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キャラクターをマーケティングで活用するには?アニメコラボCMの事例や戦略を紹介

企業やブランドで業績を上げるために「キャラクターマーケティング」に取り組むことを検討したことがあるかもしれません。多くの企業が、この方法に興味を持ちつつも、具体的な活用方法や成功の秘訣がわからないという場合があります。

では、実際にこれをビジネスにどう活用すれば、効果的に活用できるのでしょうか?

キャラクターマーケティングにおいては、魅力的なキャラクターを作ることは前提として、SNSなどを活用した”コミュニケーション”と、CSRやブランディング目線での”取り組みの企画”が大切になります。

キャラクターマーケティングを行う際には、ただキャラクターを前面に出すだけではなく、そのキャラクターがターゲット層に響くような設計や戦略が求められます。しかし、どのようにターゲット層とキャラクターをマッチングさせ、ブランドイメージを確立し、SNSなどで効果的に展開するのかは一筋縄ではいかないケースが少なくありません。

そこで今回は、「キャラクター マーケティング」の成功に必要な要素や戦略、具体的な事例を当社独自に分析して、キャラクターマーケティングを成功させるための方法を紹介します。

  1. キャラクターマーケティング成功の要素、ターゲット層へのアプローチやブランディング戦略についての理解できる
  2. 多様なキャラクターの活用やストーリーテリングの重要性が理解できる
  3. キャラクターを活用する際のSNSやデジタルメディアの重要性と効果的な展開方法について学べる
  4. 具体的な成功事例を通じて、キャラクターマーケティングの実際の適用方法とその効果を理解できる

ぜひ参考にしてみてください。

キャラクターを活用したSNS運用については「キャラクターを使ったSNS運用のメリットとは?成功例やコツを紹介」をご覧ください。


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目次

キャラクターマーケティングはどんな手法なの?

キャラクターマーケティングとは、その名の通り「キャラクター」を活用して、企業や商品を覚えてもらったり、良い印象を持ってもらうことで「業績アップに繋げるためのマーケティング手法」のことを示します。

キャラクターマーケティングによる効果は?

キャラクターを用いることで、ユーザーに対して認知を広めることができ、さらに購入意欲を高めて問い合わせや購入を促す効果が見込めます。

認知を広めたり購入意欲を高めたりするための施策の中には、さまざまな手法があります。

具体的には、Web広告・テレビCM・チラシやパンフレットの配布・イベントの開催などがあります。これらの認知拡大や購入意欲を高める施策を強化する上で、「キャラクターマーケティング」は新たな価値となる可能性があるのです。

例えば、キャラクターなしに企業からのメッセージを発信するよりも"注目を集めやすく差別化のポイントにもなる"といった価値があります。

キャラクターマーケティングの参考例は?

他社の参考となる成功事例としては、ディズニーキャラクターを考えてみてください。アニメーションから始まったディズニーキャラクターは、皆さんもご存知の通り娯楽施設そのものを象徴する他社にはない価値となっています。

さらに、キャラクター自体を商品化し、ぬいぐるみやキーホルダー、文房具などを販売することで、娯楽施設への入園料とは異なる収益を生み出すことにも繋がっています。

また、既に認知度のあるキャラクターとコラボすることで、そのキャラクターのファン層へのアプローチが可能になったり、信頼性を借りることができる効果までもたらしてくれるのです。

キャラクターを活用する価値や魅力については「キャラクターを活用するメリットとは?デメリットや効果も解説」を参考にしてみてください。

キャラクターをマーケティングで活用する際の成功要素とは?

キャラクターマーケティングの成功要素

キャラクターをマーケティング活動に活用する際は、消費者に興味を持たれるキャラクターの設定やデザインは”前提”として、以下の要素が大切となります。

キャラクターのPR・ブランディング戦略

キャラクターを通じたPR・ブランディング戦略は、認知度の向上とブランドイメージの構築に不可欠です。効果的な広告キャンペーンやSNSの活用により、キャラクターの魅力を広め、ブランドのメッセージを一貫して伝えることが重要です。

キャラクター活用の多角的アプローチ

さらに、キャラクターを多角的に活用することも成功のカギとなります。例えば、オリジナルグッズの販売、イベントの開催、デジタルコンテンツの提供など、様々な形でキャラクターを活かすことで、ブランドの認知度をさらに高めることができるのです。

つまり、キャラクターマーケティングの成功は、ターゲット層に合わせたキャラクターの創造、そして、それを支える戦略的なプロモーションと多角的なアプローチによって成り立っているのです。

キャラクターをマーケティングに活用して商品やサービスの販促を成功させるには?

