自社で宣伝しなくても、多くのメディアやSNS等で宣伝してもらうことができる「アフィリエイト広告」について説明していきます。
アフィリエイト広告の仕組みからメリット・デメリット、ASPの選び方について解説していきますので、アフィリエイト広告に興味のある方はぜひご一読ください。
また、アフィリエイト広告の一部でもあるリワード広告やブースト広告についても説明していきます。
YouTubeやTikTokで効果的なPRを行うための「動画広告の設計方法」から「アニメーション動画の活用方法」まで「無料資料ダウンロードページ」で公開中です。多くの自社チャンネル運用、他社チャンネル運用代行を行なってきたノウハウを凝縮したガイドブックを入手してください。
アフィリエイトとは
アフィリエイトとは、個人や自社とは別の企業が運営するブログやWebメディア、SNS、メールマガジン等に、商品や商材のリンクを掲載してもらい、そのリンク経由で購入された場合に媒体運営者に成果報酬を支払う広告手法のことです。
媒体運営者はアフィリエイターと呼ばれ、Amazonによるアソシエイトプログラムや楽天アフィリエイトなど、ECサイトを運営している媒体に直接登録する方法と、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)に登録する方法があります。
AmazonアソシエイトプログラムであればAmazonで販売されている全商品がアフィリエイトの対象となりますが、ASPと契約している場合は、ASPに広告出稿している企業の商材のみが対象となり、ASP毎に案件や商材の種類に違うため、どのASPと登録するかが重要となってきます。
ASPによるアフィリエイトの仕組み
企業がアフィリエイト広告を出稿する場合にはASPと契約し出稿する必要があります。
ASPに商材を掲載することで、ASPに登録している個人メディアが企業が自身の媒体で商材を宣伝します。
商材がアフィリエイトリンク経由で購入された場合は、成果報酬が発生し、ASPから企業へと請求が発生するという仕組みになっています。
企業がアフィリエイトに出稿するメリット
多くのメディアや媒体に掲載してもらえる
商材や成果報酬の条件にもよりますが、アフィリエイト広告は多くの個人メディアや企業媒体に、自社の商品を宣伝してもらうことができます。
多くのメディアに掲載されればユーザーの目に触れる機会も多くなり、GoogleやYahooなどの運用型広告よりも効果が出る場合もあります。
自社メディアでSEOの上位をキープすることはとても大変ですが、SEO上位のメディアに商品を宣伝してもらうことができれば、同等の獲得効果が期待できます。
アドアフィリエイトと呼ばれる、アフィリエイター側が運用型広告を出稿して自身のメディアに集客し販売するという手法を取ることもあります。
信頼できるメディアで宣伝されることでブランディングになるだけでなく、「あのメディアで紹介されているから購入してみよう」という気持ちにも繋がりやすいのがアフィリエイトのメリットです。
成果報酬型なのでコストコントロールがしやすい
アフィリエイトは基本的に成果報酬型なので、1件購入ごとに●●円というようにコストコントロールがしやすい広告手法です。
CPC(クリック課金制)広告の場合はクリックごとの課金となるため、いくらクリックしても購入に結びつかない可能性もありますが、アフィリエイトの場合はその心配がありません。
タグを設置するだけで簡単にスタートできる
ASPとの契約が完了すればあとは簡単なタグを設置するだけで簡単に広告を出稿することができます。
出稿までに難しい手順がないこともメリットのひとつです。
アフィリエイトのデメリット
掲載内容のコントロールが難しい
媒体側やアフィリエイターの裁量によって商材を自由に宣伝できてしまうため、報酬を求めるあまりに誇張表現や虚偽の宣伝をしてしまうことも考えられます。
それによって消費者やユーザーからクレームとなってしまうケースもあり、消費者からの信頼を損ねてしまう可能性もあります。
アフィリエイトに出稿する場合は、禁止表現や掲載ルールをしっかりと固めていくだけでなく、どんな媒体にどのように掲載されているのかを定期的に確認しておく必要があります。
ASPによっては初期費用が発生する
ASPによっては成果報酬だけでなく、初期費用や月額の固定費用が発生するところもあります。
複数のASPと契約すれば多くの媒体に掲載される可能性もありますが、初期費用や固定費が増えてしまうとROASが悪化してしまう可能性もあります。
各ASPの特色や登録メディア、契約内容を精査する必要があります。
