NOKID編集部
1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。
近年、企業イメージの改善や新規顧客の獲得、商品・サービスの認知度向上を目的としたさまざまなコラボがあります。
一方で、自社でコラボを企画したいと考えたときに事例がわからず、「どのようなキャラクターやブランドとコラボすればよいのか」と悩む担当者もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、参考になるコラボ商品の事例を10個厳選してご紹介します。コラボ商品を成功させるためのポイントも紹介するので、事例を参考にコラボ商品を企画したいと考える担当者は、読んでみてください。
キャラクター(IP)とのコラボの考え方は「キャラクターを用いたコラボ戦略と活用事例から成功の秘訣を探る」がおすすめです。
「TikTokアニメ運用ガイド」では、アニメーション動画を活用したTikTokアカウントの運用方法を公開しています。実写投稿の多い中でアニメーション投稿を行うことは注目を集めやすく、顔出しなしで可能なため自社のキャラクターを活用することと非常に相性が良いと言えます。企業でTikTokを活用したい際にご活用ください。他にも「無料資料ダウンロードページ」で公開中です。ぜひ入手してみてください。
<記事のポイント> ・なぜ有名な相手(IP)とコラボ商品を作っても売れないかが分かる ・IPコラボ商品を成功させるためのポイントが分かる ・IPコラボ商品の成功例として、どのような事例があるのかが分かる ・IPコラボ商品と連動するキャンペーンの参考例まで分かる |
コラボ商品は、有名な相手とコラボすれば売れるわけではありません。例えば、高齢者向けの腰痛対策の商品を売るために、若者に大人気の相手とコラボするとします。このような場合、ターゲットへのリーチは期待できないでしょう。
仮にコラボ商品がSNSで話題になったとしても、実際は購入に至らないケースも少なくありません。コラボ商品は話題になるだけではなく、話題となった後に、消費者に購入してもらう必要があります。
数値だけに気を取られて、どのような人にリーチできるかを考えていないコラボは意味がありません。企業側は顧客層を理解し、売上につながるコラボを企画する必要があります。
そのために、商品のプロモーション担当者は、コラボを依頼する前に「自社に最適な相手か」を判断しなければなりません。
コラボ商品の販売を成功させるためには、事前にポイントを押さえて、企画を実行する必要があります。コラボ商品を成功させるために重要なのは「幅広いコラボ先からの選定」です。
コラボ商品を作るにあたって、さまざまなコラボ先が候補として挙げられるでしょう。アニメやキャラクター、アート、ブランド、企業などコラボ先の選択肢はさまざまです。
コラボ商品を作る際は、目的に合った企画をする必要があります。目的が定まっていなければ、消費者にどのようなアプローチを行えば良いのかわからなくなってしまいます。コラボ商品の企画では、以下の項目を明確にしておくのがおすすめです。
例えば、商品のイメージと合っている相手とコラボした場合、商品とコラボ先双方に受け入れられやすいでしょう。一方で、異業界とのコラボの場合では、意外性を与えたり新規のターゲット層を獲得できたりするメリットがあります。
最適なコラボ先が選定できたら、思わず手に取りたくなるようなコラボ商品を作っていきます。コラボ商品ならではの限定グッズや、複数回応募して入手できるグッズなど、工夫を凝らすことで購入につながるでしょう。
コラボ商品の企画では、自社とコラボ先双方の魅力を引き出してメリットをもたらすことが大切です。企画やターゲットに合わせて最適なコラボ先を選び、消費者が「手に取りたい」と思えるようなコラボ商品を作りましょう。
コラボ商品には、さまざまな業界やキャラクターを組み合わせ作られたものが多くあります。ここでは、そんな数あるコラボ商品の中から、10個の事例を厳選して紹介します。
業界問わずさまざまな事例を紹介するので、ぜひ自社でコラボ商品を企画する際の参考にしてみてください。
バーチャルライバーとして人気を誇るVtuberグループ「にじさんじ」は全国のセブンイレブンにて、2024年5月9日よりコラボキャンペーンを実施しています。
にじさんじとは、ANYCOLOR株式会社が運営するLive配信を中心とした活動を行うバーチャルライバーグループです。2018年のサービス開始から約5年でYouTubeチャンネル登録合計が5000万人を突破、約150名が所属しています。
今回のセブンイレブンとのコラボでは、対象のキャンディやラムネを2個購入した方が「にじさんじ ステッカー 全4種」から好きな絵柄を1枚もらえるといった内容です。
コラボビジュアルとなるのは以下の4名です。
4名のライバーのコラボ衣装は、リアル調を先崎真琴さん、デフォルメ調がたまさんの描き下ろしイラストです。さらに、セブンイレブン限定販売商品として、オリジナルビジュアルカード付きのウェファーチョコも販売しています。
また、セブンイレブンジャパン公式X(Twitter)では、キャンペーン開催の事前告知とともに上図のような秘密っぽさを演出しています。にじさんじの視聴者である18〜24歳の男女を中心に興味を持ってもらえるような、コラボ商品と認知方法だと言えるでしょう。
