2025.05.07

2025.05.08

“描くこと”を、自分の形で楽しみ続ける!イラストレーター「かたるに。」氏の表現と個性

クリエイターの取材を通して、プロとしてのマインドやノウハウを記録していく「NOKID CREATIVE LOG」のクリエイターインタビュー企画。

今回ご紹介するのは、独自の色使いとフィルター表現で注目を集めるイラストレーター・かたるに。さん。どこか“水彩画の境界線”を思わせるような滲みと線のゆらぎ、そして少し癖のある表情のキャラクターたちが、見る人の心に静かに語りかけてきます。

原点は、幼稚園時代に描いていた「たまごっち」の二次創作。そこから漫画、少女マンガ家志望、そしてイラストレーションへと進化していくなかで、“絵を描くのが好き”という気持ちをずっと軸にしてきたかたるに。さん。大学で画像編集ソフトとの偶然の出会いが現在の作風を確立し、「どうやってプロになるのか分からなかったけれど、描き続けていたらいつの間にかイラストレーターになっていた」と語ります。

今回は、自分の絵柄に悩みながらも、それを武器として育ててきた軌跡、そしてイラストから広げていきたい未来について、お話を伺いました。

かたるに氏アイコン
ゲスト:かたるに。氏
主にMV、展示イラスト等を手掛ける。筆致の境界線を強調したシャープな画風が特徴的。 強さの中にどことなく儚さと影を感じさせる絵をえがく。

【主な仕事経歴】Pop Over Musashino「FR@GMENTS of THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS」展示イラスト、「Fortnite BATTLE ROYALE C6S1 鬼ノ島」プロモーションイラスト、ニコニコ超会議2024 「超絵師展 ~IFの楽曲世界展」展示イラスト‥その他多数

X(旧Twitter):https://x.com/kataruruni
iBerry_newicon
インタビュアー:iBerry 
NOKIDでは主に映像・楽曲のプロデュースを担当。

【主な仕事経歴】小室哲哉氏プロデュースユニット「OVAL SISTEM」ギタリスト・マイメロディ「めろめろ♡マイメロディ」作詞協力・TM NETWORK「Whatever Comes」REC参加‥その他多数

Official Site:https://lit.link/iBerry
かたるに。氏サムネイル01

原点は“たまごっち”の二次創作

iBerry:今日はよろしくお願いします!さっそくですが、絵を描くようになったきっかけって、覚えていますか?

かたるに。:こちらこそよろしくお願いします!絵を描き始めたのは、本当に小さい頃……幼稚園くらいからです。特に「たまごっち」が大好きで、そのキャラクターを描くのが楽しくて、よく二次創作をしていました。

物語からイラストへ。好きが変化した小学生時代

iBerry:最初はストーリーも描いていたんですね?

かたるに。:はい、「たまごっち」のキャラだけ使って、ストーリーは完全にオリジナルで漫画を描いてました。
その頃は少女漫画も大好きで「少女漫画家になりたいな〜」なんて思ってましたが、小学校高学年の頃に「自分は物語じゃなくて絵を描くことが一番好きなんだな」って気づいて、そこからはイラストにシフトしていきました。

アカウントを作ったら、いつの間にかイラストレーターになっていた

iBerry:プロとして活動するようになったのは、どんなきっかけだったんでしょう?

かたるに。:高校生までは二次創作を中心にずっと描いてたんです。でも、大学に入ってから「自分の絵ってなんだろう」って改めて考えるようになって。
それで“かたるに。”という名前でアカウントを作って、オリジナルの絵柄を模索し始めました。

「どうやってなるの?」の答えは、“描き続けること”だった

iBerry:なるほど!SNSのアカウントを作って投稿していく中で、自然と仕事につながっていった感じですか?

かたるに。:そうですね。最初は「イラストレーターってどうやってなるの?」って思ってたけど、気づいたらお声がけいただくようになっていて。
だから自分の中では、いつの間にかイラストレーターになっていた、って感覚に近いです。

「癖がある」と思う絵柄に向き合い続けて

かたるに。氏サムネイル02

商業に寄せる?自分らしさを貫く?その間で揺れる気持ち

かたるに。:自分の絵柄って、ちょっと癖が強めかなって思っていて……。
いわゆる“商業向けイラスト”とは違うので、独創的な絵柄に振り切るべきか、商業的な絵柄に寄せていくべきか、今もけっこう悩んでます。

iBerry:かたるに。さんの独特のかっこよさのある絵柄って、どのタイミングで形成されていったんですか?

かたるに。:大学1年の頃ですね。PhotoShopのフィルターを試していたときに、「これだ!」って思うものに出会って。それが、水彩画の境界線っぽいタッチを再現できて、すごくしっくりきたんです。

水彩表現への愛着は、アナログ時代の経験から

iBerry:水彩っぽい表現はどのような経緯で好きになられたのですか?

かたるに。:学生の頃はデジタルと並行して、水彩やアクリルも描いていて。中でも水彩の境界線のニュアンスがすごく好きで、「これをデジタルで再現できたらいいな」って思ってたんです。

“絵を描くのが好き”を守るための工夫

iBerry:今までたくさんのご制作をされてきたと思いますが、日々絵を描く中で、どうやってモチベーションを保っているんですか?

かたるに。:練習だと思って描こうとすると疲れちゃうタイプで(笑)。だから「ここが描きたい!」っていう自分の楽しい部分……私は目とか髪の毛が好きなんですけど、その落書きを描ける時にいっぱい描き溜めておいて、やる気がない時に上から他の要素をどんどん描き足していく内にいつの間にか筆がノッてくるって感じです。

“楽しい”を続けることが、長く描く秘訣

iBerry:なるほど……!まさに「好き」を積み重ねていくような描き方ですね。

かたるに。:そうですね。やっぱり「楽しい」って気持ちが続くことが、一番大事だなって思ってます。

SNSでの反応が、“描いてよかった”に変わる瞬間

iBerry:SNSでの活動もすごく活発ですよね。感想が届くのって嬉しいですか?

かたるに。:すごく嬉しいです!投稿してすぐに反応がもらえるのって、描いてよかったなって思える瞬間で。 「わたしの絵が誰かに届いてる」っていう実感があるんですよね。

自分を知らない人に絵が“刺さる”という発見

iBerry:フォロワーさんのポジティブな反応って凄く励みになりますよね。

かたるに。:はい!自分のことを知らない人にも「この絵好き」って思ってもらえるのがすごく嬉しくて。その感覚が、活動のモチベーションになっています。

これから描いてみたいもの

かたるに。氏サムネイル03

かたるに。:私は一枚絵を描くことが多いんですけど、最近はキャラクターの立ち絵やキャラクターデザインにも挑戦してみたいと思ってます。あとはBlenderとか、3Dツールにもチャレンジしたいなって! 立体的に物を見たり、制作の手助けになるような使い方ができたら、きっと表現の幅も広がるんじゃないかなと思っています。

iBerry:色々な技術もどんどん吸収されているんですね……!
これからのさらなるご活躍が楽しみです!


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iBerry

ギタリストとしても活動。 NOKIDでは主に映像・楽曲のプロデュースを担当。【主な仕事経歴】TM NETWORK「Whatever Comes」REC参加、COUNTDOWN JAPAN 23/24 設置の企業ブースにて演奏、Positive Grid Spark セミナー出演‥その他多数

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