NOKID編集部
1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。
YouTube利用者は世界中で20億人にも及び、その莫大なる影響力を駆使して個人チャンネルを運用したり、ビジネスにも活用したりしようとする方が増えています。そんな人気高まるYouTube動画ですが、中でもアニメーション動画を制作して投稿しようとする方も増加しています。
実際にYouTubeで「アニメーション」を検索してみると、#アニメーションは約1.2万本、チャンネル数は2,002件もあり、個人・法人問わず様々な目的で、マンガ動画を作る人が増えています。
では、YouTubeアニメーション動画はどんな方法で制作するのが良いかご存知でしょうか。最近では外注するだけでなく、個人でアニメーション動画を制作できるツールも出現しています。そのため、外部へ委託する制作費用が必ずしも必要というわけではありません。
この記事では、アニメーション動画制作会社の視点から、YouTube動画に投稿するアニメーション制作ツールをテーマに以下を解説します。
「アニメーション動画を活用する理由」
「アニメーション制作ツール3つの特徴」
「制作ツールを検討する前に必要なこと」
YouTube動画をアニメーションで検討している方は最後までご覧ください。
アニメーション動画の種類や制作料金については「【種類別】アニメーション動画制作の相場料金は?種類・活用例も解説」の記事がおすすめです。
YouTubeやTikTokで効果的なPRを行うための「動画広告の設計方法」から「アニメーション動画の活用方法」まで「無料資料ダウンロードページ」で公開中です。多くの自社チャンネル運用、他社チャンネル運用代行を行なってきたノウハウを凝縮したガイドブックを入手してください。
YouTuberによる実写の動画が多かった以前に比べ、YouTubeの価値に目をつけた企業が「アニメーション動画」や「VTuber(ブイチューバー)」などで"動きのあるキャラクター(キャラクターアニメーション)"を活用するケースが増えてきました。
キャラクターアニメーションを活用する理由は、下記に挙げる点です。
それぞれ見ていきましょう。
アニメーションは、自由な表現で可視化することができるため、説明の難しい抽象的なことも伝えやすい魅力があります。なぜなら、実写のように"写したものを映像化する"のではなく、ゼロから生み出せることで想像通りのイメージを表現できるからです。
例えば、実写では撮影できない想像上の生き物や場所、表現しにくい数値などの情報もわかりやすく伝えることが可能です。
YouTubeに動画投稿を検討している方には、「炎上した場合がこわい」「撮影した人物や場所から個人情報が流出しないか心配」といった方も多いのではないでしょうか。
しかし、アニメーション動画では必ずしも実在する人物を起用する必要はありません。その上、親しみやすいキャラクターを用いて制作することができるメリットがあります。
実写撮影では企画者と出演人物が同じ場合もありますが、本格的な動画制作を行なう方はカメラマンや出演者を始め、制作に携わる方を多くキャスティングする方もいらっしゃいます。
しかし、近年のコロナ禍の影響から、キャスティングの人数が多い撮影にはリスクがあるとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アニメーション動画の制作では、実写撮影に比べてキャスティングが少なくすむため、コロナ対策に効果的であり、リスク回避に繋がります。そのため、アニメーション動画の制作の需要が高まってきました。
これは、インディーアニメと呼ばれる自主制作アニメがSNSで盛り上がりを見せていることからも、今後フルアニメーションが手軽に制作できるようになっていくのではないでしょうか。インディーアニメについては「インディーアニメの制作費用と仕組みを公開!MVにも使われる人気の秘密を解説」で詳しく解説しています。
関連記事:企業でアニメーション動画が活用される理由とは?活用事例も解説
前述でお伝えした通り、キャラクターを活用したアニメーション動画の魅力がわかっても作れなければ意味がありません。
そこで良い方法として、素材のテンプレートが用意されているアニメーション制作ツールを活用することが挙げられます。本来、企業がキャラクターやアニメーションを活用するのは、視聴者へ伝えたいメッセージがあるからです。
例えば、採用において自社の魅力を伝えやすくしたり、商品やサービスをPRする目的を達成する手段などがあります。他にも、キャラクターそのものを人気にしたいこともあるでしょう。
つまり、制作力をアピールしたいわけではない場合には、制作ツールを活用することが手軽に検証できるため始めやすいということです。
キャラクターを作る際のコツは「ファンのできるキャラクターはどうやって作るの?特徴や作り方のコツを紹介」で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:【制作会社が解説】IPビジネスがアニメ事業のチャンスに!自社IPの可能性とは?
