企業担当者の方には、アニメーション制作や漫画動画の制作を検討していたり、これまでにアニメーションを活用したりしてきたという方が多いのではないでしょうか。近年において、アニメーションや動画は個人の制作にとどまらず、企業のプロモーションとして活用する方が増えています。
その中の一つ、漫画市場で注目が高まってきている”webtoon”をご存知でしょうか。これまで公開されてきたwebtoon作品をご紹介しながら、市場規模や特徴について、この記事では解説していきますので、ビジネスにおいて、将来的にwebtoonを活用できるかどうかについて知ることができます。
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1.”webtoon”とは
漫画市場で話題となっている”webtoon”に関して、発祥と名前の由来、webtoonを読めるサイトについて紹介したいと思います。
- webtoonの発祥
- “webtoon”の名前の意味
- ”webtoon”を読めるところ
それぞれについて解説していきます。
webtoonの発祥は韓国
グローバルインフォメーションが調査し、webtoonの世界市場をまとめたレポートによると、webtoonは韓国で生まれ、その後アジアや欧米諸国に広がっていったと記載があります。
webtoonとは、オンラインコミックの一種で、各章が1本の縦長のストリップとして掲載され、一般的にはフルカラーのアートワークで構成されています。webtoonは韓国で誕生し、その後、アジアや欧米の国々に広がっていきました。世界のwebtoonの主要企業は、Kakao、Naver、Comico(NHN)などで、上位3社で50%以上のシェアを占めています。
引用:ウェブトゥーンの世界市場:市場規模・情勢・予測(2021年~2027年)
“webtoon”の名前は「WEB」+「toon」の造語
webtoonとは、「WEB」+「cartoon」を組み合わせてできた言葉で、デジタルで閲覧することができる漫画(トゥーン)のことを指します。WEB=デジタルで読むことができる「漫画」ですが、通常の電子書籍や出版されている漫画とは特徴が異なります。こちらの詳細については、「webtoonの特徴・通常漫画との違い」で解説していきます。
「俺だけレベルアップな件」
webtoonを読めるところ
webtoonは書籍で出版される予定はなく、スマートフォンでの閲覧を前提に作成されている漫画です。日本ではLINE漫画、ピッコマ、Comicoなどが有名で、公式サイトから作品を読むことが可能です。それぞれのサイトで、無料で読める漫画も多く公開していました。
LINE漫画
ピッコマ
comico
出典:COMICO
2.世界におけるwebtoonの市場規模
グローバルインフォメーションが調査し、webtoonの世界市場をまとめたレポートによると、webtoonの市場規模は拡大していくとわかります。
アジア太平洋地域が最大の市場であり、そのシェアは約73%、続いて北米が約15%、欧州が約11%となっています。世界のwebtoonの市場規模は、2020年の23億390万米ドルとなり、2021年から2027年にかけては29.9%のCAGRで成長し、2027年までに164億5,000万米ドルに達すると予測されています。
引用:ウェブトゥーンの世界市場:市場規模・情勢・予測(2021年~2027年)
韓国で生まれたため、日本独自の作品よりも韓国作品のシェアが大きいですが、今後のwebtoonの市場が拡大していくと予想されることから、日本作品も増えるとか
3.webtoonの特徴・通常漫画との違い
通常漫画と比較したwebtoonの特徴は下記の通りです。
- 白黒の漫画とは違い、フルカラーなので細かな表現が可能
- 縦にスクロールして読み進める
- スマホの縦画面いっぱいに表示されるため、臨場感がある
- 通常漫画のように1巻1冊ではなく、1話ごとに購入する形式が多い
一つずつ解説していきます。
白黒の漫画とは違い、フルカラーなので細かな表現が可能
電子書籍や出版されている漫画では、白黒のページが多くなっていますが、webtoonはフルカラーで表示されています。これは、冒頭でも触れた通り、webtoonが出版しない前提で公開されているため、電子書籍や漫画のように白黒ページで表現しなくても良いことが理由として挙げられます。
フルカラーでの描写により、ストーリーだけでなく、服飾、景色や表情などの細かな色合いを楽しめることが特徴です。
縦にスクロールして読み進める
通常、デジタルで読む漫画と言われると、電子漫画などの右からめくるタイプの漫画を想像するかもしれませんが、webtoonは電子漫画とは異なった魅せ方をしています。webtoonは、縦にスクロールして漫画をめくっていくことが特徴です。
webtoon「外見至上主義」
電子漫画「東京リベンジャーズ」
先ほど事例を紹介したように、webtoonは下から上に向かってスクロールすることで読み進めていく漫画です。静止画の漫画と、動画のアニメーションの中間に近いため、話がページの途中で途切れず、より流れを感じやすいという特徴をもっています。
場面ごとに印象を持たせることができる漫画に比べ、一コマごとの描写となるため、次のコマに目移りすることなく集中して読み進めることができます。
スマホの縦画面いっぱいに表示されるため、臨場感がある
縦に読み進めていく形式からわかるように、webtoonはPCよりもスマホで読み進めることをおすすめします。スマホの縦画面いっぱいに表示されることで、さらにコマごとの描写を感じ取ることができたり、ストーリーに没頭することができます。
通常漫画のように1巻1冊ではなく、1話ごとに購入する形式が多い
電子書籍や出版されている漫画では、いくつかの話数がまとまっている状態で販売されますが、webtoonの場合は、細かい話数ごとに読み進めていく形式です。毎週決まった時間に更新され、課金をすることで先読みができる仕組みになっています。
4.もし制作に興味がある方はアニメーション制作会社NOKIDへの相談も検討してみては
ここまでで、webtoonの特徴をお伝えしてきました。まとめると、webtoonの特徴は下記の4つです。
- 白黒の漫画とは違い、フルカラーなので細かな表現が可能
- 縦にスクロールして読み進める
- スマホの縦画面いっぱいに表示されるため、臨場感がある
- 通常漫画のように1巻1冊ではなく、1話ごとに購入する形式が多い
フルカラーという特徴や、縦長のためスマートフォンの画面いっぱいにコマが描写されることから、通常の横読み漫画よりも臨場感がある表現ができたり、細かな表現ができたりしますので、もし漫画制作を検討していたら、webtoonの制作も検討してみてはいかがでしょうか。
webtoon制作を検討しているなら、webtoon漫画の企画から制作まで依頼できるNOKIDに依頼してみてはいかがでしょうか。漫画家やイラストレーターの斡旋だけでなく、Youtube漫画動画のチャンネルの運用代行サービスや、登場するキャラクターのIP(知的財産)ビジネスへの展開を考慮した上での制作を企画してくれるサービスも展開しているため、制作後の活用まで安心してサポートが可能です。
webtoonを制作したいとお考えの方は是非、検討してみてください。
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