2024.10.28

2024.10.28

具体的な目標を持ち続けるdaichi氏のプロ意識が、仕事を広げた理由とは?

クリエイターの取材を通して、プロとしてのマインドやノウハウを記録していく「NOKID CREATIVE LOG」のクリエイターインタビュー企画。

イラストレーターのdaichi氏は、"目的達成に向けて逆算しながら取り組むプロ意識"の高さが印象的です。

彼は、単にイラストを描くだけでなく…

「次はこの本の表紙を担当したい」

という具体的な目標を掲げ、そのためにどのような作品をSNSで発信すべきかを逆算して考え、実行に移しています。

SNSでの反響を見ながら、戦略的に作品を発表し続けたことで、徐々に仕事の依頼を増やしていきました。今では、数々のライトノベルや企業案件を手がけるようになっています。

daichi氏の作品は、ただ美しいだけでなく、世界観やキャラクターに対するこだわりが色濃く反映されています。特に、女性キャラクターの表情や動きにこだわり、キャラクターが生きているかのような臨場感を作り出す点が、多くのファンを魅了しています。

今回は、具体的な目標を持ってイラストレーターとして成長したいけれど、どのように始めれば良いかわからない方のために、daichi氏の成功ストーリーをご紹介します。

daichi
ゲスト:daichi氏
映像制作会社にてデザイナーをしつつ
2021年よりイラストレーターとして独立。

【主な仕事経歴】ライトノベル装画、様々なMV用のビジュアルやジャケットイラスト、マウスパッドのデザインやキャラデザなどを制作‥その他多数

Official Site:https://daichi-illust.com/
X(旧Twitter):https://x.com/daichi59864483
pixiv :https://www.pixiv.net/users/55643379

インタビュアー:iBerry 
ギタリストとしても活動。 NOKIDでは主に映像・楽曲のプロデュースを担当。

【主な仕事経歴】TM NETWORK「Whatever Comes」REC参加、COUNTDOWN JAPAN 23/24 設置の企業ブースにて演奏、Positive Grid Spark セミナー出演‥その他多数

X(旧Twitter):https://x.com/iberry_guitar
Instagram:https://www.instagram.com/iberry_guitar/
YouTube:https://www.youtube.com/@iBerryGYM1515

夢を一度諦めた彼が、再び挑戦することになった理由とは?

絵を好きになったきっかけは?

iBerry:絵を好きになったきっかけや、描き始めるようになったきっかけを教えてください!

daichi: 具体的なきっかけというのはなく、子どもの頃から絵を描くのが好きでした。

友達と遊ぶよりは、1人で当時のアニメや漫画の模写や創作絵を黙々と絵を描いているタイプでした。小学生くらいまでは、ずっと描いていたんですけど、中高生になってからはあまり描かなくなってしまって。

ただ「描くこと」自体は好きだったので、美大に行きたいという気持ちもあったんですが、絵で食べていくという現実的なイメージが湧かないのと、親に反対されたのもあって、一度は諦めました。

でも絵に対する思いはずっと残っていて、どうしてもチャレンジしてみたいということで、5年前くらいから本格的に描き始めました。

プロのイラストレーターが、SNSをどのように活用しているのか?

アカウントは仕事専用?

iBerry:ありがとうございます。今はSNSを中心に活動されていると思いますが、そのアカウントは活動者用として作ったものですか?

daichi:そうですね、イラストレーターになろうと思って作りました。

それまでは、X(旧Twitter)を全然使ったことがなかったんですが、Instagramは学生の頃から使っていました。X(旧Twitter)の文化には馴染みがなかったけど、とりあえずやってみた方がいいかなと思ってアカウントを作りました。

複数のSNSの使い分け方は?

iBerry:なるほど。InstagramとX(旧Twitter)ではユーザー層が全然違いますよね。Instagramにも絵を投稿しているんですか?

daichi:InstagramもX(旧Twitter)も同じ絵を投稿しています。

iBerry:ありがとうございます。InstagramとX(旧Twitter)で反応は違いますか?

daichi:Instagramはあまり伸びないですね・・・(笑)。

iBerry:絵柄によってもSNSの反応は全然異なりますよね。

daichi:そうですね。僕の絵柄はX(旧Twitter)の方が合っているのかもしれません。

突然のフォロワー増加!どの投稿が注目を集めたのか?

フォロワーはなぜ増えたの?

iBerry:X(旧Twitter)のフォロワーが増えたなと実感したきっかけはありますか?それとも自然に伸びていった感じですか?

daichi:自然に伸びた感じはあまりなくて、単発で何枚か反響があったものがありました。なので、波はありますね。

SNSを始めた時期は?

iBerry:イラストレーターとしての活動は、SNSのアカウントを作ってから始まったんですか?それとも、アニメ制作会社でイラストの仕事をしていたりしたのでしょうか?

daichi:流れで言うと、会社で働きながらイラストレーターになりたいと思い、絵を描き始めてSNSを開設しました。

その後、2年くらい会社と並行して活動しながら絵をアップしていて、徐々にイラストの仕事が来るようになり独立した感じです。

キャラクターの表情に命を吹き込む!彼が意識している描き方とは?

