2021.07.09
2024.10.11
youtubeマンガ動画に興味がある人は必見!収益化の考え方から作り方までマンガ動画制作会社が解説
世界中で20億人のユーザーが閲覧するyoutube。日本でもスマホを利用する方のほとんどがyoutubeを閲覧しているかと思われますが、最近になってマンガ動画・マンガ動画チャンネルが非常に増えております。
youtube内でマンガ動画で検索してみると、#マンガ動画は約1.3万本、チャンネル数は602件もあり、個人・法人問わず様々な目的で、マンガ動画を作る人が増えています。
またGoogleトレンドで見てみてところ、マンガ動画は2013年から爆発的に右肩上がりなトレンドで推移しており、youtubeが普及した現在、youtube視聴者のほとんどは何かしらのマンガ動画を見たことがあるのではないでしょうか。
またこれらのマンガ動画チャンネルは非常に夢があり、マンガ動画チャンネル業界でトップを走る「フェルミ研究所」のチャンネル登録者数は2021年6月時点で214万人にも及びます。
この数字がどれくらいすごいのか。2021年6月時点でメンタリストdaigoさんのyoutubeチャンネル登録者数は約244万人、ジャニーズ人気グループ「嵐」の二宮和也のyoutubeチャンネル登録者数が約257万人ですので、youtubeを見ている日本人のほとんどが認知している芸能人と同じくらいのyoutubeチャンネル登録者数を誇ります。
さらにすごいのが、「フェルミ研究所」が開設されたのが2016年。約5年間のスパンで日本人のほとんどが認知している芸能人が獲得するyoutubeチャンネル登録者数と、同じくらいの登録者数を獲得することができたのです。
このように非常に夢があるマンガ動画チャンネル。前述にも述べたようにユーザーにも人気があるため、個人・法人問わず様々な目的でマンガ動画制作を始めようと目論んでいるのを聞きます。
しかし、そのほとんどが失敗に終わってしまうのが現実。なかなか「フェルミ研究所」のようなトッププレイヤーになるのは難しいようです。
弊社はマンガ動画やアニメーション動画を制作する会社ですので、「マンガ動画を作りたい」というお話をいただきます。そして正直にお伝えすると、少しお話するだけで「この企画は失敗しそうだな。。」とわかるようになりました。
ではその理由はどこにあるのでしょう。今回は、これまでマンガ動画の企画や制作、アカウント分析など様々な角度からマンガ動画チャンネルに携わってきた弊社の実績をフル活用して、作り方から収益化の考え方まで解説していきたいと思います。
0.マンガ動画チャンネルの成功・失敗は制作実施前の段階で決まる
1.収益化の目標値はどのように考えれば良いのか
2.マンガ動画チャンネルは総力戦の戦いになる
3.制作費用はどのように考えるべきなのか
4.大変だが成功すると大きな資産になる
5.面白いアイディアはあるがマンガ動画の制作で困ったら
0.マンガ動画チャンネルの成功・失敗は制作実施前の段階で決まる
では解説を進めていきましょう。まずマンガ動画チャンネル制作をスタートする前=「企画段階」の注意点からお話していきます。冒頭のタイトルにも記載したように、マンガ動画チャンネルの成功・失敗は「企画段階」でどれだけ建設的な打ち合わせを重ねていくかで決まります。
その理由はなぜでしょう。先に結論からお伝えするとマンガ動画チャンネル制作のデメリットは主に3つです。
1.収益化するまでに時間がかかる
2.継続的な動画制作が不可欠
3.様々な業種の人が参画するのでディレクションが大変
一言でいうと「成果が出るまで非常に大変」なのです。まずはこの現状を把握することが重要でしょう。弊社でも「マンガ動画を作ってみたのですが、、」というお話をいただくことはありますが、そのほとんどが何らかの理由で制作が続かないのです。
それほどマンガ動画は「長期戦」にもなりますし「総力戦」にもなります。もちろんこの大変さを乗り切った対価は大きいのですが、生半可の状態で実施できないことはわかっていただけましたと思います。
反対にです。マンガ動画チャンネルを作るとき、上記で挙げたデメリットを解決すれば、成功できるチャンスはかなり高くなります。ですのでこの後は、それぞれのデメリットを解決する方法を解説していきたいと思います。
お勧めはできないですが、もし上記のことを踏まえてでもマンガ動画を1人で作ってみたい場合は下記で独学でやるための方法をまとめておりますのでもしよろしければご参照くださいませ。
>>アニメーション制作に困っている方へ。独学・外注どちらが良いのかを解説
1.収益化の基準はどのように考えれば良いのか
そもそも収益化の基準が必要な理由
まずデメリットで挙げさせていただきました収益化に関して解説していきます。
収益化の目標値の話をする前に、前段として述べさせていただきたいのですが、よくエンタメの世界、特にマンガや雑誌、テレビなどには「打ち切り」という概念があります。そしてこの「打ち切り」には必ず基準がありますよね。
しかしマンガ動画の場合、youtubeだから手軽に始められるということもあり、同じエンタメ性があるコンテンツにも関わらず「打ち切り」が存在しないことが多いのです。よく「打ち切り」というと「売れていない」「人気がない」など、マイナス面で捉えられがちですが、そもそもこの概念がないとどうなるのでしょうか。
