非常に拡散力の高いSNSツールとして今も多くのユーザーに利用されているTwitterは、Web広告媒体としての効果も大いに期待できます。
オーガニックの投稿と同じように、リツイートや引用リツイートなどで拡散されることで、広告配信ユーザーだけでなく、さらに多くの拡散先ユーザーに共有される可能性があります。
今回はTwitter広告の出稿手順や、拡散されやすい効果的な広告クリエイティブの作成テクニックをお伝えいたします。
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Twitterについておさらい
Twitterは140文字までの短文投稿SNSで、日本における月間アクティブユーザー数は4,500万人といわれています(2017年10月地点)。
Twitterは幅広い層に利用されており、若年層だけでなく30代以上の利用者も多いです。
Facebookと違い匿名でのアカウント登録が多く、匿名だからこそ気軽に「いいね」やリツイート、引用リツイートを行うことができるので拡散力に優れており、情報の伝達が非常に早いという特徴があります。
その分、デマやガセなども瞬く間に拡散されるため、注意が必要です。
また、多くの投稿でタイムラインが埋め尽くされるため、広告もスルーされてしまうことが多く、いかにユーザーの視界に留めることができるかが、効果を最大化するポイントとなります。
Twitterの広告の出稿手順
Twitter広告では「キャンペーン」という大きな枠の中の「広告グループ」に広告(広告クリエイティブ)が紐づく形で形成されています。
イメージとしてはFacebook広告やInstagram広告などのMeta広告マネージャーに近い構造だと思っていただけると良いのではないでしょうか。
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広告キャンペーンの作成
Twitter左メニューの三点リーダーマーク「もっと見る」をクリックし、メニューを表示させます。
「Twitter広告」をクリックすると、広告マネージャーへと遷移し、この画面で広告の管理をすることが可能です。
右上の「キャンペーンを作成」を押下し広告キャンペーンの目的画面へ遷移します。
目的にマッチする項目を選択してください。
今回は「動画の再生数」を選択してみます。
キャンペーンの詳細
キャンペーンの詳細を編集していきます。
キャンペーン名は任意のわかりやすい広告名を記入してください。
「広告キャンペーン予算の最適化」をONにすると、「広告キャンペーン」ごとの予算を最適なキャンペーンに自動でアロケーションし配信することが可能です。
「広告グループ」ごとで細かく最適化したい場合はOFFにしてください。
「アドバンス」を開くと「標準配信」と「集中型配信」を選択できますが、基本的には「標準配信」がおすすめされています。
「標準配信」の場合は1日を通して広告を表示する配信となりますが、時間に制約があるキャンペーンでは「集中型配信」で一気に配信するという手もあります。
広告グループの詳細
広告グループ名は任意のわかりやすい名前を記入してください。
予算とスケジュールではデイリーの予算と出稿期間内の総予算を設定できます。
表示金額が「0.00円」なので金額を設定する際には気を付けてください。
また、「無期限に運用」にチェックが入っていると永遠に広告が配信されてしまいますので、基本的には終了日程を予め設定しておくことをおすすめします。
目標
次に配信の「目標」を設定します。
今回は例として動画広告を選択しているので、動画の視聴行動に対する最適化パターンを「目標」から設定することができます。
「15秒の動画再生数(推奨)」
動画を15秒再生するか、最後まで視聴する可能性が高いユーザーに広告を配信します。
こちらがおすすめの目標設定となっているので、初めての方は「15秒の動画再生数」を選択しましょう。
「動画の再生数」
タイムライン上(動画50%表示)で2秒以上再生する可能性が高いユーザーに広告を配信します。
「3秒/100%の動画再生数」
動画をタップして全画面で3秒以上再生する可能性が高いユーザーに広告を配信します。
「6秒の動画再生数」
タイムライン上(動画50%表示)で6秒以上再生する可能性が高いユーザーに広告を配信します。
15秒以下のクリエイティブは除外されます。
入札戦略
入札方法は「自動入札(推奨)」と「上限入札単価」の2種類から選択できます。
Twitterで推奨されている「自動入札」は、コストを最小で効果が最大化されるように広告を配信してくれるので、初めて広告を出稿する方にもおすすめです。
「上限入札単価」は動画再生6秒ごとに支払う金額の上限を設定し制御することが可能です。
動画ごとに視聴単価やリーチ単価を細かくチューニングしたい運用者向けのプランといえます。
支払い方法についても「インプレッション(CPM課金)」と「6秒の動画再生」から選択することが可能です。
フリークエンシー上限
広告の目的と設定にもよりますが、基本的にはTwitterでは1ユーザーに対して1週間に表示される同一広告は7回までと設定されています。
「広告のフリークエンシーを自動的に最適化(推奨)」を選択した場合には上記の設定が適応されます。