キャラクターマーケティングは、ターゲット層のニーズに対応したキャラクターの開発、ブランドイメージの強化、そしてSNSなどのデジタルメディアを活用した効果的な展開がカギとなります。これらを組み合わせることで、商品やサービスの販促を成功に導くことが可能です。

これを成功させるためには、以下のポイントを理解することが重要です。

  • ターゲット層の分析とキャラクターの適応(マーケット)
  • ブランドイメージを構築するキャラクターの役割(メッセージ)
  • ソーシャルメディア(SNS)を駆使したキャラクターの展開(メディア)

また、キャラクターマーケティングは、単に商品やサービスを紹介する以上の効果を持っています。

さっそく、それぞれについて解説していきます。

ターゲット層の分析とキャラクターの適応(マーケット)

成功するキャラクターマーケティングの基本は、ターゲット層の詳細な分析から始まります。ターゲット層の興味・関心を深く理解し、それに応じたキャラクターを開発することが不可欠です。

例えば、子供向けの製品では、楽しく、活発な動きをするキャラクターが効果的に機能します。子供たちが自然に引き込まれ、製品に親しむきっかけを提供できるキャラクターは、商品の魅力を高め、結果的に販促に繋がるのです。

一方で、大人向けなら品質や信頼感を表現するキャラクターなどが前提となります。

ターゲット層の分析とキャラクターの適応(マーケット)

このように、ターゲット層に合わせたキャラクターの選定が重要となるため、単に可愛らしいキャラクターを作るという発想ではなく、戦略的に計画していきましょう。

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ブランドイメージを構築するキャラクターの役割(メッセージ)

キャラクターは単なる宣伝ツール以上の役割を担い、ブランドイメージの構築において核となる役割を果たします。なぜなら、ブランドの個性や価値観を象徴するキャラクターは、消費者に対して直感的にブランドを理解させ、長期的な顧客との関係構築に貢献してくれるからです。

例えば、不二家の「ペコちゃん」は、明るく親しみやすいブランドイメージを具現化しています。このキャラクターは、単に商品を宣伝するだけでなく、ブランドの顔として親近感をもたらしてきました。

また、キャラクターの背景ストーリーや性格が、ブランドの個性や価値観を反映し、消費者に対して直感的にブランドを理解させることで、ブランドと顧客との間に深い感情的なつながりが生まれ、長期的な関係構築に貢献しています。

ブランドイメージを構築するキャラクターの役割(メッセージ)

キャラクターをただの装飾としてではなく、ブランドのアイデンティティを体現する重要な要素として位置づけ、その活用方法を戦略的に考えることが、マーケティング活動において重要となります。

関連記事:キャラクターを用いたコラボ戦略と活用事例から成功の秘訣を探る

ソーシャルメディア(SNS)を駆使したキャラクターの展開(メディア)

SNSや広告といったユーザーとの接点(タッチポイント)は、キャラクターマーケティングにおいて重要な要素のひとつです。魅力的なキャラクターとストーリーだけがあっても、ユーザーに伝えられなければ効果を発揮しないからです。

特に重要なのは、単なる一方通行のコミュニケーションではなく、双方向性を重視することです。なぜなら、コミュニケーションは対話を通じて人との関係を築くものであり、一方的な発信では不十分だからです。友人関係と同じように、フォロワーとの継続的な交流は、製品やサービスへの関心を高める手段として利用することができます。

例えば、ユーザー参加型のキャンペーンはSNS上での拡散効果が高く、消費者との関係を強化します。ユーザーがキャラクターを活用した創造的なコンテンツを作成し、特定のハッシュタグと共にSNSに投稿することは、ブランドの認知度を高める効果的な方法です。

ソーシャルメディア(SNS)を駆使したキャラクターの展開(メディア)

このように、キャラクターを活用したSNSキャンペーンは、キャラクターの単なる露出を超え、消費者との関わりを深め、ブランドの魅力を最大限に引き出すための重要な手段となります。

