2024.03.29

2024.05.31

推し活で地域活性化して関係人口を増やすには?取り入れ方や事例を紹介

「地域活性化」と聞くと、多くの方が伝統的な観光資源の活用やイベント開催を思い浮かべるかもしれません。しかし、それ以前に地域自体に興味を持つ人を増やすことが重要になります。

地域に興味を持つ人を増やすために取り入れられているのが、推し活を活用した新しい形の地域活性化です。アニメ、映画、音楽など、さまざまなコンテンツが地域の新たな魅力を生み出したり、全国から訪れるファンたちが地域の価値に気づくことで地域経済の活性化につながるのです。

推し活動と一口に言っても、その形はアニメ・映画・音楽など多岐に渡りますが、共通しているのは強い熱意と愛情です。この熱意と愛情を地域活性化に活かすことができれば、訪れる人々にとっても、地域にとっても、新たな価値を生み出すことが可能になります。

そこで今回は、推し活を活用した地域活性化の具体例と効果、成功させるためのポイントについて掘り下げていきます。地域活性化に新しい風を吹き込む、推し活の可能性について一緒に考えてみましょう。

地域活性化については「地域イベントで町おこしをするには?効果的なPR方法や過去のイベント事例を紹介」もおすすめです。


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<記事のポイント>
・地域の文化や資源を活かしたイベント企画のアイデアが分かる
・推し活イベントを通じて地域を訪れる人々に提供できる独自の体験や価値が分かる
・推し活を取り入れた成功事例と地域に応用するためのポイントが分かる
・推し活イベント成功のための協力者を増やす方法が分かる


なぜ推し活で地域外からの訪問者を増やす取り組みをするのか?

地域活性化の手段のひとつとなるのは、地域外からの訪問者=交流人口を増やして魅力を知ってもらい、関係人口を増やしていくことで多くのファンを作ることにあります。

交流人口(訪問者)が増えることは、地域経済への直接的な貢献はもちろんのこと、長期的には関係人口の増加、さらには定住人口の増加へとつながる可能性を秘めています。

関係人口を増やすために、伝統的な観光資源だけでなく、推し活を絡めて新たな魅せ方を作り出したり、イベントなどでコラボすることが注目されています。

推し活とはファン活動のようなもの

推し活とは、個人やグループが「特定の対象(アイドル、アニメキャラクターなど)」を熱心に支持し、自分の推しの活動を応援することを指します。推しの対象は、アイドルやキャラクターに限らず、鉄道や建物など多岐に渡ります。つまり、好きな人物への応援や熱意のある取り組みなどを指すということです。

例えば、コンサートの観覧、グッズ購入、SNSでの情報共有など、さまざまな形で推し活が行われます。

推し活の魅力は、ただのファン活動にとどまらず、推しに対する深い愛情や熱意が共同体を形成し、ポジティブなエネルギーを生み出す点にあります。

2021年の「日経リサーチ」の調査によると、Z世代のおよそ3人に1人(35.6%)が「推し活」をしているという結果が出ています。つまり、現在では推し活というのが一般的になりつつあり、地域へ訪問したり応援するために応用できる可能性を秘めていることが分かります。

推し活で地域の関係人口を増やすには?

地域活性化へ推し活を取り入れる場合には、推し活の力を利用して地域の文化や産業、歴史などを推しの対象としたり、すでに推しのいるアニメ作品やアイドルとコラボする形で、地域への関心を高め訪問者を増やすことが目指されます。

例えば、ある地域がアニメの聖地となっている場合、そのアニメを推す活動が観光客の増加につながります。さらに、地元の伝統工芸品や特産品などとコラボパッケージの商品を販売することで、地域経済の活性化に貢献することも可能です。

推し活をするファンと同じように、地域で推しを応援(リスペクト)することで、推し活をする人たちと同じ志を示し、好意的な印象を持ってもらうことで地域外の関係人口が増えていく流れを目指します。こうして、その地域を応援する気持ちを持ってくれる人を増やすことが関係人口の増加へとつながっていくのです。

これらの活動は、単にファンを楽しませるだけでなく、地域の文化や歴史、自然などを再発見させるきっかけにもなり得ます。

関係人口とは?

