
音楽アーティストの楽曲やゲームアプリなどで活用されているMV(ミュージックビデオ)とPV(プロモーションビデオ)は同じようなものといった印象がありますが、作られる目的が異なるのです。
近年ではYouTubeやTikTokといった動画投稿プラットフォームでも多く見られるようになってきました。TV以外でも頻繁に目にするようになったMVやPVを自身でも作ろうと思った場合、2つの違いを理解して使い分けることは重要です。
そこで今回は、MVとPVの違いをテーマに以下のことを解説します。
「MVとPVの違いとは?異なる活用目的について」
「MVとPV制作のポイント」
「MV・PVの撮影が難しい場合の対策」
それぞれの違いを知って、効果的な動画制作を進めていきましょう。
MVを作るコツは「アニメMVで楽曲のファンを増やすには?最新マーケティング手法とMVの作り方を解説」がおすすめです。
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目次
MVとPVの違い
MVとPVの明確な違いは、「音楽の価値を上げるのか?」「何かを宣伝するのか?」の部分です。つまり、制作される時の目的が違うのです。それぞれの目的は以下の通りです。
- MVとは音楽の価値を上げる目的
- PVとは音楽や商品を宣伝する目的
それぞれ見ていきましょう。
MVとは音楽の価値を上げる目的
MVとはミュージックビデオの略で、楽曲の世界観を具体的なイメージにするために制作することが目的です。楽曲の価値を上げるための映像です。
楽曲の価値を上げるために、芸術性の高いMVを作り話題となることもあります。CDなどの初回特典に加えて希少性を謳うような販売促進の手段として活用されるケースもあります。
関連記事:アニメーションMVとはなに?尺の短いアニメ作品が急増している理由とは。
PVとは音楽や商品を宣伝する目的
PVとはプロモーションビデオの略で、宣伝するためのビデオ(映像)という事になります。同じく「トレーラー(trailer)」と呼ばれることもあります。
音楽アーティストに限らず、企業や商品などの宣伝・販売促進においても活用されるものも該当します。
音楽に関しては、MVの一部を宣伝用に再編集して配信されることが多いため、違いが分かりづらくなっています。映画なども同じく、興味を抱いてもらえるように良いシーンを切り取って宣伝に使われるのをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
関連記事:【業種別】PR動画の活用事例8選!効果的な動画にする方法も解説
MV制作のポイント
前半でお伝えした通り、MVの目的は楽曲の価値を上げるためです。つまり、明らかに合わないような表現にしてしまうと、話題性はあっても価値が上がらない点に注意する必要があります。
具体的にMV制作をする際のポイントを以下に挙げてみました。
- アーティスト・歌詞から方向性を絞る
- アニメMVのコンセプトを決める
- アニメMVの世界観・登場人物を決める
- アニメMVの作風・テイストを決める
このように、楽曲が視聴者にどういった印象を持たれたいかを考えることが大切です。
価値を高める意味では、ブランディング動画の作り方を参考にすることもおすすめです。詳しくは「顧客の心に響くブランディング動画とは?活用方法や作り方のコツを解説」で解説しています。
PV制作のポイント
PVの目的は、その楽曲や商品などを宣伝(PR)して興味を持ってもらうことが目的です。つまり、簡潔に魅力を伝えることを意識する必要があります。
具体的なポイントは以下が挙げられます。
- MVをベースに魅力のある部分を抜き出す
- 楽曲や音楽アーティストのファン視点で注意を引ける内容を考える
- 短時間でMVを観たい気持ちになるようPVへ再編集する
視聴者が興味を持って、その楽曲や商品を体験したいと思えるかが重要なポイントになります。
PVで、どういった構成やアイデアが視聴者の興味を引けるのかは「【TikTokアニメ】”バズる”アニメーションの特徴とは?大人気アカウントを一挙ご紹介!」がおすすめです。
映像には実写とアニメーションの大きく2種類が存在します。それぞれの特徴を理解して、表現したい内容に合わせて使い分けることも大切です。実写とアニメーションの違いやメリットは「アニメーションPRと実写PRの違いとは?自社サービスをPRする最適な方法」で詳しく解説しています。
MV・PV制作に必要なもの
MVとPVの目的は違うものの、どちらも同じ素材を活用して制作する方が一貫性もあり一般的です。そのため、それぞれをまとめて解説します。
MV・PV制作には映像を作る環境と楽曲を用意する必要があります。例えば、以下に挙げている撮影機材や動画編集ソフトなどです。
- 撮影機材
- 動画編集ソフト
- 楽曲データ
それぞれ解説していきます。
撮影機材
MV・PV作成には、演奏の様子や風景などを撮影するための機材が必要です。
- 動画撮影カメラ
- 三脚
- 照明やレフ板
大掛かりな機材を用意しなくとも、十分な映像を撮ることは可能ですので、試しに制作する場合は手持ちのスマートフォンからチャレンジしてみましょう。
カメラを固定する三脚や、光量の調節にレフ板もあると良いでしょう。
アニメーションでMV・PVを制作する場合は、世界観などを具体的に共有する際に参考となるアニメーションもいくつかピックアップしておきましょう。
