NOKID編集部
1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。
初心者がVTuber活動を始めようとすると「機材やソフトウェアはどれが必要なのか?」「どうやってアバターを作ろう?」といった疑問が解消されないまま時間が過ぎ、結果として行動に移せないという場合があります。こうして、興味はあるけど結局始められない事態になってしまいます。
視聴者は必ずしも「完璧なアバターのデザイン」や「プロ並みの音質」を求めているわけではありません。機材などより、ファンとの絆を深めるストーリー性や配信の中身が重要です。
また、VTuberを始めるには「多額の予算や機材が必要」という誤解があるかもしれませんが、最低限の環境を揃えるだけなら費用を抑えることも可能です。
例えば、初期の頃に数万円のマイクと無料の配信ソフトだけで活動をスタートさせ、その後の努力と工夫で視聴者を獲得したようなケースは多数存在します。機材やプロモーションに過度にこだわることで、かえって行動が遅れてしまいます。
そこで今回は、VTuberデビューを検討中の方に向けて、計画からアバター制作、プロモーション、機材といった「VTuberを始めるために必要なこと」を重要なポイントを中心に紹介します。
キャラクターの企画・制作については「ファンのできるキャラクターはどうやって作るの?特徴や作り方のコツを紹介」もチェックしてみてください。
キャラクターを「自社に合う見栄えか?」だけで作っても、顧客から受け入れられないことがほとんどです。なぜなら、ユーザーは多くの情報に晒されており、自分が興味を持つものしか見ないからです。興味を持つことは、共感したり何らかの感情的な刺激が必要になります。そのためには、キャラクターの人格や設定などが重要だということです。魅力的なキャラクターを作る要素などの「キャラクター作りのポイント」を「無料資料ダウンロードページ」で公開中です。ぜひ活用してみてください。
<記事のポイント> ・VTuberを始める際の企画段階でやるべきことが分かる ・VTuberを始める際のキャラクター設計方法が分かる ・VTuberを始める際のプロモーション計画のコツが分かる ・VTuberを始める際の配信までに準備すべきものが分かる |
VTuberの成功要因は、アバターの見た目ではなく、視聴者が感情移入できる物語にあります。視聴者は「魅力的なキャラ」や「特徴的な外見」以上に、その背後にあるキャラクターの背景や内面の葛藤、努力に魅力を感じます。
例えば、デビュー初期に視聴者の反応が薄く、数ヶ月で活動を辞めることを考えていたVTuberが、「自分を変えるため、再び挑戦する」というテーマで配信を始めるなどです。
1.背景を語る:キャラクターや自身の背景にドラマを持たせる 2.感情を揺さぶる演出:挫折や努力をリアルタイムで見せて「心のつながり」を演出する 3.物語を進化させる:物語性は一回性のものではなく、配信活動全体を通じて進化させ続ける |
「どのようにして現在の姿に至ったのか」という成長の物語は強力な引き金となります。共感されるようしっかり計画しておきましょう。
魅力的なストーリーを作るためには、VTuber自身が自分の内面をしっかり分析し、「何を伝えたいのか」「どんな価値を視聴者に提供できるのか」を明確にする必要があります。
ただ「人気を得たい」だけでは、視聴者に響くストーリーは作れません。自己分析を通じて、自分の経験や価値観から「視聴者が共感できる要素」を見つけ出すことが重要です。
例えば、以下のような流れで考えてみましょう。
「なぜVTuberになりたいのか?」 →「自分の好きなゲームを通じて、同じ趣味を持つ人とつながりたい」 「視聴者にどんな価値を提供できるか?」 →「初心者目線の解説や、楽しいプレイ動画を提供」 「自分のストーリーの核は何か?」 →「夢を追い続ける努力と、ゲームを通じた仲間作り」 |
この自己分析を元に活動方針を決めて、応援される存在を目指しましょう。