関係人口についての図
出典:関係人口とは - 総務省

地域に定住はしていないものの、何らかの形でその地域と関わりを持ち、地域外から地域を支え、関与している人々のことを指します。関係人口は、地域に対する愛着や関心を持ち、経済的・感情的な支援を行うことが期待されています。

例えば、出身地や親戚が住んでいる地域へ頻繁に訪れる人々、地域の特産品を定期的に購入する人々、SNSなどで地域の魅力を発信し続けている人々、地域のクラウドファンディングに参加してプロジェクトを支援する人々などが含まれます。

定住人口とは?

その地域に住所を持ち、日常的に生活している人々のことを指します。地方自治体の行政サービスの主な対象となり、地域社会の基盤を形成しています。

例えば、地域に家を構え、そこで仕事を持ち、家族と共に生活している人々。学校に通う子どもや地域のコミュニティ活動に参加している人々も含まれます。

交流人口とは?

 観光やビジネス、趣味の活動など、一時的な目的で地域を訪れる人々のことです。これらの人口は、地域経済に対する消費活動を通じて貢献することが期待されます。

例えば、週末に観光やレジャーで地域を訪れる人々、地域で開催されるイベントやフェスティバルに参加するために訪れる人々、ビジネスで一時的に滞在する人々などが挙げられます。

これらの人口が増加することは、地域の活性化に直接的な影響を及ぼします。特に、関係人口や交流人口を増やし、最終的にはこれらの人口が定住人口に転化することが、地方活性化の戦略として重視されています。

推し活と絡めた地域活性化を成功させるポイント

取り組みを成功させるためには、推し活を地域活性化にどう組み込むか、地域の魅力をどう推し活と連携させるかがポイントとなります。むやみに推し活を取り入れたとしても、興味を持たれなかったり、十分に知ってもらえなければ意味がないからです。

効果的に推し活を取り入れて進めるためには、以下の要素が不可欠です。

  • 地域住民や関係者が共同で取り組むこと
  • SNSなどを活用した情報発信の強化
  • イベントなどの企画運営ノウハウ

推し活を通じて地域の魅力を再発見し、それを広く伝えることで、地域に新たな活力をもたらすことができるのです。

地域活性化における推し活のメリットはUGCの増加

推し活を通じた地域活性化の最大の利点は、訪問者自身が地域の魅力を広める「発信者」となる点にあります。SNSなどのオンラインプラットフォームを通じて、参加したイベントや訪れた場所の感想が投稿(UGC)されることで、地域の魅力がより広く知られるようになります。

地域が興味を持たれるきっかけを作ることは、新たな訪問者を呼び、その中から支援者や定住を考える人々へとつながる可能性を持っています。

また、地域住民自身が推し活の一環として地域の魅力を再発見し、地域への愛着を深めることも期待できます。こうした意味では、住民が多くの魅力を感じて皆が外部へ発信していくきっかけを作ることも非常に大切だと言えます。

このように、地域固有の資源や文化を活かしながら、訪問者に新しい体験を提供することで、地域への関心を高め、経済的な活性化につなげていくことが重要です。

推し活を取り入れても、長期的には通用しないのでは?

短期的には、推し活を取り入れることで認知されるきっかけは作れますが、地域そのものに魅力がなければ長期的に関心を持ち続けてもらうことは難しいでしょう。

そのため、地域の魅力を深く掘り下げ、訪問者に継続的な関心を持ってもらうための工夫が前提となります。推し活をきっかけに地域を訪れた人に対して、その地域独自の文化や歴史、自然など、地域特有の魅力を伝えることで、一過性の関心ではなく、長期的な関係を築いていくことも進めましょう。

例えば、SNSを活用した情報発信や地域住民との交流を促すイベントの開催など、地域に巻き込んでいく仕掛けが挙げられます。

つまり、その地域に魅力がない場合には、推し活を取り入れる前に地域の魅力作りを進めていく必要があるのです。

地域活性化に推し活を取り入れる方法は2タイプ

地域活性化に推し活を取り入れるには、大きく分けて以下の方法があります。

  • 地域の推しを作る
  • 地域と推しを関連付ける

地域と推しを関連付けるのは、コラボに該当するため早く変化を与えられます。しかし、コラボ費用が必要になるためむやみにできません。また、無理やり関連付けると違和感があるため効果も得づらくなります。

地域の推しを作る場合は、そもそも育てていく必要があるので、相応の時間と工夫が必要です。ゆるキャラも地域の推しを作る意味で各県が取り組んでいるものの、ほとんどが知られることなく終わっています。