関連記事:キャラクターを使ったSNS運用のメリットとは?成功例やコツを紹介

キャラクターをマーケティングに活用して商品やサービスの販促を成功させるための活用例・アイデア

キャラクターマーケティングを成功させるためには、様々な角度からのアプローチが重要です。以下に、具体的な活用例をいくつか挙げてみましょう。

  • 商品やサービスとキャラクターの関連性の強化
  • キャラクター主導のイベントやプロモーション
  • オリジナルグッズやコンテンツの提供

それぞれ詳しく解説します。

商品やサービスとキャラクターの関連性の強化

商品パッケージや広告キャンペーンにキャラクターを組み込み、消費者の注目を集めます。キャラクターの物語や特徴が、商品の特性やブランドの価値観を反映するよう設計されています。

デジタルゲームやアプリとの連携

キャラクターをデジタルゲームやアプリに取り入れることで、商品やサービスとの関連性を深め、顧客とのエンゲージメントを促進します。たとえば、キャラクターを活用したパズルゲームや教育アプリは、特に子供や家族層に人気を博し、ブランドの魅力を強化します。

コラボレーション商品の開発

他のブランドや商品とのコラボレーションにより、キャラクターを組み合わせて商品の魅力を高めます。限定版商品や特別デザインのパッケージを通じて、消費者の興味を刺激し、販売促進を実現します。

関連記事:【キャラ活用】IPビジネスがアニメ事業のチャンスに!自社IPの可能性とは?

キャラクター主導のイベントやプロモーション

キャラクターを中心としたイベントやプロモーションを行い、消費者の参加を促します。例えば、キャラクターショーやフォトセッション、SNSコンテストなどが効果的です。

バーチャルイベントの実施

オンライン上でキャラクターを前面に出したイベントを開催し、消費者との直接的な交流を促進します。VRやライブストリーミング技術を活用したイベントは、リアルイベントの新しい代替手段として注目されています。

テーマパークや展示会でのプロモーション

テーマパークや展示会でキャラクターを活用することで、来場者に特別な体験を提供し、ブランドの認知度を高めます。アトラクションやブースの設置を通じて、来場者に独自の体験を提供し、ブランドの魅力を深めます。

関連記事:PR目的のイベントを成功させるには?企画のコツや開催するメリットを解説

オリジナルグッズやコンテンツの提供

キャラクターを用いたオリジナルグッズの販売により、ブランドへの愛着を深めます。これにより、ブランドの露出を増やし、追加収益を生み出します。

キャラクターと消費者のコミュニケーション

インタラクティブなコンテンツやオリジナルグッズを通じて、ブランドの魅力を消費者に直接伝え、商品やサービスへの関心を高めます。例えば、キャラクターとの会話が可能なチャットボットやSNSキャンペーンを通じて、NFTなどの独自のアイテムを提供するなどが挙げられます。

これらの活用例は、キャラクターの魅力を最大限に引き出し、商品やサービスの販促に有効に活用するための具体的な手法です。戦略的にキャラクターを展開することで、ブランドの魅力を高め、消費者との強い結びつきを築くことが可能になります。

関連記事:NFT(画像・動画)をPR施策にどう活用するのか?参考事例も交えて解説

キャラクターをマーケティングに活用する際に自社IP・他社IPのどちらを使うべき?

キャラクターを活用する際は、オリジナルキャラクターを使用する場合と、他社が制作した既存のキャラクターを使用する場合の2種類があります。

  • 自社IP(オリジナルキャラクター)を活用した戦略
  • 他社IPのキャラクターを活用したコラボ戦略

日清チキンラーメン」の例では、「ひよこちゃん」という自社IP(オリジナルキャラクター)を活用しています。一方で、「鬼滅の刃」のキャラクターとコラボレーションするような場合は、他社IPキャラクターを活用する意味になります。

では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

自社IP(オリジナルキャラクター)をマーケティングに活用する

オリジナルキャラクターを使用する戦略には、次のようなメリットがあります。

  • 自社ブランドの武器になる
  • 売り上げた利益を自社で全て回収できる
  • 他社にIP(知的財産)を渡すことも可能になる

メリットの一つ目として、キャラクター自体が企業のブランドとなる可能性があります。日清チキンラーメン「ひよこちゃん」のように、ひよこちゃんを一目見ればチキンラーメンのキャラクターである、と判別できるようになります。これが、「キャラクター=ブランディング」ができている一例です。