キャラクターでこだわっているポイントは?

iBerry:作品をご自身のSNSで投稿されていると思いますが、かっこいい女性キャラクターの絵が多い印象があります。こだわっているポイントを教えてください!

daichi:女性キャラクターをメインに描くのは、単純に描いていて面白いからですね。

暗い世界観の中にある、美しさやかっこいいものが好きで、二次元の中に人間らしい部分を織り交ぜられたらいいなと思っています。

今の時代、上手い絵はたくさんありますが、僕は画力を伸ばすことも目標の一つではあるものの、自分が入り込める世界観を作りたいと思っています。特に強い表情や強気な感じを出すことにこだわっていますね。

iBerry:キャラクターの気持ちや思いが表情に表れているんですね。

Clip Studioから液タブまで!プロが使う制作ツールの変遷

使用している制作ツールは?

iBerry:制作に使用しているツールの変遷を教えていただけますか?

daichi:会社でデザインをやっていた時は、板タブとiMacを使っていましたが、今は液タブのHUION Kanvas24 Plusを使っています。

ソフトはずっとClip Studioを使っていて、他にはほとんど使っていません。たまにBlenderを使うんですが、まだまだ勉強が必要だなという感じです。

iPadも使いたいなと思っていますが、まだ描き心地が慣れないので練習したいなと思っています。

コロナ禍で見つけた新たな道!彼を奮い立たせたインタビューとは?

影響を受けたアーティスト・クリエイターは?

iBerry:ありがとうございます。インスピレーションを受けたアーティストやクリエイターの方がいたら教えていただけますか?

daichi:たくさんいますが、イラストレーターになろうと思ったきっかけは、コロナ禍で仕事が減り「この先どうしようか・・・」と考えていた時に見たYouTubeのインタビューでした。

「SSS」に所属しているイラストレーターの方々の話を見て、自分と近い世代の方々がイラストを通して多方面で活躍しているのを知り、衝撃を受けました。

その後、いろいろな人の作品を調べていく中で、自分を制御していたネジが飛んでいったような感覚でしたね。ただ可愛いとか、かっこいいだけでなく、世界観をしっかり作り込む方々に影響を受けました。

なぜ影響を受けたの?

iBerry:コロナ禍でのリモート期間にインターネットで見つけたことがきっかけだったんですね。比較的、近い世代だったというのも、感情移入しやすかったのでしょうか?

daichi:そうですね。何か反骨心というか、自分が諦めてしまったものを本気でやっている人たちがいると知って悔しい気持ちになりました。その一方で、自分も「やっていいんだ」と勇気づけられましたね。

なぜ彼は続けられたのか?クリエイターとしてのモチベーションを維持する方法

どんな気持ちがあって続けてこれたの?

iBerry:クリエイターとして活動を続けるのは大変だと思いますが、daichiさんはどのようなモチベーションで続けてこられたのでしょうか?

daichi:影響を受けた人たちにひたすら追いつきたいと思って続けてきました。考えすぎず、ただ良い作品を作ることだけを考えている感じです。

もちろん、どうやって仕事をやりくりしようかとか、これからどうしようかと考えることもありますが、とにかく今の自分ができる最高の作品を作ることが一番の目標です。

活動の継続は具体的な目標を持つこと

iBerry:クリエイターとして活動を続けるには、具体的な目標を持つことが重要なんですね。

daichi:そう思います。漠然とした目標を持っているだけでは続けるのは難しいです。

例えば「ライトノベルの表紙を描きたい」といった具体的な目標を持って、そのためにどうアタックするかを考えることが大切だと思います。

iBerry:音楽活動を続けている人も、現実的な課題を一つ一つクリアしていくことが重要だと感じますね。

daichi:そうですね。僕も有名になりたいという気持ちはありますが、続けること自体が目標です。好きなことをやり続けるために、現実的な目標を持ち続けることが大切だと思っています。

なぜ彼に依頼が集まったのか?ライトノベルの表紙を描くまでの道のり

仕事が来るようになったきっかけは?

iBerry:お仕事が来るようになったきっかけなどはありますか?

daichi:これがきっかけというのはあまりないですね。僕の場合、じわじわと広がっていった感じで、今年になってある程度安定してお仕事をもらえるようになったと感じています。

iBerry:積み重ねてきた中で、徐々に結果を出されてきたんですね。

daichi:そうですね。例えば、ずっとライトノベルの表紙の仕事をしたいと思っていて、そのためにキャラデザインや世界観を意識して描いてきました。それが少しずつ仕事につながってきた感じがします。

仕事の依頼はどこで得る?

iBerry:仕事の話が出たので伺いたいのですが、イラストレーターとしての仕事はどのようにして得ることが多いですか?SNSのDM経由でしょうか?

daichi:基本的には「X(旧Twitter)」か「pixiv」からですね。企業の方からの依頼は「pixiv」が多いです。

頭の中にあるアイデアを形に!彼が次に挑戦したいプロジェクトとは?

今後は何に挑戦する?

iBerry:これから挑戦してみたいことはありますか?

daichi:頭の中には作りたいものがたくさんあって、それを形にしていきたいという思いがあります。

例えば、自分の中にある設定やキャラクター、物語を一つのコンテンツとしてまとめてみたいですね。それを本にしたり、いろんな形で世に出していきたいと思っています。

現役であり続ける限り、一つでも多くのコンテンツを作って、どこかで企業さんに拾ってもらえたりしたら嬉しいです。

iBerry:素晴らしいですね!たくさんのアイディアを形にしていくのが楽しみです。今日はありがとうございました!

daichi:こちらこそ、ありがとうございました!


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