2022.11.18

2022.12.14

ラジオでPRを行う方法とは?効果やメリット・デメリットを解説

幅広い層にアプローチできるマス媒体として再注目されている「ラジオ」を用いたPR方法についてご紹介いたします。

ラジオCMだけでなく、スポンサーや番組配信枠を購入することのメリットやデメリット、PR事例などを解説していきます。

マス媒体を用いた長期的なブランディング戦略についても紹介していきますので、PRや広報を検討されている方はぜひご覧ください。

ラジオのように音声ではなく3DCG映像を活用したイベントによるPR方法も増えてきました。詳しくは「【事例紹介】3DCG/VR/ARをイベントで活用した新たなプロモーション手法とは?」がおすすめです。

ラジオについて

「ラジオ」は、電波を利用して音声で人々に伝達するメディア、またその受信機も指します。

いつでもどこでも聴くことができる気軽さから、ドライブ中や勉強中のBGMに利用する方も多いのではないでしょうか?

受験勉強中にラジオを聴いていたという方も多いことでしょう。

娯楽としての楽しみ方だけではなく、災害時の防災アイテムとしても活用されており、東日本大震災後は特に需要が高まりました。

一時期は聴取率が落ち込んでいましたが、昨今ではコロナ渦の新生活で在宅ワークが増えた影響もあり、ラジオのニーズが増加しています。

日本トレンドリサーチが行ったアンケート調査によると、コロナ渦になってからラジオを効く時間が増えた人は14%増加し、2人に1人はラジオを聴いているという結果が出ていました。

参照:ラジオを聴く時間、14%がコロナ禍以降「増えた」と回答

ラジオの歴史

ラジオの歴史はとても古く、ラジオが世界に初めて登場したのは1900年のことでした。

カナダの電気技術者レジナルド・フェッセンデンが音声の送受信に成功しました。

1920年にはアメリカで世界初の公共放送が行われ、アメリカ大統領選挙の開票結果が報じられたそうです。

日本では関東大震災によってラジオの必要性が認められ、震災から2年後の1925年に初めてのラジオ放送が発信されました。

戦後、1960年代に入ると、半導体素子であるトランジスタを使用した「トランジスタラジオ」が普及し、ラジオはさらに人々の生活に無くてはならないものになっていきました。

その後、テレビの普及とともにラジオの聴取率は下がっていきますが、現代でもラジオの需要は高く根強い人気があります。

radikoなどのインターネットラジオによって全国や全世界の番組を聴くことができるため、聴取者が再び拡大しています。

ラジオでPRする方法

ラジオを用いて企業やサービス、プロダクトをPRするには3つ方法があります。

一つ目はラジオ番組中や番組と番組の間で流れるラジオCMを配信する方法です。

二つ目はラジオ番組のスポンサーとして番組に出資することで、番組中で企業やサービスについて紹介してもらう方法です。

そして三つ目はスポンサーに近い形ですが、ラジオ番組を作ってしまう方法です。

ではそれぞれのPR方法について説明していきます。

ラジオCM

ラジオCMは番組中や番組間で流れる音声CMで、特定の番組に依存することなくCMを配信できるため、配信する曜日や時間帯、配信地域を比較的自由に設定することができるため、幅広いリスナー層にアプローチすることができます。

イベントなどの告知で短期的に集客したり、刷り込み効果で認知させる場合に有益なPR方法となります。

各ラジオ局のCM枠の空き状況にも左右されますが、ターゲットのペルソナに合わせて「主婦が多く聴いている時間」「受験生が多く聴いている時間」に配信するというようなアプローチも可能です。

地方のラジオ局であればスポットで1万円〜3万円程度で配信できる可能性もありますが、全国ネットで配信するとなると数100万円単位の配信費用が発生する場合もあります。

配信したいターゲットに合わせて複数の放送局や代理店から見積りを取って比較検討していくことをおすすめします。

ラジオ番組のスポンサーになる

ラジオ番組のスポンサーとなると番組中に「この番組は〇〇の提供でお送りいたします」という案内や番組内に提供元のプロダクトを紹介するコーナーや企画を盛り込むことができるようになります。

