2022.07.25

2024.10.11

NFT動画を購入・販売するには?具体的な手順とメリット・デメリットを解説

現在NFTマーケットプレイスでは多くのデジタルコンテンツが取引されています。

その中でもNFT動画やNFT映画が特に注目されています。

この記事ではNFT動画の作り方から購入・販売方法、メリットデメリットを紹介していきます。

NFT動画について興味のある方はぜひご一読ください。

NFTの技術を活用した仮想通貨での決済は、VR空間でのバーチャルショップなどにも適しています。VRをビジネスでどのように活用するかについては「VR動画をビジネスでどう活用するのか?AR・MRとの違いや業界別事例も解説」がおすすめです。


YouTubeやTikTokで効果的なPRを行うための「動画広告の設計方法」から「アニメーション動画の活用方法」まで「無料資料ダウンロードページ」で公開中です。多くの自社チャンネル運用、他社チャンネル運用代行を行なってきたノウハウを凝縮したガイドブックを入手してください。


NFTとは

そもそもNFTとは「Non-Fungible Token」の略です。

Fungibleは代替可能、Tokenには証拠品、代用貨幣という意味があり、NFTは「非代替性トークン」と訳されます。

例えばAさんとBさんがお互いに1万円札を交換したとしてもその価値は同じなので代替可能ですが、AさんとBさんがそれぞれ1万円で購入したパソコンは、その使われ方や内部データ量に応じてそれぞれ価値が異なるため、等価交換することはできない=非代替性ということになります。

ゲームやアートなど、画像・動画・音声、およびその他の種類のデジタルファイルに唯一無二の価値を持たせたのがNFTということになります。

これまでデジタルコンテンツはコピー・複製が容易にできてしまっていたため、価値を持たせることが難しいとされてきました。

しかしNFTの技術が発達し、デジタル上であっても所有者がオリジナルの権利を証明できるようになりました。

デジタルアート作品やTwitterのツイートが高値で取引されることもあります。

NFT化されたデジタルデータは、所有権や収録されている情報をコピーすることはできないため、仮に転売されたとしても、その流通経路が明確になり、元の所有者に利益を分配することが可能となりました。

また、NFTは誰にでも作成・発表ができるという特徴があり、容易に作品をNFT化できることもメリットです。

NFT動画について

動画や映画、アニメーション作品もNFTアートにすることが可能で、ご自身で制作された映像作品もNFTとして販売することが可能です。

NFT動画だからといって特別な作成技術が必要ということではなく、通常の動画編集ソフトで作成した動画やアニメーションをNFTマーケットプレイスにアップロードするだけでNFT動画は完成します。

しかしながらどんな動画でも売れるわけではありません。

NFTアートを購入する人は、将来さらに高値が付き、売却したときに利益が出る目的で購入することが多く、数年後に価値が高くなるようなNFTアートでないと売れません。

例えばですが、Twitterの創設者であるジャック・ドーシーがオークションに出品した、同氏のTwitterでの初めてのツイートのNFTは、日本円にして3億円以上の価格で落札されました。

つまり歴史的瞬間で1点ものであるがゆえに価値が高いということです。

人気YouTuberが初めて投稿した動画などもNFTでは価値が付くかもしれません。

NFTアートでは、そのクリエイターの影響力や将来性などによって価値が上がっていきます。

NFT動画のメリット

NFT動画では販売i方法や付加価値を自由に設定することが可能です。

固定価格で販売することも、オークション形式で販売することも可能です。

1本1本の動画それぞれに付加価値を付けて販売することも可能で、オリジナルコンテンツやグッズ、サインなどを自由に設定できます。

また、デジタルコンテンツは一度販売すると「転売」される恐れがありますが、NFTアートの場合は、転売の際にも制作者にロイヤリティが入る仕組みを構築することが可能です。

ブロックチェーンのシステムは、プラットフォーム内でおこなわれるすべての取引履歴を管理するため、転売情報であっても記録されるようになっています。

NFT動画のデメリット

NFTマーケットはまだまだできたばかりの市場ですので、「ガス代」と呼ばれる手数料が高いことがデメリットとして挙げられます。

ガス代はETHネットワークの利用率やNFTの注目度によっても変動する可能性が高く、平均的な相場を決めることが難しく、出品時に相場をチェックする必要があります。

また、NFTでの取引には詐欺やトラブルが多いこともデメリットです。

ハッキングでデータを盗まれたり詐欺で騙されたり、アカウントごと乗っ取られてしまう例もあります。

今後、徐々に整備はされていくと思いますが、まだまだ無法地帯であるといえます。

しっかりと情報収集した上でNFTアートを販売・購入するようにしましょう。

NFT動画を購入販売するには

NFT動画を購入・販売するには、まずはNFTマーケットプレイスに登録する必要があります。

世界最大級のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでは多くのNFTアートが取引されています。

OpenSeaにおいてNFTアートは現金ではなく仮想通貨であるイーサリアムで取引されているため、イーサリアムが購入できる仮想通貨取引所にアカウント登録する必要があります。

