
好きな楽曲を選んで動画を投稿できるTikTokは、利用者側にとってだけでなく音楽アーティストにとっても人気を得るチャンスです。以前は、テレビ出演をすることがPR方法の王道でしたが今ではインターネットを活用できるかに掛かっています。
では、具体的にTikTokで自身の楽曲を使えるようにするにはどのようにすれば良いのでしょうか。今回は、TikTokに楽曲提供して収益化するための方法を解説していきます。
TikTokアカウントも育成してファンに知ってもらう機会を作ることもおすすめです。
TikTok投稿のコツについては「【TikTokアニメ】”バズる”アニメーションの特徴とは?大人気アカウントを一挙ご紹介!」がおすすめです。
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目次
TikTok とは
TikTokとは、短い動画を作成したり、投稿できるプラットフォームのことです。動画の長さは15秒〜180秒ほどが多く、編集機能を使ってユニークな動画を簡単に作ることができます。TikTokの動画の長さは段階的に伸びており、今後は10分までの動画を投稿可能となりました。
TikTokがバズったことがきっかけで、使われている音楽が人気になった事象も多く、音楽業界にも大きな影響を与えています。数多くの楽曲がアプリ内で提供されていますが、自身が作曲したオリジナル楽曲も投稿することが可能です。
動画を投稿する場合にはTikTok以外にもYouTubeショートなどがあります。どちらを選ぶと良いかは「動画を活用するならYouTubeとTikTokどちらがいい?アニメーション制作会社が解説」で解説しています。
オリジナル楽曲の登録方法
TikTokへのオリジナル楽曲の登録方法は何種類かありますが、音楽家・ミュージシャンとして楽曲提供し収益化する場合は「TuneCore Japan」経由で登録します。
収益化が不要な場合、またTikTokのアカウント名義での配信で問題ない場合は、TikTokのアプリ内にてオリジナル音源を付与した動画をアップロードすることでオリジナル楽曲がTikTokに配信されます。
TuneCore Japan経由で登録する
TuneCore Japanでアカウントを登録したら「リリース登録」を行います。
リリース種別を選択します。
シングル、アルバムのどちらかを選びましょう。
アーティストを選択します。
「+追加する」を選択し、新規作成します。
①ジャケット画像のアップロードをする
ジャケット画像・リリース情報を登録・編集し、楽曲をアップロードします。
②リリース情報の必須項目を記入する(アルバムの場合はタイトルも記入)
これで、曲が再生されたときに権利者がクレジットされ、作詞・作曲者などが明らかになります。
③楽曲情報の必須項目を記入し、楽曲ファイルをアップロードする
アップロード完了後、試聴開始位置の設定や歌詞登録が可能になります。
なお、歌詞は楽曲の配信開始後でも登録できます。
最後に配信ストアを選択します。
TikTokをはじめ、任意のストアを選択します。
なお、現状は複数の配信ストアを選択しても利用料は変わりません。
アカウント情報を確認後、決済となります。
リリース種別により登録料は異なり、シングルの場合、1年間配信で税別1,551円、アルバムの場合は税別4,750円です。
配信審査を依頼して完了です。
配信審査結果は、登録したメールアドレスに送られます。
なお、配信後はリリース情報および決済方法の変更はできません。
以上のステップで、TikTokに楽曲提供することができます。
配信開始後は、売上や再生回数のレポートの閲覧が可能になり、収益を受け取ることができます。
TikTokアカウントから登録する
TikTokアカウントから楽曲を登録する方法はとても簡単で、基本的には動画を投稿するだけで完了します。
楽曲は、TikTokに動画を投稿すると自動的に登録されるようになっています。
まず、TikTokアプリの画面下中央にある「+」ボタンをタップします。
次に、画面の右下にある「アップロード」ボタンをタップし、投稿したい「オリジナル楽曲が使用されている動画」を選択します。
※あらかじめ動画編集ソフトで動画と音源を合成しておく必要があります。
その後、必要があれば動画の加工を行い、動画の公開範囲などを設定し、「投稿」をタップしましょう。
これで動画投稿とともに自動的に楽曲登録が完了します。
動画投稿によってオリジナル楽曲が登録されると、曲名が自動的に「オリジナル楽曲」になります。
こちらは初期設定で、変更できますのでぜひ変更しておきましょう。
アップロードした音声動画の再生画面右下の「楽曲アイコン」をタップします。