ハードルが高いと思われる方も多い動画制作ですが、実は近年テンプレートが充実しており、簡単に大量の動画を制作できるツールからプロ向けに非常に多くの操作ができる高機能のものまで、実に様々なツールが登場しています。ですので、難しい知識や高価なソフトがなくとも簡単に始めやすくなっているのです。
それでは、専門的な技術がなくても動画を制作できる「Animatron」「VYOND」「VideoScribe」の3つについて、特徴と料金をご紹介していきます。それぞれ見ていきましょう。
個人でアニメーションが制作できるツールの一例として、「Animatron Studio」が知られています。
「アニメーション制作に困っている方へ。独学・外注どちらが良いのかを解説」の記事でも解説していますので、是非ご覧ください。
Animatron Studioの特徴は主に3つ。
「Animatron Studio」は初心者向けに作られたものですが、本格的に動画編集を行うこともできるソフトです。初心者向けの「Life Mode(簡易モード)」では、用意された素材を組み合わせるだけで動画が制作できます。また、上級者向けの「Expert Mode(エキスパートモード)」では、完全にオリジナルキャラクターを制作することができるため、こだわりがある方や本格的にアニメーション制作したい方にも使用することができます。
一番人気のプランの費用は年間15$と、他の制作ツールと比べて低額に設定されているのも特徴です。フリープランもありますので、一度フリープランで試してから購入することをおすすめします。
クラウド型動画作成サービスであるVyondの特徴は、大きく5つあります。
VYONDで制作できるアニメーションの種類は、上記でまとめた通り3つあります。それぞれテンプレートが異なるだけですので、1種類の制作方法がわかれば他の2種類も制作できるようになっています。
気になる料金は1シート:年額159$(約165,000円/税込)。1年間契約のサブスクリプション型で、シート(使用可能なライセンス)を購入する仕組みとなっています。少々高額ですが、長期的にアニメーション動画制作をしたい方は活用を検討するのがよいでしょう。
また、VYOND開発元と業務提携契約を締結している株式会社ウェブデモは、正規パートナーとして国内での販売・サポートをしています。そのため、公式からの解説動画が充実していることも魅力です。
出典:「VYOND の始め方 」 ビジネスアニメ制作ツール VYOND(ウェブデモ)
Videoscribeの特徴は主に4つあります。
Videoscribeの一番のメリットは、高いクオリティのアニメーション制作ができるにもかかわらず、料金が低額となっていることです。年間プランであれば月の使用料は$14(約1400円)と、他社のアニメーション制作ツールと比較してもかなりお得に使用することができます。
出典:Videoscribe公式サイト「Pricing」
しかし、制作できるアニメーションの種類はホワイトボードのみですので、契約してから「ホワイトボードアニメーション以外が制作したかった」「雰囲気が思っていたのと違う」とならないように注意が必要です。
企業のPRアニメーションの参考例は「【PR動画事例】企業のPRアニメーション動画を制作会社が解説」で紹介しているので、併せてご覧ください。
アニメーション動画を制作する際には、まず「目的」を明確にしなければなりません。なぜなら、目的が定まっていないと、必要なアニメーション制作ツールを正しく選べないからです。それだけではありません。
目的が曖昧なままでは、動画そのものも視聴者に選ばれるものにならないからです。いくらアニメーション制作ツールの力で、それらしいものが作れても中身がない動画であればすぐに離脱してしまいます。
具体的な制作までの流れは以下がおすすめです。
こうした理由から、アニメーション動画を制作する際には「どんな目的か?」を決めてから、それに合った「動画の内容」を企画し、アニメーション制作ツールを選定していきましょう。
YouTubeで視聴者維持率を考慮した動画の作り方は「知名度もない状態でYoutube登録者数を増やすには。1万人登録アカウントを量産した運用者が解説。」で解説しています。
関連記事:アニメの企画ってどうやるの?実は企画書のフォーマットは重要ではない理由をアニメ会社の視点から解説します
これまで説明してきたように、アニメーションを制作したことのない人でもツールを使って制作できるようになってきており、アニメーション動画制作に挑戦する方が増えてきています。
しかし、自社で制作するのはデメリットもあります。外注する場合と比較して、それぞれのメリットとデメリットを下記にまとめますので、参考にしてください。
このように、それぞれ良い点もあれば悪い点もあるため、自社で考える目的を達成するためにどちらの選択が適しているかを考えていきましょう。
個人制作と外注制作それぞれの違いや、後悔しない外注のポイントは「動画制作を依頼するのはリスク?後悔しないアニメーション動画制作の依頼方法を解説」を参考にしてみてください。
キャラクターを活用した動画制作は、動画制作だけでなく数々のイベントの認知拡大を支援してきた当ブログを運営するNOKID(ノーキッド)がおすすめです。おすすめのポイントは以下のような点です。
アニメーションという表現方法の中にも、スライドに動きをつけたものから3DCGを活用したもの、セル画など多岐に渡るテイストがあります。NOKIDでは、独自審査を通過したクリエイターによって幅広い要望にお応えできます。
動画を制作する場合には、要望通りに動画を制作することだけでは効果を発揮しないことが多くあります。NOKIDでは、動画の活用目的に沿った構成や表現を計画しております。
例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。
反応が取れるからといって、ビジネスにまったく繋がらない「奇抜な投稿」では制作費用を掛けても企業の価値が上がることはほとんど考えられません。
イベントの成功には、どれだけの見込み客にイベントを知ってもらい、興味を持ってもらえるかがカギを握ります。素晴らしいイベントであったとしても、上手くPR活動を行わなければ知られることはなく盛り上がりにかけた状態で終了を迎えます。
NOKIDでは、どのようにオンラインでイベントを認知させていくか、そのために適した動画はどんな内容にすべきか、といった企画から支援してきました。
SNSを効果的に活用することで、イベント開催前から認知を広げるだけでなく、開催期間中にも飽きさせず盛り上がりを演出することで「参加はしていないユーザーにも興味を持つきっかけを作る」ことまで工夫を凝らしました。
NFTなどの最新技術も積極的に取り入れて、PRに活かすよう心がけております。上図のようにカンファレンスへも登壇することで情報の発信も行っております。
ぜひ、制作実績をご覧になってどういった表現ができるかを確認してみてください。
・キャラクターを活用したアニメーションは顔出しなしで自由に表現できるメリットがある
・アニメーション動画制作はテンプレートが用意されている制作ツールを使うことで手軽に始められる
・動画を自社で制作するか外注するかは目的によって変わるため、それぞれのメリット・デメリットを知ることが大切
目的にあったYouTube動画を制作して効果を出すためにも、キャラクターをPRするところまで考慮した制作をしていきましょう。
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