近年では3D動画やVR・ARの技術を活用したPRイベントが多く実施されています。
3D動画やVR・ARの体験型コンテンツはインパクトが強く、イベント参加者の記憶に残りやすいため、PR活動や企業のブランディングとしても活用されています。
しかし、新しい技術は興味があるものの仕組みが分からず、どういった使い方ができるのかといった疑問があるかもしれません。
そこで今回は、3DCGやVR・ARを用いたPRイベントの具体的な実施例を参考にPRイベントでの各映像の使い方を解説していきます。
ブランディングのためのPRイベントを検討している方や、VR・ARに興味のある方はぜひご一読ください。
CGの基礎知識は「映像制作に活用されるCGとは?種類や制作会社を選ぶコツまで解説」がおすすめです。
「見込み客から"選ばれる"PR動画の作り方ガイドブック」では、視聴者にとって興味のない動画は簡単に無視される時代に「"興味を持ってもらいやすい"動画の条件」や「なぜアニメーション動画が興味を持たれやすいのか?」を公開しています。広告効果の悪化が益々懸念される今後の"新たな一手"を考えておきたい場合にご活用ください。 他のテーマも「無料資料ダウンロードページ」で公開中です。ぜひ入手してみてください。
3DCG動画とは
3DCG動画は立体的な映像をディスプレイに映し出す技術のことです。
ディスプレイを介さずに立体的な映像を観測者と同じ空間に映し出す技術は、3Dホログラムや3次元映像と呼ばれています。
2021年にクロス新宿ビジョンにて巨大な3D三毛猫が放映されたことで、3DCG動画のインパクトの強さが再認識されました。
SNSに多数の撮影写真が投稿されるなど、その宣伝効果は国内外でも高く評価されており、デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21やアジア太平洋広告祭、デジタルサイネージアワード2022など、他にも多くの賞を受賞しています。
夜は消灯してしまいますが、YouTubeにてライブカメラによる映像も配信されています。
3DCG映像制作には、アンリアルエンジンが活用されることが増えてきました。制作に興味がある方は「Unreal Engine(アンリアルエンジン)は映像制作に向かない?機能の特徴や企業が使うメリットを解説」も目を通してみてください。
関連記事:3DCG動画広告で効果的なPRを行うには?相性の良い広告手法から反応を得るための内容までを解説
VRについて
VRは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略です。
VRゴーグルを装着することで視界が360°覆われ、限りなく現実に近い世界に没入することができます。
映像を360°見渡せることで、通常の映像や画像よりも多くの情報を得ることができるのがVRの特徴です。
VRには「視聴型」と「参加型」があり、3D映像を視聴するだけの視聴型と、映像の中を自由に動き回ったり、映像内のモノを触ったりすることができる参加型に分かれます。
音楽やゲームなど、エンターテイメントの分野で様々なコンテンツが発表されていますが、近年では企業の採用コンテンツとしてVRオフィス見学などにも活用されている他、不動産業界ではオンラインでのVR内覧、VRショールームなど、リアルな顧客体験でサービスや商品の理解度を高めることが可能です。
関連記事:VR動画をビジネスでどう活用するのか?AR・MRとの違いや業界別事例も解説
ARについて
ARとは「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で拡張現実と訳されます。
現実を仮想的に拡張する技術で、現実世界の情報にバーチャルな視覚情報を加えて現実環境を拡張します。
スマートフォンのカメラ機能に、現実では存在しないCG映像や3Dキャラクターを組み合わせた映像はみなさんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。
カメラアプリで自分の顔に動物の耳や装飾が表示されたり、オンライン会議ツールのデジタルエフェクト、「Pokémon GO」のAR+モードなど、ARはどんどん身近になってきています。
VRはバーチャルな世界でリアルに近い体験ができるのに対して、AR は現実の世界を主体としています。
ARを用いたスタンプラリーや宝探し、謎解きゲームなどが人気で、地方創生イベントなどでも積極的に取り入れられています。
関連記事:VFXとは?SFX・CGとの違いや各映像技術の事例を解説
VRを活用したイベント事例
ここからは、VR映像を活用した具体的なイベント例を参考にそれぞれの詳細を紹介します。
バーチャルマーケット2022 Summer
「バーチャルマーケット2022 Summer」は、株式会社HIKKYが運営するバーチャルマーケットです。