止めたいときにすぐ止められるとは限らない
ASPによっては急に出稿を止めたいという場合に止めることができない可能性もあります。
出稿開始から最低契約期間がある場合や、停止申請から停止まで数か月の期間が発生するASPもあるので、契約前に確認しておくようにしましょう。
オープンASPとクローズドASPの違い
アフィリエイトASPにはオープンASPとクローズドASPの2種類が存在しています。
それぞれのASPの特徴を理解したうえで、どのASPが自社の商材やブランディングにマッチするのかを検討していきましょう。
オープンASP
オープンASPは誰でもアフィリエイトに登録することができるタイプのASPで、個人や企業、メディアの大小を問わず誰でも自由にアフィリエイターとして登録することができます。
登録しているアフィリエイターが多いため、より多くの媒体に掲載される可能性があります。
しかし、誰でも宣伝できてしまうために、質の低いメディアや媒体で宣伝されてしまう可能性もあります。
どんな媒体で宣伝されているかは定期的にチェックする必要があります。
クローズドASP
クローズドASPは誰でも登録できるオープンASPとは逆に、ASP側からスカウトされることでしか登録することができないASPです。
ASPによって申請はできても、PV数やUU数で一定の基準をクリアしないと登録することができない場合もあります。
クローズドASPの場合は登録しているアフィリエイターの数は少ないですが、質の高いメディア媒体が揃っているというメリットがあります。
また、ASPの担当者が各アフィリエイターとコミュニケーションを取れていることが多く、アフィリエイターへの掲載交渉などを行ってくれる場合もあります。
アフィリエイターへの報酬はオープンASPよりもクローズドASPの方が高価となる傾向があります。
どちらを選ぶか迷ったら
少しでも多くのユーザーにアプローチしたいということであればアフィリエイターの多いオープンASPがおすすめです。
逆に成果報酬の単価が高くなってしまっても、ブランディングも意識して質の高い宣伝をしたい場合はクローズドASPがおすすめです。
オープンASPとクローズドASPでどちらを選ぶか迷った場合には、オープンASPとクローズドASPをどちらも契約するという選択肢もあります。
リワード広告とブースト広告について
アフィリエイト広告の手法のひとつであるリワード広告とブースト広告について説明していきます。
使い方次第では効果的な手法となりますが、デメリットもあるので出稿の際は注意が必要です。
リワード広告
リワード広告は、広告リンク先でアプリをダウンロードしたり、広告動画を視聴するなどの条件を満たしたときに報酬が付与される広告です。
アプリゲームなどで、アプリをダウンロードするとゲーム攻略に有利になるアイテムがもらえたり、広告動画を視聴することでゲーム内のポイントが溜まるというような仕組みで活用されることが多いです。
また、ポイントメディアやお小遣い稼ぎサイトなどに出稿することで、現金と同等のポイントを付与することもできます。
コンバージョン率や動画の完全視聴率は高い傾向にありますが、アプリのダウンロードやサービスの契約に結びついたとしても、すぐに解約されてしまったり、リテンション率が低いというデメリットもあります。
アンインストールや解約されることを前提としつつ認知度向上、もしくはリターゲティング用のオーディエンス獲得として活用することもできます。
ブースト広告
ブースト広告はリワード広告を短期間で大量に配信し、アプリのダウンロード数を一気に増やすことで、アプリストア内のランキングを意図的に引き上げる広告手法のことです。
アプリストア内のランキングを伸ばすことができますが、不正にランキングを操作することは、アプリストアの規約違反となる可能性があります。
全てのリワード広告が違反となるわけではないですが、広告出稿をする際には上記を頭に入れておく必要があります。
前述の動画視聴を報酬にした動画リワード広告に、アプリのダウンロードを訴求していくという方が無難です。
アフィリエイトについてのまとめ
今回はアフィリエイト広告について説明してきました。
・アフィリエイトとは、個人や自社とは別の企業が運営するブログやWebメディア、SNS、メールマガジン等に、商品や商材のリンクを掲載してもらい、そのリンク経由で購入された場合に媒体運営者に成果報酬を支払う広告手法のこと
・アフィリエイト広告は、「多くの媒体にて宣伝してもらうことができる」「成果報酬型なので単価コントロールがしやすい」「タグを設置するだけで簡単にスタートできる」というメリットがある