また、オリジナルキャラクターを制作することで、他社に向けてキャラクターのコラボレーションを勧めることができます。つまり、オリジナルキャラクターなので利益を自社に入れることができます。

このように、制作したキャラクターをさまざまなコラボレーションやグッズ販売に活用するビジネスを「IP(知的財産)ビジネス」といいます。

関連記事:キャラクターを活用するメリットとは?デメリットや効果も解説

他社IP(キャラクター)をマーケティングに活用する

他社のキャラクターとコラボレーションするような場合は、次のようなメリットが挙げられます。

  • ファンへの認知拡大を図れる
  • 一定の知名度があるため話題性を作りやすい
  • 新たな顧客層を開拓するきっかけになる
  • 印象に残しやすくブランド価値が上がる

他社IP(キャラクター)を活用する場合は、既に一定数のファンやイメージが確立されているため、その影響力を借りて販促に繋げることができます。さらに、影響力を借りれるということは、宣伝や販促にかかる工数や費用を短期的ではあるものの抑えることができるメリットもあります。

例えば、日清チキンラーメンのキャラクターである「ひよこちゃん」が、無名のアパレルブランドとコラボレーションしたとしましょう。アパレルブランド側にとっては、膨大に存在するアパレルの洋服の中から自社の洋服に興味を持ってもらう必要があるものの、無名なうちは意識を向けてもらうことすら困難です。

そこで、他社IPである「ひよこちゃん」とコラボレーションをして限定のTシャツを商品化するとします。すると「ひよこちゃん」を既に知っているユーザーは、アパレルブランドについて認知していなかったとしても、ブランドに興味を持つきっかけとなるということです。

他社IPキャラクターを活用したい場合は、コラボレーションしたいキャラクターの性格や、ユーザーに見せたい企業の印象を念頭に置きながら、コラボレーション先を検討しましょう。

関連記事:キャラクターを用いたコラボ戦略と活用事例から成功の秘訣を探る

多様化したターゲットからキャラクターの共感を得る方法

キャラクターマーケティングは、異なるターゲット層へのアプローチにおいて、単一のキャラクターに頼るのではなく、多様なキャラクターを活用することが重要です。

そこで、多様化したターゲットへのアプローチに重要となるポイントを詳しく解説していきます。

複数のメインキャラクター起用による多様化

現代社会では消費者の価値観が多様化しており、それに対応するため、複数のメインキャラクターを起用することがますます重要になっています。このアプローチにより、異なる背景や特性を持つキャラクターを用いることで、様々な消費者層に響く共感を生み出すことが可能です。

例えば、年代ごとに異なるキャラクターを設定し、それぞれの世代が抱える特有の悩みや喜びを反映させることが挙げられます。若者にはトレンドを追う洗練されたキャラクター、中高年には経験豊富で落ち着いたキャラクターなど、それぞれのターゲットに合わせたキャラクター設計を行います。

具体例として、SPY FAMILYのように子供向けと大人向けキャラクターを組み合わせることで、幅広い消費者層へリーチすることが可能です。

さらに、性別、趣味、ライフスタイルなど様々な側面からキャラクターを多様化させることも効果的です。これにより、特定の趣味を持つ人々や特定のライフスタイルを送る人々に対しても、深い共感を呼び起こすことが可能になります。

複数のキャラクターを活用することは、単にターゲット層を拡大するだけでなく、ブランドの多様性と包括性をアピールする機会でもあります。それぞれのキャラクターが持つ独自の魅力と物語により、消費者一人ひとりに深く共感し、心に響くブランド体験を提供することができるのです。

参考資料:オリジナルキャラクターの企画方法

キャラクターのグループ化によるストーリーテリング

多様化したターゲットからキャラクターの共感を得るには、キャラクターのグループ化によるストーリーテリングも効果的です。なぜなら、キャラクターは、単に個々に存在するだけではなく、互いに関連し合うことで、ストーリーが生まれるからです。

例えば、アンパンマンのように、正義を守るヒーローたちと悪役キャラクターとの対立などが挙げられます。アニメシリーズや漫画では、キャラクターグループ間の対立や、味方と敵という構図を使ってストーリーが展開されます。これにより、消費者は特定のグループやキャラクターに強い帰属意識や応援したいという感情を持つようになります。

このような対立構造は、消費者自身が応援するキャラクターに感情移入し、その成長や成功を心から願うようになるのです。さらに、対立するグループ間で生じる葛藤や解決策は、物語に深みを加え、視聴者の関心を持続させます。

