2025.03.25

2025.03.25

好きなものを描く力!イラストレーター「TAO氏」が創り出す昭和レトロスタイル

クリエイターの取材を通して、プロとしてのマインドやノウハウを記録していく「NOKID CREATIVE LOG」のクリエイターインタビュー企画。

イラストレーターのTAO氏は、“オブジェクトが多く情報量の多い背景を描きつつも、一貫した世界観を作り出す”という強みを最大限に活かした作品作りで知られています。

TAO氏の作品には、キャラクターと背景が調和し、一つの物語を感じさせる独特の魅力があります。その根底には、昭和レトロな絵柄へのこだわりと、学生時代に影響を受けたアーティストたちから得たインスピレーションが息づいています。細やかな小物や家具、独特のライティングが描き出す空間には、見る人を引き込む魔法のような力があります。

今回は、背景描写を取り入れたイラストに挑戦したい、もしくは独自のスタイルを確立したいと考えている方のために、TAO氏の成功ストーリーをご紹介します。

TAO氏アイコン
ゲスト:TAO氏
北海道在住のイラストレーター。 作品は情報量が多くごちゃごちゃした背景が特徴。好きなものは猫と喫茶店。 様々な企業のイベントや商品の広告、メインビジュアルなどを手がけている。

【主な仕事経歴】「ポケモンGO」5周年記念イラスト・「BOOTHコンセプトページ」メインビジュアル・「ファイナルファンタジーXIV」広告イラスト‥その他多数

Official Site:https://tao15102.com/
X(旧Twitter):https://x.com/tao15102

インタビュアー:iBerry 
NOKIDでは主に映像・楽曲のプロデュースを担当。

【主な仕事経歴】マイメロディ「めろめろ♡マイメロディ」作詞協力・COUNTDOWN JAPAN 23/24 設置の企業ブースにて演奏・TM NETWORK「Whatever Comes」REC参加‥その他多数

Official Site:https://lit.link/iBerry
TAO氏イラスト01

絵描きとしての原点とプロへの道のり!TAO氏の歩みを紐解く

初めてのペンタブからフリーランスへ!創作の転機とは?

iBerry:これまでのキャリアについてお伺いします。絵を描くようになったきっかけや、転機となった作品など、クリエイターとしての歩みを教えてください。

TAO:物心がついた頃から絵を描いていました。デジタルで絵を描くようになったのは小学3年生の時で、ペンタブレットを手に入れたのがきっかけです。最初はお絵かき掲示板を使っていましたが、そこから「SAI」などのソフトを使うようになり、デジタルイラストにのめり込んでいきました。

背景を描き始めたのは2018年からで、2020年にはフリーランスとして活動を始めました。

好きなキャラクターから始まった!最初のイラストとは?

初期の創作活動はハムスターと人物画

iBerry:一番最初に描いていたのはどんな絵だったのでしょうか?

TAO:ハムスターを飼っていたので、「とっとこハム太郎」などのハムスターの絵をよく描いていました。また、女の子や人物画も好きで描いていましたね。

iBerry:「とっとこハム太郎」は私も大好きでした!そこから絵を仕事にされるようになったのはどういうきっかけでしたか?

TAO:2018年ごろにX(旧Twitter)にイラストを投稿していたら、そこで初めてお仕事の依頼をいただきました。そして、2020年に「ILLUSTRATION」という作家が多数掲載される本に載せていただいたことが、大きな転機となりました。それ以降、さらに仕事の幅が広がりましたね。

SNSから雑誌掲載の打診も獲得できた

iBerry:「ILLUSTRATION」に掲載されたきっかけは?

TAO:それもX(旧Twitter)経由で依頼をいただいたのがきっかけです。SNSの投稿がつながった出来事でした。

投稿スタイルは「流行よりも自分らしさ」

iBerry:SNSにイラストを投稿する際に意識していることはありますか?

TAO:基本的に、自分が好きな絵を描いて載せています。無理に流行を追うよりも、自分が楽しんで描いた作品を見てもらいたいという思いでやっていますね。

TAO氏イラスト02

ファンの反響から短納期の戦いまで!仕事の体験談

ファンの声が原動力になった嬉しいエピソード

iBerry:お仕事で特に嬉しかった出来事を教えてください。

TAO:既存のアニメや広告イラストを担当した時に、反響が大きくて好意的な声をたくさん頂いたことです。その作品自体に元々多くのファンがいたので、プレッシャーもありましたが、喜んでいただけたことが本当に嬉しかったです。

iBerry:逆に、大変だったことはありますか?

TAO:短い納期で、しかもオブジェクトの多い絵を求められる時は大変です。私の絵柄は工数が多いので、そういった依頼は特に時間との戦いになります。

無理しない創作術は「休む勇気」を大切にすること

iBerry:絵を描き続けるために大切なことは何だと思いますか?

TAO:描けない時期があっても、無理をせず思いっきり休むことも一つの手だと思います。私も学生の頃は描いていない時期がありましたが、その時はあえて距離を置くことで、また描きたい気持ちが戻ってきました。

好きなものを詰め込む!TAO氏の絵が持つ独自の魅力昭和レトロから見える個性ある作品が魅せる世界

昭和レトロから見える個性ある作品が魅せる世界

iBerry:ご自身の絵の強みや個性はどこだと思いますか?