・アフィリエイト広告のデメリットは、「掲載内容のコントロールが難しい」「ASPによっては成果報酬とは別に初期費用や固定費用が発生する」「止めたいときにすぐ止められるとは限らない」という点が挙げられる
・ASPには誰でも自由に登録することができる「オープンASP」と、限られたアフィリエイターだけが登録することができる「クローズドASP」とに分けられる
少しでも多くのユーザーにアプローチしたいということであればアフィリエイターの多いオープンASPがおすすめですが、ブランディングも意識して質の高い宣伝をしたい場合はクローズドASPがおすすめです。
アフィリエイト広告の手法のひとつとして「リワード広告」や「ブースト広告」もありますが、デメリットとなる点も大きいため、出稿の際は念入りにプランニングする必要があります。
おすすめの記事
基礎知識:企業でアニメーション動画が活用される理由とは?活用事例も解説
事例解説:【PR動画事例】企業のPRアニメーション動画を制作会社が解説
種類・費用:アニメーション動画制作の種類別の制作料金と活用例を解説
制作技法:インディーアニメの制作費用と仕組みを公開!MVにも使われる人気の秘密を解説
制作工程:実写・アニメーションの映像制作を外注する流れとは?費用や依頼時のポイントをご紹介
依頼方法・コツ:ショートアニメの制作を依頼するコツは?制作会社の選び方をプロがご紹介
依頼リスク:動画制作を依頼するのはリスク?後悔しないアニメーション動画制作の依頼方法を解説
制作会社:アニメーション動画の制作会社は増えている?上手な選び方をご紹介
MV制作:アニメMVで楽曲のファンを増やすには?最新マーケティング手法とMVの作り方を解説
実写比較:アニメーションPRと実写PRの違いとは?自社サービスをPRする最適な方法
SNS動画:【TikTokアニメ】”バズる”アニメーションの特徴とは?大人気アカウントを一挙ご紹介!
企画方法:アニメの企画ってどうやるの?実は企画書のフォーマットは重要ではない理由
制作ツール:今話題のYouTubeアニメーション制作ツールとその特徴とは?
採用動画:多くの求職者を応募に導く!採用アニメーション動画を作るコツを解説
動画制作の基礎についての記事
・映像制作に活用されるCGとは?種類や制作会社を選ぶコツまで解説
・Unreal Engine(アンリアルエンジン)は映像制作に向かない?機能の特徴や企業が使うメリットを解説
・アニメーションMVとはなに?尺の短いアニメ作品が急増している理由とは。
・会社・事業説明(案内)の動画とは?採用向けとPR向けをそれぞれ紹介
・おしゃれで芸術性の高いアートアニメーションとは?ブランディング向けな理由や事例を紹介
・HIPHOPのラップ/R&BのMV制作にはリリックビデオ?人気の理由を紹介
・ゲーム実況配信(動画)は売上に影響する?無視できない効果やメリットを紹介
・TikTok広告で使うUGC(風)動画とは?効果的に活用する方法を紹介
・縦型ショート動画「WEBREEN」とは?注目される理由や活用ポイントを紹介
動画制作の依頼方法についての記事
・アニメーションMVの依頼方法を解説!トラブルなくMVを納品してもらうには?
・動画制作をフリーランスに依頼する際の相場は?発注先の選び方と注意点も紹介
・アニメーション動画を外注依頼する前にすべきことを一覧にまとめました
・アニメーション制作に困っている方へ。独学・外注どちらが良いのかを解説
・動画広告を上手く作りたい!制作ディレクション方法と発注のコツを解説
・クラウドワークスでアニメーション制作を依頼するリスクとは?制作会社との違いを紹介
・【まとめ版】動画制作をスムーズに依頼するための専門用語を解説
・アニメーション動画制作は外注せず内製化すべき?メリット・デメリットを解説
動画の作り方についての記事
・採用動画を制作しても応募は来ない?内容の考え方や制作事例まで紹介
・動画広告を上手く作りたい!制作ディレクション方法と発注のコツを解説
・反応を得られるプロモーション動画の作り方とは?企画方法から外せないポイントまで紹介
・ブランディング動画で感動を与えるには?効果・活用方法・作り方のコツを解説
・YouTube漫画動画の作り方を制作会社が解説!何が最も大変なのかを知っておこう
・TikTokでフォロワーを増やす動画の作り方とは?良い投稿の特徴や事例を紹介
・YouTube・イベントのオープニング動画(映像)の作り方は?おしゃれ・かっこいい事例も紹介
・イベント(展示会)を成功させる動画の活用方法とは?目的別に制作のコツを紹介