「なぜVTuberを始めたいのか?」を明確にしたら、方向性を見失わずに活動を続けるためにも、目標に落とし込みましょう。目標が曖昧だと、迷いや挫折につながりやすくなります。
例えば、「フォロワー1,000人を目指す」や「毎週1回の配信を半年間続ける」といった具体的な目標を挙げることで、短期的・長期的な行動を設定できます。
1.目的を具体化する:自己分析に沿って目的をはっきりさせる 2.短期目標を立てる:(例:3か月でチャンネル登録者100人を達成する) 3.長期目標を立てる:(例:1年以内にスポンサー契約を獲得する) |
目標が具体的であればあるほど、次に何をすべきかが明確になります。まずは一歩を踏み出し、小さな成功を積み重ねていきましょう。
配信内容に合った視聴者層を特定することは、VTuberとしてファンを獲得できるかに大きく影響します。漠然とした「誰でも良い」という考えでは、共感を得ることが難しくなります。
「また似たようなVTuber」と思われてしまわないように、競合VTuberが「誰にどのようなコンテンツを提供しているか」を知り、自社の差別化ポイントを明確にしておきましょう。
例えば、ゲーム実況をメインにするなら、特定のゲームを好むゲーマー層をターゲットにするなどです。
1.得意分野(例:声の個性、趣味、スキル)をリスト化し、視聴者にどのような価値を提供できるかを考える 2.視聴者の年齢、性別、趣味嗜好、ライフスタイルなどを具体的に設定する ※例:「20代後半の社会人ゲーマー」「お菓子作りが好きな主婦」 3.似たジャンルのVTuberを調査し、彼らの視聴者の反応や好まれるコンテンツを分析する 4.差別化ポイントの設定:競合VTuberと比較して、自分の配信がどう異なるのかを整理する ※例:「声劇を取り入れたゲーム実況」「視聴者参加型の料理配信」 |
視聴者のニーズに応えることが、配信の魅力を最大化します。ターゲットを絞り込むことで、効果的にファンを獲得できるでしょう。
関連記事:新規事業の立ち上げを成功させるフレームワークとは?失敗を減らすポイントを紹介
無理のない配信スケジュールを作成することで、活動を継続しやすくなります。長期的に取り組むためには、現実的な頻度と時間帯を設定することが重要です。
週1回の配信からスタートし、少しずつ頻度を上げる方法が効果的です。また、視聴者が集まりやすいゴールデンタイム(20時~22時)に配信することで、効率よくファンを増やすことができます。
1.自身の生活リズムを確認
・配信に充てられる時間を現実的に把握する(例:週末の夜、平日の夜1時間)
2.視聴者が集まりやすい時間帯を調査
・ターゲット視聴者層に合わせた配信時間を設定する
・平日の夜や土日の昼間が人気の傾向にあるため、試行錯誤しながら調整する
3.配信スケジュールを作成する
<配信予定の例> ・日曜日:トーク配信(20時~21時) ・水曜日:ゲーム実況(21時~22時) ・月末最終日:特別配信(視聴者参加型) |
4.余裕を持たせた計画を立てる
・初めは週1~2回からスタートし、慣れてきたら徐々に頻度を増やす
・配信時間は30分~1時間程度から始める
完璧なスケジュールを求めるよりも、まずは実行可能な計画を立ててスタートすることが大切です。焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。
VTuber活動は無限に続くものと考えられがちですが、それでは新鮮味が失われやすくなります。TVドラマのように「シーズン制」を導入し、定期的にテーマを変えることで、視聴者の関心を持続させる工夫も良いでしょう。
<参考例> ・シーズン1:キャラクターの立ち上げストーリー ・シーズン2:特定のゲームをクリアするまでの配信 ・シーズン3:視聴者とのリアルタイムQ&Aセッション |
これらの計画を決めて、デビュー後に運用を継続できるようにしていきましょう。
キャラクターの印象的なコンセプトを設定することで、デザイン全体の方向性がぶれず、視聴者に興味を持たれるキャラクターを生み出すことができます。