「カスタム上限を設定」した場合は、「1日に3回まで表示する」というようなフリークエンシーの上限設定を任意で設定することが可能です。
オーディエンスの特徴
ここから広告の配信ターゲットやセグメントの設定をしていきます。
まずは性別と年齢を選択します。
次にターゲットの所在地を設定します。
国、地域、都道府県、市町村、都市圏、郵便番号を指定して設定することが可能です。
言語については、日本向けの広告配信であれば「日本語(ja)」を選択しましょう。
端末
配信ユーザーのオペレーティングシステム(OS)を設定することができます。
「端末モデル」では端末の種類を指定することが、「携帯電話会社」では携帯電話会社を指定して配信することができます。
特に指定がなければ空白にしておきましょう。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスではさらにターゲットを絞ることができます。
ターゲットリスト、ウェブサイトアクティビティ、アプリアクティビティなどを組み合わせたオーディエンスへの配信が可能です。
ターゲットリストではメールアドレスやモバイル広告ID、Twitterユーザー名やTwitterユーザーIDのリストをアップロードすることで作成可能です。
※あらかじめアップロード作業を別ページで完了している必要があります。
ウェブサイトアクティビティ、アプリアクティビティに関しては自社プラットフォームにタグの設置やトラッキングパートナーとすることで運用可能です。
ターゲティング機能
Twitter広告のターゲティング機能でターゲットを絞ることが可能です。
前述のカスタムオーディエンスが設定できていなくても、こちらのターゲティング機能で配信ターゲットを設定することができるので安心してください。
「キーワード」
ユーザーが検索、ツイートしたキーワードや、エンゲージメントしたツイートに含まれているキーワードと、それに関連する用語を追加または除外することができます。
「フォロワーが似ているアカウント」
特定のアカウントのフォロワーと興味関心が似ているアカウントにリーチします。
似ているかどうかは、ツイート、リツイート、クリックなどから判断されます。
「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」を選択するとTwitter広告側が類似オーディエンスを作成し、ターゲットを更に広げてくれます。
「興味関心」
興味関心は、ユーザーがツイートまたはリツイートした内容、クリックした内容、フォローしているアカウントなどに基づいています。
広告キャンペーンのクリエイティブに直接関連する興味関心を選択すると最も効果が高まります。
「映画とTV番組」
映画やTV番組などの放送前、放送中、放送後に、該当の番組にエンゲージメントしたユーザーにリーチします。
映画やTV番組を視聴したかどうかはユーザーのツイートによって判断されるため注意が必要です。
「イベント」
特定のイベントに反応しているユーザーをセグメントすることができます。
ユーザーのツイートの内容、行動、エンゲージメントなど、多くのシグナルに基づいて判断されています。
「会話トピック」
特定の会話トピックについてツイートしたユーザー、ツイートにエンゲージメントしたユーザー、ツイートを表示したユーザーにリーチします。
会話は過去28日間にさかのぼって判定しています。
プレースメント
広告の配信場所を選択できます。
「ホームタイムライン」「プロフィール画面」「検索結果画面」から取捨選択が可能です。
初心者の方は基本的にはすべてチェックを入れて配信をする方向で問題ないです。
広告の詳細
広告名は任意のわかりやすい名称を記入してください。
ランディングページは「ウェブサイト」「アプリ」「なし」から選択することができます。
そして投稿内容と動画を選択すれば広告の出稿準備は完了です。
動画は複数の動画をカルーセル表示させることも可能です。
拡散されやすいクリエイティブ
Twitter広告は他広告媒体と比べると、当たり外れが大きい媒体であるといえます。
タイムラインに埋もれて広告がユーザーの視線に入らなければ費用対効果は悪く、ユーザーの興味を上手く引けた場合には連鎖的に拡散されていきます。
スクロールスピードの早いTwitterではいかにユーザーの目線を止めることができるか、そして拡散したい、他の人にも伝えたいと思える内容なのかが重要となってきます。
また、動画の場合はタイムラインに表示されると同時に動画が再生開始されますが、動画をタップされるまでは無音での再生となるため、無音でもユーザーに伝わる作りにする必要があります。
まとめ
今回はTwitter広告の出稿手順と、クリエイティブの作成テクニックについてご紹介いたしました。
Twitterは月間の利用者数がLINEに次いで多いSNS媒体で、幅広い年齢層のユーザーが利用しているため、多くのユーザーにアプローチすることが可能です。
リツイートや引用リツイートなどで拡散されることで、広告配信ユーザーだけでなく、さらに多くの拡散先ユーザーに共有される可能性があります。
多くの人に拡散してもらえるような広告配信を心がけましょう。
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