例えば、10代中心に人気を誇る番組「SCHOOL OF LOCK!」とキットカットのタイアップ企画は、受験生を中心に人気コンテンツとなっており、商品購入のきっかけとなるだけでなく、「受験生を応援する」という趣旨と相まってポジティブなブランディングに成功しています。

ただし、盛り込める内容は番組やスポンサー費用の金額によっても変わってくるので、一概に上記のようなPRができるとは限りません。

また、ラジオ番組は放送時間が確定しているため、スポットでラジオCMを配信するような自由度はなく、番組のリスナー層とターゲットが一致しているかどうかが判断の軸となってきます。

スポンサー枠は1クール~1年単位での契約となるため、スポットで短期的に投資することはできず、基本的には長期でのPR施策となります。

デメリットばかりのようにも見えますが、人気番組のスポンサーとなると、多くのリスナーに認知してもらえるだけでなく、企業やサービスのイメージ向上にも繋がります。

番組のスポンサーになる広告手法は、テレビCMなどもあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:テレビCMを配信するメリットとは?Web広告との連携や効果測定の仕組みを解説

ラジオ番組を制作する

スポンサーという形に近いですが、ラジオ番組そのものを制作するという方法もあります。

番組の放送枠を購入することで、オリジナルの番組を制作することが可能です。

放送枠の購入費と制作費が発生するため、投資コストは大きくなりますが自由度は高く、ターゲットとなるリスナーが多く聴いている時間帯に自身の番組を持つことも可能です。

自身の番組であればPR企画や告知も幅広く運用することができますが、あくまでもファンあってのラジオ番組ですので、長期的に番組のファンを獲得しつつ、PRに活用していくことになります。

地方のラジオ局であれば1放送10万円程度から配信することもできるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

PR手法に関する記事
【事例紹介】プロジェクションマッピングを活用したイベントとは?仕組みや作品例も解説
【事例紹介】3DCG/VR/ARをイベントで活用した新たなプロモーション手法とは?

ラジオでPRを行うメリット

ラジオを聴取している人はとても多く、前述の調査でもラジオを聴く機会がある人は全体の約半数となっており、2人に1人はラジオを聴いているという結果が出ています。

ラジオCMであればスポットで配信できるので、予算を抑えた低リスクな運用が可能です。

また、配信地域や配信時間をターゲットに合わせて設計していくことで、短期的に集中して認知を広げることもできます。

スポンサーや配信枠を購入してのラジオPRでは、熱心なラジオリスナーにアプローチできるだけでなく、番組とのコラボ企画を行うことで、web広告よりもポジティブなブランディングを行えることがメリットとなります。

例えば、TOKYO FM・JFN系列で放送されている番組『日本郵便 SUNDAY'S POST』は「手紙の価値を再発見する」をコンセプトにラジオの中の架空の郵便局に届けられたメッセージを紹介していきます。

パーソナリティの温かみのある声と心に響くメッセージが人気の番組で、手紙を受け取ることのワクワク感を感じることができるだけでなく、手紙離れと言われている現代に手紙の価値を再発見させることに成功しています。

ラジオでPRを行うデメリット

全国放送のラジオ番組の配信枠を購入したり、人気番組のスポンサーになるためには1回の放送で数100万のコストが発生します。

その放送枠も1回放送をスポットで行うというわけにもいかず、1クールや2クールでの契約となってしまうことが多いです。

契約期間が長ければ費用は高くなり、合計で数1000万となってしまい、例え効果が薄かったとしても途中で止めることはできません。

新規番組であればファンのリスナーが1人もいないところから、時間をかけてファンを構築していく必要があり、PRの効果が出るまでに相当な時間を必要とします。

スポットで効果がすぐにでるラジオCMと違い、長期的にブランディングをしていくことになります。

また、アプリのダウンロードやサービスの会員登録というコンバージョンについてはあまり得意ではなく、コンバージョン計測も難しくなる傾向にあります。

ラジオでPRを行う企画・戦略

前述の『日本郵便 SUNDAY'S POST』のように、プロダクトの仕組みや良さを全面にアピールできるような番組企画が一番のブランディングとなります。

『KIRIN BEER "Good Luck" LIVE』は「リスナーをライブパーティに招待する」という設定で、毎回アーティストを一組迎え生演奏してもらう番組でした。