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推し活イベントの成功例から地域活性化のコツを学ぶ

地域活性化における推し活の有効性を理解する上で、成功したイベントの事例を学ぶことは非常に有益です。国内外で行われた多くの推し活イベントが、地域の魅力を再発見し、多くの訪問者を引き寄せることに成功しています。

日本では、アニメの舞台となった地域を訪れる「聖地巡礼」が人気です。特定のアニメのファンが集まり、アニメに関連するスポットを訪問することで、地域経済の活性化に貢献しています。コスプレサミットのような現地へ行くことに価値があるイベントでは、海外からの参加者も含め多くの人が訪れる機会を生んでいます。

ここからは、地域外から応援してくれる関係人口を増やすためのコツを分析していきます。

成功事例から見る共通の要素は3つ

推し活を取り入れた地域活性化の成功にはいくつかの共通する要素があります。

  • 地域の魅力との結びつき
  • 参加者の積極的な関与
  • 継続的な取り組み

詳しく見ていきましょう。

地域の魅力と推し活が結びついている

地域の魅力と推し活イベントの結びつきが強いほど、訪問者に深い印象を与え、関係人口の増加につながりやすくなります。

推し活イベントが地域の文化や歴史、自然などの魅力と密接に関連している場合、参加者はその地域に対して強い愛着を感じるようになります。この愛着が、再訪や地域に対するポジティブな口コミを生み出し、新たな訪問者を引き寄せる原動力となるのです。

例えば、「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台である静岡県沼津市では、アニメの聖地としての魅力を前面に出したイベントが多数開催されています。イベントをきっかけに閉店していた店舗が再開するなど、地域コミュニティの活性化につながっています。

また、推し旅を推進するJR東海とのコラボイベントなども開催して地域への訪問を後押ししています。

地域の魅力と推し活イベントとの結びつきとは、単にイベントを開催する場所として地域を利用するのではなく、その地域固有の文化や価値をイベントに取り入れ、参加者に地域全体を体験してもらうことなのです。

参加者が積極的に関与できる仕掛けがある

イベントに参加する人々の積極的な関与が、イベントの盛り上がりを作り出し、結果として関係人口の増加に寄与します。

参加者がイベントの内容に積極的に関わり、SNSなどを通じてその体験を共有することで、イベントの魅力がより広範囲に伝わります。これが新たな訪問者の興味を引き、地域への関心を高めることにつながります。

例えば、コミックマーケットのようなイベントでは、参加者自らが作品を展示・販売することでイベントの一翼を担い、その活動を通じてイベントの魅力を外部に広く発信しています。

参加者の積極的な関与は、イベントを消費するだけでなく、その創造や発信に参加することで、イベントの価値を高め、より多くの人々を地域に引き寄せることにつながります。

継続的に取り組みを続けている

推し活イベントの継続的な取り組みが、長期的な関係人口の増加につながります。

一過性のイベントではなく、定期的に継続するイベントは参加者にとっての期待値を高め、地域への関心を持続させます。これにより、地域に対する継続的な訪問や、地域との深い関わりを促すことができます。  

例えば、毎年開催される京都の「京都国際マンガ・アニメフェア」は、継続的な開催を通じて単発的な観光ではなく、国内外から多くのマンガ・アニメファンを継続的に引き寄せ、地域経済の活性化に寄与しています。

継続的な取り組みは、イベントを一度きりのものではなく、地域の恒常的な魅力として育て上げることで、参加者と地域との間に持続的な関係を築く活動です。

これらの事例と共通要素を踏まえて、自地域での推し活イベントの企画に役立てることができます。地域独自の魅力を生かした推し活イベントは、地域外からの訪問者を増やし、地域経済の活性化に大きく貢献する可能性を秘めています。

推し活を地域活性化に取り入れて新たな魅力を作るには?

地域活性化のイベントや施策を推し活に絡めることは、新たな地域の魅力を作る役割を果たします。

特に、地域の文化や資源と推し活それぞれに繋がりがあるイベントは、参加者に新たな体験を提供し、地域への愛着を深める絶好の機会となります。

ここでは、推し活を通じて地域の魅力を再発見し、それをどのようにイベントに活かすかについて掘り下げていきます。

根幹となる地域文化の魅力を再発見する

地域に根ざした文化や伝統は、その地域ならではの魅力の根幹です。まずは、これらの文化や伝統を新しい視点から見直してから推し活を活用することで、注目を集める新たなきっかけを作ることが可能になります。

例えば、伝統的な工芸品をテーマにしたワークショップに関連するアニメ作品やアイドルとコラボレーションして開催することで、若い世代にもその価値を伝え、地域文化への理解と興味を深めることができます。