弊社として、「打ち切り」という明確な基準がないことによる1番の弊害は、「続ける上でのモチベーションがなくなってしまう」ことにあるかと思っています。何が言いたいのかというと、続けていればせっかくマンガ動画で儲かるチャンスはあるのに、「制作が大変だから。。」「ディレクションに疲れたから。。」という理由で、収益化の観点とは全く違う基準で打ち切りになるケースが多いのです。
もちろんマンガ動画を続ける上でお金がショートするというケースもあるかと思いますが、実は失敗してしまうケースで多いのが、「そもそももマンガ動画を続けるための判断材料」がないケースなのです。これはyoutubeマンガ動画という長期戦の戦いであるからこそ起きる事象だと思っています。
収益化の基準でおすすめなのは
では収益化の基準はどのように決めるべきなのでしょう。弊社で推奨しているのはYoutubeパートナープログラムを参考に考えることです。
このプログラムを一言でいうと、youtuberが「広告掲載から得られる収益の分配を受ける基準」のことです。そもそもこの基準をクリアしないと、youtubeの広告掲載収入を得ることができません。
Intro to Making Money on YouTube
では基準を具体的に見ていきましょう。Youtubeパートナープログラムの基準は具体的に下記です。
- すべての YouTube の収益化ポリシーを遵守している。
- YouTube パートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。
- 有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
- チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
- リンクされている AdSense アカウントを持っている。
特に意識して見てきたいのが、3.の総再生時間、4.チャンネル登録者数の基準でしょう。まずは「この基準をクリアできる企画なのか」を最初のステップにすることをおすすめします。
運用コストはどのように考えるべきなのか
しかしこの基準だけだと、どれくらいの動画制作本数を作れば良いのかイメージがつきません。ではどのように考えるべきなのか。弊社でお勧めしたいのは「5分間の動画を月に5本、毎週最低1本は配信できるかどうか」という基準です。
前述させていただきましたように、youtubeマンガ動画チャンネルを続けていく上で指標をなるのは3.の総再生時間、4.チャンネル登録者数です。この基準から察すると、マンガ動画は一本だけではなく「持続的に動画を制作すること」が重要になります。
どれくらいのペースで動画制作するのかは、企画内容やクオリティにもよるので一概に言えませんが、弊社がこれまで運用してきた所感から察すると、「5分間の動画を月に5本、毎週最低1本は配信できるかどうか」という基準が、一番しっくりくるかと考えています。
この考え方に関しては下記リンクでも述べておりますので、お時間ある時に読んでみてください。
>>Youtubeのマンガ動画って本当に稼げるの?マンガ動画制作会社が個人的な見解を解説します。
2.継続的な動画制作をどうやって続けるのか
次に大切なのは継続的な動画制作ができる環境です。前述させていただきましたように、youtubeマンガ動画チャンネルは1つ面白い企画を練り上げれば良いというわけではございません。youtubeパートナープログラムがある以上、収益化のためには持続的な動画配信が必須となります。
そのため最も大切なのは、マンガ動画そのものの質よりも、一定品質を担保したマンガ動画を制作し続ける体制づくりなのです。
では具体的にどのような体制を作る必要があるのでしょうか。ざっくり分けると4工程です。(あくまでも企画が定まった後を想定しております。)
1.脚本・シナリオ作成
2.マンガの執筆
3.ナレーションの読み上げ(声の吹き込み)
4.動画編集
これらの詳細に関しては下記の記事で詳しく解説しておりますのでもしよかったらご参照くださいませ。
>>マンガ動画の作り方を制作会社が解説!何が最も大変なのかを知っておこう
ここでお伝えしたいのが、弊社がマンガ動画を作成してきた中で一番大変な業務は「この4工程を納期通りにアップし続けられるようにディレクションを行うこと」と「それぞれの工程を作業してくれるメンバーを集めること」の2つです。
重要なポイントなのでぞれぞれ解説していきましょう。
納期通りにアップするためには制作進行が重要
まず最初の難関である「納期通りのアップし続ける」という点ですが、なぜ大変かというと、それぞれの工程作業に、様々な職種の方々が参画するからです。
アニメや映画のエンドロールを見ていただければわかりますが、マンガ動画・アニメーション動画は1人ではまず無理ですし、むしろ数十人のクリエイターをまとめあげるディレクション能力の方が重要だったりします。アニメの世界だと「制作進行」や「監督」「助監督」の役割ですね。
いかにクリエイターで優秀な人を集めてもディレクション業務ができる人がいないと、面白い企画もうまく制作進行できないですし、アップ頻度が遅くなるとyoutubeの収益化に影響が及ぼします。
もし制作進行やリクルーティングの部分でお悩みでしたら下記の記事でまとめておりますのでお時間ある時にご参照ください。
>>アニメーションMVの依頼方法を解説!トラブルなくMVを納品してもらうには?