これにより、ブランドストーリーに対する消費者の没入感を高め、ブランドへの忠誠心や共感を強化することが可能です。キャラクターのグループ化によるストーリーテリングは、単なるキャラクター展開以上の深い影響力を持ち、ブランドに対する深い共感とロイヤリティを築くための効果的な方法ではないでしょうか。

参考資料:キャラクターが発信する投稿の企画方法

キャラクターをマーケティングで効果的に活用するステップ

キャラクターマーケティングを効果的に活用するためには、以下のステップを踏むことが重要です。これらのステップは、キャラクターの魅力を最大限に引き出し、企業や商品・サービスの知名度アップに繋がるための戦略的な取り組みとなります。

キャラクターマーケティングを効果的に活用する6ステップ

ステップ1:ターゲットについて整理して明確にする

まず、どのようなターゲット層にアプローチしたいのかを明確にします。

ターゲット層の年齢、性別、興味関心などを考慮し、その層が魅力を感じるキャラクターを考案します。

ステップ2:ターゲットに合ったキャラクターを作る

キャラクターの設計は、ターゲット層の好みやブランドイメージに合致するように行います。

キャラクターの個性、外見、バックストーリーなどを練り上げ、親しみやすさと独自性を兼ね備えたキャラクターを作成します。

ステップ3:マルチプラットフォームでの展開を計画する

SNS、ウェブサイト、リアルイベントなど、複数のプラットフォームを活用し、キャラクターを広く露出させます。それぞれのプラットフォームに適したコンテンツを提供し、ターゲット層との関わりを深めます。

ステップ4:グッズ・コンテンツの企画&制作

キャラクターを活用したグッズの制作や、オリジナルストーリーなどを制作します。直接的にIPで収益化する場合と、自社商品の販促に活用する場合で異なるため、販促に活用する場合は商品に関連したストーリーが必要です。

ステップ5:ユーザーとのコミュニケーションを実施する

キャラクターを通じたコミュニケーション戦略を立て、ファンとのやり取りを活発化させます。

SNSでのリアルタイムなやり取りや、ファンからのフィードバックを活用した投稿などが有効です。

ステップ6:効果測定と改善を繰り返す

実施したキャラクターマーケティングの効果を定期的に測定し、改善点を見つけ出します。キャンペーンの反響や、SNSでのエンゲージメント、商品販売数などを指標にします。

これらのステップは、キャラクターマーケティングを始める際の指針となります。効果的なキャラクターマーケティングを展開することで、ブランド認知の向上やターゲット層との強い絆を築くことが可能です。

商品・サービス(ブランド)をキャラクターマーケティングで人気にした成功事例を独自に分析

キャラクターを活かすことで、自社のブランド収益の拡大に繋げた事例を独自に分析してみました。それぞれのキャラクターは、以下の収益化ポイントへ流れるように考えられていることが分かります。

  • キョロちゃん:キャラクターの認知度アップによるチョコボール(ブランド)の販促
  • ペコちゃん:キャラクターの認知度アップによる不二家ブランド製品の販促
  • ピカチュウ:ポケモン作品の視聴者アップによるIPグッズの販促

さっそく、それぞれの魅力を紹介していきます。

森永製菓「キョロちゃん」の事例分析

森永製菓「キョロちゃん」の事例分析
出典:キョロちゃん - 森永製菓

森永製菓の「キョロちゃん」は、長年にわたるキャラクターマーケティングの成功例です。以下に、キョロちゃんの事例をもとにキャラクター活用の観点で活かしたいポイントを紹介します。

1. キャラクターの個性を活かしたSNS活用

キョロちゃんは、その特徴的なデザインと個性を活かしてSNSで積極的に活動しています。Twitterでは、アンケートやクイズを通じてフォロワーとの相互作用を促し、ユーザーからのイラストを紹介するなど、コミュニティとの絆を深めています。

2. ユーザー参加型コンテンツの提供

キョロちゃんのSNS活動では、フォロワーが積極的に参加できるコンテンツが特徴です。例えば、「あたり報告ツイッター」のリツイートや、ユーザー自身が描いたイラストの紹介など、ファンが直接関われる機会を提供しています。

