広告を一方的に配信するのではなく、消費者に参加してもらいながら消費者自らに拡散してもらうマーケティング手法がバイラルマーケティングです。
今回はバイラルマーケティングの参考事例として「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」を取り上げながら、バイラルマーケティングのメリットについてご紹介していきます。
バイラルマーケティングについて詳しく知りたい方はぜひ最後までご一読ください。
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きのこの山・たけのこの里 国民総選挙について
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」とは、日本の有名なお菓子ブランドである「きのこの山」と「たけのこの里」が実施した、消費者参加型のイベントです。
この施策では、消費者が自身の好みや思い入れに基づいて、どちらのお菓子がより人気があるかを選ぶ機会が提供されました。
この国民総選挙は、消費者とブランドとの結びつきを深め、ブランドの認知度をさらに高める目的で行われ、消費者は、Twitter(X)などのソーシャルメディアなどを通じて、思い思いの意見や投票を行いました。
結果として、消費者は自身の選択肢に誇りを持ち、ブランドの一部としてのアイデンティティを形成しました。
このような消費者参加型の施策は、ブランドと消費者との相互作用を促進し、コミュニティ感を醸成する一助となります。
また、ソーシャルメディアを活用して広がった情報は、ブランドのオンラインプレゼンスを強化し、新たな顧客獲得の機会を提供しました。
国民総選挙は一時的なキャンペーンに留まらず、長期的なブランド認知と顧客の忠誠心を築く一環として成功した事例と言えるでしょう。
ユーザー参加型のPR施策でブランド愛を育む
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」は、日本国内で人気のあるお菓子ブランドである「きのこの山」と「たけのこの里」が実施した施策で、この施策の目的は、消費者とブランドとの関係を強化し、ブランド愛を育むことでした。
この国民総選挙は、消費者が積極的に参加し、自分の選好を表明できるインタラクティブなイベントで、自身の好みに基づいて「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらがより人気かを選択することができました。
イベントはオンラインプラットフォームを中心に展開され、Twitter(X)などのソーシャルメディアを通じて広く宣伝されました。
消費者はハッシュタグや共有可能なコンテンツを通じて、自身の投票やブランドへの支持を表明し、他の人々と共有します。
さらに、この施策では消費者からの意見やコメントを積極的に募集し、消費者は、なぜ特定のお菓子が好きなのか、どのような思い入れがあるのかを共有し、ブランドに対する愛着を再確認することとなりました。
これにより、消費者は自身の意見が尊重されたことを感じ、ブランドに対するさらなる熱狂と参加意欲が高まったのです。
結果的には、「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」は、くの消費者が熱心に参加し、自分の選択を通じてブランドに対する熱狂的なサポートを誘発する非常に成功を収めた事例の一つとなりました。
また、2020年には300,161人の調査結果から都道府県別に分かるデータも公開するなど、イベントによるデータをさらに活用しているのがポイントです。
単発的なイベントだけではなく、イベント結果から読み解いたことを活用して、持続的にユーザーとの交流を図っていける形も考えてみてください。
きのこの山・たけのこの里 国民総選挙のPR施策効果
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」は、消費者参加型の施策として大きな成功を収め、以下のような効果をもたらしました。
①ブランドのファン獲得
この国民総選挙により、消費者は自身の選択が重要であると感じ、ブランドに対する熱狂的なファンとなり、消費者自らが選んだお菓子に誇りを持ち、友人や家族に自慢し、他の人々にも積極的に共有しました。
ブランドへの忠誠心が高まり、消費者は単なる商品購入者ではなく、ブランドのアンバサダーとしての行動を促したことになります。
これにより、ブランドはファン層を拡大し、口コミによるバイラル広告効果が生まれたのでした。