番組中でビールに合うおつまみが紹介されたり、リスナーと乾杯を行ったり、土曜日の16時~17時の時間帯に放送されていたことと相まって、このラジオを聴いた帰りにはビールが飲みたくなってしまいます。

10代を中心に人気の『SCHOOL OF LOCK!』では、「受験生応援」や「将来の夢を応援」するツールとしてスポンサー企業の商品をリスナーにプレゼントする企画を実施しています。

『リリー・フランキー「スナック ラジオ」』ではショート動画投稿サービスのTikTokがスポンサーを努め、TikToK内に番組公式アカウントが作成されたり、番組の生配信が行われたりしていました。

人気番組の知名度を利用して新規客層のサービス流入を狙う施策で、特に生配信が行われた際には、音声だけでなく映像も観たいというファン層の獲得に成功しました。

関連記事:PR目的のイベントを成功させるには?企画のコツや開催するメリットを解説

PRイベントの企画ならNOKID

PRイベントの企画は、動画制作だけでなく数々のイベントの認知拡大を支援してきた当ブログを運営するNOKID(ノーキッド)がおすすめです。おすすめのポイントは以下のような点です。

1.2,000名を超えるNOKID審査基準を満たしたクリエイターによる幅広いテイストへの対応力

アニメーションのさまざまなテイストイメージ
※アニメーションのさまざまなテイスト

アニメーションという表現方法の中にも、スライドに動きをつけたものから3DCGを活用したもの、セル画など多岐に渡るテイストがあります。NOKIDでは、独自審査を通過したクリエイターによって幅広い要望にお応えできます。

2.PR方法までを考慮した"作るだけではない"動画企画・制作力

動画を制作する場合には、要望通りに動画を制作することだけでは効果を発揮しないことが多くあります。NOKIDでは、動画の活用目的に沿った構成や表現を計画しております。

例えば、TikTokであれば認知に適したアルゴリズムになっておりユーザーが次々と動画をスワイプして観ていきます。そのため、冒頭の2〜3秒で注意を引くためのアイデア、PRに繋げるためにどのような情報を発信すべきかといった"ビジネス視点とクリエイティブ視点"のバランスを意識しております。

反応が取れるからといって、ビジネスにまったく繋がらない「奇抜な投稿」では制作費用を掛けても企業の価値が上がることはほとんど考えられません。

3.イベント・プロジェクト企画からPRまで対応可能な企画力

PROJECT EMOTIONイメージ
※PROJECT EMOTIONイメージ

イベントの成功には、どれだけの見込み客にイベントを知ってもらい、興味を持ってもらえるかがカギを握ります。素晴らしいイベントであったとしても、上手くPR活動を行わなければ知られることはなく盛り上がりにかけた状態で終了を迎えます。

NOKIDでは、どのようにオンラインでイベントを認知させていくか、そのために適した動画はどんな内容にすべきか、といった企画から支援してきました。

SNSを効果的に活用することで、イベント開催前から認知を広げるだけでなく、開催期間中にも飽きさせず盛り上がりを演出することで「参加はしていないユーザーにも興味を持つきっかけを作る」ことまで工夫を凝らしました。

4.NFTなどの最新技術をいち早く実行して蓄積された変化への対応力

NFTカンファレンス
※NFT カンファレンス

NFTなどの最新技術も積極的に取り入れて、PRに活かすよう心がけております。上図のようにカンファレンスへも登壇することで情報の発信も行っております。

ぜひ、制作実績をご覧になってどういった表現ができるかを確認してみてください。

ラジオPRについてのまとめ

今回はラジオを用いたPR方法についてご紹介いたしました。

いつでもどこでも聴くことができる気軽さから、ドライブ中や勉強中のBGMに利用する方も多く、娯楽としての楽しみ方だけではなく、災害時の防災アイテムとしても活用されています。

新型コロナウイルスの影響でラジオのニーズが増加していることもあり、ラジオを効く時間が増えた人は14%増加し、2人に1人はラジオを聴いているという結果が出ています。

ラジオを用いたPR方法は「ラジオCM」「スポンサー」「番組枠を購入」の3種類に分けられ、ラジオCMはスポットの認知施策として比較的安価に配信することが可能です。

スポンサーや番組枠の購入の場合は、長期的な目線でブランドイメージを構築していくことに特化しており、ラジオを通して根強いファンを獲得することできます。

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