TAO:私の好きなものを描くようにしているところが強みだと思います。色味やライティング、小物や家具など、細かい部分まで好きなものを詰め込むことで、楽しい空間を作ることができています。特に個人作品では昭和レトロが好きなので、そういった雰囲気をよく描いています。

クライアントワークでは、テーマに合わせてしっかりリサーチを行い、そこから自分が「いいな」と思ったものを形にしています。

イラストを進化させた?「背景」が広げる世界観

iBerry:オブジェクトの多い背景を描くようになったきっかけを教えてください。

TAO:影響を受けたアーティストさんがきっかけです。特に「帝国少年」さんや「豊井」さんの作品には昔から憧れていました。「帝国少年」さんはPixivで、「豊井」さんは10年ほど前に知り、どちらも大好きです。

昔から「帝国少年」さんのように、背景にオブジェクトがたくさん詰まった絵が好きで、ずっと憧れていました。それで背景の描き方の本を買って勉強するようになりました。

iBerry:背景を勉強してから変化はありましたか?

TAO:女の子やファンアートを描いていた頃から、昭和っぽい雰囲気や、ごちゃごちゃした背景を描くようになりました。背景を描き始めてからは、一気に今っぽい雰囲気の絵になったと感じています。

TAO氏イラスト03

ゲームに名を刻む!TAO氏が目指す新しいステージとは

「私もこのゲームに関わりたい」新たな挑戦への情熱

iBerry:これから挑戦してみたいことがあれば教えてください!

TAO:ゲーム制作に関わってみたいです。今まで発表されているゲームの広告イラストを担当したことはありますが、開発中のゲームのコンセプトアートやビジュアル制作にも関わりたいですね。「このゲームに私も関わりました!」と誇れるような仕事をしてみたいです。


NOKIDのクリエイターコミュニティとは?

招待制クリエイターコミュニティ「Creators On」とは?

グラフィック系の招待制クリエイターコミュニティ「Creators On(クリエイターズオン)。

Creators Onは「世界中にクリエイターの舞台を」という理念で、株式会社NOKIDが運営する”熱量の高いクローズドコミュニティ”です。独自の審査によって選ばれた新進気鋭のクリエイター(認定クリエイター)との相互コミュニケーションを重視することで深い繋がりを実現しています。

認定クリエイターは、実力や影響力、次世代クリエイティブの創出などの選定基準を突破して招待されたプロのクリエイターだけの限られた称号です。深いコミュニティでの繋がりによって得たクリエイターのリアルな情報から、各企業にぴったりなクリエイターとのタイアップ(コラボレーション)作品作りを実現します。

クリエイターコミュニティに参加しよう

NOKIDが運営するアニメーションスタジオ「RE:LY」、グラフィックデザインスタジオ「KAKKU」、グラフィック系クリエイターコミュニティ「Creators On」のチームメンバー・コミュニティメンバーとして活躍したいグラフィック系クリエイターを募集しています!

  • アニメーター・イラストレーター・グラフィックデザイナー・コンポジッターとして活躍したい方
  • ディレクションやプロジェクト管理に挑戦する機会を得てキャリアアップした方
  • 当社を通じクリエイターとして活動を広げたい、または表現の挑戦がしたい方

登録は簡単、以下のフォームに必要事項を入力するだけです。ご応募お待ちしております。


クリエイターの仕事術についての記事

YouTube漫画動画制作はイラストレーターにとって良い仕事となる4つの魅力


【初心者向け】魅力的なキャラクターデザインで大切な要素とは?企画手順も紹介


イラストレーターの副業としてもYouTube漫画動画はおすすめ!収益を得る方法


Youtube漫画動画で収益を出したい!動画編集のおすすめ方法を自前と外注で説明します!


動画制作のための絵コンテとは?目的・書き方のポイントを紹介


クリエイターの案件獲得についての記事

【アニメーター必見】案件獲得につながるポートフォリオ作成ポイントを徹底解説!


クリエイターコラボについての記事

SNSで漫画・イラストインフルエンサーとコラボする際のおすすめは?依頼方法まで紹介


キャラクターマーケティングについての記事

キャラクターをマーケティングで活用するには?アニメコラボCMの事例や戦略を紹介


キャラクターを活用するメリットとは?デメリットや効果も解説


キャラクター制作についての記事

ファンのできるキャラクターはどうやって作るの?特徴や作り方のコツを紹介


ゆるキャラの成功事例と作り方を解説!キャラクターでPR効果を生むには


IP事業・コラボについての記事

【キャラ活用】IPビジネスがアニメ事業のチャンスに!自社IPの可能性とは?


キャラクターを用いたコラボ戦略と活用事例から成功の秘訣を探る


ブランドのファンを増やすオリジナルグッズ・ノベルティとは?具体的な効果や制作方法を紹介


にじさんじのコラボ商品は何がある?他社事例を分析してまとめてみた


なぜ企業同士のコラボ事業が注目されるのか?参考事例までPR会社が解説


【IPコラボ商品・キャンペーン】参考になる事例から学ぶ!成功させるポイントを紹介


【IPコラボ】学習教材×マンガが売れた秘密とは?活用事例・ポイントも紹介


SNSキャラクターアカウントについての記事

キャラクターを使ったSNS運用のメリットとは?成功例やコツを紹介


Twitterのキャラクターアカウントって効果あるの?メリットや運用テクニックを紹介


Twitterの「中の人」が親近感を得る秘訣だった?運用テクニックや参考例を紹介


キャラクターアニメーションについての記事

キャラクターアニメーションをMVに活用するメリットとは?制作事例ごとに詳細を解説


iBerry

ギタリストとしても活動。 NOKIDでは主に映像・楽曲のプロデュースを担当。【主な仕事経歴】TM NETWORK「Whatever Comes」REC参加、COUNTDOWN JAPAN 23/24 設置の企業ブースにて演奏、Positive Grid Spark セミナー出演‥その他多数

RECOMMEND