デザインは単に見た目の良さだけでなく、視聴者が共感できる性格や背景のストーリーを組み込むことも大切です。大袈裟な設定ではなく、視聴者の日常にある悩みや喜びを反映させるだけで、驚くほど親近感が高まります。
コンセプト段階でターゲットの共感と一貫性を意識して、受け入れられるキャラクターを企画しましょう。
従来のVTuberコンセプト作成では、「見た目」を最初に決め、その後に性格や背景を埋めるのが一般的です。しかし、この方法では見た目と内面が乖離し、キャラクターに深みが出ないことがしばしばあります。
逆に、キャラクターの「内側」つまり性格や目標、ストーリーを最初に練り上げ、それを「見た目」に反映する方法もあります。
例えば、性格が「正義感あふれる頑張り屋」なら、衣装にはエネルギッシュな色を取り入れたり、アクセサリーに象徴的な「星」を加えるなど、内面をビジュアルで表現できます。
1.キャラクターの「生い立ち」「夢」「挫折した経験」などの要素を文章にする 2.内面に基づき、それを体現する衣装や髪型、色彩をデザイン化する 3.完成したキャラクターが視聴者にとって「共感できる存在」になっているかをテスト配信する |
多くのVTuberが「個性的であること=奇抜な設定」と考えがちですが、視聴者が本当に求めているのは「親近感」と「物語性」です。設定が複雑すぎるキャラクターは、視聴者が感情移入しにくくなります。
例えば、「未来の惑星から来たエイリアンで、特殊な能力を持つキャラ」は目立つものの、設定が複雑すぎて視聴者がついていけない場合があります。一方、「学生時代に目立たなかったけど配信で人生を変えようと頑張るVTuber」は親近感を感じやすく、多くの共感を得られます。
1.シンプルで分かりやすいキャラクター背景を作成する 2.設定を視聴者が「自分と重ねられる」要素で補完する 3.奇抜さを追求せず、日常の中での成長ストーリーにフォーカスする |
視聴者は無意識に、自分が叶えられなかった願望をキャラクターに投影します。この「願望の代行者」としてVTuberをデザインすると、より深い共感と応援を得られます。
もし視聴者が「世界を旅する夢を持っていたが叶えられなかった」という願望を持っているなら、「旅をテーマにしたVTuber」を作成し、配信で視聴者に代わって世界の話題を探訪する企画を行います。
1.ターゲット視聴者の未解決な願望をリサーチする 2.願望をキャラクター設定に組み込む 3.視聴者の願望に沿ったコンテンツを配信する |
インターネットでは、現在「共感」と「ショート動画」がトレンドのひとつです。こうしたトレンドに基づき、コンセプトを「現代の親しみやすさ」などの軸で設計します。
親近感を出すには、「身近な日常の出来事」をテーマにしたVTuberや、現実のアルバイトや趣味を取り入れた配信を行うキャラクターが挙げられます。ショート動画のトレンドに合わせて、30秒〜1分の「短いが強烈に印象に残る」ストーリーを作成するのも良い手法です。
1.最新のVTuberトレンドをSNSやYouTubeで調査する 2.トレンドに合致した親近感のある設定を組み込む 3.キャラクターの活動をトレンドプラットフォームに最適化する |
「完璧すぎるキャラクター」は憧れの対象ではあるものの、親しみにくい印象があります。逆に、少し不完全で矛盾を抱えたキャラクターは、視聴者にとってリアルな存在に映ります。
「普段は真面目で大人しいのに、ゲームになると負けず嫌いで感情的になる」というキャラクターは、視聴者にとって親近感が湧きやすくなります。「ギャップ」を演出することで、キャラクターがより魅力的に感じられます。
1.キャラクターに2〜3の性格的な矛盾を設定する 2.ギャップを活かせるストーリーや配信企画を考案する 3.矛盾を配信内で自然に見せることで「人間味」を強調する |
これらのアイディアを取り入れることで、VTuberのコンセプトが視聴者にとって新鮮で共感できるものとなり、ファンコミュニティ形成の第一歩を踏み出せます。
関連記事:ゆるキャラの成功事例と作り方を解説!キャラクターでPR効果を生むには