3. ブランディングとプロモーションの組み合わせ

森永製菓は、キョロちゃんを用いて、製品のPRとブランドイメージの構築を同時に行っています。キョロちゃんの親しみやすさを前面に出し、製品だけでなくブランド全体の好感度を高める戦略を採用しています。

4. マルチメディアを通じた展開

キョロちゃんは、SNSだけでなく、テレビCMや電車内広告など、多様なメディアを通じて露出されています。このように、マルチメディアを活用することで、さまざまなターゲット層にリーチすることが可能になっています。

5. キャラクターグッズの展開

森永製菓は、キョロちゃんを活用したオリジナルグッズも制作しています。これは、単なる販促品としてだけでなく、ファンへのサービスとしても機能しており、ブランドロイヤリティの強化に貢献しています。

キョロちゃんの事例は、キャラクターを使ったブランドコミュニケーションの成功例として、多くの企業にとって参考になるものです。キャラクターの個性を活かしつつ、多角的なアプローチでブランドイメージを高め、消費者とのコネクションを深めることの重要性が見て取れます。

不二家「ペコちゃん」の事例分析

不二家「ペコちゃん」の事例分析
出典:プロフィール - ペコちゃんの部屋

不二家の看板娘「ペコちゃん」の事例は、長年にわたるキャラクターマーケティングの成功例です。以下に、ペコちゃんの事例をもとにキャラクター活用の観点で活かしたいポイントを紹介します。

1. ブランドアイコンとしての確立

ペコちゃんは、不二家の象徴として長年にわたりブランドアイコンとして確立されています。その可愛らしい外見は、商品だけでなく不二家自体のイメージを象徴し、親しみやすさを与えています。

2. SNSでの多角的な活用

ペコちゃんは、不二家公式のTwitter、LINE、Instagram、Facebookといった複数のSNSで活動しています。それぞれのプラットフォームの特性に合わせた内容で、新商品の紹介やキャンペーン情報などを発信しています。

3. キャラクターとコミュニケーションの強化

SNS上でのペコちゃんは、フォロワーとのやり取りにおいて、ペコちゃんらしい言葉遣いや絵文字の使用で親近感を演出しています。これにより、ファンとの直接的なコミュニケーションを強化しています。

4. 商品以外のコンテンツ提供

不二家は、ペコちゃんを使用した壁紙やぬり絵カレンダーなどの無料コンテンツを提供し、ファンとの関わりを深めています。これらのコンテンツは、商品購入以外の価値提供として機能しています。

5. リアルイベントへの参加

ペコちゃんは、CSR活動やイベントにも積極的に参加し、不二家の社会貢献活動に一役買っています。これにより、ブランドの良心的な側面を強調し、社会的な影響力を高めています。

6. 家族世代をつなぐブランドキャラクター

ペコちゃんは、世代を超えて愛されるキャラクターとしての地位を築いています。特に、親世代から子世代への継承が見られ、長期的なブランドロイヤリティの確立に貢献しています。

ペコちゃんの事例は、キャラクターマーケティングの持続的な効果を示す好例です。キャラクターが、商品プロモーションの顔としてだけでなく、企業の社会貢献活動やコミュニティとの関わりを深めるための重要な役割を果たしています。

ポケモン「ピカチュウ」の事例分析

ポケモン「ピカチュウ」の事例分析
出典:ピカチュウ - ポケモンずかん

ピカチュウとは「ポケモン」シリーズの象徴的なキャラクターです。ピカチュウの事例は、前述とは少し変わっており、「ポケモン」というアニメ作品(商品)の人気を上げる=IPそのもので収益化を図るためのマーケティング事例となっています。

1.  幅広い世代から支持されるキャラクター

黄色いネズミのような外見と、特有の「ピカピカ」という鳴き声で知られ、子供から大人まで幅広い層に愛されています。

2. キャラクターをマーケティングの中心に据えている

ピカチュウはポケモンシリーズの中で中核を担うキャラクターとして、多角的なマーケティング戦略の中心に位置しています。アニメやゲーム、さまざまなグッズ、イベントなど多岐にわたるメディアで活用されており、ポケモンブランドの象徴としての役割を果たしています。

3. SNS・複数メディアでの露出

SNSを始めとするデジタルメディアでの露出は、ピカチュウの人気を一層高めています。公式アカウントからの投稿やファンとの交流は、ブランドへの愛着を深める効果があります。