②ソーシャルメディアでの拡散
国民総選挙はTwitter(X)などのソーシャルメディア上で大きな話題となり、ハッシュタグや共有可能なコンテンツが数多く生まれました。
消費者は自身の投票やブランドへの支持をソーシャルメディアで積極的に共有し、友人やフォロワーと議論しました。
イベントの後日談のような形で、結末も公開していることでストーリー性も持たせています。これにより、ブランド関連のコンテンツが多くの人にアクセスされ、情報が拡散されました。
ソーシャルメディアを通じて広がった情報は、ブランドのオンラインプレゼンスを強化し、新たな顧客を獲得する機会が増加しました。
③長期的な影響
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」は、単なる一時的なキャンペーンではなく、長期的なブランドイメージの構築に寄与しました。
彼らは自身の意見や好みがブランドに受け入れられたことで記憶に残り、消費者は一度の選挙だけでなく、今後もブランドに関心を持ち、その製品を選び続ける可能性が高まります。
また、選挙に参加した消費者は、ブランドのアンバサダーとして、自身の体験を友人や家族と共有し、新たな顧客を獲得する手助けとなるのです。
他にも、イベント自体がブランドのような形となることで、他社とのコラボレーションに繋げることも可能です。これによりイベントの定着が進み、他社は影響力を借りて認知拡大ができるのです。
例えば、上図のようにスシローとコラボレーションすることで、独自のメニュー開発と宣伝を同時に実施できています。期間限定商品を用意するのは、顧客に飽きられることを防ぐためです。
限定的な商品によって目新しさと、来店理由を作っているということです。
このように長期的なブランド構築に影響を与える意味でも、イベントなどを通したユーザーとのコミュニケーションは非常に重要だと言えます。
きのこの山・たけのこの里 国民総選挙に用いられたバイラルマーケティングについて
バイラルマーケティングは、デジタル時代における効果的な広告戦略で、話題性を活かして自然な拡散を促します。
この戦略には複数の利点があり、一つには広告費を抑えつつ広告の影響を最大化でき、ブランディングにも貢献できます。
また、バイラル広告は長期的にも消費者の記憶に残りやすく、商品やサービスの認知度を高めます。
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」はその一例で、消費者からの参加と意見を取り入れて、ブランドとの結びつきを強化し、ソーシャルメディアを通じて拡散を促しました。
このような戦略は、消費者の感情をうまく活用し、共感を生むストーリーを通じて、広告をバズらせる手段として非常に有効です。
バイラルマーケティング広告は自発的な拡散が狙える
バイラル広告が話題になることには、数多くのメリットがあります。
通常の広告と比較して、非常に低いコストで多くの人々にアクセスできるため、広告予算を最小限に抑えながら大きな影響を持たせることが可能です。
Twitter(X)などのソーシャルメディアで人々が自発的に広告を共有し、拡散させることで、広告費以上の効果を得ることができるのです。以下に、バイラル広告のメリットを詳しく解説します。
①ブランディングになる
Twitter(X)などのソーシャルメディアでバイラル広告が話題になると、ブランドの知名度が急速に向上します。
一度話題になった広告は、多くの人々に共有され、そのブランド名や製品が頭に残りやすくなります。
これは新規顧客を引き付けるために非常に有益であり、競合他社から差別化される手段として重要です。
消費者は広告を通じてブランドの存在を意識し、そのブランドを選好する傾向が高まります。
また、ブランドが特定の価値観やストーリーを伝えることができれば、消費者との感情的な結びつきを深め、さらにブランドロイヤルティを高めることができます。
②長期的に人々の記憶に残りやすくなる
バイラル広告は、一時的なブームではなく、長期的な影響を持つことがあります。
話題性や感動的な要素がある広告は、人々の心に深く刻まれ、記憶に残りやすくなるのです。
この効果は、広告が一過性ではなく、ブランドや製品が持続的に消費者の意識にとどまるのに役立ちます。
長期的な印象を形成することで、消費者は時間とともにブランドに対する認知度を高め、繰り返し購買行動としてアクションに移す可能性が高まります。
バイラル広告の力を活用することで、ブランドは持続的な成功を収めることもできるのです。