キャラクターの用途に応じて2Dと3Dの違いを理解し、最適な選択を行えば、視聴者から見て「しっくりくるキャラクター」に仕上げることができます。
2Dならコストを抑えて個人に親しみやすいデザインが可能であり、3Dならより動きが重視されます。
例えば、2Dで作るべきか3Dで作るべきかを最初に決めないと、どちらにも対応する中途半端なデザインになってしまいます。
・プロジェクトの目標やコンセプトに合った形式を選択する ・専門のデザイナーに相談し、用途ごとのメリット・デメリットを明確にする |
キャラクターの作り方についてまとめたガイドブックも公開しているので、あわせて参考にしてみてください。
関連記事:【初心者向け】魅力的なキャラクターデザインで大切な要素とは?企画手順も紹介
自社で対応可能な範囲を見極め、信頼できる外部パートナーと連携することで、スムーズかつ高品質なアバター制作が実現しましょう。
自社のスキルやリソースを正確に把握していなかったり、外部委託先の選定基準が曖昧だと、社内の業務負担が増えて期待に応えられない成果物になるリスクが高まります。
例えば、プロトタイプを自社で作成し、そのデータを元に外部で仕上げてもらうといった方法が効果的です。
・自社でできる作業の範囲を明確にし、必要に応じて分担計画を立てる ・外部パートナーのポートフォリオや過去の実績を確認し、期待通りできるかを見極める |
それぞれのアイデアを活用して、個性のあるキャラクター(アバター)制作を進めましょう。
関連記事:IPビジネスを代理店に依頼するメリットとは?活用するコツや費用感も紹介
一方的な発信ばかりでは、視聴者が「このVTuberの活動を応援したい」と思う機会を失ってしまいます。
コミュニティを育てることで、視聴者が「自分もプロジェクトの一員だ」と帰属意識が高まり、より深くVTuberを応援してくれるようになります。
例えば、SNSでコメントを返したり、配信中にリスナーの声を拾うことで、視聴者が関与しやすくなります。
・視聴者のコメントや提案を積極的に取り入れ、要望や不満を反映にする ・リアルイベントや限定コンテンツを通じて、視聴者との距離を縮める |
視聴者との双方向のやりとりを行い、再生数や配信の盛り上がりだけでなく、視聴者間での口コミも増やしていきましょう。
関連記事:人気VTuberになるためのコミュニティの作り方は?最初のファンを獲得するコツも紹介
VTuberと関連性の高いインフルエンサーや企業・商品とのコラボレーションは、視聴者へのアピール力が格段に向上します。
例えば、定期的に更新されないアカウントは視聴者に忘れられやすく、投稿の反応も得られにくくなります。さらに、人気VTuberや関連ブランドとのコラボをしなければ、新たな層を得る機会にも限界が生じます。
・投稿スケジュールを作成し、定期的に新しいコンテンツを公開する ・人気VTuberや関係する企業と共同で企画を立て、相互にプロモーションを行う |
ファンや視聴者に「このVTuberは面白い!」と思われるきっかけを増やして、ファンの拡大を図りましょう。
<関連記事> ・【IPコラボ商品・キャンペーン】参考になる事例から学ぶ!成功させるポイントを紹介 ・にじさんじのコラボ商品は何がある?他社事例を分析してまとめてみた ・ゆるキャラの成功事例と作り方を解説!キャラクターでPR効果を生むには |
VTuberのプロモーションに広告を使う企業は少なくありませんが、初期段階での広告投資は非常に非効率です。
視聴者は「何者か分からないVTuber」に興味を持ちにくいためです。スケールの際は、人気になる理由が明確になってからにしましょう。
1.初配信前のカウントダウンとして、短い動画を数本投稿(キャラクターの性格や独自性を伝える) 2.リアルタイムのチャットやコメント返答を重視して「双方向」の関係性を強化する 3.他の小規模クリエイターやVTuberとのクロスプロモーションを行い、自然な形で視聴者を共有する |