動画編集ソフト
有料制作ツールについて
Premiere Pro
Adobeが提供している動画編集ツールで、プロフェッショナルに対応できるだけでなく、初心者でも安心して使える点が大きな魅力です。例えば、Creative Cloudには豊富なチュートリアルが用意されているため、順にチュートリアルを進めていけば使い方を理解できるサポート面が充実しています。
料金も月額2,398円〜のサブスクリプション型のため、手を出しやすい魅力があります。
出典:Premiere Pro
Final Cut Pro X
プロ並みのカラーグレーディング機能を備えながら、初心者にも使いやすいMacに特化した動画編集ツールです。360°カメラにも対応しています。Appleの「iMovie」とも互換性があるため、Macユーザーには馴染みやすいのではないでしょうか。
Filmora X
操作画面が分かりやすく、直感的に扱える初心者向けの動画編集ツールです。テンプレートやBGMといった素材が豊富で、手軽に動画を制作したい場合におすすめです。
出典:Filmora X
動画編集だけでなく、アニメーションを活用したい場合には専用のアニメーション制作ツールであれば非常に簡単に制作が可能です。
アニメーション制作ツールについては「【アニメ制作会社が解説】今話題のYouTubeアニメーション制作ツールとその特徴とは?」で詳しく解説しています。
無料制作ツールについて
AviUtil
AviUtilは無料ソフトにありがちな慣れを必要とする使い勝手の問題はあるものの、利用者も非常に多いハイクオリティな動画にも対応できるソフトです。
Windows専用ですが、使い方はオンライン上に情報が多く出ているため困った時にも解決しやすいメリットがあります。
Quick
「GoPro」を利用して撮影する場合は、同社が開発した動画編集ツール「Quick」がおすすめです。GoProだけでなく、他のカメラで撮影した写真やビデオの取り込み・編集まで可能です。
PC版は開発が終了しているため、本格的に動画編集を行う必要がある場合には有料ツールを使いましょう。
出典:GoPro
楽曲データ
当然ですが、MV・PVは楽曲に沿って制作されます。事前に楽曲データを用意しておきましょう。
MV・PVの撮影が難しい場合の対策
撮影には場所や機材、出演者の調整など多大な労力と費用が必要です。
一方で、アニメーションMVを使うことで撮影やキャストの手配をする必要がなくなります。
また、柔軟な表現力によって楽曲の世界観を伝えやすくなる魅力も持っています。
アニメーションMVを制作したい場合は「アニメーションMVの依頼方法を解説!トラブルなくMVを納品してもらうには?」もおすすめです。
MVをPRする効果的な方法
MVは制作したら必ず人気が出るものではありません。それを多くの人に知ってもらって初めて評価されるかが決まるのです。つまり、知られていなければどれだけ良いMVでも意味がないのです。
MVをPRするにはインターネットの活用が欠かせません。YouTubeやTwitterなど、無料でMVを公開できるプラットフォームがあるため、誰でも平等にチャンスがあるのです。
インターネットを活用したPRは、ユーザーを巻き込む仕掛けを作ることがカギです。ユーザーが楽曲を自身の投稿に使ってしまうような仕掛けをすることで、無意識のうちに楽曲を知り、誰の曲かを調べる状況にしていきましょう。
YouTubeチャンネルについては「知名度もない状態でYoutube登録者数を増やすには。1万人登録アカウントを量産した運用者が解説。」で詳しく解説しています。
アニメーションでMV・PVの世界観を表現する
インディーアニメを活用することで、手軽にフルアニメーションMV・PVを制作することができます。インディーアニメの仕組みは「インディーアニメの制作費用と仕組みを公開!MVにも使われる人気の秘密を解説」で解説しています。
アニメーションを制作する際には想定されるリスクを先に知っておくことも大切です。
動画制作を依頼する場合のリスクは「動画制作を依頼するのはリスク?後悔しないアニメーション動画制作の依頼方法を解説」で詳しく解説しています。
MVとPVの違いについてのまとめ
・MVとPVは制作される目的が異なる
・映像には実写とアニメーションがあり表現したい内容で使い分ける
・アニメーションMVは撮影が不要で世界観を表現しやすい
・MVは品質だけでなく多くの人に観てもらってからが勝負
MVとPVの違いや制作のポイントをお伝えしましたが、どちらも世の中のファンへ向けて楽曲という商品をアピールするための映像です。近年では、アニメーションを活用したMVによってアーティスト自身ではなく世界観の表現を重視したり、アニメ作品との相性の良さを打ち出していくものが増えています。
NOKIDでは、そういったアニメーションMV/PVを数多く手がけています。また、YouTubeチャンネルの運用ノウハウを活かして映像を作るだけでなく作った後どのように展開するかまでサポートしております。
まずは、制作実績をご覧になってイメージを具体的にして見てください。
NOKIDの制作実績:https://nokid.jp/works/
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