きのこの山・たけのこの里 国民総選挙から広告をバズらせるテクニックを読み解く
バイラルマーケティングを成功させるためには、以下のようなテクニックが役立ちます。
決して簡単ではありませんが、一度バズった広告の認知度は絶大です。
ソーシャルメディアを活用したテクニックを駆使して、広告をバズらせましょう。
①感情を刺激
バイラル広告を成功させるためには、広告を見た人の感情を効果的に刺激することが不可欠です。
広告を見た人々は感情に共感し、感じたことをソーシャルメディアなどにシェアしたくなります。
バイラル広告やコンテンツを通じて笑い、驚き、感動、共感などの感情を引き起こしましょう。
例えば、感動的なストーリーを通じて人々の心をつかむことができれば、広告はソーシャルメディアを通じて拡散して広がりやすくなります。
感情を駆使した広告は、視聴者がコンテンツを友人やフォロワーと共有したくなる要因となります。
炎上マーケティングとまでは言いませんが、ひとたびTwitter(X)などでユーザーの感情に火がつけば、瞬く間に拡散します。
人々の感情に刺激を与えるのは、バイラルマーケティングを成功に導く上でとても重要なのです。
②シンプルで共感しやすいストーリー
複雑なメッセージやストーリーは広告を見た人に理解されにくく、バイラル効果を制約してしまいます。
代わりに、一目で広告を見た人を引き付けるようなインパクトさや、シンプルで共感しやすいストーリーを構築しましょう。
人々が自分自身や他のさまざま人達と共感し、共有しやすい内容がバイラルマーケティングを成功させる鍵となります。ストーリーテリングを活用して、広告を見た人がストーリーに感情移入しやすい状況や、受け入れられやすいキャラクターを描写しましょう。
人々の共感を生むことで、広告はより多くの人達の目に触れて拡散される可能性が高まります。
③ソーシャルメディア戦略
Twitter(X)、Instagram、Facebookといったソーシャルメディアは、バイラル広告の発信源として極めて重要な役割を果たします。
適切なソーシャルメディアプラットフォームを選択し、ユーザー参加を促進する戦略を展開しましょう。
ソーシャルメディア上でのシェアやコメントを積極的に促し、ユーザーが広告に参加しやすい環境を整えます。
また、ハッシュタグを活用してトレンドに乗せたり、インフルエンサーと提携するなど、ソーシャルメディアを最大限に活用してコンテンツを拡散させる戦略を練りましょう。
ひとたび拡散すれば効果は絶大ですが、炎上した場合も同様の拡散効果があるため、炎上を回避するためのリスク管理も併せて行いましょう。
きのこの山・たけのこの里 国民総選挙のPR解説についてのまとめ
ここまでのポイントをまとめてみます。
- 「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」は長期的なブランドイメージの構築に寄与
- 参加した消費者はブランドのアンバサダーとして行動するため口コミを拡散できる
- バイラルマーケティングは感情を効果的に刺激することが不可欠
- 感動的なストーリーはソーシャルメディアでの拡散を促進する
- 参加型の企画によって、ソーシャルメディア上でのシェアやコメントを積極的に促進できる
- 国民総選挙は一時的なキャンペーンに留まらず、投稿が残るため長期的なブランド認知を築く
- 施策の目的は消費者とブランドとの関係を強化し、ブランド愛を育むこと
- ブランドのファン獲得とソーシャルメディアでの拡散の両面ので効果が期待できる
- イベントを取り入れることで、長期的に消費者の記憶に残りやすい広告となる
バイラルマーケティングは、商品やサービスの広告が話題になり、広告効果を最大化するための強力な戦略です。バイラルマーケティングを効果的に活用することで、広告費以上の効果を得ることができ、ブランディングを強化して長期的に人々の記憶に残りやすくなります。
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」の成功事例からも、バイラルマーケティングのポテンシャルが伺えます。
人々の感情を刺激しするインパクトのある広告、もしくはシンプルに訴えかけるストーリーを作り、ソーシャルメディアを上手に活用することで、広告をバズらせることができます。
既存の広告のみに依存せず、バイラルマーケティング戦略を利用して、ブランドの成功を加速させましょう。
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