一気に知名度を上げるタイミングを見極め、まずは土台作りに取り組みましょう。
「キャラクターとしての成長物語」をプロモーションの軸に据えると、感情移入しやすいファンを獲得できます。
最初から完成された芸術品のような存在を好む場合もありますが、どんどん成長していく姿に勇気づけられるというファンも存在します。
・目標(例:〇〇人のフォロワーを目指す、〇〇大会に出場する)を宣言し、視聴者と一緒に目標を追いかける ・達成できなかった場合でも、それを正直に語り、努力の過程を共有することでファンとの絆を深める ・ストーリーをSNSやショート動画で小出しにすることで、長期的な関心を引き付ける |
ファンとの強い絆を生んだり、応援されるのは頑張っている姿を見て挑戦していることを知るからです。そのキャラクターにしかない魅力を活かしましょう。
VTuberは「ライブ配信がメイン」というイメージが強いですが、これは時代遅れになりつつあります。実際には、SNSショート動画やクリップ形式の投稿のほうが認知度を拡大するスピードが速いのです。
まずは興味を持ってもらうことを優先してプロモーションを計画しましょう。
・1〜2分の短い動画を複数のプラットフォームに投稿して、初期段階から活動履歴を残す ・YouTubeのライブ配信だけでなく、TikTokやInstagramでのライブも検討する ・配信スケジュールを公開せず、サプライズ感のあるゲリラ配信などで話題性を高める |
複数のプラットフォームで、短い動画やゲリラ配信を行って活動履歴を残しながら、予想外のファンからの注目がないかもテストしていきましょう。
参考:Sakuma H, Hori A, Murashita M, Kondo C and Hijikata Y (2023) YouTubers vs. VTubers: Persuasiveness of human and virtual presenters in promotional videos. Front. Comput. Sci. 5:1043342. doi: 10.3389/fcomp.2023.1043342
配信スケジュールのテンプレートを紹介します。スケジュールには、日付、タイトル、内容の概要、配信時間帯、配信の目的、準備することなどを記載しておきましょう。
テンプレートの作成は、Canvaなどで「スケジュールテンプレート」を探すのがおすすめです。
スケジュールとは別に、それぞれの配信内容(企画)を具体的にまとめたテンプレートも紹介します。
テンプレート構成は、配信タイトル、配信目的、配信の流れ(大枠)ごとに分けて整理すると良いでしょう。Canvaで探す際は「企画書テンプレート」などで検索してみましょう。
このような項目を埋めるテンプレートを使って、計画的な配信をしていきましょう。
配信に必要な機材やソフトウェアばかりにこだわっても、コンテンツやコミュニケーションが魅力的でなければ人気は得られません。しかし、不適切な環境での配信は、音質や画質の低下を招き、せっかくのコンテンツが台無しになることもあります。
例えば、低品質なマイクを使用すると音がこもり、視聴者が内容を理解しづらくなります。スペック不足のPCでは、配信中に映像が途切れるなどのトラブルが発生し、プロジェクトの信頼性が損なわれます。
高価な機材でなくても良いものはあるため、初期段階では無理をせず、コストパフォーマンスの良い機材を選んで視聴者がストレスのない状態を作ることを優先しましょう。
配信やアバター操作を行うには、一定のスペックを持つPCが必要です。一般的にはゲーム配信ができる程度の性能があれば十分です。
<推奨スペックの参考> ・CPU:Intel Core i7 以上、または AMD Ryzen 7 以上 ・GPU:NVIDIA GeForce GTX 1660 以上(3Dモデル使用の場合、RTXシリーズ推奨) ・メモリ:16GB 以上 ・ストレージ:500GB 以上のSSDなど |
例:Dell XPSシリーズ、MacBook Pro(M1/M2)