バーチャルマーケットとは、メタバース上にある会場で、アバターなどの3Dデータ商品やリアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる世界最大のVRイベントです。
パソコンさえあればどこからでもバーチャル空間上の会場へアクセスできます。
世界中から100万人以上が来場し、ギネス世界記録も取得しています。
VR空間上での使用を想定したアバターや3Dアイテムなど、バラエティ豊かな商品が発売されているだけでなく、VR関連企業やVtuber関連企業、ゲーム業界など、様々な業種の企業が出展しています。
物理現実と肩を並べるほどの巨大な経済圏をバーチャル空間内に作ることで、バーチャル空間はもう1つの現実となります。
ミラージュ うめきた トライアル: エンチャンテッドガーデン
大阪で行われた野外VRイベントで、会場は「うめきた外庭スクエア」をはじめ、グランフロント大阪北館の「ナレッジキャピタル」、芝田のまちづくり拠点「UMESHIBA BASE by UR」など4カ所で行われました。
現在大規模な再開発「うめきた2期開発事業」がおこなわれている梅田北エリアにて、現実とデジタルを重ねて街を楽しむ実証実験でとして行われ、都会の真ん中でありながら緑や自然を楽しむというのが『ミラージュ うめきた トライアル』のコンセプトです。
遠隔地からも同じ場所にいるかのように感じられるのか、といった技術面での検証が、大阪市内4つの会場を繋いで行われ、遠隔地の人に手を振ったりコミュニケーションを取ったりすることができます。
VR・MR技術の斬新性やクオリティなどの検証だけでなく、再開発への期待度アップやイメージ改善を狙って行われています。
Sony Park展 KYOTO
2022年11月11日から11月23日まで、京都市内の京都新聞印刷工場跡、ロームシアター京都の2会場にて行われました。
ソニーが取り組んでいる6つの分野、「ゲーム」、「⾳楽」、「ファイナンス」、「映画」、「半導体」、「エレクトロニクス」をテーマに、そのイメージを6組のアーティストがGinza Sony Parkらしく表現しています。
ソニーの最新技術やVR技術を取り入れた展示内容も人気が高く、2021年に東京・銀座で開催した際は期間中に100万人を越える来場者がありました。
2024年に完成する新・Ginza Sony ParkのPRだけでなく、ソニーの技術やプロダクトのブランディングにも貢献しています。
ARを活用したイベント事例
ここからは、AR映像を活用した具体的なイベント例を参考にそれぞれの詳細を紹介します。
なんば光旅
なんば光旅は、南海電気鉄道株式会社と株式会社髙島屋が実施するイルミネーションイベントで、2022年で11回目の開催を迎えました。
イルミネーションと、AR(拡張現実世界)が融合したウォークツアー型の体験コンテンツで、イルミネーションの光の中を海の生き物が自由に動き回る近未来的な水中ツアーです。
イルミネーションの中をスマートグラス(ARグラス)をかけて歩くことで、現実とファンタジーが混ざりあった世界を体験することができます。
さらに、スマホを使って現地で二次元コードを読み込むと、目の前のイルミネーションにバーチャルのデコレーションが重ねて表示される企画も実施しており、さまざまな角度からARを楽しめます。
ホテルニューオータニ 謎解き宿泊プラン
ホテルニューオータニが実施する謎解き宿泊プランは、ARマーケティングツール「COCOAR」とチャットツール「IZANAI」が導入されており、ARアプリとチャットボットツールによって臨場感溢れる謎解き体験を楽しむことができます。
「IZANAI」はキャラクターと会話しているかのような体験を味わえるチャットボットツールで、会話形式で物語が展開するため、より深い没入感を得られます。
ARアプリを使用することで、本来そこにはないモノが出現し現実と非現実が入り混じった不思議な世界を楽しめます。
すべての謎をクリアすると、レストランやお土産の購入に使用できる5,000円分の館内利用券をもらえます。
コロナ渦で宿泊者が少なっていた観光業界ですが、こうしたイベントに取り組むことで新たな顧客を取り入れることに成功しています。
ロール プレイング トリップ in モリマチ
2019年7月20日(土)から、静岡県の森町の自然を満喫できる体験型施設「森町体験の里 アクティ森」で「AR×なぞきゃら×コスプレ」を掛け合わせた地方創生プロジェクト『ロール プレイング トリップ in モリマチ』がスタートしました。
森に棲むなぞのキャラ「コモコモ」をARアプリで探し出す体験型ARイベントなっています。
集めたコモコモの数に応じて森町の特産品など景品がもらえ、たくさん見つけた遊者には間伐材で作られたオリジナルメダルも与えられます。