関連記事:にじさんじのコラボ商品は何がある?他社事例を分析してまとめてみた
ホロライブは、株式会社エクシングが展開する通信カラオケ「JOYSOUND」とのコラボを実施しました。
ホロライブとは、カバー株式会社が運営するVTuber事務所「ホロライブプロダクション」傘下のVTuberグループです。ホロライブの名称は、代表アイドル・ときのそらをイメージキャラクターとしたライブ配信サービス「ホロライブ」が由来とされています。
総再生回数は10億回を越え、国内海外問わず人気です。ホロライブは女性のVtuberのみが所属しており、視聴者層の大半は男性なのが特徴です。
JOYSOUNDとのコラボ内容は、ホロライブプロダクション史上最大級のイベント&ライブ「hololive 5th fes. Capture the Moment」とのスペシャルコラボキャンペーンです。
JOYSOUNDのサービス「みるハコ」では、2024年3月1日から、対象機種を導入している全国のカラオケルームにて、『hololive 4th fes. Our Bright Parade』 のDAY1,DAY2から全21曲を収録したスペシャルダイジェスト版を無料配信しています。(別途室料)
また、全国の対象カラオケ店舗では、「hololive 5th fes. Capture the Moment」の各公演をイメージした全4種のオリジナルコラボドリンクを3弾にわたり展開します。
ドリンクを注文すると特典としてもらえるのは、コラボ商品になっているオリジナルコースターです。ホログラム仕様のレアコースターもランダムで封入されているので、ファンの購買意欲も高まるでしょう。
さらに、2024年3月15日からは豪華プレゼントが当たる参加企画「hololive 5th fes. Capture the Moment × JOYSOUND カラオケキャンペーン」も開催しています。
Cygames が配信している育成アプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」は、 サントリーフーズ株式会社(サントリーホールディングス)のコーヒー飲料「BOSS」とのコラボキャンペーンを実施しました。
ウマ娘とは、実在する競走馬が擬人化されたキャラクターの育成を楽しむ育成シミュレーションゲームです。
BOSSとのコラボでは、2024年6月3日より、缶コーヒーBOSSの二次元コードを読み込んで応募すると、抽選で「ウマ娘コラボウォッチ」が当たるキャンペーンがスタートします。
また、6月4日からは6缶パックを複数購入した方に「武豊騎手監修ボスGジャン」または「オグリ米 & どんぶりセット」が当たるプレゼントキャンペーンを実施します。さらに、同日にはコラボデザイン缶である新商品の「コーヒーと牛乳とバナナ」が発売予定です。
ウマ娘とBOSSのコラボがスタートしたのは2022年。コラボのきっかけはBOSS担当者の方が熱狂的なウマ娘ファンだったことです。「働く人」をターゲットとして実現したコラボとなります。
イラストレーター・ナガノ氏によるキャラクター「ちいかわ」との事例で紹介するのは、株式会社ファミリーマートとのコラボです。
2023年5月に全国のファミリーマート約16,500店にて「むちゃうマーケット おかいものキャンペーン」を実施しました。
ちいかわはSNSを起点に、老若男女問わず人気のキャラクターです。ファミリーマートとのキャンペーンの実施を記念して、ちいかわとコラボレーションしたオリジナルの限定商品の販売を行いました。
作品の世界観をイメージした商品で細部にまでこだわっており、合計7種類のラインナップを揃えていました。コラボ限定のオリジナル商品は「むちゃうマーケット」のために描かれた完全描き下ろしデザインです。
さらに、マルチコピー機でのオリジナルカレンダーデザインのブロマイドの販売や、ちいかわ・ハチワレ・うさぎによる期間限定の店内放送などで、コラボ企画を盛り上げていました。
子どもから大人まで人気があるポケモンとコラボしたのは、へアメイクアップアーティスト河北裕介がプロデュースするメイクブランド「&be(アンドビー)」。
シリーズ累計販売数100万本突破の大人気化粧下地「&be UVプライマー」と、カバー力と抜け感が叶うと圧倒的支持を得ている「&beファンシーラー」のポケモンコラボコレクションが数量限定で2024年6月1日より全国発売されます。
ツヤ肌補正や日焼け止め、美容液の3in1化粧下地であるUVプライマーは、今まで「スタンダード/ピーチグロウ/シャイニーグロウ」の3色でした。今回のコラボで、新たに肌の透明感を自然に底上げする「スカイグロウ」が登場しているのも特徴です。起用されているピカチュウやカビゴン、プリン、イーブイなどの4匹のポケモンにも注目です。
また、ファンデーションとコンシーラーを兼ねた大人気ハイブリットアイテム「ファンシーラー」では、ピカチュウとイーブイがデザインされています。
1996年のゲームソフト発売から年齢や国籍問わず愛されるポケモンと、ジェンダーレス・エイジレスをコンセプトに掲げる&beのコラボ商品は、発売前から話題となっています。