4. グローバルでも受け入れられている

ピカチュウは、国内だけでなく世界中で人気があります。その国際的な認知度は、ポケモンブランドのグローバルマーケティングにおいて極めて重要な要素となっています。

5. 商品化とコラボレーションによる相乗効果

ピカチュウをモチーフにしたグッズの展開や、他ブランドとのコラボレーションは、ポケモンブランドの魅力をさらに拡散させています。これらの活動は、新たなファン層を獲得し、既存ファンの関心を維持する効果を持っています。

ピカチュウの事例は、キャラクターマーケティングがブランドのグローバルな認知度を高める上で重要であるかを示しています。ピカチュウは、アニメ作品(商品)のプロモーションの顔としてだけでなく、文化の架け橋としても機能し、世代を超えたファン層を獲得しています。

このように、キャラクターが企業や製品のアイデンティティを形作り、世界中の人々とのつながりを深める重要な役割を果たしているのです。

キャラクターマーケティングはSNS活用とブランディング目線の企画が重要

キャラクターマーケティングの成功は、SNS活用とブランディングへの意識から始まります。SNSでは、キャラクターを用いて日常の出来事を発信し、消費者との距離を縮めることが重要です。

TwitterやInstagramでの活動を通じて、キャラクターがフォロワーのコメントに反応する様子は、ファンの心に深く響きます。こうした日々のやり取りが、親しみやすさを醸成し、ブランドへの愛着を高める効果を持ちます。

また、ブランディングにおいては、キャラクターを社会貢献活動に積極的に取り入れることが大切です。CSR活動や地域イベントへの参加は、企業のポジティブな社会的役割を示す絶好の機会となります。このような取り組みは、企業の社会に対する責任感やコミュニティへの貢献を強調し、消費者の信頼を得ることに繋がります。

キャラクターマーケティングは、単に製品やサービスを宣伝するだけではなく、SNSを通じた対話や社会的責任の発揮を通して、消費者の心をつかむことが求められます。このような戦略的なアプローチにより、企業は消費者との強固な信頼関係を築き、長期的なブランド成長を目指すことができるのです。

キャラクターをプロモーションに活用するならアニメを検討する

プロモーション(アニメCMなど)でキャラクターを活用するメリット

キャラクターをテレビCMに起用するメリットとして、主に以下の2つが挙げられます。

  • 実写が多い中で目立ちやすい
  • 表現の幅が広いため伝わりやすい
  • 売り込み感が薄れるため見てもらいやすい
  • キャラクターの認知度が上がり差別化ができる

キャラクターを使う目的の一つに、宣伝・ブランディングとなり、企業のシンボルになれる可能性があります。

日清チキンラーメンの公式キャラクター「ひよこちゃん」が存在することで、「カップラーメン」という商品カテゴリーのイメージから、「かわいいひよこのカップラーメン」という差が生まれます。これにより、他社よりも選ばれやすくなるのです。他にも、本来のカップラーメン購入層とは異なる顧客層からの興味関心を得ることにも繋がります。

プロモーション(アニメCMなど)でキャラクターを活用するデメリット

キャラクターをテレビCMに起用するデメリットとして、次のようなものが挙げられます。

  • 雰囲気やイメージに合うキャラクターを起用する必要がある
  • オリジナルキャラクターの制作が難しい
  • イメージが定着してしまうため印象を変えづらい
  • リアルさが必要な商品・サービスは実写合成などの工夫が必要

例えば、教育に関する事業のキャラクターにも関わらず意味もなく動物のキャラクターを制作してしまうと、ユーザーの興味を引くことは困難になるでしょう。事業や企業から、イメージにあったキャラクターを制作することが必要となるものの、制作工数からオリジナルのキャラクターを制作することは難しいです。

他社IPキャラクターを活用したい場合は、コラボレーションしたいキャラクターの性格や、ユーザーに見せたい企業の印象を念頭に置きながら、コラボレーション先を検討しましょう。

テレビCMについては「テレビCMを配信するメリットとは?Web広告との連携や効果測定の仕組みを解説」がおすすめです。

キャラクターマーケティングはCRMまで活用できる

出典:【聞き手に優しく】あなたの資料は役に立ってる?資料は●●の補助のためにある!【ビジネス】【さめとかめ】 - YouTube

キャラクターマーケティングでは、新規客などに重点が置かれがちですが、既存顧客に対してもCRMをスムーズにするために「理解促進の点」で活用できます。

なぜなら、キャラクターのメリットである"親近感を持ってもらい、楽しく説明を見てもらえる点"を活かしながら、アニメーション動画の柔軟な表現力も活用できるからです。

つまり、「言葉だけでは伝わりにくいことも短い時間で伝えられる」といった魅力があるのです。

また、YouTubeなどのプラットフォームに投稿しておけば、営業資料の代わりや社内研修の効率化にも活用できます。

関連記事:【解説動画】アニメーションを用いた動画教材が社員教育に注目されている理由とは?