このような取り組みは、地域の魅力を内外に広く伝えるきっかけとなり、地域に新たな活気をもたらします。

地域資源を活かしたイベント企画のアイデア

地域が持つ自然や歴史、食文化などの資源は、推し活イベントを通じてさらに価値を増します。前述の通り、推し活を絡めることで印象が変わり、新たな層からの注目を集めるきっかけになるからです。

例えば、自然豊かな場所がアニメに登場する場合は、その景色を背景にしたアウトドアイベントを企画することができます。他にも、地元の食材を使った料理コンテストや食べ歩きイベントは、参加者に地域の味を直接体験してもらう絶好の機会となります。

これらのイベントは、地域の資源を前面に出し、参加者にとって忘れられない体験を提供することで、地域への愛着と理解を深めることが期待できます。

地域の文化や資源と推し活が適切に融合することで、地域外からの訪問者を引き寄せ、地域経済の活性化に貢献します。

地域活性化における推し活の経済効果は継続する

推し活が地域経済に及ぼす影響は、単にその瞬間だけのものではありません。イベント開催による直接的な経済効果だけでなく、推し活をきっかけに地域のファンとなり、定期的に訪問したり良い発信をしてくれます。

推し活イベントを通じて地域経済への貢献を考察し、その持続可能な発展を見据えてみましょう。

推し活イベントが地域経済に与える影響

推し活イベントは、開催される地域に対して直接的な経済効果をもたらします。訪問者が増え、イベント参加者が宿泊施設や飲食店を利用することで、地域内の消費が活性化します。

例えば、ある地域で開催されたアニメ関連イベントでは、数千人のファンが全国から集まり、宿泊施設の予約率が大幅に上昇しました。

また、地元の特産品を使った限定グッズの販売なども、地域産業への貢献につながります。

推し活による関係人口の増加と経済への長期的影響

推し活イベントの魅力が口コミやSNSを通じて広がることで、地域に新たな関心を持つ人々が増えます。これらの人々は、一時的な訪問者から関係人口、さらには地域に定住する可能性を持つ人へと変化することもあります。

長期的に見ると、交流人口や関係人口の増加は、地域経済の安定した成長につながります。

また、イベントを通じて地域のファンが増えることは、地域ブランドの強化にもつながり、他の産業への好影響をもたらすことが期待されます。

推し活によってもたらされる地域経済への貢献は、即効性のある経済活性化だけでなく、地域の魅力を再発見し、それを長期的に支える関係人口の増加にもつながります。

このような継続的な地域経済への貢献こそが、推し活を地域活性化戦略の一環として取り入れる大きな理由です。

推し活イベントの企画から開催までのステップ

推し活イベントを成功に導くためには、計画的な準備と戦略的な実施が不可欠です。ここでは、イベント企画の立案から実施までの各ステップについて解説します。

  • 目的とターゲットの明確化
  • 地域の資源の活用
  • 実施計画の策定
  • プロモーション活動
  • 当日の運営管理
  • フィードバックの収集と分析

それぞれ見ていきましょう。

目的とターゲットの明確化

​​イベントの目的を明確にし、どのような参加者をターゲットにするかを定めます。ターゲットに合わせてコンテンツやプログラムを企画することが重要です。

例えば、「地域の若者を対象としたアニメ文化を通じた観光促進イベント」を企画する場合、目的は「地域のアニメ関連スポットへの訪問促進」と「地元アニメ文化の活性化」になります。

ターゲットは、地域外からのアニメファンと地域内の若者層を明確に設定し、それぞれの興味やニーズに合わせたコンテンツを企画します。

地域の資源の活用

地域の文化や自然、歴史など、地域固有の資源をどのようにイベントに活かすかを考えます。地域の魅力を最大限に引き出すことが、イベントの魅力を高める鍵です。

地域が誇る歴史ある建造物や、美しい自然景観を活用して、アニメの聖地巡礼ルートを作成。参加者がそれぞれのスポットで特別な体験やフォトスポットを楽しめるように工夫します。

また、地元の特産品を使用したコラボメニューを提供するカフェやレストランを紹介し、地域経済への貢献を図ります。

実施計画の策定

イベントの日時、場所、予算、スケジュールなどの具体的な実施計画を策定します。リスク管理計画も併せて準備することが望ましいです。

イベントの日程は地域のイベントカレンダーや他の大型イベントとの重複がないように設定します。予算は、イベントの規模や予想される参加者数を考慮して、宣伝費や運営費、安全管理費などを細かく計画します。