なかなかうまくいかないイラストレーターの人材確保
次に解説させていただきたいのがイラストレーターの人材確保です。まさにマンガ動画の品質に影響するポイントなので失敗はしたくないですよね。ただここにも落とし穴があります。何かというと、非常に品質が高いイラストが描ける=マンガ動画に適したイラストレーターではない、ということです。
もちろん絵の品質は重要ですが、何どもお伝えしているように、マンガ動画の場合は他の映画やマンガなどのエンタメコンテンツと比べて消費性の高いエンタメコンテンツです。そのため、高い品質で描けるクオリティよりも、納期通りに納品してくれる、制作進行の意図を汲み取ってくれるイラストレーターの方が重要度が高いです。
具体的な探し方に関しては下記の記事に記載しておりますのでもし興味があるようでしたら読んでみてください。
>>マンガ動画のイラストレーターを探す観点とは?マンガ動画制作会社が解説
3.制作費用はどのように考えるべきなのか
これまで収益化の基準と持続的な動画制作について解説してきましたが、最後にお話したいのが「制作費用」に関してです。これまで何度もお伝えしていますが、マンガ動画作りは様々な職種の方々が集まって実施されます。
そこで重要になってくるのが「制作費用の考え方」です。制作費用はマンガ動画の収益化という観点で避けて通れない分野でしょう。
ではどの点を意識していけば良いのでしょうか。具体的に下記の2点です。
1.5分間の動画を月に5本、毎週最低1本は配信できるための概算費用
2.外注先をどうやって探すのか
5分間の動画を月に5本、毎週最低1本は配信できるための概算費用
収益化の基準について解説した際にもまとめたのですが、マンガ動画で収益化を狙うために必要な大まかな制作本数は「5分間の動画を月に5本」です。まずはその基準を達成できるためには具体的にいくらかかるのか、を算出してみることをお勧めます。
ではどうやって算出するれば良いのか。最低金額を算出したい場合は、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを活用して、1本あたりの単価感を算出してみるのが良いと思われます。
具体的なイラストレーターの探し方に関しては下記で詳しくまとめておりますので、もしよかったら読んでみてください。
>>マンガ動画のイラストレーターを探す観点とは?マンガ動画制作会社が解説
外注先をどうやって探すのか
上記の項目も非常に難しいですよね。個人のイラストレーターの方も数多くいらっしゃいますし、マンガ動画・アニメーション動画制作会社も数多く存在します。では外注先を決めるコツは何か。大切なのは「制作実績」と「制作実績が生まれた背景」です。特に重要なのは「制作実績が生まれた背景」なのです。
なぜ背景が重要なのか、こちらもイラストレーターの探し方と通じるところがありますが、かっこいいマンガ動画が作れる会社=マンガ動画の外注先に適した会社とは言えないのです。
例えばある制作会社がレベルが高いマンガ動画の制作実績を出してきた場合、もしそのマンガ動画の制作日数が60日かかるのであれば、交渉の土台に乗りませんよね。このようにマンガ動画の外注先を決める場合は、クオリティだけではなく、制作日数・費用・どこまでやってくれるのか(制作だけなのか、企画分析までも網羅するのか)まで考える必要があるでしょう。
外注先の見つけ方に関しては下記の記事でまとめておりますので、気になる方は読んでみてください。
>>アニメーション動画の制作会社は増えている?上手な選び方をご紹介
4.マンガ動画のデメリットを解消したらとてつもない資産になる
以上、youtubeマンガ動画を制作する上での収益化の考え方から作る上での注意点まで、網羅的に解説していきました。
これまで述べてきたように、マンガ動画は非常に制作するのが大変なのですが、なんとか収益化の基準を考えていき、制作する環境が構築できれば、youtubeマンガ動画はとても大きな資産となります。
またこれはマンガ動画ならではの魅力ですが、マンガ動画の場合、架空のキャラクターやチームなどが生まれますので、もしマンガ動画のキャラクター人気が高まれば知的財産(IP)が手に入ります。この版権を使ってまたグッズ展開やイベントなども視野に入るでしょう。
冒頭でも述べましたがマンガ動画は大変ですが、非常に魅力的な商材なのです。
5.voiPic というサービス
弊社ではマンガ動画を制作してみたいが、「全然うまくいかない、、」「途中で挫折してしまった、、」という声を多く聞いてきました。その声に応えるために、弊社では「voiPic」 というサービスを展開しております。
「voiPic」 なら、倍率10倍の弊社独自のテストを合格したイラストレーターやマンガ家を専属契約していますので、クライアント様のご希望を叶えるクリエイターが多く在籍しています。
また、マンガ家やイラストレーターの斡旋だけでなく、Youtubeマンガ動画のチャンネルの運用代行サービスや、登場するキャラクターのIP(知的財産)ビジネスへの展開を考慮した上での制作を企画してくれるサービスも展開しています。
Youtube動画を長期に大量に制作できる体制、そして収益化できるコンテンツのノウハウを持っており、さらに、投資費用がいくら必要なのかも合わせて提案してくれるサービスです。
この機会に、Youtubeマンガ動画のサポートを依頼してみてはいかがでしょうか。
気になる方は是非、こちらから詳細をご覧ください。
https://nokid.jp/voipic/