。
日々の改善が重要となってきます。
広告ごとにチャートや利用者層が見れますので、こまめにチェックするようにしましょう。
数値が下がってきたり、思うような成果がでない場合は、クリエイティブを変更したりセグメントを変更したり、配信金額の調整などを行っていきます。
運用の疑問や改善の糸口が見つけられない場合
広告運用を始めてみたけどどのように改善すればいいのかわからない、あまり運用に工数やリソースを割けないなどの問題が発生したら代理店を検討してみましょう。注意点としては、安いからという理由で単に配信だけを行なってくれる代理店は避けた方が良いということです。
こちらで細かくコントロールできるなら問題ありませんが、ある程度任せたいということであればコンサルティングベースで設計部分から考えてくれるところを選ぶのがおすすめです。当社でも同様に集客を任せたいという形で、ターゲットや訴求を考える部分から柔軟に対応しておりますので、広告運用でお困りの際はぜひご相談ください。
Facebook(Meta)広告に限らず、YouTube広告やTikTok広告も配信してみたいという場合には「YouTube広告は手間が掛かる?広告手法と運用ステップを具体的に解説」と「【保存版】TikTokの広告出稿は実際どうなの?TikTokの特徴を徹底解説」がおすすめです。
さいごに
今回はMeta広告プラットフォームでの広告配信の手順を実際の画像を見ながら説明してきました。
配信の目的によって細かい設定は変わってきますが、全体の流れとしては説明の通りとなります。
設定する項目が多く大変だとは思いますが、ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。
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