イーサリアムはbitFlyerCoincheckDMM BitcoinGMOコインなどで購入可能です。

またCoincheckでは、Coincheck NFT(β版)をリリースしており、仮想通貨取引所が運営する国内初のNFTマーケットプレイスとなっています。

Coincheckの口座を持っている方なら、NFTの出品・購入・保管が簡単で、しかもガス代が無料となっており、人気になりつつあるマーケットです。

2022年2月に楽天によるNFTサービス「Rakuten NFT」が登場し、日本円とポイントでNFTプロダクトを気軽に売買できるようになりました。

2022年4月には「LINE NFT」が正式にリリースされ、LINEのアカウントとデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」を連携することで、ユーザーは手軽に自分のNFTを、LINEの友だちと交換したり、送りあったりすることができます。

日本においてもNFTマーケットプレイスが次々と誕生しており、参入のハードルは比較的低くなっている傾向にあるといえます。

海外のNFTプラットフォームと比べるとまだまだコンテンツ数は少ないですが、手軽な価格の商品を試しに購入してみると面白いかもしれません。

NFT動画の販売例

Charlie bit my finger

2007年に撮影された「Charlie bit my finger」は、赤ちゃんのチャーリーが、お兄さんの指を噛む様子を映した1分ほどの動画です。

この動画をドバイを拠点とする音楽スタジオ、 3F MusicがNFTとして約8300万円で購入しました。

YouTubeやInstagramでよくある赤ちゃんの動画かと思いきや、その動画に8000万円以上の価格がついてしまうなんて驚きですよね。

Nyan Cat

https://www.youtube.com/watch?v=QH2-TGUlwu4

2011年にアップされたNyan Cat(ニャンキャット)と呼ばれるYouTube動画が2021年にNFT化されると最終的に約6000万円の価格で取引されました。

Nyan Catは2011年のYouTubeでもっとも再生された動画ランキングで、5位にランクインするほどの人気動画でした。

中毒性のある楽曲とGIFの動きが癖になってしまいますね。

過去に人気を博したコンテンツがNFT化され、莫大な金額で取引されています。

過去のコンテンツをNFT化する動きはより大きくなっていくことでしょう。

日本人VRアーティストによるNFT動画

出典:Twitter

世界的なVRアーティストである「せきぐちあいみ」さんのNFT動画が約1300万円で落札されました。

せきぐちあいみさんは主にバーチャルリアリティ(VR)空間に立体のアートを描く「VRアート」の制作やライブパフォーマンスをする「VRアーティスト」として活動しています。

VRデバイスを使うことで、視聴者がその作品の中に入り込めるというのが世界的に評価されています。

映画「ZERO CONTACT」

アンソニー・ホプキンス主演の映画「ZERO CONTACT」はリック・ダグデール監督が17ヵ国での撮影をリモートで制作したことも話題となりました。

「ZERO CONTACT」は配給方法にNFTを取り入れ、映画の映像に登場できる限定1名の「プラチナチケット」、特典映像がついた「ゴールデンチケット」、メイキング映像なども見られる「コレクターズエディション」など、様々な特典が付いたチケットが販売されました。

映画館や配給会社を通さない新しい販路として、映画業界でもNFTが今後より活用されていくかもしれません。

まとめ

今回はNFTで取引されるデジタルコンテンツの中でも今一番注目されているNFT動画について解説してきました。

NFT動画だからといって特別な作成技術が必要ということではなく、通常の動画編集ソフトで作成した動画やアニメーションをNFTマーケットプレイスにアップロードするだけでNFT動画は完成します。

ブロックチェーンのシステムは、プラットフォーム内でおこなわれるすべての取引履歴を管理するため、転売情報であっても記録されるようになっており、転売の際にも制作者にロイヤリティが入る仕組みを構築することが可能です。

日本におけるNFTプラットフォームも次々にリリースされており、海外サービスを利用するよりも簡単にNFTアートを購入することができるようになってきました。

Coincheck NFTRakuten NFTLINE NFTなど、日本円やポイントを使った取引が可能なので、NFTへの参入ハードルはかなり低くなったと思います。