音質は視聴者の体験に大きな影響を与えるため、USBマイクが手軽でおすすめです。
例えば、Blue Snowball Iceは低価格ながら優れた音質を提供します。一方、将来的に収益化を目指すなら、上位モデルのBlue Yetiシリーズなどに投資しても良いでしょう。
例:Blue Yeti / Rode NT-USB Mini
顔の表情をトラッキングするためのカメラも必要です。Webカメラで十分な場合もありますが、精度を求めるなら専用のデバイスも検討できます。
例:Logicool C920s、iPhone(アバタートラッキングに使用)。
配信中(特にゲーム配信など)の音声を聴くための機器なので、こだわりがなければイヤホンで代用しても良いでしょう。クリアな音声とスムーズな処理速度や回線速度を優先する方が影響は大きいため、ヘッドセットの優先度は他の機材より高くないと言えます。
VRoid Studioは、無料で直感的な操作が可能です。商用利用は、以下の条件があるため注意が必要です。
・教育目的での教育機関での教員または学生による利用 ・VRoid Studioを使った制作過程、利用方法を発信する利用 ・ペンタブレットなどの販促時に、VRoid Studioを使って動作確認をする利用 ・その他、公式が特別に許諾した場合 ※2024年12月時点 |
参考:VRoid Studio正式版の商用利用は可能ですか? - VRoid Studio
OBS Studioは、無料で利用できるライブ配信をするためのソフトウェアです。オープンソースのため、課金モデルやプロ版などが存在せず、初めて使うユーザーでも安心して始められます。ビデオキャプチャ、オーディオミキシング、シーン構成など、ライブ配信や録画に必要な機能がひと通り揃っています。
VTube Studioは、Vtube Studio では前項で紹介したLive2D Cubismで制作した2Dアバターに表情や頭の動きを付けることが可能です。
Kalidofaceは、アプリ内で用意されているアバターに動きを付けることはもちろん、自作のアバターを読み込んでモーションキャプチャの作業もできるため、幅広い方が使用できるソフトウェアとなっています。
DaVinci Resolveは、無料で高性能な動画編集が可能です。
これらの機材を優先度の高いものから揃えていきましょう。レビューなどを参考に、自分に合うものを少しずつ見つけていきましょう。
ここまでのポイントをまとめます。
VTuberデビューを成功させるには、視聴者との感情的なつながりを生むストーリー性があるかどうかにかかっています。そのためには、自己分析から始めて、目的・目標、ターゲット設定、キャラクターの設計、そして効果的なプロモーション計画を立てることが必要です。
配信機材やキャラクターの容姿ばかりに気を取られず、視聴者との絆を作ることを優先して応援される存在になりましょう。
キャラクターを活用したPR、ブランドのイベント企画といったPR活動は、動画制作だけでなく数々のイベントの認知拡大を支援してきた我々NOKID(ノーキッド)なら、幅広いご提案とクリエイティブ制作が可能です。
アニメーションという表現方法の中にも、スライドに動きをつけたものから3DCGを活用したもの、セル画など多岐に渡るテイストがあります。
動画を制作する場合には、要望通りに動画を制作することだけでは効果を発揮しないことが多くあります。NOKIDでは、動画の活用目的に沿った構成や表現を計画しております。
例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。
「初めてのアニメーション制作」「PRまで考慮した映像」をご検討の方はお気軽にご相談ください。
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NOKID編集部
1000件以上の映像制作実績を誇る株式会社NOKIDの編集部メンバーが監修。キャラクター・アニメーション分野のノウハウやトレンドの活用手法の紹介が得意です。