「2024年サンリオキャラクター大賞」と、フリュー株式会社のプリントシール機(以下プリ機)「ハルイロセカイ2」は期間限定でコラボを実施します。
サンリオキャラクター大賞とは、1986年にスタートし、今年で39回目を迎える年に一度の人気投票イベントです。
今年のサンリオキャラクター大賞のテーマは「サンちゅっ♡」。今回のコラボでは、“ありがとう(サンキュー)”と思わず「ちゅっ♡」としたくなる瞬間を、キャラクターたちが投げキスポーズで表現しています。そんなキャラクターたちが、ハルイロセカイ2で人気のシールレイアウト「クリアステッカー」 に登場しました。
プリクラと一緒に印刷されるステッカー風デザインシールは、ハローキティをはじめとした全7キャラクターが登場している商品なので、魅力的です。サンリオの"推しキャラ"と可愛く思い出を残せるでしょう。
さらに、サンリオキャラクター大賞に登場するキャラクターのうち、プリ機からの投票が最も多いキャラクターにフリューから贈られる「フリュー プリ賞」も設定されました。
可愛く思い出を残しながら、推しキャラを応援できるといった工夫がされているコラボ企画です。
出典:ONE PIECE(ワンピース)とGalaxy AIでアニメ体験を新しく | Samsung Japan 公式
ONE PIECEとコラボしたのは、サムスン電子ジャパン株式会社の「Galaxy AI」です。今回のコラボの背景として、現在のONE PIECEの舞台・先進技術あふれる「未来島エッグヘッド」と、サムスンの「Galaxy AI」がもつ最先端技術・近未来感がマッチしたとのこと。
最新AI技術をより多くの人々に体験してもらうことを目的とし、今回のコラボ企画が実現に至りました。ONE PIECEとGalaxy AIのコラボでは、「最先端技術があふれる不思議な海域の冒険」をテーマにした企画を展開しています。
現在企画されているのは以下の内容です。
オンライン・オフライン問わず、盛りだくさんのコラボ内容となっています。
進撃の巨人は、株式会社ロッテの商品「コアラのマーチ」とのコラボを期間限定で実施しました。コアラのマーチとのコラボでは、ロッテオンラインショップ限定で、「おおきくなっちゃった進撃の巨人のマーチ」の販売を実施しました。
高さ約30cmのコアラのマーチで、TVアニメ『進撃の巨人』のビジュアルが入った特別デザインが全9種類から選べます。今回のコラボでしか手に入らないエレンとリヴァイのデザインが入った、オリジナルコースターが付いてくるのも特徴です。
各300体の数量限定だったこともあり、消費者の購買意欲も高まったコラボ企画でした。
バレンタインのシーズンにウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、ベルギーのプレミアムチョコレートブランド「ゴディバ」との共同企画商品をはじめとしたバレンタイン関連アイテムを販売しました。
ゴディバの上質なチョコレートやクッキー、ミッキーのアートをプリントしたチョコレートなどを3段のオリジナルボックスに詰め合わせた特別感あふれる商品です。
ほかにも、ミッキーアイコンや星形のチョコレートなどが入った華やかなアソートメント、キャラクターのプリントを施した2種類のチョコレートとポーチのセットなど、今回のコラボ限定アイテムが多数発売されました。
ディズニーストアとゴディバのコラボ商品は毎年大人気で、2024年は共同企画初となるプーさんの商品が登場しました。
ブルーロックは、イギリスのロンドンに本拠を置く世界有数の一般消費財メーカー「ユニリーバ(ユニリーバ・ジャパン・グループ)」とのコラボを展開しています。
ブルーロックとは、2018年から週刊少年マガジンにて連載が始まったサッカー漫画です。実際のサッカーW杯も意識して作られている作品で、20代を中心に若い世代から人気を集めています。2022年にTVアニメでの放送が開始されたこともあり、注目されるようになりました。
ブルーロックとユニリーバのコラボでは、対象製品を購入するとオリジナル描き下ろしを使用した賞品や、元日本代表選手が教えるサッカー教室が当たるといった内容が企画されました。
また、ブルーロックの映画化に伴い全国の対象映画館のスクリーンにてキャンペーン告知映像を放映したり、キャンペーン特別パネルを展示したりもしていました。
その他にも、ユニークなアイデアを持つ事例が以下の記事にまとめられているので、あわせてチェックしてみてください。
ここまでのポイントをまとめます。
今回の記事では、さまざまなコラボ商品の事例を紹介しました。コラボ商品の企画では、有名な相手とコラボするだけでは意味がありません。コラボ相手のファン層が自社のターゲットとマッチする必要があります。
今回紹介したコラボの事例は、あくまで一例です。事例を参考にするだけでなく、自社がどのようなファン層を持っており、ファン層たちはどのようなコラボ企画であれば喜んでくれるのかを考えることが重要です。
当社では、リアルなコミュニケーションの中で培ったクリエイターとの強固なネットワークを保有しています。さらに、当社で検証済みのTikTokショートアニメの知識を融合し、ビジネスシーンでのブランディング強化に向けた取り組みまでサポートしております。
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