しかしNFTはまだまだ発展途中の仕組みであり、詐欺やトラブルが多いことも理解しておく必要があります。



おすすめの記事

基礎知識:企業でアニメーション動画が活用される理由とは?活用事例も解説


事例解説:【PR動画事例】企業のPRアニメーション動画を制作会社が解説


種類・費用:アニメーション動画制作の種類別の制作料金と活用例を解説


制作技法:インディーアニメの制作費用と仕組みを公開!MVにも使われる人気の秘密を解説


制作工程:実写・アニメーションの映像制作を外注する流れとは?費用や依頼時のポイントをご紹介


依頼方法・コツ:ショートアニメの制作を依頼するコツは?制作会社の選び方をプロがご紹介


依頼リスク:動画制作を依頼するのはリスク?後悔しないアニメーション動画制作の依頼方法を解説


制作会社:アニメーション動画の制作会社は増えている?上手な選び方をご紹介


MV制作:アニメMVで楽曲のファンを増やすには?最新マーケティング手法とMVの作り方を解説


実写比較:アニメーションPRと実写PRの違いとは?自社サービスをPRする最適な方法


SNS動画:【TikTokアニメ】”バズる”アニメーションの特徴とは?大人気アカウントを一挙ご紹介!


企画方法:アニメの企画ってどうやるの?実は企画書のフォーマットは重要ではない理由


制作ツール:今話題のYouTubeアニメーション制作ツールとその特徴とは?


採用動画:多くの求職者を応募に導く!採用アニメーション動画を作るコツを解説


解説動画:アニメーションを用いた動画教材が社員教育に注目されている理由とは?


動画制作の基礎についての記事

映像制作に活用されるCGとは?種類や制作会社を選ぶコツまで解説


Unreal Engine(アンリアルエンジン)は映像制作に向かない?機能の特徴や企業が使うメリットを解説


アニメーションMVとはなに?尺の短いアニメ作品が急増している理由とは。


会社・事業説明(案内)の動画とは?採用向けとPR向けをそれぞれ紹介


おしゃれで芸術性の高いアートアニメーションとは?ブランディング向けな理由や事例を紹介


HIPHOPのラップ/R&BのMV制作にはリリックビデオ?人気の理由を紹介


ゲーム実況配信(動画)は売上に影響する?無視できない効果やメリットを紹介


モーショングラフィックスとは?作成の流れや活用方法を紹介


VFXとは?SFX・CGとの違いや各映像技術の事例を解説


TikTok広告で使うUGC(風)動画とは?効果的に活用する方法を紹介


縦型ショート動画「WEBREEN」とは?注目される理由や活用ポイントを紹介


実写・アニメを融合した合成CM(MV)が増加中?理由や魅力・事例を紹介


動画制作の依頼方法についての記事

アニメーションMVの依頼方法を解説!トラブルなくMVを納品してもらうには?


動画制作をフリーランスに依頼する際の相場は?発注先の選び方と注意点も紹介


アニメーション動画を外注依頼する前にすべきことを一覧にまとめました


アニメーション制作に困っている方へ。独学・外注どちらが良いのかを解説


動画広告を上手く作りたい!制作ディレクション方法と発注のコツを解説


クラウドワークスでアニメーション制作を依頼するリスクとは?制作会社との違いを紹介


【まとめ版】動画制作をスムーズに依頼するための専門用語を解説


アニメーション動画制作は外注せず内製化すべき?メリット・デメリットを解説


アニメーション動画制作のヒアリングシートとは?役割と効果を上げるための項目も紹介


動画の作り方についての記事

採用動画を制作しても応募は来ない?内容の考え方や制作事例まで紹介


動画広告を上手く作りたい!制作ディレクション方法と発注のコツを解説


反応を得られるプロモーション動画の作り方とは?企画方法から外せないポイントまで紹介


ブランディング動画で感動を与えるには?効果・活用方法・作り方のコツを解説


YouTube漫画動画の作り方を制作会社が解説!何が最も大変なのかを知っておこう


TikTokでフォロワーを増やす動画の作り方とは?良い投稿の特徴や事例を紹介


YouTube・イベントのオープニング動画(映像)の作り方は?おしゃれ・かっこいい事例も紹介


イベント(展示会)を成功させる動画の活用方法とは?目的別に制作のコツを紹介


【企業向け】ブランディングに成功する動画の要素とは?参考事例も挙げて解説


動画の著作権についての記事

著作権の譲渡とライセンス契約の注意点を解説!発注前に知っておくべきこと


動画の著作権を二次利用するとは?権利範囲や二次創作を解説


動画の事例についての記事

TikTokメニュー「ブランドエフェクト」とは?アニメを活用した効果的な事例をもとに紹介


VR動画をビジネスでどう活用するのか?AR・MRとの違いや業界別事例も解説


【業種別】PR動画の活用事例8選!効果的な動画にする方法も解説


RECOMMEND