キャラクターを活用したPRならNOKID

キャラクターを活用したPRの企画は、動画制作だけでなく数々のイベントの認知拡大を支援してきた当ブログを運営するNOKID(ノーキッド)がおすすめです。おすすめのポイントは以下のような点です。

1.2,000名を超えるNOKID審査基準を満たしたクリエイターによる幅広いテイストへの対応力

アニメーションという表現方法の中にも、スライドに動きをつけたものから3DCGを活用したもの、セル画など多岐に渡るテイストがあります。NOKIDでは、独自審査を通過したクリエイターによって幅広い要望にお応えできます。

2.PR方法までを考慮した"作るだけではない"動画企画・制作力

動画を制作する場合には、要望通りに動画を制作することだけでは効果を発揮しないことが多くあります。NOKIDでは、動画の活用目的に沿った構成や表現を計画しております。

例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。

反応が取れるからといって、ビジネスにまったく繋がらない「奇抜な投稿」では制作費用を掛けても企業の価値が上がることはほとんど考えられません。

3.イベント・プロジェクト企画からPRまで対応可能な企画力

イベントの成功には、どれだけの見込み客にイベントを知ってもらい、興味を持ってもらえるかがカギを握ります。素晴らしいイベントであったとしても、上手くPR活動を行わなければ知られることはなく盛り上がりにかけた状態で終了を迎えます。

NOKIDでは、どのようにオンラインでイベントを認知させていくか、そのために適した動画はどんな内容にすべきか、といった企画から支援してきました。

SNSを効果的に活用することで、イベント開催前から認知を広げるだけでなく、開催期間中にも飽きさせず盛り上がりを演出することで「参加はしていないユーザーにも興味を持つきっかけを作る」ことまで工夫を凝らしました。

4.NFTなどの最新技術をいち早く実行して蓄積された変化への対応力

NFTなどの最新技術も積極的に取り入れて、PRに活かすよう心がけております。上図のようにカンファレンスへも登壇することで情報の発信も行っております。

ぜひ、各サービスの詳細をご覧になって、どういった面でお役に立てるか確認してみてください。

キャラクターマーケティングについてのまとめ

ここまでのポイントをまとめてみます。

  • キャラクターマーケティングは、キャラクターを活用してCMなどを行う手法のこと
  • キャラクターを起用する場合には、自社IPと他社IPキャラクターを使う方法がある
  • キャラクターによってイメージが定着すると差別化になる一方、印象を変えづらくなってしまうデメリットもある
  • 他社IPキャラクターとのコラボ戦略によって新たなファン層へ認知するきっかけとなる

キャラクターを活用することの「魅力と活用方法」について、具体例を交えながら解説してきました。そんなメリットの多いキャラクターの活用ですが、オリジナルキャラクターの場合はキャラクター企画・制作が必要になります。単にキャラクターを作って公開するだけでは活かしきれません。

また、せっかくコストを掛けるなら、キャラクターを活用することでコスト以上の収益改善に繋げる必要があるはずです。我々によくある相談の中でも、オリジナルキャラクター制作では次のような悩みを持つ方が多くいらっしゃいます。

  • コンセプトが決まってもいいデザインが思い浮かばない
  • ラフ絵は描けたが、完成に近づけたい
  • 描いてみてから思っていたイメージと違う気がする

企業がキャラクターを上手く活用するために、サービスや商品・企業イメージに合ったオリジナルのキャラクター制作が必要だと考えております。

NOKIDでは、そんな魅力が伝わりやすいキャラクターを1から企画・制作いたします。また、YouTubeチャンネルやTikTokアカウントの運用ノウハウを活かした、視聴者に最適なアニメーション動画のストーリー設計までお任せいただくことが可能です。

まずは、以下のページで「制作会社とのやり取りをスムーズにする」ために活用できる資料を入手してみてください。


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