楽曲詳細画面に遷移しますので、そこで「名前を編集」をタップすると楽曲名の編集ができます。
楽曲名を編集後、最終確認の画面で「確認」ボタンをタップすれば、オリジナル音源の楽曲情報の編集も完了です。
これで、曲が再生されたときに権利者がクレジットされ、作詞・作曲者などが明らかになります。
ここで注意したいのは著作権です。
著作権は、楽曲だけではなく楽曲タイトルにも発生します。
また、タイトルの編集は一度しかできない点も要注意です。
TikTokに楽曲をアップロードする際の注意点
最も注意すべきなのは著作権違反です。
TikTokは、音楽の著作権を管理する団体「JASRAC(日本音楽著作権協会)」などと利用許諾契約を結んでいます。つまり、アプリの楽曲ライブラリから選曲する場合、ユーザーは利用許諾が必要なく、著作権侵害にもあたりません。
しかし、オリジナル楽曲以外(他人の楽曲)をアップロードする際は、著作権違反になるため注意が必要です。
例えば、CDから抽出した音源などの他人の楽曲を、オリジナル音源として登録するのは避けた方が良いということです。これは、一部を編曲したものであっても同様に避けましょう。
TikTokに楽曲提供をするメリット
メリットとしては、自分の好きな音楽が自由にBGMで使えるようになる、そして多くのユーザーに自身のオリジナル楽曲を利用してもらうことで知名度UPに繋がることです。
TikTokで楽曲を配信すると、曲名などのクレジット情報が明らかになり、楽曲へのリンクが必ず付きます。
そのため、楽曲を宣伝したい方には効果抜群です。TikTokで楽曲が話題になれば、通常発生するはずの宣伝費をかけることなく広告効果を得られることになります。この場合、広告収入としてお金を得ながら宣伝できる可能性もあります。
TikTokを活用して楽曲をPRした事例の紹介は「アニメMVで楽曲のファンを増やすには?最新マーケティング手法とMVの作り方を解説」で詳しく解説しています。
TikTokに楽曲提供をするデメリット
デメリットは動画を悪用されるリスクがあることです。TikTok内だけでなく、別のプラットフォームに転載、悪用される可能性があります。
また、オリジナル楽曲をどんな投稿に利用されるかわからない点も注意が必要です。
「あの悪質な動画で使われていた曲だ」と誹謗中傷の的となってしまうこともあり得ます。
TikTokの収益について
TuneCore Japan経由で楽曲を登録した場合、TikTokによる「動画作成数」に基づいて算出され、受け取ることができる金額は販売収益の80%となります。
20%は、TuneCore Japanの手数料として引かれます。
TikTokアカウントでの収益化については「TikTokアニメが収益に繋がる!TikTokならではの収益方法について制作会社が徹底解説します」がおすすめです。
配信手続き完了から配信されるまで
楽曲提供サービスであるTuneCore Japanで楽曲の収益化をした場合、配信手続きの開始後最短2日でTikTokのデータベースに反映されます。
ただし、TikTok側の審査状況により10営業日ほどかかる場合があるようです。
TuneCore Japanでは、反映の希望日がある場合は3週間前までに手続きを済ませることを推奨しています。
TikTokで人気の楽曲ジャンル
TikTokではBPMの早い曲(テンポの速い曲)を利用した動画の投稿が多く、音数の多くないシンプルな曲が好まれる傾向にあります。
確かに、バラードやスローテンポな曲だと15秒で切り取るのは難しいですよね。
BPMの速い楽曲は15秒程度でもサビを区切りの良いところまで完奏できるので、短尺動画で使いやすいといえます。
また、音数が少ない曲(構成音が少ないシンプルな楽曲)の方がわかりやすいため、ユーザーに選ばれやすい傾向にあります。
参考:TikTokヒット曲と音楽チャートヒット曲の違いをAIで分析した結果。TikTok発ヒット曲に共通する歌詞、ムード、曲調とは?
TikTokに楽曲登録する方法についてのまとめ
TikTokに楽曲提供する方法について解説してきました。
・メリットとしては、自分の好きな音楽が自由にBGMで使えるようになる、そして多くのユーザーに自身のオリジナル楽曲を利用してもらうことで知名度UPに繋がる
・
TikTokはこれからさらに成長するプラットフォームですので、作曲家やミュージシャンの方にとっては、ご自身のオリジナル楽曲をPRする重要な場となるでしょう。
オリジナル楽曲をTikTokで宣伝したい方は、ぜひお試しください。
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