また、緊急時の対応計画もあらかじめ立てておきます。

プロモーション活動

イベントに関する情報を地域の掲示板やウェブサイト、SNSなどを通じて公開します。どれだけ魅力あるイベントだったとしても、知られていなければ意味がないからです。ターゲットとする参加者にリーチするための工夫を凝らしましょう。

発信は、イベント時だけでなく、開催までの様子や参加者のインタビューなども公開して、イベント参加者も新しい発見があるものにしましょう。

例えば、SNSを活用した事前の情報発信では、参加者が興味を持ちやすいビジュアルコンテンツや、イベント限定の特典情報を提供します。地元のインフルエンサーやブロガーを招待し、イベントの魅力をより広く伝えます。

また、ターゲットや地域住民などの関係者がイベントに関する情報を見つけられるように、発信自体を認知拡大する工夫も求められます。

具体的には、地元メディアに記事や特集を組んでもらえるようにしたり、広告として配信するなども良いでしょう。

当日の運営管理

スムーズなイベント運営のために、役割分担やタイムスケジュールを明確にし、スタッフやボランティアのトレーニングを行います。

当日は、スタッフやボランティアの役割分担を明確にし、参加者がスムーズにイベントを楽しめるように案内所の設置なども検討します。

また、参加者の安全を確保するために、救護スペースの準備や警備員の配置も重要です。

フィードバックの収集と分析

イベント終了後は、参加者やスタッフからフィードバックを収集し、次回以降のイベント改善につなげます。

イベント終了後は、オンラインアンケートやSNSでのフィードバックを積極的に募集します。収集したデータは、参加者の満足度や改善点、再訪の意向などを分析するために使用します。

この分析結果を次回のイベント企画に生かし、継続的な改善を図ります。

地域住民やビジネスとの協力を促進する方法

推し活イベントの成功には、地域住民や地元ビジネスとの協力が不可欠です。彼らの理解と支持を得ることでイベントの質を高め、より広い範囲での影響力を確保することが可能になります。

ここでは、彼らとの協力を促進するためのコミュニケーション方法と、推し活を通じた地域コミュニティの活性化について紹介します。

地域の企業や住民を巻き込んで進めていく

イベントの企画段階から、地域住民を巻き込んだオープンなミーティングを定期的に開催し、イベントの目的や期待される効果について説明します。地域固有の文化や資源を活かしたイベントの開催は、住民自身が地域の価値を再認識する機会となります。こうして地域への愛着と誇りを高め、地域コミュニティの一体感を上げていきましょう。

例えば、大阪市の「ちゃやまち推しフェスティバル!」は、茶屋町を中心に地元の大学や企業のブース展開や、人気声優・アーティストのステージ、コスプレした人たちで交流するイベントが開催されました。

こうして地域の企業と連携してイベントを進めたり、、住民からの意見や提案を積極的に取り入れ、共にイベントを作り上げる状態を大切にすることで、イベントへの帰属意識を高め地域コミュニティの活性化につなげていきましょう。

推し活で地域活性化する方法についてのまとめ

ここまでのポイントをまとめます。

  • 推し活イベントは、地域外からの訪問者を増やし、地域経済に直接的な貢献をもたらす
  • 推し活イベントの成功には、目的とターゲット、プロモーション活動、地域住民やビジネスとの協力が不可欠
  • 推し活を通じた地域コミュニティの活性化は、関係人口の増加につながる
  • 地域の推し活イベント参加者によるSNSでの共有(UGC)を増やし、遠方から支援してもらえる状態が重要
  • 推し活イベントは、地元企業や商品のブランディング機会を生み出すことにつながる
  • 地域住民の参加と協力を促すことで、地域全体でイベントを盛り上げ、コミュニティの絆を強化できる
  • 長期的な視点を持ち、継続的な推し活イベントの開催が、地域活性化と地域ブランドの確立に不可欠

推し活による地域活性化は、単にイベントを楽しむだけでなく、地域の文化や歴史、自然といった資源を再評価し、それらを生かした持続可能な活動を促進するものです。地域住民や企業、訪問者が一体となって推し活を取り入れたイベントを推進し、それぞれが地域への愛着と関わりを深めることができれば、地域活性化の新たなモデルが形成されるでしょう。


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NOKID編集部

1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。

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