地域活性にARを取り入れるケースも多く、新たな観光名所のひとつになることもあります。
ARを使いゲーム感覚で山や森林を歩きを導くことで、自然に興味や触れ合うきっかけにもなります。
森町以外でも多くの自治体がVR・ARイベントを取り入れ始めています。
ゲーム・アニメのイベント事例は「【PR事例】ゲーム・アニメをリアルに体験できるイベントとは?おすすめの成功事例を紹介」で詳しく紹介しています。
VR/ARを活用したPRイベントを企画するコツ
VRやARを一から構築するとなると莫大なお金と時間が必要となります。
しかし、既にサービスとして展開されている汎用的なVR・ARシステムを活用することで、時間的にも金額的にも工数を抑えることができます。
VR・ARシステムをレンタルすることもできるので、一度見積りを取ってみることをおすすめします。
PRイベントを設計する際は目的とターゲット層を明確にしたうえで、イベントを設計していきましょう。その上で、ターゲットにどんな体験を提供すると喜んでもらえるのか、そして目的が達成されるのかを考えていきます。
ARであれば、SNSで拡散されやすいフォトフレーム、スタンプラリー、宝探し、謎解きゲームなどが人気です
VRの場合は、ショールームや商品体験などリアルな顧客体験でサービスや商品の理解度を高めることが可能です。
PRイベントの成功は見込み客に知ってもらうことができるか?にかかっています。イベントを成功させるコツや企画方法は「PR目的のイベントを成功させるには?企画のコツや開催するメリットを解説」をご覧ください。
PRイベントの企画ならNOKID
PRイベントの企画は、動画制作だけでなく数々のイベントの認知拡大を支援してきた当ブログを運営するNOKID(ノーキッド)がおすすめです。おすすめのポイントは以下のような点です。
1.2,000名を超えるNOKID審査基準を満たしたクリエイターによる幅広いテイストへの対応力
アニメーションという表現方法の中にも、スライドに動きをつけたものから3DCGを活用したもの、セル画など多岐に渡るテイストがあります。NOKIDでは、独自審査を通過したクリエイターによって幅広い要望にお応えできます。
2.PR方法までを考慮した"作るだけではない"動画企画・制作力
動画を制作する場合には、要望通りに動画を制作することだけでは効果を発揮しないことが多くあります。NOKIDでは、動画の活用目的に沿った構成や表現を計画しております。
例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。
反応が取れるからといって、ビジネスにまったく繋がらない「奇抜な投稿」では制作費用を掛けても企業の価値が上がることはほとんど考えられません。
3.イベント・プロジェクト企画からPRまで対応可能な企画力
イベントの成功には、どれだけの見込み客にイベントを知ってもらい、興味を持ってもらえるかがカギを握ります。素晴らしいイベントであったとしても、上手くPR活動を行わなければ知られることはなく盛り上がりにかけた状態で終了を迎えます。
NOKIDでは、どのようにオンラインでイベントを認知させていくか、そのために適した動画はどんな内容にすべきか、といった企画から支援してきました。
SNSを効果的に活用することで、イベント開催前から認知を広げるだけでなく、開催期間中にも飽きさせず盛り上がりを演出することで「参加はしていないユーザーにも興味を持つきっかけを作る」ことまで工夫を凝らしました。
4.NFTなどの最新技術をいち早く実行して蓄積された変化への対応力
NFTなどの最新技術も積極的に取り入れて、PRに活かすよう心がけております。上図のようにカンファレンスへも登壇することで情報の発信も行っております。
ぜひ、制作実績をご覧になってどういった表現ができるかを確認してみてください。
VR・AR・3DCGを活用したPRイベントについてのまとめ
3DCGやVR・ARを用いたPRイベントの実施例を中心に紹介してきました。
VR(バーチャル・リアリティ)は「仮想現実」と訳され、VRゴーグルを装着することで視界が360°覆われ、限りなく現実に近い世界に没入することができます。
AR(アグメンティッド・リアリティ)は現実を仮想的に拡張する技術で、現実世界の情報にバーチャルな視覚情報を加えて現実環境を拡張します。
VRやARを一から構築するとなると莫大なお金と時間が必要となります。
しかし、既にサービスとして展開されている汎用的なVR・ARシステムを活用することで、時間的にも金額的にも工数を抑えることができます。
VRやARを活用したイベント設計でお悩みの方はぜひ弊社にご相談ください。
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